言語で問われる力
小学校受験の言語では、しりとり・頭音(はじめの音)・尾音(おわりの音)・同頭語・言葉の数(音節)・なかま集めなどが出ます。共通するのは、言葉を「音」として捉える力と語彙の豊かさです。暗記ではなく、言葉あそびの延長で身につきます。
しりとり・頭音の教え方
しりとりは声に出して音を区切ることから。「り・ん・ご」と手を叩きながら言うと、音の数や頭・尾の音が意識できます。頭音集めは「『か』のつくものは?」と生活の中でクイズにすると楽しく続きます。絵カードを使うと、音と物が結びつきやすくなります。
語彙・なかま集めの伸ばし方
語彙は日々の会話と読み聞かせが一番の教材です。野菜・乗り物・道具などの「なかま」でまとめて覚えると、知識が整理されます。お買い物や散歩で「これは何のなかま?」と問いかけると、自然に増えていきます。知らない言葉は、その場で一緒に確認しましょう。
つまずいたときの関わり方
言葉が出てこないときは、急かさず、ヒントを出して一緒に考えることが大切です。間違えても否定せず、正しい言い方をさりげなく伝えましょう。お子さんによって得意な入り口は違うので、合うやり方を見つけることが大切です。家庭学習サポートでも一人ひとりに合わせて伴走しています。
まとめ
言語は、音を区切る力と語彙の豊かさが土台です。しりとりや頭音は声に出して、語彙は会話と読み聞かせで。生活の中の言葉あそびが、そのまま対策になります。
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Q. しりとりが苦手な子はどうすれば?
A. 言葉を声に出して手を叩きながら音を区切る練習から始めましょう。絵カードで音と物を結びつけると理解が進みます。
Q. 語彙を増やすには?
A. 会話と読み聞かせが一番です。「なかま」でまとめて覚え、散歩や買い物で「これは何のなかま?」と問いかけましょう。
言語は、この順番で進めます
言語の力は、ペーパーで作られるものではありません。声に出して遊んだ量が、そのまま紙の上に出ます。次の三段階を土台にしてください。
ステップ1 ものの名前を増やす
まずは、身のまわりのものの名前です。知らないものは、音にも分けられませんし、仲間にも分けられません。買い物、散歩、台所。目にしたものの名前を口に出す機会を、一日に何度も作ってください。図鑑や絵本も役に立ちますが、実物にかなうものはありません。
ステップ2 言葉を音に分ける
次に、言葉を一音ずつに分ける遊びに進みます。手をたたきながらゆっくり言う、おはじきを一音ずつ置く。この作業ができるようになると、先頭の音も終わりの音も取り出せるようになります。ここが言語の分野のかなめです。
ステップ3 紙の上で確かめる
ペーパーに入るのは最後です。それでも、迷ったら声に出して確かめさせてください。紙の上で線を引く前に、口で言ってみる。この手順を守っているお子さまは、問い方が変わっても崩れません。
分野ごとの教え方の勘どころ
音の数を数える
すべての土台です。のばす音も一音、小さく書く音は前の音と合わせて一音。理屈ではなく、手をたたく回数で覚えさせてください。音の数でくわしく説明しています。
先頭の音を取り出す
言葉を音に分けられるようになってから進みます。文字は必要ありません。耳で聞いて、口で言う。この往復を、遊びの中でくり返してください。あたまとりをご覧ください。
終わりの音を取り出す
先頭の音より難しい課題です。最後まで聞き、最後の音だけを覚えておく必要があるからです。おはじきを置いて、いちばん右の音を確かめる方法が確実です。終わりの音で扱っています。
同じ言葉で表せる動きを見つける
これは耳ではなく、語彙の力です。ものの名前だけでなく、動きを表す言葉を増やしてください。身支度や台所の場面が、そのまま教材になります。同音異議語(動作)をご覧ください。
家庭でそろえたい道具と、年中・年長の目安
これだけあれば足ります
