奈良育英グローバル小学校の合格対策として、家庭で何ができますか?
奈良育英グローバル小学校(奈良市法蓮町)の考査は、ペーパー、口頭試問、行動観察、制作、運動、面接という幅広い内容で行われます。細かな出題分野は公表されていないため、家庭でできることは土台づくりが中心になります。ここではその進め方を整理します。実施の方法は年度によって変わるため、最新の内容は必ず公式の募集要項でご確認ください。
大切なのは、以下の3点です。
・学校が育てたい姿を知ることから
・本物に触れる経験を積む
・聞く力と伝える力を育てる
奈良育英グローバル小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
奈良育英グローバル小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
学校が育てたい姿を知ることから
対策の出発点は、問題集ではなく学校を知ることです。奈良育英グローバル小学校は「世界に出ても負けない子どもに育てる」という教育方針を掲げています。
自主創造の能力と友愛協同の精神を礎にした、しなやかで強いメンタリティを養成する。学校はそう述べています。自分で考えて動ける子どもと、人と協力できる子どもの両方が求められています。
この一点が分かれば、家庭で何を大切にすべきかが見えてきます。答えを覚えることではなく、考えて、伝えて、人と関わる経験です。
本物に触れる経験を積む
奈良育英グローバル小学校は「本物に触れ、本物のすばらしさを体感する」体験学習を重視し、ユネスコスクールに認定されています。
この学校が大切にしているのは、人とのつながり、自然とのつながり、いのちのつながりを考える学びです。家庭でできる準備も、そこにあります。
山や川に出かける、生きものにふれる、美術館や音楽会に足を運ぶ。こうした経験の一つひとつが、この学校への準備になります。
奈良育英グローバル小学校は、1クラス30名、全校で110名という小さな規模です。少人数の教室では、自分から手を挙げ、自分の考えを述べる機会が多くなります。
家庭でも、お子さんの言葉を最後まで聞く時間を意識してつくってみてください。急がずに待つことが、伝える力を育てます。
聞く力と伝える力を育てる
ペーパーでも口頭試問でも制作でも、最初に問われるのは、説明を最後まで聞き取れるかどうかです。聞き落としによる間違いは、練習によって確実に減らせます。
家庭では、話しかけるときに一度だけ言うことを心がけてみてください。二度三度とくり返してもらえる環境では、最後まで聞く必要がなくなってしまいます。
奈良育英グローバル小学校の算数は、自分の考えを式だけでなく自分の言葉で表現していく形です。「どうしてそう考えたの」と聞く習慣が、そのまま力になります。
手を動かし、体を動かす
制作の課題では、手先を使った作業の丁寧さと、最後までやり切ろうとする姿勢が見られます。折る、切る、貼るという動作を、家庭の遊びの中で経験しておけば十分です。
運動の課題では、説明どおりにやってみようとする姿と、うまくいかなくてももう一度取り組む姿が見られます。公園で走る、跳ぶ、ボールを扱う経験を重ねてください。
お手伝いや身支度を最後まで自分でやり切る経験も、そのまま考査に生きます。途中で手を出さずに見守る時間を、意識してつくってみてください。
家庭として学校を語れるように
面接は、親子、志願者、保護者という形が案内されています。なぜ奈良育英グローバル小学校を選ぶのかを、飾らない言葉で話せるようにしておきたいところです。
学校説明会、入試説明会、授業体験会と、学校を知る機会が年に何度も設けられています。そこで感じたことこそが、いちばん説得力のある言葉になります。
考査の内容や日程、募集要項の詳細は、学校が公表する最新の情報で必ずご確認ください。年度によって見直されることがあります。
ご家庭だけで判断に迷うときは、個別相談を承っております。日々の学習は個別家庭学習サポートもあわせてご活用ください。
2027年度の説明会と、入試の時期感をつかむ
対策は、日付が決まってはじめて具体的になります。手もとの受験ガイド資料に載っている予定を確認しておきましょう。
2027年度入試に向けた説明会は、学校説明会が2026年4月18日、入試説明会が2026年5月16日、6月13日、7月4日と記されています。入試説明会が3回設けられているのが特徴で、都合のつく回に参加できます。
