一燈園小学校はどんな特色のある学校なのでしょうか?
全人教育や奉仕活動が有名と聞きましたが、具体的に知りたいです。
一燈園小学校は、1学年10名前後という「日本一小さな私立学校」を自称する、京都でも他に類のない個性を持つ学校です。
知識の修得に偏らず、祈り・汗・学習の三本柱で人間そのものを育てる全人教育を実践しています。
大切なのは、以下の3点です。
・校是「行余学文」のもと、毎朝の瞑想や黙食給食など心を育てる教育が日常にある
・ボランティア・奉仕の勤労体験と、日本舞踊や剣道などの伝統文化教育が正課にある
・小1から高3までが同じ校舎で過ごし、家族のような縦のつながりの中で育つ
一燈園小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
一燈園小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【一燈園小学校】どんな学校?全人教育のルーツ
一燈園小学校は、京都市山科区にある学校法人燈影学園の私立小学校です。「争いのない生活」を標榜した実践的思想家・西田天香によって昭和8年(1933年)に発願設立され、以来90年以上にわたり、「根本のことを自然な方法で教える」という教育方針を貫いてきました。
公式サイトでは「日本一小さな私立学校」と紹介されるとおり、1学年10名前後、小学校から高等学校までが同じ敷地で学ぶ小中高一貫校です。緑豊かな山麓という環境も、この学校の教育を語るうえで欠かせません。
なお、瞑想や礼拝という言葉から宗教系の学校と思われがちですが、公式サイトのよくある質問には、一燈園は宗教団体ではないと明記されています。禅や仏教の影響を受けた考え方はあるものの、特定の信仰を求めるものではなく、より善い生き方を追求するための感謝・反省・誓いの祈りと位置づけられています。
学校の基本情報や入試の概要は一燈園小学校の受験ガイド総まとめをご覧ください。
【一燈園小学校】校是「行余学文」と教育の三本柱
一燈園小学校の校是は「行余学文(行じて余力あれば文を学ぶ)」です。論語の言葉に由来し、まず人としての行いを大切にし、そのうえで学問に励むという順序を示しています。
この校是のもと、教育の柱となっているのが次の3つです。
- 祈り:自己を深める。毎朝、礼堂で全児童・生徒が15分間の瞑想を行う
- 汗:社会に役立つ。ボランティアや奉仕の体験を通して勤労の尊さを学ぶ
- 学習:基礎学力の徹底と定着。少人数によるきめ細かい指導
象徴的なのが、毎朝8時20分から始まる朝課(礼拝・瞑想)と、食堂での「黙食給食」です。全校の児童・生徒が食堂に集まり、静座して黙って昼食をいただきながら、動植物の命への感謝に思いを馳せます。あいさつや食作法を通した礼儀・作法の教育も、この学校の日常に自然に組み込まれています。
テストの点数を上げる前に、心の姿勢を整える。この順序こそが、一燈園小学校の全人教育の核心といえます。
【一燈園小学校】奉仕の勤労体験教育
一燈園小学校の特色として真っ先に挙げられるのが、奉仕の勤労体験教育です。
小学生はボランティア活動を、併設の中高生は日々の作務(奉仕活動)学習を行い、他者に貢献することの大切さを体験から学びます。国際社会で活躍するうえで奉仕の精神が求められる時代を見据え、さまざまなボランティア体験を通して勤労の尊さを学ぶというのが学校の考え方です。
興味深いのは、この奉仕の精神が学校の外にも広がっていることです。公式サイトによると、ダスキンの創業者・鈴木清一氏とのご縁から、同社の社員が今でも一燈園で奉仕活動の研修を行っているそうです。企業研修の場になるほど、この学園の奉仕教育は本物ということですね。
ご家庭でこの教育に共感されるなら、まずはお手伝いの習慣から始めてみてください。自分の役割を持ち、家族のために働く経験は、一燈園小学校の教育とまっすぐつながりますし、面接や願書で語れるエピソードにもなります。願書に落とし込む方法は願書作成サポートでお手伝いしています。
【一燈園小学校】伝統文化教育と教育課程特例校の学び
一燈園小学校は、文部科学省から教育課程特例校の指定を受けており、通常の教科に加えて、能・謡曲、リトミック・洋舞(バレエ)、日本舞踊、剣道、珠算などを正課として学びます。
