同志社小学校の考査の全体像
同志社小学校の入試は、ペーパー・グループ行動観察・個人行動観察・運動・親子面接による総合評価です。面接以外の4科目はそれぞれ約40分。関西の学校のため、首都圏より早く、面接・考査は夏(おおむね8月下旬ごろ)に行われるのが大きな特徴です(年度で変わるため公式でご確認ください)。
ペーパーテストの出題分野
過去の出題では、次のような分野が扱われています。
- 話の記憶(お話を聞いて質問に答える)
- 数量(数える・分ける・たし算ひき算)
- 図形(はめ絵・図形の構成)
- 観察・記憶(絵や色・形・位置の記憶)
- 言語(しりとり・言葉)
- 推理・常識
「聞く力」と数・図形・推理の感覚がバランスよく問われます。
グループ行動観察
小集団での課題遊びや自由遊びを通じて、協調性・コミュニケーション力・ルールを守る姿勢が見られます。初めて会うお友だちと協力できるかがポイントです。
個人行動観察
個別の課題を通じて、集中力・思考のプロセス・取り組む姿勢が観察されます。自分で考えて動く力が大切です。
運動
基本的な運動能力に加え、指示を聞いて正確に体を動かす力が見られます。上手さよりも、最後までやり切る姿勢が大切です。
親子面接
面接では、子ども本人の受け答えと、家庭の教育観や日頃の関わりが見られます。同志社の「良心」を大切にする教育方針に共感していることが伝わるとよいでしょう。
同志社小学校で実際にどんな問題が出ているか
分野の名前だけでは、当日の手ざわりまでは伝わりません。ここでは4つの区分ごとに、どんな形で問われているのかを説明します。学校は設問そのものを公表していないため、これまでに知られている傾向をもとにした整理としてお読みください。
ペーパーで問われている内容
- 話の記憶では、短い物語を聞いたあとで、出てきた人や動物、その持ちものや服の色、出来事の順番を答える問題が出ています
- 数量では、絵に描かれたものを数えて多い少ないを答える問題、いくつ増えたか減ったかを答える問題、同じ数ずつ分けたときの一人分を答える問題が出ています
- 図形では、欠けた部分にぴったりあてはまる形を選ぶはめ絵の問題、いくつかの部品を組み合わせて見本と同じ形をつくる問題が出ています
- 観察・記憶では、絵を短い時間だけ見せられ、隠されたあとで何がどこにあったか、どんな色や形だったかを答える問題が出ています
- 言語では、しりとりでつながるものを選ぶ問題、名前の音の数が同じものを探す問題、最初の音が同じものを集める問題が出ています
- 推理・常識では、季節の行事や生きものを仲間分けする問題、生活の場面を見て正しいふるまいを選ぶ問題、並び方の決まりを見つけて続きを答える問題が出ています
筆記の考査は男女一斉に行われ、1科目あたりおよそ40分と時間もあります。速さより、はじめに読まれる指示を一度で聞き取り、最後まで丁寧に取り組めるかが見られています。
グループ行動観察・個人行動観察で出ている課題
- グループでは、初めて顔を合わせた数人で相談しながら一つのものを作り上げる課題、決められた道具を順番に使う課題が出ています。話し合いの入り方や、意見が割れたときのふるまいが見られます
- 自由遊びの場面では、遊びの輪への入り方、道具の貸し借り、終わったあとの片付けまでが観察の対象になります
- 個人の課題では、切る・貼る・折る・結ぶといった手先の作業を、はじめに聞いた手順どおりに一人で進める形が中心です。うまくいかなかったときにやり直せるか、途中で投げ出さないかが見られます
- 課題のあとに、何を考えて作ったのかを言葉で説明する形が取られることもあります
運動で出ている課題
- 先生の動きをその場でまねる模倣体操、ケンケンやスキップ、ボールを投げたり受けたりする課題が出ています
- いくつかの動きを順番に続けて行う連続運動では、示された順番を覚えていられるかが見られます
- 待っている間の姿勢や、順番を守れているかも評価の対象です。運動そのものの上手さより、指示どおりに動けるかが中心になります
親子面接で聞かれていること
