東京学芸大学附属小金井小学校の過去問を買ってみたのですが、量が多くてどこから手をつければよいか分かりません。
出題の傾向を教えていただけますか?
【東京学芸大学附属小金井小学校】過去問5年分からわかる考査の全体像
本記事では、2022〜2026年度の5年分の出題を分野別に整理してご紹介します(受験情報誌の調べ)。問題文や課題文をそのまま掲載することはできませんので、分野と傾向の解説にとどめますが、家庭学習の計画を立てるうえでの「地図」としては十分に役立つはずです。
考査は2日間で、1日目がペーパーテストと制作、2日目が運動・個別・行動観察という構成です(2026年度実績)。考査時間は両日とも約50分でした。考査当日の流れは試験内容の記事で詳しく解説していますので、この記事では「どの分野が、どのくらいの頻度で出ているか」に絞ってお伝えします。
なお、2022〜2026年度のあいだ、保護者面接・本人面接は実施されていません(受験情報誌の調べ)。面接がない分、口頭試問と行動観察を通してお子さまの姿がじっくり見られる試験だと考えておくとよいでしょう。
また、国立小学校ならではの特徴として、考査のあとに合格候補者の発表があり、その後に抽選会が行われるという流れがあります(2026年度実績)。考査で力を出し切ることに加えて、選考全体の流れを理解しておくことも大切です。募集人員や選考の流れについては、倍率・抽選の記事もあわせてご覧ください。
【東京学芸大学附属小金井小学校】ペーパーの頻出分野は5本柱
過去5年分のペーパーを分野別に見ると、次の5つがくり返し出題されています。
- 話の記憶:短いお話を聞いて、設問に答える形式。毎年出題されています
- 映像の記憶:映像を見て覚える形式。こちらも毎年出題されています
- 数量:数の多少、1対1対応、あまり、倍数、求差、計数・分類計数、仲間分けなど
- 図形:平面構成、立体構成、2つ折り・4つ折り、回転する平面図形、展開図、見え方など
- 生活常識:乗り物やお店でのマナー、食事のマナー、お箸の持ち方、行事、道具など。ほぼ毎年出題されています
特徴的なのは、出題の一部が音声や映像で行われる年が続いていることです。ペーパーといっても、「指示を耳で聞いて理解する力」や「画面を見て覚える力」が前提になります。プリントを解く練習だけで完結させず、耳からの指示だけで動く練習をセットにしてください。
また、2024年度には重さの比較といった自然科学系の出題も見られました。柱の5分野を固めたうえで、比較や推理の問題にもひととおり触れておくと安心です。
5本柱の中でも、話の記憶と映像の記憶は「毎年必ず」といってよい頻度です。記憶系の課題は直前に詰め込んでも伸びにくく、毎日の積み重ねがそのまま結果に出ます。1日1話の読み聞かせと、短い時間で見て覚える遊びを、早い時期から習慣にしておきましょう。
生活常識の分野は、知識を教え込むというより、ご家庭の日常がそのまま出る分野です。食事のマナーやあいさつ、公共の場でのふるまいなど、「試験のための勉強」ではなく「暮らしの質」として整えていくことが、結果として最も効率のよい対策になります。
【東京学芸大学附属小金井小学校】ペーパー以外の分野も定番がある
ペーパー以外の分野も、5年間の傾向はかなりはっきりしています。
- 個別:口頭試問と生活技能。文具をお道具箱にきれいに片づける形式の課題がくり返し出題されています
- 運動:立ち幅跳びが2022〜2026年度まで5年連続で出題されています
- 行動観察:お友達と協力して行う集合ゲーム系の課題が続いています
- 制作:2023・2025・2026年度に実施。映像で作り方を見て、同じように作る形式が続いています
それぞれの具体的な対策や日常生活への落とし込み方は、行動観察・運動・制作・個別の対策の記事で詳しく解説しています。この記事とあわせてお読みください。
【東京学芸大学附属小金井小学校】5年間の変遷から見えること
