開智望小学校では、面接でどんなことを見られるのかしら。
願書に書くことと、話すことをどうつなげればいいのかも知りたいです。
開智望小学校は、国際バカロレアの学びと探究型の学びを土台にしている学校です。ですから、確かめられるのは受け答えの上手さではなく、その学び方をご家庭がどう受け止めているか、という一点に集まります。
入試は3回に分かれています。2027年度の考査日は、第1回が2026年9月26日、第2回が11月7日、第3回が12月12日と公表されています。準備の期間はどの回を選ぶかで大きく変わります。
大切なのは、以下の3点です。
・考査が3回あり、どの回で受けるかで準備できる期間が変わること
・探究型の学びに対するご家庭の受け止め方が問われること
・願書に書いた言葉と、話す言葉をそろえておくこと
開智望小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
開智望小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【開智望小学校】入試の日程と面接の扱い
学校公式サイトの小学校入試のページによると、2027年度の入学試験は3回に分けて行われます。考査日は、第1回が2026年9月26日、第2回が11月7日、第3回が12月12日です。
一方で、募集人員・出願期間・合格発表日・受験料といった細かい条件は、公式サイトの掲載ページ上では確認できませんでした。これらは募集要項にまとめられていますので、必ず学校公式サイトで最新の要項をご確認ください。面接の実施の有無や形式についても、公式サイトの掲載内容からは読み取れません。
このように公表されている情報が限られている場合、うわさや伝聞をかき集めるより、確実にわかっていることから逆算するほうが安全です。確実なのは、9月下旬に第1回が置かれているという点です。夏のあいだに願書の下書きと、話す内容の骨組みまで終えておく。これが第1回を狙うご家庭の現実的なスケジュールになります。
出願の準備は、書類をそろえる作業と、話す内容を決める作業の2つに分かれます。前者は締切から逆算すればすみますが、後者は時間がかかります。ご夫婦の予定が合う日を先に押さえて、話し合いの時間を確保しておいてください。写真の撮影や証明書の取り寄せなど、外部に依頼するものは早めに動くと安心です。締切の直前は、印刷や郵送の手配だけで一日が終わることもあります。
第2回・第3回で受ける場合は準備の時間に余裕がありますが、そのぶん他校の受験と重なる時期でもあります。ご家庭の予定表に3つの考査日を並べて書き込み、どの回を本命にするかを早めに決めておきましょう。入試の全体像は受験情報まとめの記事でも整理しています。
【開智望小学校】保護者に問われるテーマ
保護者に向けられるのは、答えの正しさを測るような問いではありません。ご家庭の教育観が学校の方針と重なっているか、入学後に学校と一緒に歩んでいけるか。確かめられているのはこの2点です。テーマは、おおむね次の領域に分かれます。
- 志望動機と学校理解
- ご家庭の教育方針
- お子さまの性格と成長の様子
- 園生活や家庭での過ごし方
- 通学と学校生活への協力
志望動機のテーマでは、この学校ならではの学び方をどう受け止めたかが軸になります。公式サイトでは、国際バカロレアの認定校としてPYPを実施していること、探究型の学びを重点に置き、フィールドワークや個人探究を含む学習を展開していること、CLILによる英語指導を行っていること、1クラス24名程度の少人数制であることが示されています。
この中のどれがご家庭の子育てと重なったのか。ひとつだけ選んで語れれば十分です。すべてを並べると、かえって芯が見えなくなります。学校の学びの詳しい中身は教育内容の記事にまとめています。
教育方針のテーマでは、立派な理念を並べる必要はありません。日々の暮らしで何を大事にしているか、それをどんな習慣にしているかを短くまとめます。探究型の学びを掲げる学校ですから、お子さまが「なぜ」と聞いてきたときにご家庭がどう応じているか、といった具体的な場面はよい材料になります。
お子さまの性格については、よいところと課題の両方に触れられる準備をしておきましょう。課題は、いまご家庭で取り組んでいることとセットにして話します。直そうとしている姿を添えるだけで、受け取られ方は変わります。
園生活や家庭での過ごし方のテーマでは、行事の名前を並べるより、その中でお子さまがどう振る舞ったかを描くほうが伝わります。うまくいった場面だけでなく、うまくいかなかったときにどう立て直したかまで話せると、ご家庭の関わり方が具体的に見えてきます。
