【小学校受験】鏡図形描写の出題意図は?
「鏡図形描写」の問題は、空間認識力、観察力、巧緻性などがあるかを見ています。
空間認識力があるか
「空間認識力」とは、ものの位置関係や形、向きなどを認知する力のことです。鏡に映った形をイメージするためには、空間認識力が必要です。上下や左右が反転した形を正しくイメージできるようにしましょう。鏡を置く位置により上下反転する場合と左右反転する場合があるため、反転の仕方についても理解している必要があります。
観察力があるか
「鏡図形描写」では、簡単な形から複雑な形まで、様々なレベルの問題が出題されます。まずは全体としてどのような形なのかを考えて、次に細かい部分を捉えながら描写をしていきましょう。この時、どの位置から始めるか、どの位置から曲がるかなど、注意深く観察することが求められます。
巧緻性があるか
「鏡図形描写」では、イメージした通りに形が描けることも大切です。線を真っ直ぐに引くこと、形を整えて描くこと、ますに沿って線を引くことなど、丁寧に形を描くようにしましょう。複雑な形では、最後まで丁寧に描く集中力も必要です。
【小学校受験】鏡図形描写の出題方法は?
「鏡図形描写」は鏡図形を描く問題ですので、主にペーパーテストで出題されます。
ペーパーテスト
ペーパーテストでは、お手本の形と鏡を置く位置が示されていて、「線のところに鏡を置きます。左の形が鏡に映った時、どのように映りますか。鏡に映る形を右に描きましょう。」のように出題されることが多くなっています。鏡を置く位置によって上下反転の問題になったり、左右反転の問題になったりします。
【小学校受験】鏡図形描写の出題内容は?
「鏡図形描写」。反転した図形を描いたり、点つなぎをしたり、ますに沿って線を引いたりする課題がよく出されます。「鏡に映る」という条件の他に、「池に映る」「湖に映る」などの条件で問題が出されることもあります。
反転した位置と向き
方眼上に丸や三角などの記号が描かれていて、鏡に映した時にどのように映るかを答える問題です。円や正方形は反転しても向きが変わりませんが、三角や矢印は向きが変わることがあるので注意が必要です。
反転した線
方眼上に線が引かれていて、それが反転した時の線を描くタイプの問題です。方眼に沿って描かれている線は、向きが変わらないのでわかりやすいと思います。一方で、斜めに引かれた線は反転すると向きが変わるので、観察力や思考力を働かせて線を描くようにしましょう。
反転した指示絵画
反転した絵を描くタイプの問題です。まずは概形をしっかりと捉えて、「どのような形か」「どの位置に描くか」「どれくらいの大きさか」など、大まかな形を把握することが大切です。フリーハンドで描くと形が整いにくくなってしまうお子さまは、描き始めと描き終わりの位置を意識しながら描くようにしましょう。
【小学校受験】鏡図形描写の解き方は?
「鏡図形描写」で大切なのは、どちらの方に反転するのかを判断して、反転した形をイメージすることです。反転した形をイメージするのが難しい場合は、「鏡図形発見」や「展開図形」などの教材を活用して、反転のイメージが持てるようにトレーニングをしてください。
反転するイメージが持てるようになったら、「鏡図形描写」の練習に入りましょう。まずは、反転した位置と向きを答えるタイプの問題から取り掛かるのがおすすめです。反転した形を考える時には、「遠くは遠く、近くは近く」と考えるのがポイントです。これは「鏡図形発見」とも共通している考え方です。この解き方を身につけると、反転した形や展開した形を考える時に効果的ですので、しっかりと身につけられるようにトレーニングしてください。
解き方の具体的な方法については、こちらの教材で解説しています。
【図形】鏡図形描写(教材サンプル)
【図形】12 鏡図形描写サンプル
教材サンプルのダウンロードはこちらから


【小学校受験】鏡図形描写|まとめ
「鏡図形描写」は、反転した形をイメージするのが大切な問題です。教材で練習するのはもちろん、パズルやブロックなどを使って楽しく空間認識力を鍛えるのもおすすめです。鏡図形のような思考力が必要な問題は難関校でもよく出題されますので、しっかりと対策するようにしてください。ぜひ本記事でご紹介した教材をご活用いただき、効果的な学習をしていただけたらと思います。