シュタイナー学園の教育の特色は何ですか?
シュタイナー学園初等部の教育の特色について、はじめての方にもわかりやすく整理します。独自のシュタイナー教育の考え方をおさえておきましょう。
シュタイナー教育とは
シュタイナー学園初等部は、世界に広がるシュタイナー教育を実践する学校です。子どもの発達段階に合わせた、独自のカリキュラムが特色です。
テストや点数による評価をせず、一人ひとりの子どもの育ちを丁寧に見守ります。競争ではなく、子ども本来の成長を大切にする教育です。
子どもが「いま」その年齢で必要な学びと経験を得られるよう、発達に合わせて教育が組み立てられています。
芸術を通した学び
シュタイナー教育では、芸術が学びの中心に置かれています。絵画や音楽、手仕事などを通して、感性や創造力を育てます。
オイリュトミーという独自の身体芸術や、フォルメンと呼ばれる線描など、ほかの学校にはない学びが行われています。
知識を覚えるだけでなく、体験や芸術を通して学ぶことで、子どもたちは学びを深く自分のものにしていきます。
エポック授業と独自の学び
シュタイナー学園では、一つの教科を一定期間集中して学ぶ「エポック授業」が行われます。じっくりと学びに向き合える方法です。
子どもたちは、既製の教科書ではなく、自分で学んだことを書きとめたノート(エポックノート)を作りながら学んでいきます。
こうした学びを通して、子どもたちは受け身ではなく、自ら考え、感じ、表現する力を育てていきます。
12年一貫の学び
シュタイナー学園は、初等部から中等部・高等部まで、12年間を見通した一貫教育を行っています。長い目で子どもの育ちを支えます。
発達段階に合わせた一貫したカリキュラムのもとで、子どもたちはあせらず、じっくりと成長していきます。
12年という長い時間をかけて、学力だけでなく、豊かな感性や人間性を育てることを大切にしています。
教育方針を知るには
シュタイナー教育は独自性が強いため、資料だけでは伝わりにくい部分もあります。説明会や見学で直接感じ取ることをおすすめします。
教育の考え方や取り組みについては、学校公式サイトや説明会でくわしく知ることができます。まずは学校にふれてみましょう。
家庭がこの教育に深く共感できるかどうかを見極めることが、シュタイナー学園を選ぶうえで最も大切なことです。
教育目標として掲げられていること
シュタイナー学園初等部が掲げている教育の考え方を、資料にもとづいて整理しておきます。教育目標とされているのは、「芸術としての教育」を通して、「知性・感情・意志の調和した、真に自由な人間を育てる」ことです。
土台にあるのは、ルドルフ・シュタイナーの人間観です。それに基づいて、子どもの発達段階に応じたカリキュラムが組まれています。学年ごとに教える内容を決めるのではなく、その年齢の子どもがどのような段階にあるかという理解から出発しているということです。
大切にされているのは、美しさのなかで学ぶ喜び、知性と感情と意志の調和、そして人や環境とのあたたかいつながりです。そして、自ら学ぶ意欲を生涯失わず、世界に働きかけられる人間を育成することを使命としています。
「生涯」という言葉が使われている点に注目してください。小学校の6年間で完結する学力を身につけさせるのではなく、その先ずっと続く学ぶ意欲そのものを育てようとしているということです。
学校からのメッセージに表れている姿勢
シュタイナー教育という名前から、特定の思想を教える学校だと受け取られることがあります。この点について、学校ははっきりと説明しています。
資料にある学校からのメッセージによると、シュタイナー教育は確立された人間観に基づく一貫したカリキュラムを持つとしたうえで、学校で子どもたちにシュタイナーの思想をそのまま教えることはない、としています。そして掲げているのは《自由への教育》です。
つまり、思想を教え込むための学校ではなく、子どもが自由な人間として育つための教育を行う場だという説明になります。教育目標にある「真に自由な人間を育てる」という言葉とも、まっすぐつながっています。
学校選びの段階では、この説明をご家庭としてどう受け止めるかが大きな分かれ目になります。一般的な小学校とは前提の異なる学校ですので、名前のイメージだけで判断せず、学校が自ら述べている言葉を確かめておきたいところです。
年表でたどる、学園の歩み
学校の性格は、歩んできた道筋によく表れます。資料で確認できる沿革は次のとおりです。
- 1987年:前身となる東京シュタイナーシューレが開校
- 2004年:学校法人シュタイナー学園が設立される
- 2005年:シュタイナー学園初等部・中等部が開校
- 2009年:新校舎が竣工
- 2012年:シュタイナー学園高等部が開校
創立年は2005年ですが、その前身は1987年にさかのぼります。学校法人としての形を整えるまでにおよそ20年。この時間の長さが、日本でシュタイナー教育の学校を成り立たせることの重みを物語っています。
そして2005年の初等部・中等部の開校から2012年の高等部の開校まで、7年をかけて12年の学びの場がそろいました。なお、創立者については資料に記載がありません。
学びの環境を、数字で確認する
教育の中身を考えるうえで、環境の条件も押さえておきましょう。資料で確認できる数字は次のとおりです。
- 児童数:約140名、1クラス26名
- 教員数:約20名
- 募集人数:男女26名
- 制服:なし
- 土曜授業:なし
- 昼食:お弁当
1クラス26名で児童数が約140名ですから、1学年が1クラスという構成です。6年間、同じ26人の集団で過ごすことになります。途中でクラス替えのある学校とは、人間関係の育ち方がまったく異なる環境だといえます。
制服がないことも、この学校の考え方の表れです。決められた服を全員が着るのではなく、日々の服装は各家庭にゆだねられています。「人や環境とのあたたかいつながり」を育てるという方針と合わせて考えると、外形をそろえることよりも、一人ひとりの育ちに目を向ける姿勢が見えてきます。
保育園から高等部までのつながり
シュタイナー学園の系列として、資料には次の3つが記載されています。保育園としてシュタイナー保育園とねりこ子どもの家、中学校としてシュタイナー学園中等部、高校としてシュタイナー学園高等部です。
就学前から高等部まで、同じ考え方の教育が続いているということになります。子どもの発達段階に応じたカリキュラムという方針は、6年間よりも長い時間軸を前提にしていますので、この連続性には大きな意味があります。
なお、転入・編入の制度は欠員が出たときにあり、復学制度はなしと記載されています。帰国子女の受け入れについては資料に記載がありません。途中から入ることは可能性としてあるものの、席が空いていることが前提になるということです。この学校の教育を受けたいと考えるのであれば、入学の段階から検討されるのが現実的でしょう。
教育についてよくある質問
シュタイナーの思想を教えるのですか
学校からのメッセージでは、学校で子どもたちにシュタイナーの思想をそのまま教えることはないと説明されています。掲げているのは《自由への教育》です。
1クラスは何人ですか
資料によると1クラス26名で、児童数は約140名です。教員数は約20名と記載されています。
制服はありますか
制服はありません。土曜授業もなく、昼食はお弁当です。
中学校や高校もありますか
系列としてシュタイナー学園中等部と高等部があります。ほかに、シュタイナー保育園とねりこ子どもの家が記載されています。
教育の内容はどこで確かめられますか
入学・転編入説明会が学校を知る機会になります。2026年度に向けては2025年5月31日と9月6日に実施されました。日程は年度ごとに変わりますので、最新は学校の募集要項や公式サイトでご確認ください。
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