「◎◎小学校は親子三代までの縁故がないとお話にならない。」
「あのお宅は△△小学校に強固な縁故をお持ちらしい。 」
など、小学校受験では実しやかに「縁故が有無=受験の合否」という話が語られます。そのような話を聞くと、縁故がないご家庭は非常に不安を感じることでしょう。しかし、縁故がなければ見つければいいのです。本記事では、縁故を見つける方法について解説します。
【小学校受験】「縁故」の正体とは?
まずは、「縁故」について正しく理解していることが大切です。中には「縁故がある=先生に口利きができる=合格できる」のように、「縁故」をいわゆる「裏口ルート」と考える方がいらっしゃいます。しかし、縁故があれば必ず合格できるわけではありません。実際に、縁故がなくても難関校に合格されるお子さまはいらっしゃいます。ただ、縁故があれば受験で有利になるというのも事実です。
では、「縁故」の正体は何なのでしょうか。私は、「縁故」を「学校に対する強力な身元保証」と考えています。縁故があることは、「このご家族は何も問題ないですよ、安心して迎え入れてください。」という第三者からの身元保証となります。そのため、縁故があることは学校の安心材料となり、合格に結びつきやすくなるわけです。
【小学校受験】縁故の種類は?
縁故には、大きく3つの種類に分けることができます。
親御様・祖父母がその学校の出身者
親御様がその学校の出身者であれば、学校に協力的な方であることは間違いないでしょう。入学前から学校の方針や価値観をよく理解していることは、学校にとってもよい判断材料になります。ご両親ともその学校の出身者だったり、祖父母やさらに上の世代から脈々と受け継がれてきた縁故があったりすれば、この縁故はさらに強固なものとなります。
志願者の兄姉が在校している
兄姉が在籍していることは、最強の縁故になります。上のお子さまが小学校生活を過ごす中で感じたことを踏まえ、その上で「下の子も同じ環境で育てたい」と願えるということは、受験をする上で最大の武器となります。
紹介者を介して学校へ事前にアクセスできる
学校側に何らかのリレーションを持っている方の縁故です。寄付活動や学園運営援助を通して学校側に貢献をされている方や、昔からのご出身一族の方、中等部以降のご出身の方であったり、お子さまを通わせる在校生保護者であったり、そのバリエーションは多種多様です。血縁者に在校生・出身生がいない親御様が唯一縁故を持てるチャンスとなるのもこのカテゴリーです。
【小学校受験】縁故があるメリットは?
縁故があれば必ず合格できるわけではありませんが、有利になることが多々あります。特に、「難関伝統校」「兄弟姉妹が同窓であるべきという方針の学校」「地域密着の小規模校」は、特に縁故が有利に働きます。
メリット① 第一関門となる「身元保証」を突破できる
「縁故を持っていることが大前提」と言われるような小学校があります。このような学校では、縁故を持っている受験生が必然的に多くなります。その中でご縁をいただくためには、「縁故」というアドバンテージを持っていることが重要です。
メリット② 在校生や出身者しか知らない情報を得られる
学校HPやパンフレット、学校説明会や見学会で得られる情報には限りがあります。また、どのご家庭でも手に入る情報で作成する願書や面接の回答では、どうしても見劣りしてしまいます。在校生や出身者しか知らない情報を活用することで、受験を有利に進めることができます。
メリット③ 志望動機に強い納得感が出る
実際に教育を受けた親御様が「子どもも同じ学校に入れたい。」と願うのは、強い志望動機となります。また、兄姉の成長を見て「下の子も同じように育ってほしい。」と願うことも、学校にとって喜ばしいことです。縁故があることで、志望動機に説得感や納得感が生まれます。
【小学校受験】縁故の見つけ方
縁故の重要性について理解していても、「うちは両親とも公立出身で・・・」と、半ば諦めの気持ちを持っている方がいらっしゃいます。しかし、親御様の努力次第で縁故は見つけられます。願書作成に力を入れるように、面接対策に取り組むように、受験服に気を使うように、縁故探しにも取り組んでみてください。
「お受験界最大のミステリー『縁故』の正体を解き明かす 縁故の見つけ方マニュアル」では、本記事で解説した内容をさらに深掘りして紹介するとともに、縁故があることのデメリットや縁故の見つける具体的な方法などを解説しています。また、縁故探しで必要な「ご挨拶状」「御礼状」の例文も掲載しているので、本マニュアルをご活用いただくことで縁故探しのハードルがぐっと低くなることでしょう。
【お受験界最大のミステリー「縁故」の正体を解き明かす 縁故の見つけ方マニュアル】(サンプル)

