立川国際附属小学校の偏差値はどのくらいなのでしょうか。
人気が高いと聞くので、うちの子の学力で合格できるのか不安です。
【立川国際附属小学校】偏差値は公表されていません
まず前提として、立川国際附属小学校は学校として偏差値を公表していません。これは同校に限った話ではなく、小学校受験の世界では、学校側が偏差値を示すことは基本的にありません。
インターネット上には「立川国際附属小学校の偏差値は◯◯」といった数字が出回ることがありますが、それらは特定の模試や情報サイトが独自の基準で算出した参考値にすぎず、学校が認めた公式の数字ではない点に注意が必要です。数字だけがひとり歩きして、実際の検査の中身とかけ離れた印象を持ってしまうのは避けたいところです。
同校の難易度を考えるうえで確かな手がかりになるのは、偏差値ではなく、公式の募集要項に示された選考の流れと、実際の適性検査で問われてきた内容です。この記事では、その見方を順番に整理していきます。
【立川国際附属小学校】小学校受験に「偏差値」がなじまない理由
中学受験では、大手模試の偏差値が学校選びの共通の物差しとして機能しています。しかし小学校受験、とりわけ立川国際附属小学校のような都立小には、偏差値という考え方がなじみません。理由は大きく3つあります。
- 全員が同じ模試を受けるわけではなく、偏差値を算出する共通の母集団が存在しないこと
- 検査がペーパーの点数だけでなく、口頭試問・運動・行動観察といった数値化しにくい観点を含むこと
- 選考に抽選が含まれ、点数の順位だけでは合否が決まらないこと
立川国際附属小学校の適性検査は、ペーパー・個別(口頭試問)・運動・行動観察という複数の柱で構成され、面接はありません。ペーパーの出来がよくても、指示を聞いて動く力やお友だちと関わる力が育っていなければ評価は伸びませんし、その逆もあります。「偏差値が足りているか」ではなく、「求められている力がバランスよく育っているか」で考えることが、この学校の難易度を正しく捉える第一歩です。検査の具体的な中身は試験内容の記事で詳しく解説しています。
【立川国際附属小学校】人気の高さ(倍率)と問題の難しさは別もの
「立川国際附属小学校は倍率が高いから難しい」とよく言われますが、ここで一度立ち止まって整理しましょう。倍率の高さは「人気の高さ」を表す数字であって、「問題の難しさ」をそのまま表すものではありません。
同校の人気が高い背景には、次のような事情があります。
- 都立として全国初の小中高12年一貫教育校であり、注目度が高いこと
- 義務教育のため入学料・授業料・給食費がかからず、経済的な負担が軽いこと
- 国際教育など特色ある教育への期待が大きいこと
- 令和9年度の募集人員が70名(一般枠58名+海外帰国・在京外国人児童枠12名)と限られていること
つまり、通える範囲の多くのご家庭が「まず出願してみよう」と考えやすい条件がそろっているのです。志願者の中には、準備を重ねてきたご家庭もあれば、記念受験に近いご家庭も含まれます。倍率の数字だけを見て「うちには無理」と諦めるのは早計です。実際の倍率の推移や抽選のしくみは、倍率と抽選のしくみの記事でご確認ください。最新の数字は必ず募集要項や公式発表で確かめましょう。
【立川国際附属小学校】抽選があるため「実力だけで決まらない」構造
立川国際附属小学校の選考でもうひとつ押さえておきたいのが、抽選の存在です。令和9年度の選考は、1次(抽選・志願者が一定人数を超えた場合に実施)→2次(適性検査)→3次(抽選)という3段階で行われます。
つまり、どれだけ力のあるお子さまでも、1次抽選で外れれば適性検査を受けることすらできませんし、2次の適性検査を通過しても、3次抽選の結果次第では合格に届かないことがあります。これは私立小学校の入試にはあまりない、都立小ならではの構造です。なお、海外生活の経験があるお子さまの場合は、一般枠に加えて海外帰国・在京外国人児童枠(令和9年度は男女各6名)との併願も認められています。該当するご家庭は帰国枠の記事もあわせてご覧ください。
この構造は、見方を変えれば「偏差値的な序列で合否が決まる学校ではない」ということでもあります。準備してきたご家庭にとっては運の要素が悔しく感じられる一方で、抽選がある分だけ、特定の塾で長期間訓練を積んだお子さまだけが有利になる入試にはなっていません。適性検査の場面で持てる力をきちんと出せるように育てておくこと、それが家庭にできるすべてであり、十分な価値のある準備です。3段階選考の日程や流れは入試日程の記事で詳しく解説しています。
【立川国際附属小学校】難易度をどう捉えて準備を進めるか
ここまでの内容をふまえると、立川国際附属小学校の「難易度」は次のように捉えるのが現実的です。
- 問題の水準:年齢相応の力を丁寧に問う適性検査で、奇問・難問で振り落とす形式ではない
- 競争の厳しさ:人気校ゆえに志願者が多く、適性検査で力を示す必要がある
- 運の要素:抽選がある以上、合否のすべてを家庭がコントロールすることはできない
過去の適性検査では、お話の記憶やしりとりなどの言語分野、図形、数量、季節などの常識、運筆といったペーパーに加え、口頭試問・指示運動・グループでの行動観察が出題されてきました。いずれも、日々の生活と遊びの中で思考力・聞く力・関わる力を育ててきたかを見る内容です。分野ごとの傾向は過去問の傾向と対策の記事で、準備の進め方の全体像は合格対策の記事でまとめています。
また、抽選という運の要素がある学校だからこそ、同校一本に絞るのか、私立小や他の学校と組み合わせるのかという受験全体の設計も大切になります。ご家庭の方針に合わせた計画づくりは、オンライン個別相談でお手伝いしています。
【立川国際附属小学校】偏差値・難易度のよくある質問
情報サイトに載っている偏差値は参考にしてよいですか
学校が公表した数字ではないことを理解したうえで、「注目度の高さのおおまかな目安」として眺める程度にとどめましょう。数字の出どころ(どの模試・どの情報サイトの独自基準か)が明記されていないものは、特に鵜呑みにしないことが大切です。また、年によって数字が大きく揺れることもあり、その年の傾向を語る材料としては不安定です。志望校選びは、偏差値表ではなく、教育内容・通学条件・検査の中身との相性で判断することをおすすめします。
ペーパーができれば合格できますか
ペーパーは検査の柱のひとつにすぎません。口頭試問で自分の言葉で答える力、指示を聞いて体を動かす力、お友だちと相談しながら課題に取り組む力もあわせて見られます。机の上の学習と、生活・遊びの中での経験をバランスよく積むことが、同校の準備の基本です。特に口頭試問では、名前や好きなものについて理由も添えて自分の言葉で話す形式が続いており、日ごろの親子の対話の積み重ねがそのまま表れます。
倍率が高いと聞いて出願をためらっています
倍率の高さには記念受験に近い層も含まれますし、抽選の結果は準備量と関係ありません。「準備してきたことを適性検査で出し切る」ことに集中できるご家庭であれば、倍率を理由に諦める必要はないと筆者は考えています。学費負担が軽い学校なので、挑戦すること自体のリスクが小さいのも同校の特徴です。学費については学費の記事をご覧ください。
いつから準備を始めればよいですか
年中の秋から年長の春に始めるご家庭が多いですが、検査で問われる力は日々の生活習慣・遊び・親子の対話で育つものなので、早くから特別な訓練が必要というわけではありません。ご家庭での進め方に迷ったら、家庭学習サポートもご活用ください。
あわせて読みたい
ニュースを見逃さないように登録する
Google ニュースでフォローする1.jpg)

