面接は考査より前の8月に行われ、志願者と保護者が対象です。お子さまには、名前や幼稚園での遊び、家でのお手伝い、好きな絵本といった身近な話題から聞かれ、答えた内容についてもう一歩踏み込んで理由をたずねられる形が多く見られます。保護者の方には、ご家庭で大切にしている教育方針、良心を養う同校の教育のどこに共感したのか、学校運営への協力をどう考えているのかが聞かれます。出願時に書いた志望理由と話す内容がずれないよう、家族で共有しておくことが大切です。
家庭でできる対策
ペーパーは聞く・見る・考える遊びを、行動観察はお友だちとの協働経験を、面接は日頃の親子の会話を。各分野を生活の中でバランスよく積み重ねることが王道です。
※日程・試験内容・学費などは年度で変わります。最新情報は必ず同志社小学校公式サイトの募集要項でご確認ください。
家庭でできる考査対策
同志社の考査は各40分の総合評価で、ペーパー・行動観察・運動・面接と幅広く見られます。ペーパーの思考分野(点図形・位置)は、見本をよく見て考える遊びの中で養えます。行動観察はお友だちとの協働経験、面接は日頃の親子の会話がそのまま生きます。関西は夏に入試があるため、準備は早めに計画的に進めましょう。
同志社小学校の試験内容に関するよくある質問
Q. 考査はいつありますか?
A. 関西の学校のため夏に行われ、面接・考査はおおむね8月下旬ごろです(年度で変わります)。
Q. ペーパーで重視されるのは?
A. 思考分野(点図形・位置)に加え、話の記憶・数量・図形・言語・推理・常識など幅広く出題されます。
Q. 行動観察では何を見られる?
A. グループ・個人の両方で、協調性・コミュニケーション力・自分で考えて動く力が見られます。
Q. 家庭での対策は?
A. 聞く力を育てる読み聞かせ、思考遊び、お友だちとの協働、親子の会話を日常に取り入れましょう。
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【同志社小学校】2027年度の考査日程と当日の条件
試験内容を知ったら、次は「いつ、どんな条件で受けるのか」です。同志社小学校が公式サイトで公開している2027年度の入学考査(一般)には、次のように記載されています。
- 出願期間:2026年7月7日(火)から7月14日(火)
- 考査料:20,000円
- 面接期間:2026年8月17日(月)から8月21日(金)
- 考査日:2026年8月27日(木)8時30分から12時00分
- 合格発表:2026年8月28日(金)15時から17時(インターネット発表)
- 募集人数:第1学年 男女計約60名(別に約30名を同志社幼稚園からの推薦入学として受け入れ)
考査は8月27日の午前中、3時間半ほどの枠で行われます。面接はその前の週、8月17日から21日の期間に実施される形です。公式サイトのよくある質問でも、一般入試の面接について「入学考査日までに個別に親子面接を実施いたします」と説明されています。面接が先、考査が後、という順番です。
当日の条件で、必ず知っておきたいこと
よくある質問には、当日の運用に関わる回答がいくつも載っています。準備の組み立てに直結するものを挙げておきます。
- 体調(発熱等)による考査日程の変更は「変更することはできません」
- 面接日程は「ご事情をお伺いし、できる限りご希望の日時で調整」するが、事情によっては変更を断る場合がある
- 面接に保護者1名しか付き添えない場合も「不利になりません」。入学考査日は保護者1名のみの付き添い
- 早生まれのお子さまには「月齢の近い受験生でグループを作り、入学考査をいたします」
- 一般入試の2次募集は実施せず、補欠合格を出す可能性がある
考査日の付き添いが保護者1名と決まっているのは、当日の段取りを考えるうえで大切な情報です。下のお子さまがいるご家庭は、8月27日の午前中の預け先も含めて、早めに計画を立てておきましょう。
出願書類も試験内容の一部と考える
出願時には、「本校志望の理由」を450文字以内、「志願者について」を300文字以内で記入することになっています。文字数の上限があるということは、書ける内容が限られるということです。
