山梨県の南アルプス子どもの村小学校に興味があります。
自由な学校だと聞きますが、どんな学校で、入学するにはどうすればよいですか?
南アルプス子どもの村小学校は、学校法人きのくに子どもの村学園が山梨県南アルプス市で運営する私立小学校です。「自由な子ども」を教育の目標に掲げ、時間割の半分を「プロジェクト」と呼ぶ体験学習が占める、一般的な学校とは大きくちがう学校です。
大切なのは、以下の3点です。
・「自己決定」「個性尊重」「体験学習」という考え方に、ご家庭が心から共感できるか確かめること
・入学の流れや日程は、学校の事務室へ直接問い合わせて最新の情報を確かめること
・寮生活をふくめた暮らし方と費用を、家族でよく話し合っておくこと
南アルプス子どもの村小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
南アルプス子どもの村小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【南アルプス子どもの村小学校】どんな学校?基本情報
南アルプス子どもの村小学校は、山梨県南アルプス市徳永1717にある私立小学校です。設置者は、和歌山県のきのくに子どもの村小学校などを運営する学校法人きのくに子どもの村学園で、公式サイトでは「南アルプス子どもの村小学校・中学校」として小学校と中学校をあわせて紹介しています。学園の紹介ページによると、小学校は2009年、中学校は2012年に開校しました。
学園は、和歌山県のきのくに、福井県のかつやま、福岡県の北九州、長崎県のながさき東そのぎにも子どもの村の学校をもっています。教育の目標や基本の考え方はどの学校も共通で、南アルプスはそのなかの山梨県の学校です。
公式サイトでは、保護者や教育に関心のある方に向けた教育講座や、中学生が修学旅行で学んだことを伝える報告会などの案内も出してきました。2023年の案内では、中学生の修学旅行の行き先として、北海道、沖縄、イギリスが挙げられています。
問い合わせは、事務室へ電話(055-287-8205)またはメール(minami-alps@kinokuni.ac.jp)で受け付けています。
【南アルプス子どもの村小学校】教育の理念と特色
南アルプス子どもの村小学校が教育の目標に掲げているのは「自由な子ども」です。公式サイトでは、この「自由」を3つの面から説明しています。
- 感情の面:不安や自分を否定する気持ちから解放され、自分を肯定して生きられること
- 知性の面:生活の中の課題に取り組み、知識や技術を自分でつくり出していく体験を重ねること
- 人間関係の面:心の面で自立した一人の人として、ほかの人とともに生きる力を育てること
基本の方針は「自己決定」「個性尊重」「体験学習」の3つです。学習の計画や行事は、子どもと大人が話し合って決めます。クラスのミーティングや全校の集会も多く開かれ、学校の生活そのものを子どもたちが一緒につくっていきます。
学年で同じ内容を同じペースで学ぶのではなく、一人ひとりのちがいや興味を大切にするのも特徴です。個別の活動、少人数の活動、全体での活動を組み合わせて学びを進めます。
【南アルプス子どもの村小学校】プロジェクトとクラス
南アルプス子どもの村小学校の学びの中心は「プロジェクト」です。公式サイトによると、プロジェクトは時間割の半分を占める体験学習で、衣食住など、生活に根ざしたテーマを扱います。
クラスはプロジェクトのテーマごとにつくられ、子どもが自分で参加するクラスを選びます。学年にとらわれないグループ分けやクラス分けをしているので、ちがう学年の子どもが一緒に一つのテーマに取り組みます。上の学年の子が下の学年の子に教えたり、下の学年の子が上の学年の子の姿から学んだりする場面が自然に生まれる環境です。
学園の紹介では、子どもの村の学校には宿題やテストがなく、大人を「先生」と呼ばずに「○○さん」やニックネームで呼ぶことも紹介されています。一般的な学校の常識とはちがう点が多いので、お父様・お母様は「勉強の進み方」への不安も含めて、見学の場で率直にたずねてみるとよいでしょう。
【南アルプス子どもの村小学校】入学の流れと学費(2027年度)