【小学校受験】縁故の見つけ方|まとめ
縁故の有無だけで合否が決まるわけではありません。一方で、縁故があることで受験を有利に進められる学校があることも事実です。ぜひ本記事でご紹介したマニュアルをご活用いただき、お子さまの受験をより有利な状態で進めていただけたらと思います。
縁故があってもなくても、変わらない準備
はじめにお伝えしたいのは、つながりがあることは、合否を約束するものではないということです。選考の方法は学校が定めており、そこで見られるのは志願者ご本人の様子と、ご家庭の姿勢です。ここを取りちがえると、準備が薄くなり、かえって結果から遠ざかります。
つながりの有無で変わらないもの
- 考査で問われる力……ペーパーの分野も、指示を聞いて動く力も、つながりがあるからといって求められる水準が変わるわけではありません。
- 集団の中でのふるまい……ここは、その場で見られる部分です。日々の積み重ねでしか整いません。行動観察の鍛え方で扱う準備は、どのご家庭にも必要です。
- 生活の習慣……あいさつ、身じたく、食事、片づけ。短い時間でも表れます。
- ご家庭の考えがそろっているか……面接で問われるのは、この点です。
つながりがないご家庭へ
つながりがないことを不利だとお考えになる必要はありません。学校が知りたいのは、そのご家庭が学校の考え方に共感し、6年間ともに歩めるかどうかです。それは、説明会に足を運び、学校をよく理解し、自分の言葉で語れるようになることで十分に伝えられます。学校を知る手順は志望校の選び方にまとめています。
つながりがあるご家庭へ
安心材料として持っておくのは構いませんが、それを前提に準備の量を減らすのはおすすめできません。むしろ、紹介してくださった方の顔を思い、ふだんの態度からていねいに整えておくことが、いちばんの礼儀になります。
関係のある方に話をうかがうときの作法
1.相手の立場を最優先に考える
在校生の保護者の方も、卒業生の方も、学校との関係の中で生活しておられます。ご負担になる頼み方や、学校にご迷惑がかかる形の依頼は避けてください。断られたときは、それ以上お願いしないことが礼儀です。
2.聞くのは「事実」ではなく「体験」にとどめる
日々の様子、行事の雰囲気、通学のこと。こうした体験としての話は、とても参考になります。一方で、選考に関わることや内部の事情については、うかがう側から尋ねないほうが賢明です。
3.うかがった話は、必ず学校の案内で確かめる
学校の制度や日程は年度によって変わります。数年前に在籍しておられた方の記憶と、いまの内容が異なることは珍しくありません。うかがった話は入り口として受けとめ、最終的な確認は必ず学校が出している資料でおこなってください。
4.いただいた話を、外に流さない
うかがった内容を、他のご家庭に伝えたり、書きこんだりしないでください。話してくださった方の立場を守ることが、結果としてご家庭の信用にもつながります。
5.紹介をお願いするときは、事前に必ず了解を得る
お名前を書類に記す必要が生じる場合は、その前にご本人の了解をいただいてください。学校が紹介者の記入を求めていない場合は、無理に書く必要はありません。書式の指示は学校ごとに異なりますので、募集要項に従ってください。
やりがちな失敗と、その理由
- うかがった話を、そのまま面接で語ってしまう……ご家庭として確かめていないことは、話に深みが出ません。掘り下げて尋ねられたときにも答えられなくなります。準備のしかたは面接練習をご覧ください。
- つながりがあることを理由に、準備の量を減らす……考査は志願者ご本人が受けるものです。ここは代われません。
- 了解を得ずにお名前を出す……相手の方の立場を損ないます。ご家庭の印象にも関わります。
- 何度も連絡してしまう……相手のご負担になります。うかがうのは一度にまとめ、お礼は必ずお伝えください。
- つながりがないことを引け目に感じてしまう……その気持ちは、面接の場での表情や言葉に出ます。ご家庭がこれまで積み重ねてきたことを、正面から語ってください。材料の集め方はエピソードの見つけ方が役に立ちます。
お世話になった方へのお礼
お話をうかがったあとは、結果が出る前にお礼をお伝えしておくのが望ましい形です。学校あてのお礼状とは別のものですが、書き方の考え方はお礼状の書き方が参考になります。結果がどうであっても、ご報告とお礼はきちんとお伝えください。
そもそも縁故とは何を指すのか、どこまで効くのかを整理しておくと動き方が変わります。縁故(コネ)とは?で言葉の意味と実態を、幼稚園・塾からの推薦状の効果は?で推薦状の位置づけを解説しています。
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