国立小学校を考えていますが、抽選が考査の前にあるのか後にあるのか、学校ごとに違っていてよくわかりません。
抽選で落ちるかもしれないのに、どこまで準備をすればよいのかも迷っています。
【小学校受験】国立小学校に抽選がある理由
国立小学校は、決められた通学区域に住んでいれば出願できるため、志願者がとても多くなります。そのため、多くの学校で選考の中に抽選が組み込まれています。
抽選の意味について、お茶の水女子大学附属小学校の2026年度学校説明会の質問集には、次のような説明があります。
- 第一次検定は抽選で行う。人数がとても多く、全員に検定を受けてもらうことが難しいため、最初に抽選を行う
- 第三次検定でも抽選を行う。国立大学の附属小学校として、抽選でいろいろな子どもを受け入れるという考え方にもとづいている
つまり、考査の前の抽選は「受けられる人数にしぼるため」、考査の後の抽選は「いろいろなお子さまを受け入れるため」のものと考えると、わかりやすくなります。どちらも、お子さまの力を比べるためのものではありません。
【小学校受験】国立小学校の抽選の3つの型
抽選がどこに入るかで、選考の流れは大きく3つの型に分けられます。
| 型 | 流れ | 特徴 |
|---|---|---|
| 前だけ | 出願 → 抽選 → 考査 → 合格 | 抽選を通った人だけが考査に進む。考査の後に抽選はない |
| 後だけ | 出願 → 考査 → 抽選 → 合格 | 原則として全員が考査を受け、合格候補になった人の中から抽選で決まる |
| 前と後の両方 | 出願 → 抽選 → 考査 → 抽選 → 合格 | 考査の前と後の両方に抽選がある |
同じ「国立小学校」でも、型が違えば、準備の進め方や結果の受け止め方が変わります。まずは、志望校がどの型にあたるのかを確かめましょう。
【小学校受験】学校ごとの抽選の位置づけ(2027年度入学)
東京都内の国立小学校について、各校の公式サイトで確認できた2027年度(令和9年度)入学の選考の流れをまとめます。表の日付は2026年のものです。
| 学校名 | 選考の流れ | 型 |
|---|---|---|
| 筑波大学附属小学校 | 第一次選考(抽選)11月7日 → 第二次選考(検査)12月13日〜15日 → 第三次選考(抽選)12月17日 | 前と後の両方 |
| お茶の水女子大学附属小学校 | 第一次検定(抽選)→ 第二次検定 → 第三次検定(抽選)※2026年度学校説明会の質問集による | 前と後の両方 |
| 東京学芸大学附属竹早小学校 | 第1次選抜(抽選)10月17日 → 第2次選抜(調査)11月25日・26日 → 第3次選抜(抽選)11月28日 | 前と後の両方 |
| 東京学芸大学附属小金井小学校 | 入学調査 11月25日・26日 → 合格候補者の中で抽選 11月28日 | 後だけ |
| 東京学芸大学附属大泉小学校 | 第1次選考(抽選)10月9日 → 第2次選考(総合調査)11月25日・26日 | 前だけ |
| 東京学芸大学附属世田谷小学校 | 調査 11月25日〜 → 発表・抽せん 11月28日 | 後に抽選あり |
表を見るときに、知っておきたい点がいくつかあります。
- 小金井小学校は、附属幼稚園を卒園する見込みの合格候補者については、抽選を行わずに合格とすると書かれています
- 大泉小学校は、志願者数が第2次選考の実施できる数に収まる見込みのときは、第1次選考(抽選)を行わないと書かれています。総合調査の後の抽選は、募集についての公示には書かれていません
- 世田谷小学校は、入学案内の日程に、調査の後の「発表・抽せん日」が示されています。調査の前の抽選は、入学案内の日程には書かれていません
募集人員は、筑波大学附属小学校が男女合わせて約128名(男女ほぼ同数)、竹早小学校が男児・女児とも各20名程度、小金井小学校が105名(35名×3学級)、大泉小学校が男子45名・女子45名、世田谷小学校が105名(応募者数の多い方を53名、もう一方を52名)と公表されています。
抽選の有無や順番、日程、募集人員は、年度によって変わることがあります。最新は、必ずその年の募集要項でご確認ください。
【小学校受験】抽選の前に確認したい通学区域
抽選に進む前に、そもそも出願できるかどうかが、住んでいる場所で決まります。各校の公式サイトで確認できた2027年度入学の条件は、次のとおりです。
