「終わりの音」とは、言葉の最後の音に関する問題の総称です。小学校受験では、「はじめの音」と同様に基礎的な言語力が試される問題で、出題頻度も高くなっています。
「終わりの音」と「はじめの音」を混同してしまうお子さまもいますので、「終わりの音」の対策をしっかりとしておきましょう。
【小学校受験】終わりの音の出題意図は?
「終わりの音」の問題では、音声認識や言葉の理解など、言語に関する基礎的な能力が備わっているかが見られています。
音声認識力があるか
日本語の音声を正しく認識できるかが評価されています。例えば、「き」と「ち」、「ら」と「だ」、「れ」と「で」など、特定のひらがなを聞き分けるのが難しいお子さまがいらっしゃいます。聴力に問題がないのに特定の音が聞き分けにくいという症状があれば、専門的なサポートが必要になる場合もあります。
言語力があるか
特に、言葉を音声に分けて理解することができるかを見られています。例えば、「団子」という言葉を「だ・ん・ご」の3つの音に区別して理解できることが重要になります。撥音(はねる音「ん」)、促音(つまる音「っ」)などを区別するのが難しいことがあります。
聞く力があるか
「終わりの音」の問題では、聞き取りによる出題もあります。この場合、正しく聞く力があるかも問われています。また、音声の認識ができるだけではなく、先生の話を1回で聞き取る集中力も必要です。
【小学校受験】終わりの音の出題方法は?
「終わりの音」は、主にペーパーテストにおいて出題されます。ペーパーテストによる出題では、筆記による出題方法と口頭による出題方法があります。
ペーパーテスト(筆記)
お手本で示されたイラストや写真を見て、同じ音で始まるものを答えるタイプの問題です。筆記による出題では、イラストや写真を見てそのものの名前がわかる語彙力が必要です。その上で、音を正しく判断し、選択できるようにしましょう。
ペーパーテスト(口頭)
先生が読み上げた言葉と同じ音で始まるイラスト・写真を答えるのが一般的な出題方法です。例えば、「『きりん』と同じ音で始まる絵に丸をつけましょう」という出題方法や、「『き』で始まる言葉に丸をつけましょう」などの出題方法があります。口頭による出題方法では、言葉を正しく聞き取ることが大切です。先生が言った音声を1回で聞き取れるようにしましょう。
【小学校受験】終わりの音の出題内容は?
「終わりの音」の出題内容はいくつかの種類がありますが、いずれも終わりの音を正しく判断することが大切な問題になっています。
同尾音・異尾音を答えるもの
同尾音(終わりの音が同じ)を答えたり、異尾音(終わりの音が異なる)を答えたりする問題です。「同じ音で終わる絵に丸をつけましょう」などの指示による問題が、同尾音を答える問題になります。例えば、「ねこ」がお手本で示されて、「らっこ」を選ぶような問題がこれに当たります。
同様に、「違う音で終わる絵にバツをつけましょう」などの指示による問題は、異頭音を答える問題になります。
特定の音を探すもの
複数のイラスト・写真の中から、特定の音のイラスト・写真を探す問題です。「『た』で終わる絵を全て選んで、丸をつけましょう。」などのように出題されます。
終わりの音を組み合わせるもの
いくつか示された言葉の終わりの音を組み合わせると、どのような言葉ができるかを答える問題です。例えば、「たい」「まないた」「たこ」の終わり音を組み合わせると、「たいこ」を作ることができます。
【小学校受験】終わりの音の解き方は?
