ペーパーの基礎が安定している
小金井のペーパーは、数量・お話の記憶・図形・常識など基礎を幅広く問います。受かる子は、特定の分野だけでなくどの分野もていねいに、指示を聞いて確実に解けます。苦手を作らず、基礎を取りこぼさないことが大切です。
自分の言葉で話せる
2日目の個別(口頭試問)では、自分の考えを話す力が問われます。受かる子は、「どうして?」に自分の言葉で答えられ、相手の目を見て話せます。普段の会話で理由を聞き合う習慣が、この力を育てます。
お友達と協力できる
行動観察では、集団でのゲームや自由遊びを通して協調性が見られます。受かる子は、順番を守り、譲り合い、声をかけ合えるお子さんです。勝ち負けにこだわらず、みんなで楽しめる姿が評価につながります。
手先を使う作業に慣れている
制作では、ちぎる・結ぶ・貼るなどの作業を指示通りに仕上げます。受かる子は、手先の作業に慣れ、最後までやり切る力があります。日常の中で工作やひも結びを楽しんでいるお子さんは強いです。
生活習慣が整っている
多面的に見られるからこそ、あいさつ・身支度・片づけといった生活習慣の土台が効いてきます。特別なことより、毎日の積み重ねと親子の関わりが、合格するお子さんを育てます。
【東京学芸大学附属小金井小学校】公式の募集要項から読み取れる「見られていること」
どんなお子さまが向いているかを考えるとき、いちばん確かな手がかりは学校自身の言葉です。令和8年度(2026年4月入学)の募集要項には、入学調査について次の2点が書かれています。
- 身体的な面、知的な面、社会的な面、情緒的な面などについて総合的に調査する
- 文章を読む、文字を書く、数字を使って計算をするなどの調査はしない
2つ目は、とても重要な一文です。読み書きや計算をどこまで仕上げたかで差をつける調査ではない、と学校が公式に宣言しているからです。ひらがなを全部書けるようにする、足し算を速くする、といった準備は、この学校の入学調査に直接は効きません。そのぶん、話を聞いて理解する力、体を使う場面での落ち着き、まわりのお子さまとのかかわり方といった、目に見えにくい部分が見られることになります。
調査は2日間かけて行われます。令和8年度は11月26日(水)と11月27日(木)でした。1日で終わらない構成であること自体が、いろいろな場面からお子さまを見ようとしている表れだと言えます。
学校が掲げている子ども像とつながっています
公式サイトが示す教育目標は、明るく思いやりのある子、強くたくましい子、深く考える子です。この3つは、そのまま入学調査で見られている姿と重なります。友達に自分から声をかけられるか、はじめての場所でも物おじせずに動けるか、うまくいかない場面で考え直せるか。ご家庭でできる準備は、こうした場面を日常の中に作っておくことです。
入学後の生活が、必要な力を教えてくれます
公式サイトによると、3年生以上は全員が校外宿泊生活に参加し、卒業までに延べ22泊を過ごします。4年生以上は長野県茅野市の一宇荘で山の生活、5年生からは千葉県勝浦市の至楽荘で海の生活です。学校はこれを基幹の教育活動と位置づけています。
また、入学後しばらくは保護者が送り迎えをしながら通学の安全とマナーを指導し、その後はお子さま自身で通うことになります。武蔵小金井駅から学芸大東門までの区間はバスの利用をお願いする、という案内も出ています。身の回りのことを自分でできること、集団の中で自分の持ち物と行動を管理できることは、入学後に確実に必要になる力です。準備の方向を迷われたときは、この「入学後に必要になること」から逆算するのが確実です。
【東京学芸大学附属小金井小学校】受かるお子さまについてよくある質問
Q. ペーパーの準備はしなくてよいのですか
不要という意味ではありません。募集要項が否定しているのは、文章を読む・文字を書く・数字を使って計算をするという形式の調査です。話を聞いて指示どおりに動く、見比べて違いに気づく、数の多い少ないを見当づけるといった力は、形を変えて問われる可能性があります。文字を書かせる練習に時間を使うより、聞く力と考える力を育てる問題に取り組むほうが、この学校には合っています。
Q. 最後に抽選があるなら、対策には意味がないのでは
そんなことはありません。令和8年度の募集要項では、入学調査を通過した合格候補者の中で抽選を行い、合格者を決定する、という順序が示されています。つまり抽選の対象になるためには、まず入学調査を通過する必要があります。準備が効くのはここまでです。逆に言えば、通過したあとの結果は運の要素が入りますので、そこまで背負い込む必要はありません。お子さまには「やることはやった」で終われる形にしてあげてください。
Q. 附属幼稚園に通っているお子さまとは、条件が違うのですか
最後の抽選についてだけ、違いが公式に定められています。令和8年度の募集要項には、本学附属幼稚園の卒園見込みの合格候補者については抽選を行わず合格者として決定する、と明記されています。入学調査そのものの内容や基準が変わるという記載はありません。準備の中身を変える必要はない、ということです。
Q. どのくらい前から準備を始めればよいですか
入学調査は11月下旬、出願は9月中旬から下旬です。令和8年度は出願が令和7年9月16日から9月26日、令和9年度は9月14日から9月25日が予定として示されています。生活習慣や人とのかかわり方は、短期間で身につくものではありませんので、年中の後半から意識していただくと余裕があります。一方で、文字や計算の先取りに早くから時間を割く必要はありません。ここを取り違えると、労力の方向がずれてしまいます。ご家庭での取り組み方は、家庭学習サポートでもご相談いただけます。
Q. 学校の雰囲気に合うかどうかは、どこで判断できますか
学校参観は実施しておらず、校内に立ち入ることはお断りしている、と公式に案内されています。判断材料になるのは、9月に配信される学校説明会の動画、1部2,000円で頒布される学校案内・募集要項、そして公開されている研究の資料です。研究テーマは令和5年度から7年度が「学びを創る」で、毎年2月に研究発表会が開かれています。授業を良くしようと学校全体で動いている環境に、お子さまとご家庭が心地よさを感じられるかどうか。そこが合う・合わないの分かれ目になります。
Q. 出願そのものに条件はありますか
あります。令和8年度の応募資格は、平成31(2019)年4月2日から令和2(2020)年4月1日までに生まれた方で、募集要項の別表に示された通学区域内に出願時、保護者とともに居住している者と定められています。通学区域内の住所が記載された住民票の提出も必要です。どれだけ準備を積んでも、この条件を満たさなければ出願できません。区域の考え方は通学区域の記事で詳しく整理していますので、準備を本格的に始める前に必ずご確認ください。
まとめ
小金井に受かる子は、ペーパーの基礎・自分の言葉で話す力・協調性・手先・生活習慣を、毎日の生活の中で育てています。多面的な考査だからこそ、バランスのよい準備が合格につながります。
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Q. ペーパーが得意なら受かりますか?
A. ペーパーは大切ですが、小金井は口頭試問・行動観察・制作も見ます。総合的にバランスよく育てることが合格の鍵です。
Q. 人見知りでも大丈夫ですか?
A. 普段の会話で「どうして?」と理由を聞き合い、自分の言葉で話す経験を重ねましょう。場慣れの経験も有効です。
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