愛知教育大学附属岡崎小学校の試験では、どんなことが行われますか?
愛知教育大学附属岡崎小学校(愛知県岡崎市)の考査は教育テスト・行動観察・親子面接といった内容で構成されています。ここでは当日の大きな流れと、実際にどんな力が見られやすいのか、そして家庭での備え方までを、受験を控えたご家庭に向けてやさしく整理します。日程や実施方法は年度によって変わるため、最新の内容は必ず公式の募集要項でご確認ください。
大切なのは、以下の3点です。
・考査で実際に見られる力
・当日の流れと集団の場面
・家庭でできる準備の進め方
愛知教育大学附属岡崎小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
愛知教育大学附属岡崎小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
考査で実際に見られる力
愛知教育大学附属岡崎小学校では教育テスト・行動観察・親子面接が行われ、教育テストや行動観察などの課題などを通して、指示を最後まで正しく聞き取る力、ものごとを順序立てて考える力、手先を使った作業の丁寧さといった、幅広い基礎力が見られます。
大切なのは、特定の知識をどれだけ覚えているかよりも、初めて出会う課題に落ち着いて向き合えるか、分からないときにも投げ出さずに取り組めるかという姿勢です。日ごろの生活で身につく「聞く・考える・やり切る」の3つが、そのまま考査の土台になります。
当日の流れと集団の場面
考査は、一人で取り組む個別の課題と、他のお子さまと一緒に活動する集団の場面が組み合わされることが多くあります。集団の場面では、順番を守る、お友だちと道具を譲り合う、使ったものを片付けるといった、ふだんの生活習慣がそのまま表れます。
緊張する場面でも「いつも通り」に振る舞えることが、実は大きな強みになります。家庭では、初めての場所や人に少しずつ慣れる経験を重ねておくと、当日も自分らしく過ごしやすくなります。
実際にどんな問題が出ているか
学校が出題そのものを公表しているわけではありませんが、受験されたご家庭の話から、2日間の考査のおおよその中身は見えています。1日目が教育テストと行動観察、2日目が面接という流れで、ここ数年は大きな変化がありません。
1日目の教育テストで出ている課題
教育テストはペーパー形式が中心で、お話の記憶と常識が柱になっています。加えて、図形のピースを使って絵を作る課題も出ています。具体例として、常識の分野では、スーパーマーケットの店内の様子を描いた絵を見て、してはいけないことをしている子を選ぶ問題が出ています。ルールやマナーを知っているだけでなく、絵の中の場面を読み取って判断する力が問われる形です。
- お話を聞いたあとに内容を問われる記憶の問題
- お店などの生活場面の絵から、ルールやマナーに反している子を選ぶ常識の問題
- 図形のピースを組み合わせて絵を作る構成の課題
- 運動の要素を含む行動観察
全体を通して見られているのは、指示をきちんと聞き取って理解する力、よく考えて行動する姿勢、自分の意見を相手に伝える力です。学校が実体験を重んじ、生活の中で問題を見つけて解決する力を育てることを掲げていることと重なります。
2日目の面接と口頭試問
面接はお子さまが先に入室し、お友だちとの関わりについての質問や、絵などをもとにお話を作る課題が行われています。口頭試問では、箱の中に道具を入れておき、中を見ずに手を入れて触った感触から何が入っているかを当て、続けてその道具を使ったことがあるか、どんなときに使ったか、それで何を作ったかへと話が広がっていく形が出ています。答えの正しさより、自分の体験を言葉にしてつなげられるかが見られています。
保護者には、志望動機のほかに、学校と保護者とお子さまの三者がどう連携していくかについての質問があります。また、この学校が進学校ではないことを理解しているか、交通ルールを家庭でどう教えているかも話題になっています。研究校としての性格を理解したうえで志望しているかが問われる面接だといえます。
家庭でできる準備の進め方
一つひとつの問題の正解を追いかけるより、「話をよく聞いて、自分で考えて動く」という土台づくりが、結局は合格への近道です。お手伝いや身支度を最後まで自分でやり切る経験を積み重ねると、考査で見られる力が自然と育っていきます。
ペーパーや制作の練習をする場合も、時間内に正確に仕上げることばかりを求めず、「どうしてそう考えたのか」を言葉にする習慣をつけると、考える力そのものが伸びていきます。
2027年度入試(令和9年度)で公表されていること
愛知教育大学附属岡崎小学校の公式サイトでは、2027年度入試(令和9年度入学)の応募資格として、令和9年度に小学校第1学年に入学する者であること、入学時および在学中において岡崎市内に保護者とともに居住する者であることの2点が示されています。
入学希望者説明会は2026年10月9日(金)9時30分から11時40分まで(受付は9時から)、会場は本校くすのきアリーナと案内されています。内容は本校の教育についての説明、入学選考検査についての説明、希望者への個人相談、全クラスを公開する授業参観という構成です。申込フォームからの事前申込制で、当日会場での申込もできるとされています。保護者を対象とした説明会で、あわせて2026年10月24日(土)に学校公開日が予定されています。
募集人員については、愛知教育大学が令和8年3月6日付で公表した資料により、令和9年度から附属岡崎小学校と附属名古屋小学校の一般学級を1学年3学級・学年定員90人から1学年2学級・学年定員60人へ変更し、令和9年度から令和14年度にかけて年次進行で実施すると示されています。2027年度入試は、この変更が始まる最初の年度にあたりますので、募集人員が前年までと同じとは限らない点にご注意ください。
2027年度入試の出願期間、選考日、合格発表日といった正式な日程は、本稿の時点では公表されていません。学校公式発表後に更新します。以下は2026年度入試の実績です。最新は募集要項・学校公式サイトでご確認ください。
2026年度入試(令和8年度)募集要項が示す選考の全体像
選考は2日間、第2次選考として抽選が用意されています