そろえるのは、おはじきを十個ほどと、絵カードだけです。絵カードは、広告や古い絵本の絵を切り抜き、はがきほどの厚紙にはれば作れます。三十枚もあれば、仲間集め、音の数、先頭の音、終わりの音、どの練習にも使えます。お子さまと一緒に作ると、切り抜きながら名前を覚えられて一石二鳥です。図鑑が一冊あると、知らないものを見せるときに便利です。
机に向かわない時間を使う
言語は、ペーパーの前に、声に出す時間が要ります。お風呂、車の中、待ち時間。決まった場面に言葉遊びを結びつけておくと、こちらが意識しなくても続きます。一回三分で構いません。まとめて長くやるより、毎日短く続けるほうが確実に伸びます。
年中のうちに身につけたいこと
年中では、身のまわりのものの名前が言えること、二音から三音の言葉を手をたたきながら数えられること、しりとりが少し続けられること。この三つで十分です。文字が読めなくても、まったく問題ありません。
年長で求められること
年長では、五音くらいまでの言葉を正しく数えられること、先頭の音と終わりの音を取り出せること、仲間分けができること、そして動きを表す言葉が使えること。ここまでが目安です。空いているところに入る言葉を考える形の問題は、年長の後半の課題と考えてください。
言語の学習でよくある質問
ひらがなは、いつ教えればよいですか
急ぐ必要はありません。この分野で見られているのは、耳で聞き分ける力です。文字を先に入れると、書いた形で数えようとして、のばす音や小さく書く音でつまずきます。声に出して遊ぶ時間を先に十分取ってください。
語彙を増やすには、どうすればよいですか
紙の上で覚えさせるより、実物を見せることです。買い物のときに野菜の名前を言い合う、散歩のときに花や虫の名前を教える。体験と結びついた言葉は、絵になっても思い出せます。読み聞かせのあとに、出てきたものの名前を聞くのも効きます。
絵の名前が家と違う言い方でした
家庭ごとの呼び方の違いは、よくあることです。一般的な言い方もあわせて教えてあげてください。呼び方が変われば、音の数も先頭の音も変わります。
一日にどのくらい取り組めばよいですか
机に向かうのは五分で十分です。そのかわり、声に出す機会を一日に何度も作ってください。耳の力は、まとめて練習しても伸びにくく、少しずつ積み重ねるほうが確実です。
間違えたとき、どう声をかければよいですか
答えを言わずに、その言葉をゆっくり区切って言い直してあげてください。おはじきを置いて確かめさせるのも有効です。自分の耳で気づけたときに、はじめて身につきます。
言葉が出るのがゆっくりで心配です
言える言葉の数より、聞いて分かっているかどうかを見てあげてください。指示どおりに動ける、絵を指させる、という形で分かっていれば、心配は要りません。答えをせかすと、かえって話さなくなります。
しりとりが続きません
語彙が足りない場合と、終わりの音が取り出せていない場合があります。「最後の音は何だった」と聞いて答えられれば語彙の問題、答えられなければ音の問題です。どちらかによって、戻る場所が変わります。三語ほどで一区切りにして、続けられた、という感覚を先に作ってあげてください。
仲間分けが苦手です
分ける前に、それぞれが何かを言えているかを確かめてください。名前が言えないものは、仲間にも分けられません。また、分け方は一つとは限りません。同じものが、食べもののなかまにも、赤いもののなかまにも入ります。「今日は何のなかまで分ける」と、分け方を先に決めてあげると迷いません。
兄弟がいて、時間が取れません
言語は、まとまった時間より、短い場面の積み重ねが効きます。おふろで数を決めて遊ぶ、車の中で順番に言う、料理を待つ間に名前を言い合う。どれも一分あればできます。上のお子さまと下のお子さまが一緒に遊べる形にすると、続きやすくなります。
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