親子面接は、この書類を手元に置いて進むと考えるのが自然です。書いた内容と面接での話がずれてしまうと、そこに説明の手間が生まれます。出願前に、ご夫婦で書類の内容を読み合わせ、「この一文について聞かれたら、どう答えるか」を確認しておくことをおすすめします。
【同志社小学校】考査の中身を、学校が大切にしていることから読み解く
考査で何が見られるのかを考えるとき、いちばん確かな手がかりは、学校自身が言葉にしている教育です。
良心教育と道草教育
同志社小学校の教育理念のページでは、創立者・新島襄の経験にふれながら、本当に優れた人物の特徴は「謙虚であり、規則にとらわれず、内なる声としての『良心』に従って行動するもの」だと説明されています。校歌の「えらい人になるよりも、よい人間になりたいな」という言葉が、この学校の姿勢を象徴しているとも書かれています。
もうひとつの柱が「道草教育」です。公式サイトでは「道草の先にあるものは本物の自分らしさ」という考え方が示されています。決められた道をまっすぐ進むことより、寄り道の中で自分なりの発見をすることに価値を置く、という教育です。
この2つを踏まえると、考査で「速く正確にこなす力」だけが見られているとは考えにくくなります。むしろ、うまくいかない場面での立ち直り方や、友だちへの関わり方といった、その子の人となりが表れる部分が見られていると考えるのが自然です。
学校が語る「求める子ども像」
よくある質問では、どのような子どもを求めているかという問いに対して、「愛情をいっぱいに受けて育たれたお子さまが最も望ましい」と考えていること、そして甘やかされた子どもではなく、我慢する力と他人を思いやる心を持つ子どもを求めていることが説明されています。
我慢する力も、思いやりも、直前の演習では身につきません。順番を待つ、貸してと言われたら渡す、負けても機嫌を崩さない。こうした場面は、日々の遊びの中にいくらでもあります。ご家庭での関わり方こそが、この学校に向けた最も長期的な対策になります。
塾に通っていないと不利になるのか
これはよく聞かれる質問ですが、公式サイトのよくある質問には「塾に行っているから有利・不利といったことは一切ございません」と、はっきり書かれています。兄弟・姉妹がいる場合の考慮についても「いたしません。他の方と公平に扱います」とされています。
とはいえ、考査の形式にお子さまが慣れておくことは、当日の落ち着きにつながります。大切なのは、通う場所ではなく、初めての場所で初めての大人の指示を聞き、初めて会うお友だちと過ごす経験を、無理のない範囲で積んでおくことです。
学校を知る機会をどう作るか
公式サイトでは、個別の学校見学について「在学生の授業の妨げとなることから、個別での学校見学は実施しておりません。学校説明会へのご来場をお願いします」と案内されています。運動会(スポーツフェスティバル)についても、敷地の関係で保護者以外の見学は断っているとのことです。
一方で、学校説明動画の配信が随時行われており、申し込みフォームから申請すると視聴用のIDとパスワードが送られてくる仕組みが紹介されています。内容は、児童による学校紹介動画、同志社小学校の教育、1年生の学校生活、卒業生から見た同志社小学校などとされています。遠方にお住まいの方や、説明会の日程が合わない方にとっては、この動画が学校を知る大きな手がかりになります。
また、11月には年中幼児を対象とした「わくわく道草体験」が実施されていると案内されています。年中のうちに参加できる機会があるということですので、受験を考え始めた時点で、学校のお知らせをこまめに確認しておきましょう。
なお、日程・費用・考査の運用は年度によって変わります。ここに挙げた内容は同志社小学校の公式サイトに掲載されている情報にもとづくものですので、出願の前には必ず最新の入学考査要項でご確認ください。
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