2026年10月23日時点で、南アルプス子どもの村小学校の2027年度(令和9年度)の新1年生の募集要項は、公式サイトではまだ確かめられません。公式サイトには入学案内のページがありますが、内容を確かめることができませんでした。募集の時期・人数・選考の方法は、事務室へ直接問い合わせてください。最新は募集要項でご確認ください。
参考までに、同じ学園のほかの学校が公式サイトで案内している入学の流れを紹介します。
- かつやま子どもの村:親子で見学したあと、お子さまは2泊3日の体験入学、保護者は面談。判定会で入学の可否を決める
- 北九州子どもの村(2027年度):親子で見学したご家庭に募集要項と願書を渡し、2泊3日の体験入学と保護者面談で総合的に判定。筆記試験はなし
南アルプスでも同じ形とは限りませんが、子どもの村の学校では「まず親子で学校を見ること」が出発点になっています。
学費についても、公式サイトで金額を確かめることはできませんでした。かつやま子どもの村の公式Q&Aでは、学費はほかの子どもの村小学校とは一部ちがい、南アルプスを含む各校へ問い合わせてほしいと案内されています。入学金、授業料、寮費、修学旅行費などを、問い合わせのときに一覧で確かめておきましょう。
【南アルプス子どもの村小学校】寮生活と中学への進学
公式サイトでは、寮でもミーティングが開かれていることが紹介されています。学園の紹介によると、子どもの村の学校では多くの子どもが寮で生活しながら学んでいます。寮に入るか通学するか、寮生がどのくらいの間隔で家に帰るのかなどは、見学のときに具体的にたずねてください。
南アルプス子どもの村には中学校もあり、小学校から中学校までを同じ考え方の学校で過ごすことができます。同じ学園のかつやまや北九州の公式サイトでは、中学校は原則として学園内の小学校から進学する形だと案内しています。私立小学校から系列の中学校へ進む仕組みについては、私立小学校の内部進学の考え方もあわせて読んでみてください。
同じ学園の学校のくわしい様子は、きのくに子どもの村小学校のまとめでも紹介しています。
【南アルプス子どもの村小学校】よくある質問と準備のポイント
Q. 入学のために、家庭で勉強しておくことはありますか?
ペーパーテストの準備よりも、自分のことを自分でやってみる経験や、やってみたいことに夢中になる経験を重ねておくことが大切です。料理の手伝いや、ものづくり、外遊びなど、日々の生活のなかで「自分で決めてやってみる」場面を増やしてあげてください。
Q. 学校に問い合わせるとき、何を確かめればよいですか?
次のような点をメモにして問い合わせると、やりとりがスムーズです。
- 2027年度の新1年生の募集があるか、募集人数と出願の時期
- 見学の日程と申し込みの方法
- 体験入学や保護者の面談の有無と日程
- 入学金・授業料・寮費などの金額
- 寮生の帰宅の頻度と、通学する場合の方法
Q. 小学1年生から寮に入れて大丈夫でしょうか?
寮生活が合うかどうかは、お子さまによってちがいます。同じ学園の北九州子どもの村の公式FAQでは、小学生の寮生はみな元気に過ごしており、小さい子ほどホームシックを早く乗りこえることが多い、と説明しています。南アルプスでの寮の様子は、見学のときにくわしくたずねてみてください。
Q. 入学を決める前に、学校の考え方にふれる機会はありますか?
公式サイトでは、これまでに保護者や教育に関心のある方に向けた教育講座の案内を出してきました。2023年には、参加費無料・事前申し込み制の講座が開かれています。今年度の開催は公式サイトで確かめられませんでしたが、こうした機会があれば、見学とあわせて参加してみると、学校の考え方をより深く知ることができます。
Q. 山梨県のほかの小学校とも比べたいのですが。
南アルプス子どもの村は教育の考え方がはっきりした学校なので、合うかどうかはご家庭の考え方しだいです。山梨県の小学校全体を見ておきたい方は、山梨県の小学校一覧も参考にしてください。ご家庭の考えを整理したいときは、オンライン個別相談で一緒に考えることもできます。
南アルプス子どもの村小学校は、合う・合わないがはっきり分かれる学校です。見学から帰ってきたときのお子さまの表情や言葉を、ご家族で大切に受け止めてください。
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