福島大学附属小学校の受験を考えています。
2027年4月から学校の形が変わると聞きましたが、通学区域や選考、入学後の学びについて知りたいです。
福島大学附属小学校は、福島市新浜町にある国立の小学校です。福島大学は、附属小学校と附属中学校をまとめ、2027年(令和9年)4月に「福島大学教育学部附属義務教育学校(仮称)」として開校する予定を公表しています。
大切なのは、以下の3点です。
・入学の条件は「通学区域内に保護者と同居していること」。入学後も区域内に住み続ける前提で考える
・令和9年度の日程・募集人員・検定料は、公式サイトの募集要項で確認する
・義務教育学校への移行で、9年間を見通した学びになることを家族で理解しておく
福島大学附属小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
福島大学附属小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【福島大学附属小学校】どんな学校?教育の特色と役割
福島大学附属小学校は、国立大学法人福島大学の附属校です。所在地は福島県福島市新浜町4番6号で、附属幼稚園と附属中学校は浜田町にあります。
公式サイトに掲げられている教育目標は「未来の可能性に立ち向かって 愛と英知をもち たくましく前進する創造性豊かな 人間の育成をめざす」です。研究主題は「未知に挑む」とされています。
国立の附属小学校は、ふつうの公立小学校とは役割が少し違います。公式サイトでは、学校の使命として次の4つが示されています。
- 初等教育を行うこと
- 教育の理論と実践に関する研究や科学的な実証を行うこと
- 福島大学の学生の教育実習を行い、指導すること
- 公立学校への教育研究の協力と情報提供を行うこと
学びの特色として、総合的な学習の時間に「探究の時間」を位置づけ、子ども一人ひとりが必要感をもって探究的に学べるようにしています。2026年度も「探究の時間」の公開や教育研究公開が案内され、10月には令和9年度オープン研究会の一次案内も掲載されました。研究の成果を県内の先生方と分かち合う場が多いのも、附属校ならではの特徴です。
大学の規程では、入学定員は105人、収容定員は630人、総学級数は20学級です。1学級の人数は、1・2年生が26人か27人、3〜6年生が35人を標準としています。学期は前期と後期の2学期制です。学校の歴史や雰囲気は福島大学附属小学校の校風と歴史、学びの中身は福島大学附属小学校の教育の特色の記事でも解説しています。
【福島大学附属小学校】2027年4月から義務教育学校へ(移行の予定)
福島大学は2025年4月9日のプレス発表で、附属小学校と附属中学校を統合し、「福島大学教育学部附属義務教育学校(仮称)」を令和9年(2027年)4月に開校する予定を公表しました。資料には「構想は審査結果によって確定するものであり、変更の可能性があります」と書かれていますので、名称や細かな仕組みは最新の公式情報で確かめてください。
発表資料で示されている主な内容を整理します。
- 令和9年度から年次進行で移行する(令和8年度までの入学者は、これまでの制度で学ぶ)
- 「探究」を柱とした義務教育学校に改革する
- 6-3制の中で4-3-2制のよさを生かしたカリキュラムにし、学級担任制(一部教科分担制)と教科担任制を生かす
- 少子化をふまえて定員を見直し、総定員を636人とする計画(現在は附属小学校630人・附属中学校420人)
- 義務教育学校の中に教職大学院の教室を置くなど、教員を育てる役割を強める
義務教育学校は、小学校から中学校までの9年間を一つの学校で学ぶ仕組みです。2027年4月に入学するお子さまは、新しい学校の最初の1年生として学ぶことになります。
附属幼稚園の令和9年度入園児募集要項にも、附属幼稚園を修了した子どもは原則として附属小学校へ連絡進学できること、そしてその附属小学校が令和9年度から附属義務教育学校として開校する予定であることが書かれています。附属中学校への進み方がどう変わるかは、福島大学附属小学校の進学先の記事も参考にしてください。
【福島大学附属小学校】令和9年度(2027年度)入学児童の募集と通学区域
公式サイトの「新入学児童募集」のページには、2026年8月25日に「令和9年度入学児童募集要項」「学校説明会の御案内」「入学願書交付受付票」が掲載されました。7月17日には「令和9年度入学児童募集について」も掲載されています。
これらの資料は、公式サイトからGoogleドライブのファイルとして公開されています。日程・募集人員・検定料・選考の方法は年度によって変わるため、この記事では転記していません。最新は募集要項でご確認ください。
大学の規程で定められている入学の決まりは、次のとおりです。
- 入学資格:入学する年度の4月1日の前日までに満6歳になり、本校が定める通学区域内に保護者と同居して、そこを生活の本拠としていること(第14条)
