利晶学園小学校の過去問には、どんな傾向があるのでしょうか。
知的能力テストで見られる力
知的能力テストでは、話の理解や、数、図形、常識など、幅広い分野の基礎的な力が見られると考えられます。特定の難問より、基本を着実に理解できているかが問われます。
出題の詳しい内容は年度によって変わります。過去の傾向にとらわれすぎず、幅広い分野をバランスよく準備しておくことが大切です。
話をよく聞いて理解する力は、多くの分野の土台になります。日ごろから、絵本の読み聞かせや会話を通じて育てておきましょう。
集団テストで見られる力
集団テストでは、集団のなかで指示を聞いて動けるか、友だちと協力できるか、順番やルールを守れるかといった点が見られます。
同校は、子どもたちが主体的に学び合う授業を大切にしています。こうした校風に通じる、協調する姿勢が評価の土台になります。
初めての場でも落ち着いて取り組めるよう、いろいろな集団に触れる経験を積んでおくと安心です。
親子面接で見られること
親子面接では、子どもが自分の言葉で話せるか、保護者が家庭の方針を語れるかが見られます。学校への理解や共感も大切な視点です。
同校の英語教育や、体験を重んじる学びへの理解を深め、家庭でどう子どもを育てたいかを話せるようにしておきましょう。
願書に書いた内容と、面接で話す内容が食い違わないよう、家庭で共有しておくことも大切です。
実際にどんな問題が出ているか(過去の出題の傾向)
学校が問題そのものを一般に公表しているわけではありませんが、受験されたご家庭の話から、出題のおおよその形は見えています。ここでは、傾向として押さえておきたい点を整理します。
ペーパーの傾向
ペーパーはお話の記憶、言語、図形、常識といった分野から出ています。基礎的な問題に加えて、複数の要素を組み合わせた複合問題が含まれるのが特徴で、お話の記憶がほかの分野と結びついた形で出ることもあります。
過去には推理の分野で、数種類の箱に丸を通すと個数が変わるという仕組みを最初に見せ、そのルールを読み取ったうえで、別の場面で丸がいくつになるかを数えて答える問題が出ています。ブラックボックスと呼ばれる形で、決まりを見つける力と、数を丁寧に追う力が同時に見られます。
- 記憶・言語・図形・常識をまたぐ幅広い出題
- 基礎問題と、要素を組み合わせた複合問題の両方
- ルールを読み取って数を答えるブラックボックス型の推理
制作・行動観察の傾向
制作は絵を描く課題が中心です。行動観察では、猛獣狩りのように掛け声と動きを合わせるゲームや、ドミノを使った遊びが取り上げられており、初めて会う子と一緒に活動する形になります。作品の出来そのものより、話を聞く姿勢、順番の待ち方、友だちとの関わり方が見られていると考えるのが自然です。
親子面接の傾向
親子面接は考査日より前の日程で行われます。保護者には、学校教育に必要だと考えているもの、説明会に足を運んだときの印象、園でのお子さまの様子が話題になっています。お子さまには、名前や園の名前、組、誕生日に加えて、家でのお手伝い、園でがんばっていること、自宅の住所や電話番号、バスや電車の中で気をつけることを、自分の言葉で説明する場面があります。
傾向から見える準備の軸
出題範囲が広いので、記憶と図形を軸にしつつ、分野を偏らせずに基礎を固めることが第一です。常識は季節ごとの行事や身の回りのものを、その時期に実物で触れながら言葉にしておくと定着します。制作を含む絵画と、見知らぬ子と関わる経験は、短期間では身につきにくいので早めに取り組みたい分野です。
過去問体験会を活用する
同校では、過去問体験会と直前説明会が実施されています。実際の考査に近い雰囲気を体験できる貴重な機会です。
体験会に参加することで、子どもが本番の雰囲気に慣れ、当日に落ち着いて臨みやすくなります。
説明会では、学校の方針や考査の内容について理解を深められます。出願前に参加しておくと安心です。
家庭でできる対策
まずは、話を聞いて理解する力と、集団のなかで落ち着いて取り組む姿勢を、日々の暮らしのなかで育てていきましょう。
あわせて、幅広い分野の経験をバランスよく積み、あいさつや思いやりといった生活の基本を整えておくことが、考査全体への準備になります。
ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
過去問はどこで見られるのでしょうか
利晶学園小学校の公式サイトには、入試情報のページに、過去の問題を出願者専用のサイトで一部公開しているという案内があります。書店で手に入る形や、どなたでも見られる形では公開されていませんので、まず出願の手続きを進めることが前提になります。
もうひとつ用意されているのが、実際に問題に触れる行事です。2026年には8月23日(日)に「過去問体験・直前説明会」が校内で行われました。試験のおよそ1か月前に、本番に近い形を経験できる機会です。