通学と学校生活への協力のテーマでは、通学経路と所要時間、送り迎えや行事参加の体制を事実として整理しておけば足ります。通学の手段はアクセスの記事もあわせてご確認ください。
【開智望小学校】お子さまに問われるテーマ
お子さまの受け答えで見られているのは、知識の量ではありません。はじめて会う大人と、落ち着いてやりとりができるかどうかです。扱われやすいテーマは、次のように身近な世界に限られます。
- 自分の名前と年齢
- 幼稚園や保育園での過ごし方
- 好きな遊びや得意なこと
- お友だちや家族との関わり
- お手伝いや身のまわりのこと
探究の学びを大切にしている学校ですから、正解をすばやく言えることより、自分が見つけたことをうれしそうに話せるかどうかのほうが、はるかに大きな意味を持ちます。ですから、答えを覚えさせる練習は逆効果になりかねません。
家庭でできる準備は、話す場に慣れさせることです。夕食のときに今日いちばん楽しかったことをひとつだけ話してもらう。散歩の途中で見つけたものについて、気づいたことを言葉にしてもらう。この積み重ねが当日の落ち着きにつながります。
そのうえで、次の3つができていれば十分です。名前を呼ばれたら顔を上げて返事ができること。聞き取れなかったときに「もう一度おねがいします」と言えること。わからないときに黙り込まずに正直に伝えられること。当日の課題の進み方は試験内容の記事をご覧ください。
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【開智望小学校】実際にどんなことが聞かれているか
テーマの名前だけでは、当日どんな場面になるのかは見えてきません。ここでは、これまでの面接と入試でどのような中身が扱われてきたのかを、やりとりをなぞる形ではなく、何を答える場面になるのかがわかるように整理しておきます。
保護者面接は10分程度と短く、お子さまとは別室で行われてきました。お父様には、受験番号とお名前を名乗るところから始まり、説明会や公開行事に足を運んだかどうかを確かめられます。そのうえで、ご家庭の教育方針と、数ある学校のなかでなぜこの学校なのかという志望の理由を続けて尋ねられます。学校が掲げる教育方針に賛同できるかを正面から確かめる問いが向けられる年もあります。さらに、最近お子さまが成長したと感じた出来事を具体的に挙げるよう求められたり、将来どんな大人になってほしいと考えているかを尋ねられたりします。
お母様には、暮らしと安全に近いところが問われます。通学の経路と所要時間を事実として答える場面があり、災害が起きたときにどう動くつもりかという備えを尋ねられることもあります。送り迎えをお父様とお母様のどちらが担うのかという分担も確かめられます。子育てで重んじていることを挙げるよう促され、最近お子さまをほめた場面と叱った場面を具体的に話す流れになることも多く、最後にお子さまの長所を挙げて締めくくるよう求められます。
お子さまは、ひとりで先生と向き合うことになります。扱われる中身は、次のようなものです。
- 自分の名前と生年月日、お父様とお母様の名前、家の電話番号といった身近な事実を続けて答える場面
- 好きな絵本を挙げたあと、そのどこが好きなのかという理由まで説明を求められる問い
- 通っている園の名前と担任の先生の名前、仲のよいお友だちの名前を答える問い
- そのお友だちといつもどんな遊びをしているかを話す問い
- 教育番組の映像を見せられたあと、自分だったらどうするかを考えて答える問い
とくに最後のものは、覚えた答えでは対応できません。見たばかりの場面を自分に引き寄せて考え、その場で言葉にする力が試されます。ご家庭でも、絵本や番組を見たあとに、自分ならどうするかを話し合う時間をつくっておくとよいでしょう。
面接に続いて行われる自己発信も、広い意味での出題です。内容の指定はなく、お子さまが好きなことや得意なことを自分で選んで発表します。仕上げた作品や発表そのものの出来だけでなく、考える力と伝える力、そして最後まで取り組む態度や好奇心の三つの面から見られるといわれています。上手にまとめることよりも、興味を持ったものをどこまで掘り下げたかという過程が伝わるかどうかが分かれ目です。
こうして並べてみると、この学校が確かめたいのは知識の量ではないことがわかります。ご家庭で実際にしていること、お子さまが実際に夢中になっているものを、自分の言葉で短く伝えられれば十分です。
【開智望小学校】願書と話す内容をひとつづきにする
先に芯を決めてから書き始める
願書づくりでつまずくご家庭の多くは、書きながら考えようとしています。順序を変えてください。まずご夫婦で志望理由の芯をひとつに決め、次にそれを裏づける家庭の場面をひとつ選ぶ。ここまで決まってから書き始めると、文章が自然にそろいます。
そのまま話しても不自然でない文章にする