愛知教育大学附属岡崎小学校が公開している2026年度入試(令和8年度入学)の入学者募集要項によると、選考は次の日程で行われました。第1次選考として、教育テスト・行動観察が令和8年1月7日(水)8時30分から、面接が1月8日(木)8時30分からです。そして第2次選考として、必要な場合に抽選が令和8年1月10日(土)10時40分から実施されると案内されています。
ここで重要なのは、抽選が「必要な場合」の第2次選考として位置づけられている点です。毎年必ず抽選が行われると決まっているわけでも、抽選がないと決まっているわけでもありません。第1次選考の結果によって実施の有無が決まる仕組みです。抽選があるという前提でも、ないという前提でも計画を立てられない、というのが公式要項から読み取れる姿です。
合格発表は1月10日の午前8時から10時
合格発表は令和8年1月10日(土)午前8時から午前10時までとされ、ホームページと掲示板で発表されると案内されています。第2次選考の抽選が同じ1月10日の10時40分からですから、発表と抽選が同じ日に連続して行われる流れです。
得点の開示制度があります
募集要項には、得点開示期間として1月26日から30日まで(平日9時から15時)が示されています。選考の結果を数値で確認できる仕組みが用意されているということです。私立小学校ではあまり見られない、国立大学附属校ならではの制度といえます。
募集人員は90名です
2026年度入試(令和8年度)の入学者募集要項に記載された募集人員は90名です。国立大学法人愛知教育大学附属学校規則では、附属岡崎小学校の普通学級が18学級、1学級30人、収容定員540人と定められています(第50条。ただし附則により段階的に減員される旨の記載があります)。
出願の条件と手続きで押さえておくこと
岡崎市内に保護者とともに居住していることが条件です
募集要項に記載された応募資格は、令和8年度に小学校第1学年に入学する者であること、そして「入学時および在学中において、岡崎市内に保護者とともに居住する者」であることです。
国立大学法人愛知教育大学附属学校規則の第53条でも、附属岡崎小学校の入学対象は「岡崎市内に保護者と同居し、そこを生活の拠点とする者」と定められています。入学時だけでなく在学中も条件が続く点にご注意ください。転居によって条件を満たさなくなる場合の扱いは、学校に直接確認しておくべき事項です。
出願受付は先着順ではなく、初日は抽選で順番を決めます
令和8年度の出願受付期間は、令和7年10月31日(金)から令和7年11月14日(金)正午までで、受付時間は午前9時から午後4時(最終日は正午まで)、土日祝日は除くとされています。
特徴的なのは、受付初日の午前9時30分に抽選で受付順を決定するという運用です。早く並んだ順に受け付けるわけではありません。初日に出願する場合は、この時刻に間に合うよう行動する必要があります。
提出書類と検定料
提出書類は、所定様式の入学願書と、「入学検定料受付証明書貼付票(3,300円分)」です。検定料は3,300円で、収入印紙などを貼付する形式の証明書貼付票として提出します。私立小学校の受験料と比べると低い金額です。
選考当日は自家用車での来校が禁止されています
募集要項には、選考当日は自家用車での来校を禁止する旨が明記されています。学校のアクセスのページには来客用の駐車スペースが正門東にあると記載されていますが、これは通常の来校時の案内です。選考の日は使えませんので、公共交通機関での移動を前提に計画を立ててください。
合格後の日程も要項に示されています
合格者保護者打ち合わせ会が1月19日(月)午前10時、新入生保護者会が2月18日(水)午前10時と案内されています。合格発表からおよそ1週間後、さらにその1か月後にそれぞれ集まりがある形です。仕事の都合を含め、あらかじめ見込んでおきたい日程です。
試験内容についてよくある質問
教育テストとは何ですか
募集要項には「教育テスト・行動観察」として1月7日(水)8時30分からと記載されていますが、テストの科目や出題形式についての説明はありません。名称と実施日時が公表されているだけですが、受験されたご家庭の話からは、お話の記憶や常識を柱にしたペーパー、図形のピースで絵を作る課題、運動を含む行動観察という形が見えています。上の「実際にどんな問題が出ているか」にまとめています。
面接は誰が受けるのですか
募集要項には面接の実施日時(1月8日(木)8時30分から)のみが示されており、面接の形式や出席者についての記載はありません。受験されたご家庭の話では、お子さまが先に入室して口頭試問やお話作りに取り組み、保護者には志望動機や三者の連携について尋ねられる形です。詳細は学校にご確認ください。連絡先は電話0564-21-2237です。
抽選は必ず行われますか
抽選は第2次選考として「必要な場合」に実施すると要項に示されています。毎年実施されるとは書かれていません。実施の判断基準も公表されていませんので、事前に確定することはできません。
倍率は公表されていますか
公式サイトに志願者数・受検者数・合格者数の公表はありません。募集人員90名という数字は公表されていますが、倍率を算出する材料はそろっていません。なお、合格発表のページとして合格番号を掲載する仕組みは用意されています。
学校の様子を見る機会はありますか
公式サイトでは、2026年度は運動会が5月23日、学校公開日が6月13日と案内され、それぞれチラシが掲載されていました。2027年度入試に向けては、2026年10月9日の入学希望者説明会と10月24日の学校公開日が案内されています。教員向けの学校参観や研究会員募集の案内も別に用意されていますが、こちらは教育関係者向けです。入学を検討している家庭が見られる機会としては、運動会と学校公開日が挙げられます。
準備で気をつけたいこと
出題の傾向は年度によって少しずつ変わります。過去の内容にとらわれすぎず、幅広い体験を通して「考える楽しさ」を大切にしてあげてください。詳しい考査内容や実施方法は、学校が公表する最新の情報で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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