津市に住んでいて、三重大学教育学部附属小学校を考えています。
通学の条件や、面接・抽選がどのように行われるのかを知りたいです。
【三重大学教育学部附属小学校】どんな学校?教育目標と特色
三重大学教育学部附属小学校は、津市観音寺町にある国立大学附属の小学校です。募集要項には、学校を置く目的として次の3つが示されています。
- 教育の理論と実践について研究し、確かめること
- 教員を目指す学生の教育実習を指導すること
- 地域の教育をよりよくすることに貢献すること
学校教育目標は「優しく、賢く、たくましく」です。令和5年度の校長あいさつでは、確かな学力、豊かな人間性とコミュニケーション能力、心身ともに健康な体、自分を高めていく力を育てることが説明されていました。同じあいさつでは、研究主題として「他者を感じる子どもの育成」が紹介されており、多様な人と共感し合い、理解し合える力を大切にしていることが伝わってきます。研究は続いているため、最新の主題は学校の公開研究会の案内などでご確認ください。
学級の編成は、1学級24名の3学級が基本です。一般的な公立小学校と比べて、一人ひとりに目が届きやすい人数といえます。
公式サイトのトップページでは、「自問清掃」「自問給食」といった取り組みや、附属中学校と連携した授業の様子も紹介されています。日々の生活そのものを学びにしていこうとする学校の姿勢がうかがえます。
国立小学校の役割や、私立・公立との違いは国立小学校とは?私立・公立との違いでまとめています。
【三重大学教育学部附属小学校】出願資格と通学の条件
2027年度(令和9年度)入学の募集要項では、出願資格は次のとおりです。最新は募集要項でご確認ください。
- 令和2年4月2日から令和3年4月1日までに生まれたお子さま
- 保護者と同居し、募集区域に住んでいること
- 募集区域は、鈴鹿市・津市・亀山市・松阪市のうち、1時間以内で通学できる区域(電車やバスを使う場合は、駅・停留所から自宅や学校までの徒歩の時間も含む)
- 午前7時45分から8時20分の間に、無理なく自分の力で登校できること
- 午後4時に学校を出た場合に、無理なく自分の力で帰宅できること
- 学校の設置目的と教育方針を理解して賛同し、入学後の協力を誓約できること
この学校の特徴は、登校と下校の時刻まで具体的に書かれていることです。出願のときには「通学経路申請書」に通学方法と所要時間を書いて提出し、条件を満たさない場合は受検できないと明記されています。
地図アプリの所要時間だけで判断せず、実際に朝の時間帯に親子で歩いてみましょう。電車やバスの本数、乗り換えの待ち時間、雨の日の歩きやすさなど、通ってみて初めて分かることがたくさんあります。
【三重大学教育学部附属小学校】2027年度(令和9年度)入試の日程
2027年度(令和9年度)入学の日程は、募集要項で次のように示されています。2026年10月23日時点で、この年度の選考はすでに終わっています。2028年度入学をお考えの方は、翌年に公表される募集要項をご確認ください。
- 2026年7月8日(水)〜21日(火):募集要項・願書の交付(本校事務室、土日祝を除く)
- 2026年7月23日(木):学校説明会
- 2026年9月4日(金)〜18日(金):出願(本校事務室へ持参)
- 2026年10月3日(土):第一次選考
- 2026年10月4日(日)10時:第二次選考の有資格者発表(ホームページに受検番号を掲載)
- 2026年10月16日(金):第二次選考(抽選)・合格発表
特に気をつけたいのが、7月の流れです。要項・願書は事務室で直接受け取る形で、郵送はありません。さらに、願書を受け取っていないと学校説明会に参加できず、説明会を欠席すると原則として出願を受け付けないと書かれています。説明会はお子さまを連れての参加ができないため、預け先の手配も早めに考えておきましょう。
出願書類は、入学願書(検定料の振込証明書を貼る)、入学願書の受付証と控え、通学経路申請書です。修正液は使えず、間違えたときは二重線と訂正印で直します。入学検定料は3,300円で、金融機関の窓口で振り込みます(ATMや郵便局は使えません)。いずれも2027年度(令和9年度)の要項の内容です。
【三重大学教育学部附属小学校】試験内容と抽選の仕組み
第一次選考は、個人面接と行動観察です。時間は出願のときに書面で知らされ、追試は原則として行わないとされています。当日は受付時間を過ぎると受検できず、入校できるのは受検者と保護者のみ、付き添いは1名です。
第一次選考の結果は翌日、ホームページに第二次選考の有資格者として受検番号が掲載されます。第二次選考は抽選で、第一次選考の合格者が定員を超えた場合に行われます。受検番号は当日の受付で、抽選によって決まる仕組みです。合格発表は第二次選考の終了後に行われます。
募集人員は72名で、附属幼稚園から進学する予定の子どもを含みます。附属幼稚園からの進学予定者は上記の選考を受けません。また、定員に満たなかった場合でも二次募集は行わないと書かれています。最新は募集要項でご確認ください。
国立小学校の抽選の考え方は国立小学校の抽選の仕組みで詳しく解説しています。
【三重大学教育学部附属小学校】学費・保護者の協力と準備のポイント
学費と保護者の協力
国立の小学校は義務教育にあたるため、授業料はかかりません。教材費や給食費などの金額は、2027年度(令和9年度)の募集要項には記載がありません。説明会の資料や学校からの案内でご確認ください。
要項には、入学後は保護者と先生で組織する「育友会」(PTA)の活動に参加・協力すること、教育後援会への協力を承諾することが書かれています。研究授業や教育実習への協力も含め、家庭も学校づくりの一員になるという意識が大切です。
合格に向けた準備のポイント
過去の出題例を一つに決めつけることはできませんが、第一次選考が「個人面接」と「行動観察」であることから、準備の方向ははっきりしています。
- 名前や幼稚園・保育園のこと、好きな遊びなどを、自分の言葉で答える力
- 相手の目を見て、最後まで話を聞く力
- お友だちと順番を守り、協力して遊ぶ力
- 知らない場所でも、落ち着いて先生の指示に従う力
面接は、暗記した答えを話す場ではありません。ふだんの会話の中で「どうしてそう思ったの?」と問いかけ、お子さまが自分の考えを言葉にする経験を重ねておくことが一番の準備になります。家庭での練習の進め方に迷うときは、面接対策のページも参考にしてください。
塾や模試との付き合い方は、国立小学校受験に塾は必要?と国立小学校受験に模試は必要?にまとめています。国立を第一志望にする進め方は国立小学校の専願受験の進め方もご覧ください。
【三重大学教育学部附属小学校】よくある質問
Q. 共働きで、説明会や出願の日に休めるか心配です。
要項・願書の交付、学校説明会、出願は、いずれも学校へ行く必要があります。交付と出願は平日の10時〜12時・13時〜16時と時間が決まっているため、春のうちにお休みの予定を立てておくと安心です。
Q. 感染症にかかってしまったらどうなりますか?
第一次選考の追試は原則として行わないとされています。第二次選考(抽選)については、受検者と代理人の両方が感染またはその疑いがある場合は、学校長が代理人になると要項に書かれています。
Q. 選考の結果について問い合わせはできますか?
選考の内容や結果についての問い合わせには応じないと要項に明記されています。検定料の返還など手続きのことは、附属小学校の事務室が窓口です。
▶ 国立小学校の特殊性と対策の進め方をまとめた『国立小学校 専願受験専用マニュアル』(PDF)は、筆者のオンラインショップで販売しています。
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