終わりの音の問題を解けるようにするためには、「はじめの音」と同様に語彙力や言語力を高めることが重要になります。図鑑や絵本の読み聞かせをしたり、親子の会話を増やしたり、言葉遊びをしたりして、語彙力や言語力の向上を図ましょう。
その上で、終わりの音が解けるようにするために、いくつかのポイントを意識することが大切です。まず、終わりの音を意識するのが難しい場合は、アクセントを強めて発声する練習をしてみましょう。お子さまが問題を解いている様子を見ていると、「はじめの音」と「終わりの音」を混同してしまうお子さま多くいらっしゃいます。このような基本的な間違いをなくすためには、言葉の読み方を意識することが必要です。例えば、「うさぎ」の「ぎ」を強く発音することで、終わりの音を意識しやすくなります。初めのうちは声に出して練習して、次第に心の中で発声できるように練習していきましょう。
その他にも、終わりの音を確実に解けるようにするための方法をこちらの教材で解説しています。基礎的な問題を落とすようでは難関校への合格は難しいでしょう。ぜひこちらの問題集を活用して、終わりの音に関する問題を確実に解けるようにしてください。
【言語】終わりの音(教材サンプル)

【小学校受験】終わりの音|まとめ
終わりの音の問題を解くためには、語彙力や言語力を向上させること、正しい解き方を身につけていることが大切です。解き方を身につけるためには、いろいろな問題を解くことも必要になります。ぜひ本記事でご紹介した教材をご活用いただき、語彙力や言語力を向上させつつ、効果的な解き方を学んでください。
「終わりの音」は、この順番で教えます
終わりの音は、先頭の音より難しい課題です。言葉を最後まで聞き、しかも最後の音だけを覚えておく必要があるからです。順を追って進めてください。
ステップ1 音の数を数えられるようにする
まずは、言葉を一音ずつに分けられることが前提です。手をたたく、おはじきを置く、といった方法で、音の数を数えられるようにしておいてください。ここがあいまいなままだと、最後の音を取り出すことはできません。音の数で扱っています。
ステップ2 最後の音を、ゆっくり言って取り出す
次に、言葉をゆっくり区切って言い、最後に聞こえた音を答えさせます。おはじきを一音ずつ置いていき、いちばん右のおはじきを指さして「これは何の音」と聞くと、目で分かります。この置き方は、そのまま答えを見つける方法になります。
ステップ3 同じ終わりの音を集める
最後に、絵カードを並べて、終わりの音が同じもの同士を集めさせます。紙の上で線を引く作業は、耳での作業が確実になってからにしてください。順番が逆になると、当てずっぽうの癖がつきます。
つまずきやすいところと、その原因
先頭の音を答えてしまう
先にあたまとりを練習したお子さまに多い間違いです。今回はどちらを聞かれているのかを、答える前に声に出させてください。「終わりの音」と自分で言ってから答えるだけで、ほとんど防げます。
言葉の途中までしか聞いていない
最後まで聞く構えができていないことが原因です。ゆっくり言って、最後の音を強めに言ってあげるところから始めてください。慣れてきたら、少しずつ普通の速さに戻します。
のばす音で終わる言葉でつまずく
のばす音も一音として扱いますので、終わりの音はのばす音になります。ここは理屈で説明せず、おはじきを置いて、いちばん右の音を確かめさせてください。
絵の名前が思い浮かばない
音の力ではなく、経験の不足です。知らないものは、音にも分けられません。実物や図鑑で名前を増やすところから始めてください。
家庭でできる練習と、年中・年長の目安
道具のいらない練習
いちばん身近な練習は、しりとりです。しりとりは、終わりの音を取り出す作業そのものですので、毎日少しずつ続けてください。うまくつながらないときは、お母様が「さいごの音は何だった」と聞いて、一緒に確かめます。三語ほどで一区切りにすると、飽きずに続きます。お風呂で数を決めて遊ぶ、車の中で順番に言う、といった形が続けやすいです。
絵カードを使う練習
広告や古い絵本から切り抜いた絵を、厚紙にはってカードにします。十枚ほど机に並べ、終わりの音が同じもの同士を集めさせます。集め終わったら、なぜ同じ仲間なのかを言わせてください。声に出して確かめることで、耳が育ちます。
年中と年長で、どこまで求めるか
年中では、二音か三音の短い言葉で、最後の音が言えれば十分です。しりとりが続けられれば上出来です。年長では、四音以上の言葉でも最後の音を取り出せること、終わりの音が同じもの同士を集められること、そしてのばす音で終わる言葉も扱えることを目指します。空いているところに入る言葉を考える形は、年長の後半の課題です。
「終わりの音」についてよくある質問
しりとりが続きません
語彙が足りない場合と、終わりの音が取り出せていない場合があります。「最後の音は何」と聞いて答えられれば語彙の問題、答えられなければ音の問題です。どちらかによって、戻る場所が変わります。
ひらがなを教えたほうがよいですか
急ぐ必要はありません。この分野は耳の力を見るものです。文字を先に入れると、書いた形で考えるようになり、のばす音でつまずきます。
どのくらいの頻度で練習しますか
机に向かう必要はありません。移動の時間や、お風呂の時間に三分ずつ。毎日続けるほうが、まとめて練習するより確実に伸びます。
間違えたとき、どう声をかければよいですか
その言葉をゆっくり区切って言い直し、おはじきを置いて確かめさせてください。答えを教えるより、自分で気づかせるほうが残ります。言葉遊びを広げるなら同音異議語(動作)もおすすめです。分野全体の進め方は言語の教え方にまとめています。
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※記事内でご紹介している分野別の問題集は、教材リニューアルのため販売を終了しました(2026年8月)。現在、新しい教材を制作中です。完成しだい、あらためてご案内します。
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