- 筑波大学附属小学校:東京都の23区、西東京市、埼玉県和光市のいずれかに保護者と同居していること。受験のための一時的な住所の変更(寄留)は一切認めないと書かれています
- お茶の水女子大学附属小学校:東京都23区内に居住し、保護者と同居していること。説明会の質問集では、23区内の居住は出願時から入学、在学まで必須の条件とされています
- 竹早小学校:東京都23区内に保護者とともに居住し、入学から卒業まで住み続けること
- 小金井小学校:学校が指定する通学区域(市区の全域、または一部の町名)に住んでいること
- 大泉小学校:練馬区、豊島区、板橋区、文京区、新宿区、中野区、杉並区、北区、西東京市、東久留米市、清瀬市、武蔵野市、東村山市、三鷹市、小平市、和光市、新座市、朝霞市、所沢市
- 世田谷小学校:学校が定める地域(世田谷区・目黒区・大田区の指定の町丁目)に保護者とともに実際に住み、住民票があること
大切なのは、通学区域の条件が「出願のときだけ」ではない学校が多いことです。受験のための一時的な引っ越しではなく、入学後もそこで暮らし続けられるかどうかを、先に考えておきましょう。毎日の通学の負担も含めて、ご家族で話し合っておくと安心です。
【小学校受験】抽選の型ごとに変わる家庭の準備
考査の前に抽選がある学校
ご家庭が一番迷われるのが、「抽選で落ちるかもしれないのに、準備をどこまでするか」です。筆者の経験では、ここで準備を後回しにすると、抽選を通ったあとに慌てることになります。前の抽選の結果が出てから考査までの期間は、長くありません。
ですから、考査の前に抽選がある学校は、「抽選を通る前提」で準備を進めましょう。お話を聞く力や、指示のとおりに動く力は、どの学校を受ける場合でも土台になります。国立のための準備は、むだになりにくいと筆者は考えています。
考査の後に抽選がある学校
考査の後に抽選がある学校で大切なのは、気持ちの準備です。考査で合格候補になっても、最後の抽選でご縁がないことがあります。それは、お子さまの力が足りなかったからではありません。
お父様・お母様が落ち込んだ姿を見せると、お子さまは「自分が何か悪かったのかな」と受け取ってしまいます。結果が出る前に、「考査を通った時点で、この子はよくがんばった」「そのあとの抽選は、この子の力とは関係がない」という言葉を、ご夫婦で用意しておきましょう。
前と後の両方に抽選がある学校は、この2つの準備を両方しておきます。
日程の重なりにも注意する
国立小学校の抽選や考査の日が、私立小学校の考査や面接と近くなることがあります。募集要項が出たら、抽選と考査の日をカレンダーに書き出し、私立の日程と並べて、無理のない組み合わせになっているかを確かめましょう。
【小学校受験】国立小学校の抽選のよくある疑問
抽選の結果は、考査の点数と関係がありますか?
考査の前の抽選は、考査を受ける前に行われるため、お子さまの力とは関係がありません。考査の後の抽選も、合格候補者の中から抽選で決める形です。抽選の方法の詳しい内容は、各校の説明会や募集要項で確認しましょう。
抽選がある学校でも、準備は必要ですか?
必要です。前の抽選を通ったあと、考査までの期間は長くありません。聞く力や指示どおりに動く力は、私立小学校の考査にもつながる力なので、早めに積み重ねておくと安心です。
受験のために、通学区域に引っ越してもよいですか?
筑波大学附属小学校のように、受験のための一時的な住所の変更を認めないと明記している学校があります。また、入学後も区域内に住み続けることを条件にしている学校が多くあります。引っ越しを考える場合は、入学後の生活まで含めて判断しましょう。
神奈川県など、ほかの地域の国立小学校はどうですか?
この記事では、東京都内の国立小学校について、公式サイトで確認できた内容だけをまとめています。ほかの地域の国立小学校を考えている方は、各校の公式サイトと募集要項で、抽選の有無と順番を確かめてください。
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※本記事は、筑波大学附属小学校、お茶の水女子大学附属小学校、東京学芸大学附属竹早小学校・小金井小学校・大泉小学校・世田谷小学校の公式サイト(入学児童募集・募集要項・学校説明会資料・入学案内)の2026年10月時点の情報をもとに作成しています。最新の情報は、必ず学校の公式サイトと募集要項でご確認ください。
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