書き言葉で飾ると、同じ内容を口にしたときに借り物のように響きます。声に出して読んでみて、言いにくいところは書き直す。この一手間で、書類と受け答えが同じ土台に乗ります。書き方の手順は願書の書き方の記事で解説しています。
控えを取り、前日に読み返す
提出前には必ず控えを取ってください。当日の朝に読み返すのではなく、前日の落ち着いた時間に目を通します。書いた内容と話す内容がずれると、それだけで印象が弱まります。逆に、書いたことを自分の言葉で少し広げて話せると、ご家庭の一貫性がはっきり伝わります。
【開智望小学校】答えの組み立て方とよくある失敗
結論を先に、具体例はひとつだけ
答えは「結論、具体例、これから」の順に置くと、短くても伝わります。最初に言いたいことを一文で示し、それを裏づける場面をひとつ添え、これからどうしたいかで閉じる。目安は30秒、長くても1分です。具体例を3つ並べるより、1つを丁寧に描くほうが記憶に残ります。
お父様とお母様で軸をそろえる
食い違いが出やすいのは、志望理由の重点、教育方針の言い方、中等教育学校への進学に対する考え方の3つです。公式サイトでは小学校から中等教育学校までの12年間で系統的に学びを深める体制が示されていますので、この先の見通しはとくにすり合わせておきたいところです。15分だけ時間をとり、声に出して確認してください。
つまずきやすい4つの型
ひとつめは、暗記した文章の棒読みです。覚えるのは全文ではなく話の骨だけにします。ふたつめは盛りすぎで、していないことを話すと後の話とつじつまが合わなくなります。みっつめは、学校が掲げる言葉をそのまま返すことです。自分たちの暮らしと結びついていない言葉は、すぐに見分けられます。よっつめは、他校を下げる言い方です。選んだ理由だけを語れば十分です。
直前の1週間にやること
この時期に新しい材料を足す必要はありません。願書の控えを読み返し、志望理由の芯をひとつだけ言い直せるようにしておく。それと並行して、お子さまの生活リズムを整える。この2つに絞ってください。考査日が土曜日に置かれていますので、前の週から起床時刻を動かさないようにしておくと、当日の朝が驚くほど楽になります。持ち物と集合時刻は、学校からの案内に従って前日までに確認しておきましょう。
【開智望小学校】面接についてよくあるご質問
面接は必ず行われますか
公式サイトの掲載内容からは、面接の実施や形式を確認できませんでした。実施の有無は募集要項に示されますので、必ず最新の要項でご確認ください。いずれにしても、志望理由を短くまとめる作業は願書にそのまま必要ですから、準備が無駄になることはありません。
3回のうち、どの回で受けるのがよいですか
どの回を選ぶかは、ご家庭の準備状況と他校の日程との兼ね合いで決まります。第1回は2026年9月26日と早い時期にあり、準備期間が限られます。募集の扱いは回によって異なることがありますので、条件は必ず募集要項でご確認ください。
英語が得意でないと不利になりますか
CLILによる英語指導は入学後の学びの特色であって、入学前に英語ができることを求めるものとして公表されているわけではありません。ご家庭で英語に触れる機会があるならその事実を伝えれば十分で、実績を誇張する必要はありません。
兄弟姉妹のことや家庭の事情はどう伝えますか
ご家庭の状況は、隠す必要も飾る必要もありません。共働きであること、下のお子さまが小さいこと、祖父母が近くにいること。いずれも事実として伝え、そのうえで送り迎えや行事参加をどう回すつもりかを添えれば十分です。学校が知りたいのは条件の良し悪しではなく、入学後の暮らしを現実的に描けているかどうかです。放課後の過ごし方については学校の特色の記事もあわせてご覧ください。
少人数のクラスであることは準備に関係しますか
公式サイトでは1クラス24名程度の少人数制授業が示されています。人数が少ない環境では、お子さまが自分から動く場面も、先生と言葉を交わす機会も増えます。ご家庭でお子さまの発言を待つ習慣があるかどうかは、そのまま入学後の過ごし方に重なります。準備というより、日々の関わり方を振り返るきっかけにしてみてください。
説明会には参加したほうがよいですか
志望理由の材料は、実際に見聞きしたものがいちばん強くなります。学校説明会で感じたことをその日のうちにメモしておくと、そのまま願書と受け答えの言葉になります。
費用の見通しも立てておくべきでしょうか
金額そのものを問われるという意味ではありませんが、12年間の学びを見据えて通わせる見通しが立っていることは、ご家庭の姿勢として自然に伝わります。学費の記事も参考に、最新の金額は募集要項でご確認ください。
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