これらの授業を担当するのは、学校の教員ではなく、それぞれの道の専門の講師です。公式サイトには、芸事の師範ならではの厳しさの中で、自文化や異文化への理解を通じて多様性の大切さを学ぶとあります。日本の伝統文化への情操教育は幼いほど身につくという考えから、小学校段階から本物にふれさせているのです。
そろばん(珠算)教育も特徴的で、集中力の向上をねらいとして位置づけられています。器楽やリトミック、日本舞踊、珠算、英会話は専門の先生による指導と公式サイトに明記されており、基礎学力と情操の両面を専門家の手で育てる体制が整っています。
さらに、国際性も見逃せません。英国からギャップイヤーの留学生を受け入れ、小中高生全員がネイティブスピーカーによる英会話授業を受けています。留学生と学校生活を共にすることで、授業の枠を超えた国際交流が日常になっています。2012年にはユネスコスクールの認定も受けました。伝統文化と国際性の両方を、この規模の学校で体験できるのは希少です。
【一燈園小学校】家族のような縦のつながりと学校生活
一燈園小学校のもう一つの大きな特色が、小1から高3までが同じ校舎で過ごす「縦のつながり」です。
朝の礼拝も昼食も、運動会や学習発表会などの行事も小中高合同で行われます。運動会の企画・運営は高校2年生に一任され、小1から高3までがバトンをつなぐ学園リレーは、学園の多世代教育を象徴する名物です。中高生は小学生を導くことでリーダーシップを育み、小学生は身近なお兄さん・お姉さんをよき手本として成長していきます。
行事も個性的です。公式サイトによると、奉仕活動や一輪車大会といった他校にはない独自行事があり、動植物の採集など自然豊かな環境を活かした教育にも力が注がれています。また、毎年夏休みに開かれる2泊3日の夏期学校「夏安居(げあんご)」は主に中高生対象の合宿ですが、小学5年生から参加でき、全国の高校・大学の先生方の講義にふれられる貴重な機会になっています。
児童・生徒が教師を「先生」ではなく「さん」づけで呼ぶ文化も、この学校ならではです。上下関係で押さえつけるのではなく、人と人として向き合う関係性が、「ひとつの家族」のような校風を支えています。
学校生活の面では、放課後は17時まで(延長は18時まで)の預かりがあり、希望者は夏休み期間中の預かりも利用できます。自校給食で、クラブ活動は陸上部・一輪車クラブ・イラストクラブが活動しています。卒業後は、小学校卒業生の大半が一燈園中学校へ進学します。
【一燈園小学校】特色ある教育とご家庭の相性
ここまで見てきたように、一燈園小学校は、進学実績を競うタイプの学校ではなく、人としての土台を12年かけて育てる学校です。
筆者は、次のようなご家庭に特に合う学校だと考えています。
- 学力だけでなく、礼儀・作法や感謝の心を大切に育てたいご家庭
- 大人数の環境よりも、一人ひとりを見てもらえる小さな環境を求めるご家庭
- 伝統文化や自然とのふれあいなど、本物の体験を重視するご家庭
- 学校と一緒に、家庭でも同じ方向を向いて子育てをしたいご家庭
なお、公式サイトによると、進学校ではないとしながらも、卒業生の中からは京都大学・東京大学を含む国公立大学や難関私立大学への合格者も出ています。少人数で一人ひとりの進路にじっくり向き合う教育が、結果として実を結んでいる例といえるでしょう。
一方で、受験勉強への強い引き上げを学校に期待するご家庭には、方向性が合わない可能性があります。入試の面接では、こうした教育方針への共感と理解が丁寧に確認されると考えられますので、説明会や見学で実際の空気を確かめたうえで志望を固めましょう。
考査の傾向は試験内容の記事、出願の流れは入試日程の記事、費用面は学費の記事で詳しく解説しています。志望校選びに迷われたらオンライン個別相談もご活用ください。
あわせて読みたい
- 【一燈園小学校】小学校受験ガイド|総まとめ
- 【一燈園小学校】試験内容は?考査・面接の傾向と対策をプロが解説
- 【一燈園小学校】入試日程は?A日程・B日程の流れをプロが解説
- 【一燈園小学校】学費はいくら?初年度納付金と減免制度をプロが解説
- オーダーメイド面接回答集+オンライン面接レッスン(合格率93%)
- 小学校受験 オーダーメイド願書作成サポート(合格率97%)
- 小学校受験 家庭学習サポート
- オンライン個別相談
- 小学校受験 オンラインショップ
ニュースを見逃さないように登録する
Google ニュースでフォローする1.jpg)

