- 出願:保護者が、決められた期日までに書類と検定料を添えて願い出る(第15条)
- 選考:別に定める方法で行う(第16条)
- 検定料:国立大学法人福島大学学生納付金規則による。納めた検定料は原則として返還されない(第24条)
- 転居:保護者が通学区域の外に住むことになった場合は退学となる。外国に住み、通学区域内の代理人を届け出た場合などは除く(第23条)
通学区域の具体的な範囲は、その年度の募集要項で示されます。区域に入るかどうかに加えて、入学後も区域内に住み続けられるか、毎日の通学を続けられるかを、出願の前に家族で確かめておきましょう。通学の考え方は福島大学附属小学校のアクセスと通学区域の記事で解説しています。
国立小学校の仕組みそのものを知りたい方は、国立小学校とは?私立・公立との違いもあわせてご覧ください。
【福島大学附属小学校】選考の考え方と家庭での準備
選考の方法は、規程では「別に定めるところにより」とされ、細かな科目や流れは募集要項で示されます。公式サイトには過去の問題は掲載されていません。抽選があるかどうかも、その年度の募集要項で確かめてください。国立小学校の抽選の型については、国立小学校の抽選のしくみの記事で整理しています。
国立小学校の選考では、特別な知識をたくさん覚えることより、年齢に合った生活の力や、人の話を聞いて動く力が土台になります。ご家庭では、次のような準備から始めるとよいと思います。
- 生活習慣:早寝早起き、自分での身支度、脱いだ服や靴をそろえる、使った物を片づける
- 聞く力:大人の話を最後まで聞き、指示の順番どおりに動く練習をする
- 話す力:聞かれたことに、自分の言葉で「です・ます」を使って答える
- 人との関わり:初めて会うお友だちとも、順番を守って一緒に遊べる経験を重ねる
福島大学附属小学校は「未知に挑む」を研究主題とし、探究の時間を大切にしています。お子さまの「なぜだろう」を家庭で受け止め、一緒に調べたり試したりした経験は、入学後の学びにもつながります。
願書や面接がある場合は、家庭の教育方針と学校の教育目標の重なりを、ご夫婦で同じ言葉で話せるようにしておくことが大切です。準備の進め方は福島大学附属小学校の試験内容と福島大学附属小学校の面接・願書対策の記事で解説しています。書類づくりに不安がある方は、願書作成サポートもご利用いただけます。
【福島大学附属小学校】費用と学校生活
国立の小学校は、義務教育の授業料がかかりません。私立のような入学金もありません。ただし、給食費や教材費、行事の費用、PTAの会費などは別にかかります。これらの金額は公式サイトでは公表されていませんので、説明会や入学の案内で確かめてください。費用の考え方は福島大学附属小学校の学費の記事にまとめています。
規程で定められている休業日には、土曜・日曜・祝日のほか、夏休み(7月21日〜8月25日)、冬休み(12月22日〜翌年1月7日)、学年末の休みなどがあります。前期は4月1日から10月の第2月曜日まで、後期はその翌日から3月31日までです。
附属小学校では教育実習や研究授業が行われるため、ふつうの公立小学校より、学生や外部の先生方が授業を見に来る機会が多くなります。たくさんの大人に見られながら学ぶ環境は、お子さまにとって発表に慣れるよい経験にもなりますが、ご家庭としても研究校の役割を理解しておくことが大切です。
給食や制服、身だしなみについては福島大学附属小学校の給食、福島大学附属小学校の制服の記事もご覧ください。
【福島大学附属小学校】受験でよくある質問
Q. 説明会はありますか?
令和9年度は、学校説明会の御案内が8月25日に公式サイトへ掲載されました。来年度以降も「新入学児童募集」のページを早めに確かめる習慣をつけておくと安心です。参加のポイントは福島大学附属小学校の説明会の記事で解説しています。
Q. 志願者数は公表されていますか?
公式サイトでは、志願者数や合格者数は確かめられませんでした。考え方は福島大学附属小学校の志願者数の考え方の記事にまとめています。
Q. 途中から入ることはできますか?
規程では、教育上支障がない場合に限り、選考のうえで相当の学年へ編入学・転入学を許可することがあると定められています。募集の有無は学校へ確かめてください。
Q. 入学前に授業の様子を見る機会はありますか?
公式サイトでは、2026年度も「探究の時間」の公開や教育研究公開が案内され、令和9年度オープン研究会の一次案内も掲載されています。主に先生方に向けた研究の会ですので、保護者が参加できるかどうかは各案内で確かめてください。学校の考え方を知る手がかりとして、公開されている要項に目を通しておくのもよいと思います。
Q. 問い合わせ先は?
福島大学附属小学校(電話 024-534-3942)です。
▶ 国立小学校の特殊性と対策の進め方をまとめた『国立小学校 専願受験専用マニュアル』(PDF)は、筆者のオンラインショップで販売しています。
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