愛知教育大学附属岡崎小学校の教育の特色を知りたいです。
教育の特色
1901年創立の国立大学附属校で、「本気デアレ」などの校訓のもと、生活から問題を見つけ自ら切り拓く力を育てています。こうした方針は、日々の授業や行事に表れます。学校説明会や公開行事で実際の様子を見ておくと、校風がより具体的に感じ取れます。
研究・実習校としての学び
国立の附属校として、生活の中から問題を見つけ自ら学ぶ探究的な学びや、教育実習・研究が行われています。国立の附属校では、大学と連携した研究授業や教育実習が行われることがあり、新しい教育の実践に触れられるのが特色です。
一方で、研究や実習に伴う独自の運営もあるため、説明会などで日々の学校生活の様子を確認しておくと安心です。
学校選びで見ておきたい点
国立の附属校は、通学区域や連絡進学など、私立とは異なる仕組みがあります。わが家の方針や通学環境に合うかを、早めに確認しておきましょう。
公式サイトが掲げる3つの教育目標
「生活のなかから問題を見つける」ことが起点です
愛知教育大学附属岡崎小学校の公式サイトの教育目標のページには、次の3つが掲げられています。生活のなかから問題を見つけ、自ら生活を切り拓いていこうとする児童の育成。経験や体験を重視し、事実をもとに問題の解決を図ろうとする児童の育成。友だちを思いやりながら、互いに磨き合おうとする児童の育成です。
3つに共通しているのは、子どもが自分から動くこと、そして事実にもとづいて考えることです。決められた手順を速く正確にこなす力ではなく、目の前の出来事に対して自分なりの問いを立てられるかどうかを重んじる姿勢が、公式の文言からはっきり読み取れます。
「生活教育」という言葉の歴史
公式サイトの研究理念のページでは、この学校が長く「生活教育」を掲げてきた経緯が説明されています。大正7年6月の第3回小学教育研究会で「自学的訓練」の概念が示され、大正8年6月の第4回小学教育研究会で「生活教育」という言葉が初めて使われたこと。大正9年の特設学級の設置から戦後の実践まで、時系列で発展が記述されています。
主要な文献として『体験生活深化の真教育』(大正15年)、『生活教育の実践』(昭和10年)が挙げられています。100年前に打ち出された考え方が、現在の教育目標の文言にそのまま生きている構造です。
授業がどう組み立てられているか
「子どもをとらえ、願いをかける」ところから始まります
公式サイトの授業の進め方のページでは、授業構想が3つの段階で説明されています。
第1段階は「子どもをとらえ、願いをかける」ことです。教師が児童の生活経験や思考の背景を多角的に理解し、その子のもっているよさを伸ばし可能性を拡げる願いを立てるところから始まります。
第2段階は「教材を模索し、選定する」ことです。「子どもがあって教材がある」という考え方のもと、児童の興味や生活とのかかわりを重視して教材を選定すると説明されています。教科書に沿って教材を決めるのではなく、目の前の子どもから出発するという順序です。
第3段階は「追究を見通す」ことです。「ひとり調べ」と「かかわり合い」を中心に、児童の追究の道筋を予測して単元構想図を作成します。教師の支援は「朱記」や「対話」を通じて行われると説明されています。
「ひとり調べ」と「くすのき学習」
「ひとり調べ」は、その子なりに対象を引き寄せ、その子なりの方法で追究を深める活動と定義されています。同じ課題に対して全員が同じ道筋をたどるのではなく、一人ひとりの進め方を認めるという発想です。
総合的な学習の時間は「くすのき学習」と呼ばれています。学校のシンボルであるくすのきに由来する名称です。公式サイトには「くすのき復活プロジェクト」というページも設けられています。
授業の進め方のページでは、児童の個性的な思考過程を尊重し、単元構想を柔軟に見直すことも述べられています。計画どおりに進めることより、子どもの追究に合わせて授業を組み替えることを重んじる学校である、と読み取れます。
研究校としての性格
沿革のページによれば、この学校は明治40年に第1回特別授業研究会を実施し、以後毎年実施してきたと記載されています。公式サイトには、教育関係者向けの学校参観の案内や研究会員募集のページが設けられています。