年度ごとの実施状況を並べると、次のような変化と一貫性が見えてきます。
まず、制作は毎年出題されるわけではありません。2022年度と2024年度は実施がなく、2023・2025・2026年度は実施されています。近年は実施が続いているため、「出るもの」として準備しておくのが安全です。
次に、運動は立ち幅跳びだけという年が5年続いています。種目を増やして難しくするのではなく、同じ課題で「指示を聞いて動けるか」「自分の順番を待てるか」を見ていると考えられます。運動能力そのものよりも、取り組む姿勢が大切だということです。
そして、いちばん注目していただきたいのが、生活習慣に関する出題が「ペーパーの生活常識」と「個別の生活技能」の両方にまたがっている点です。片づけ、お箸の持ち方、公共の場でのマナーといったテーマが、知識としても実技としても問われています。机の上の勉強と毎日の暮らしを切り離さないことが、この学校の対策の軸になります。
なお、2022・2023年度は感染症対策のもとで実施された年でした。実施形式の細部は年度によって変わりうるため、最新の情報は学校説明会や募集要項で必ずご確認ください。
【東京学芸大学附属小金井小学校】家庭でできる分野別の対策
頻出分野ごとに、ご家庭でできる練習を整理します。
- 話の記憶:読み聞かせのあとに「誰が出てきた?」「そのあとどうなった?」と質問する習慣をつける
- 映像の記憶:絵やカードを短い時間見せて隠し、覚えているものを言う遊びを取り入れる
- 数量・図形:おはじきや積み木などの具体物で数や形を操作してから、ペーパーに進む
- 生活常識:電車やお店に出かけた場面で、その場のマナーをお子さま自身に考えさせる
- 生活技能:お道具箱や引き出しの片づけを、毎日の仕事としてお子さまに任せる
どの分野も、一夜漬けができない内容です。年中の秋から年長の夏にかけて、生活の中でコツコツ積み上げていきましょう。
練習の際は、「できたかどうか」だけでなく「最後まで指示を聞いてから取りかかれたか」も見てあげてください。この学校の考査は、音声や映像による出題が多いぶん、指示を聞き終える前に動き出してしまうお子さまは実力を出し切れません。ご家庭でも、問題を読み上げてから解かせる形式にして、聞く姿勢ごと育てていくのがおすすめです。ご家庭ごとの学習計画づくりは家庭学習サポートでもお手伝いしています。
【東京学芸大学附属小金井小学校】過去問についてよくある質問
Q.過去問はいつから始めればよいですか?
A.年長の夏ごろから始めるご家庭が多いです。それまでは分野別の基礎固めを優先し、過去問は「仕上げと弱点発見」のために使うのがおすすめです。早くから過去問だけをくり返すと、答えを覚えてしまい力がつきにくくなります。
Q.過去問は何年分やればよいですか?
A.まずは5年分を目安にしてください。この学校は分野が安定しているので、年数をこなすことよりも、頻出分野を確実に解けるようにすることが大切です。間違えた分野は具体物に戻ってやり直しましょう。
Q.ペーパーの難度は高いのですか?
A.極端な難問が並ぶタイプではなく、基礎的な内容を、音声・映像の指示を正しく聞き取って解けるかが問われる出題です。だからこそ、取りこぼしが差になります。あいまいな分野を残さないことを目標にしてください。
Q.面接対策は必要ですか?
A.2022〜2026年度は保護者面接・本人面接とも実施されていません(受験情報誌の調べ)。ただし、お子さまへの口頭試問はあり、出願書類の準備も必要です。詳しくは願書・口頭試問の記事をご覧ください。実施形式は年度で変わる可能性があるため、最新は必ず募集要項でご確認ください。
過去問を解いたあとの分析や志望校対策の進め方に迷ったら、個別相談もご活用くださいね。
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