このほか、2026年には5月23日(土)の学校説明会・体験プログラム、7月4日(土)のオープンスクール、10月17日(土)の入試説明会(B日程・C日程と転入を考えている方向け)が校内で開かれています。校外でも、なんばスカイオ、あべのハルカス、堺産業振興センター、和泉市生涯学習センターでの説明会が案内されていました。
日程は年度によって変わりますので、その年の案内をご確認ください。申し込みはインターネット出願システムから行います。
入学後の学び方から逆算して備える
出題の傾向を追いかけるより、入学後にどんな学び方をするのかを知るほうが、準備の方向は決めやすくなります。
公式サイトによると、英語は2018年度からGrapeSEEDというカリキュラムを導入し、各学級で週4時間、ネイティブの講師によるレッスンを行っています。指示も質問もすべて英語で進められ、5年生と6年生ではEnglish Codeを使い、プロジェクトや実験を通した内容言語統合型学習にも取り組むとされています。よくある質問のページには、1年生から年間120時間の英語を行うという記載もあります。
進学に向けた指導も学年ごとに段階が示されています。3年生からは国語と算数を習熟度別に行う「中学進学対策ゼミ」、3年生の3学期からは週2回・70分の少人数指導による「放課後ロング学習」、3年生以上では先取り学習が行われ、6年生の2学期からは入試問題の演習に移ると案内されています。
つまり、入学後は早い段階から言葉を使い、繰り返し積み上げていく学び方が待っているということです。考査の準備としても、聞いて理解する力と、自分の言葉で話す力を日々の生活のなかで育てておくことが役立ちます。
2027年度A日程で公表されている枠組み
傾向を考えるときの土台になるのが、公表されている募集の条件です。2027年度A日程では、募集人員が第1学年90名、受験資格が2020年4月2日から2021年4月1日までに生まれた方、検定料が20,000円と示されています。
出願はWeb出願が2026年7月4日12時から9月3日12時まで、窓口出願が2026年9月3日12時から9月16日16時までです。面接日は2026年9月5日(土)・6日(日)・9日(水)・10日(木)、試験日は2026年9月18日(金)、合格発表は2026年9月19日(土)に速達郵便で通知されると案内されています。
出願の期間が2か月以上と長く、面接が試験より2週間ほど前に置かれているのがこの学校の日程の特徴です。日程ごとの募集人員や倍率は公表されていませんので、数字を追うよりも、この流れを正確につかんでおくほうが役に立ちます。
過去問と傾向についてよくある質問
市販の過去問題集はありますか
公式サイトが案内しているのは、出願者専用サイトでの一部公開と、校内で行われる過去問体験の行事です。それ以外の入手方法についての記載はありませんでした。
倍率はどのくらいですか
志願者数、合格者数、倍率のいずれも公式サイトでは公表されていません。公表されているのは募集人員90名という数字です。
出題の科目や配点は分かりますか
科目の内訳や配点についての記載は公式サイトにはありませんが、受験されたご家庭の話から、ペーパー・制作・行動観察・親子面接という形と、出題の例は見えています。上の「実際にどんな問題が出ているか」にまとめています。学校説明会や体験プログラムで直接確認するのが確実です。
いつから準備を始めればよいですか
Web出願が2026年7月4日に始まり、面接が9月上旬、試験が9月18日という流れです。春の説明会から順に足を運んでおくと、夏の準備が具体的になります。進め方に迷ったときは個別相談もご利用ください。
学校の一日を知ることも、傾向をつかむ手がかりです
問題の形式ばかりを見ていると、学校が何を大切にしているかを見落としてしまいます。公式サイトの「1年生の1日」を読むと、この学校の毎日がよく分かります。
7時45分に登校し、8時20分の朝の会では日直が30秒の発表と show & tell を行います。8時30分からは「モジュール」の時間で、音読や百玉ソロバンといった基礎の訓練が行われ、週に3回は国語や算数の授業にあてられています。10時25分から20分の中休み、12時20分に給食、12時50分に昼休み、13時15分からは児童が自分で考えて行う「自問清掃」、13時30分に5時間目、15時35分に下校という流れです。
朝いちばんに人前で話すこと、清掃を自分の判断で行うこと。この2つが毎日の流れに組み込まれているというのは、それだけ重く見られているということです。校訓は「夢と高い志、挑戦、貢献、そして未来創造」で、教育の柱には「本物体験」と「感動体験」が掲げられています。
過去問の形式をなぞるより、こうした学校の姿を家庭で共有しておくほうが、結果的に近道になることも少なくありません。
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