授業が研究の対象になっているということは、教室に外部の参観者が入る日があるということでもあります。子どもにとっては、自分の考えを人前で述べる機会が日常的にある環境です。この点が合うかどうかは、学校選びの分かれ目になります。
教育内容についてよくある質問
1学級の人数や学級数は決まっていますか
国立大学法人愛知教育大学附属学校規則の第50条では、附属岡崎小学校について普通学級18学級、1学級30人、収容定員540人と定められています。ただし附則により、2019年から2023年にかけて段階的に減員される旨の記載があります。令和8年度入学者募集要項に示された募集人員は90名です。
学期は2学期制ですか3学期制ですか
同じ規則の第16条では、学期について校長が2学期または3学期から選択して定める仕組みが記されています。どちらを採用しているかは規則からは分かりませんので、学校にご確認ください。
創立はいつですか
公式サイトの概要・沿革のページによれば、明治34年(1901年)に愛知県第二師範学校附属小学校として3学級で創設され、明治35年に現在地へ移転して4学級に拡大しました。大正12年に愛知県岡崎師範学校附属小学校、昭和16年に同附属国民学校へ名称を変更し、昭和20年の岡崎大空襲で被災しています。昭和26年に愛知学芸大学附属岡崎小学校、昭和41年に現在の愛知教育大学附属岡崎小学校となりました。平成13年に創立100周年、平成23年に110周年、令和3年に120周年の記念行事が行われています。
教育の様子を見る機会はありますか
公式サイトでは、運動会が5月23日、学校公開日が6月13日と案内され、それぞれチラシがPDFで掲載されています。教員向けの学校参観や研究会員募集の案内も設けられていますが、こちらは教育関係者を対象としたものです。
入学するには条件がありますか
令和8年度入学者募集要項の応募資格は、令和8年度に小学校第1学年に入学する者であること、そして「入学時および在学中において、岡崎市内に保護者とともに居住する者」であることです。規則の第53条でも「岡崎市内に保護者と同居し、そこを生活の拠点とする者」と定められています。教育内容に共感しても、市外にお住まいの場合は出願できない仕組みです。
給食も学校の職員が担っています
公式サイトには「附属小の給食」というページがあり、「給食は、附属小学校の職員が献立を考えて、毎日、校内にある調理室で作っています。」と説明されています。実際の献立が写真とともに公開されており、唐揚げ、八宝菜、肉じゃが、ひじき豆、イカフライ、キムタク御飯、ビビンバ丼、酢豚、タンドリーチキンなどが紹介されています。
献立を考える段階から学校の職員が担うという体制は、生活そのものを教育の対象と考える「生活教育」の姿勢と重なります。食事も教育課程の一部として扱われている学校である、と読み取ることができます。
指定品と安心・安全の情報
入学希望の方のページには、ランドセル、制服、制帽は本校指定のものが必須と記載されています。ランドセルについては、令和7年度以降に入学する児童から薄い茶色(キャメル色)に男女共通で統一されることが公式のPDFで案内されています。理由として、性の多様性を尊重する観点から色で性別を区別する考え方を見直していくことが挙げられ、令和5年度から実施している男女混合名簿に続く施策と説明されています。価格は55,000円(税込)です。
また「安心・安全」のページには、災害時等の対応についてのPDF(令和8年6月29日改訂)と、いじめ防止基本方針のPDFが掲載されています。教育の中身だけでなく、こうした学校運営の文書が公開されている点も、判断の材料になります。
まとめと確認先
教育内容や研究の取り組みは年度によって変わることがあります。最新の内容は、学校が公表する情報で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
あわせて読みたい 関連記事
志望校対策に、うみ塾長制作の教材があります
元お受験幼稚園面接官のうみ塾長が、願書・面接・学校選びを教材にまとめています。
ニュースを見逃さないように登録する
Google ニュースでフォローする1.jpg)


