一方、2027年度の入試日程は資料に掲載されていません。載っているのは、すでに実施済みの2026年度一次のもので、出願期間が2025年8月18日から8月26日まで、選考が2025年8月30日、合格発表が2025年9月1日でした。この時期感を前提にすると、7月の入試説明会が出願直前の最後の機会になる可能性があります。
つまり、準備の山場は夏休みに来るということです。夏休みは生活のリズムが崩れやすい時期でもありますので、起きる時間と寝る時間を保つこと自体が対策になります。ただし2027年度も同じ時期とは限りませんので、日程は必ず学校の募集要項でご確認ください。
考査の区分から、家庭で積み上げることを決める
資料に記されている考査の区分は、ペーパー、口頭試問、行動観察、制作、運動、面接(親子・志願者・保護者)の六つです。各区分でどのような課題が出されるかは公表されていませんので、区分名から準備の方向を決めることになります。
口頭試問があるということは、たずねられたことに自分の言葉で答える経験が必要だということです。日々の会話の中で「どうしてそう思ったの」と理由をたずね、説明する機会をつくってください。暗記した答えを返す練習ではなく、その場で考えて話す力を育てるのが目的です。
制作があるということは、はさみやのりを自分で扱い、片づけまでできることが求められるということです。工作遊びの時間をつくるだけで十分な準備になります。
運動があるということは、走る・跳ぶ・投げるといった基本の動きに抵抗がない状態にしておくということです。資料に挙げられている年間行事を見ると、5月の1年生歓迎運動会、9月の運動会、11月のなかよしドッチボール大会、12月のかけ足納会、1月の4・5年生のスケート教室と、体を動かす機会が多い学校であることが分かります。
行動観察があるということは、初めて会う相手と同じ場にいて、順番を待ち、指示を聞いてから動けることが土台になるということです。
受験番号は願書受付順に決まり、月齢の考慮はないと記されています。生まれ月による調整がない以上、早生まれのお子さんは、その分だけ生活経験を先に積んでおく意識があると安心です。
受験対策についてよくある質問
倍率を見て志望校を決めてもよいですか
この学校については、倍率をもとに判断することができません。資料に載っている志願者数は、2026年度、2025年度、2024年度、2023年度、2022年度の5年分すべてが「非公表」で、合格者数の記載もないためです。募集人数が一次で男女30名、一・五次と二次が男女若干名であることは分かっていますが、それだけでは倍率にはなりません。数字ではなく、学校の方向性との相性で判断してください。
入学後の学びを知っておくと対策に役立ちますか
役に立ちます。資料によると、算数では「玉井式算数」に取り組み、タブレットや電子黒板を活用して、低学年では「国語的算数教室」、高学年では「図形の極」を行っています。ストーリー性のあるアニメーション動画から状況をつかみ、算数に結びつく情報を選び取る力を育てる学習です。話を聞いて場面を思い浮かべる力が土台になりますので、家庭での読み聞かせはそのまま準備になります。
体験の機会は準備になりますか
なります。この学校はユネスコスクールに認定されていて、「本物に触れ、本物のすばらしさを体感する」取り組みを大切にしていると記されています。校外学習も、2・3年生の雪あそび、3・4年生の山の学校、5・6年生の臨海合宿、6年生のサマーキャンプと学年ごとに用意されています。休日に自然や施設へ出かけ、見たこと感じたことを家庭で言葉にする時間を持つことは、学校の方向性とも重なります。
学校の考え方はどこで確認できますか
資料には、教育方針として「世界に出ても負けない子どもに育てる」ことが掲げられていると記されています。自主創造の能力と友愛協同の精神を礎にしたホスピタリティを養い、世界で活躍できる人材の素地を形成するという考え方です。2022年に奈良育英小学校から現在の校名に変更されたのも、この方針を明確に示すためといえます。説明会に足を運び、実際の言葉として聞いておくと、家庭で語れる内容になります。
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