開智所沢小学校は探究型の学びが中心と聞きました。入学したあと、教科の勉強もきちんと身につくのか、ついていけるのか心配です。
授業の進み方や宿題、家でどう支えればよいかを知りたいです。
開智所沢小学校は、学習指導要領に沿って授業を進め、先取りはしないと公式に説明しています。そのうえで「探究型」「習得型」「反復型」の3つの学びを組み合わせ、計算や漢字、英単語などはAIアプリで一人ひとりのレベルに合わせて練習します。
大切なのは、以下の3点です。
・探究だけでなく、習得と反復を組み合わせた3つの学びのしくみを知っておく
・iPadで届く課題や英語の自学自習教材に、家庭で一緒に向き合う習慣をつくる
・補習や個別の課題プリント、年2回の保護者面談など、学校のサポートを上手に使う
開智所沢小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
開智所沢小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【開智所沢小学校】入学後の学びの全体像(3つの学びと12年一貫)
開智所沢小学校は、埼玉県所沢市にある開智学園の小学校です。公式サイトの入試ページでは「5-5-2制の12年一貫教育」をかかげ、異学年学級や探究型の学びを進める学校として、保護者に教育理念と教育課程への賛同を求めています。
FAQでは、カリキュラムは学習指導要領に沿って進め、先取りはしないと説明されています。そのうえで、探究活動やグループワーク、AIツールを使った反復学習を重視しています。公式サイトの「教科の学び」では、学びを次の3つに分けて説明しています。
- 探究型の学び:身近な疑問から出発し、「なぜこうなのか」「どうしたら解決できるか」を考える。答えが一つに決まらない問題も考え続ける
- 習得型の学び:算数の数や図形、理科の自然の法則、国語の語彙や文法など、体系化された知識や技術を身につける
- 反復型の学び:漢字、言葉の使い方、計算、英単語、英語のフレーズなどを、計算問題やAIアプリでくり返し練習する
反復型の学びでは、AIアプリやICT機器で進み具合を管理し、一人ひとりのレベルに合った問題を出すとされています。「探究の学校だから基礎は大丈夫かな」と心配されるご家庭にとって、習得と反復の時間がはっきり位置づけられているのは安心材料になると思います。学校の教育方針については、開智所沢小学校の教育の特色の記事でも解説しています。
【開智所沢小学校】授業の進み方(クラスとホーム、1日の流れ)
子どもたちは、同学年の「クラス」と、異学年の「ホーム」の両方に所属します。
- クラス:同学年30名程度。教科の授業や学年の行事を行う
- ホーム:各学年6名程度ずつ、計30名前後の異学年の学級。朝の会、朝の読書、給食、掃除、帰りの会、異学年の行事を行う
FAQによると、教員は児童13〜15名に1名を目安に配置され、学級担任制と教科担任制を併用しています。
授業は週約32時間です。月曜から金曜は6時間目まであり、土曜は基本的に隔週で4時間です。土曜授業にはオンライン授業日も含まれます。公式サイトに掲載されている1日の流れは次のとおりです。
- 7:30〜 登校
- 8:20〜 朝の読書・朝の会(ホーム)
- 8:35〜 午前の授業(45分×4コマ、クラス)
- 12:05〜 給食、12:45〜 清掃(ホーム)、13:00〜 昼休み
- 13:20〜 昼の学習(10分。全員で計算や思考力のトレーニング)
- 13:30〜 午後の授業(45分×2コマ)
- 15:05〜 帰りの会・下校(ホーム)
- 15:40〜 アフタースクール(希望制)
発言が苦手な子どもについても、FAQに答えがあります。付箋やiPad、スライドやスプレッドシートへの書き込みで意見を共有できるとされていますので、人前で話すのが得意でないお子さまにも参加の方法が用意されています。
【開智所沢小学校】宿題・評価・つまずいたときのサポート
宿題の量や頻度について、FAQに具体的な記載はありません。ただし、ICTの活用のページには、宿題や授業中の課題はアプリで管理し、iPadがあればその場で課題を確かめて先生からフィードバックを受けられると書かれています。英語については、家庭学習で自学自習教材に取り組み、先生が進み具合を確認すると説明されています。
学校が公式に示している評価とサポートを整理します。
- 評価:テストに加えて、プロジェクトの成果物や発表、相互評価・自己評価を総合的に考える
- 補習・サポート:補習や、一人ひとりに応じた課題プリントで支える。保護者面談でお子さまの様子を聞くこともある
- 保護者面談:年2回の参加必須の面談があり、オンラインでも参加できる
- 保護者への連絡:在校生保護者だけが見られるサイトに、授業の様子や学校のお知らせが掲載され、メールで通知される
テストの点数だけで判断されるわけではないので、日々の発表や成果物づくりに前向きに取り組めているかが大切になります。
どの学校でも、お子さまによって合う・合わないはあります。開智所沢小学校は、自分で問いを立てて調べ、発表する場面が多い学校です。大切なのは、学校のしくみを理解したうえで、家庭が無理のない形で支えることです。
【開智所沢小学校】探究・英語・ICTの進め方
探究
FAQによると、教科の枠をこえた6つのテーマから年間テーマを1つ選んで取り組みます。所沢の地域性を生かし、3年生は町探検、4・5年生は浄水場やごみ処理場の見学などを行います。探究は「疑問→仮説→実験・検証→考察→発表」のサイクルで進み、発表から新しい疑問を見つけて深めていきます。
夏休みには「個人探究」に取り組みます。テーマに制限はなく、休み明けにクラスの仲間と異学年のペアの前で発表します。宿泊を伴うフィールドワークもあり、低学年は身近な環境や生活から、中学年は社会や産業、高学年は社会のしくみや働くことの意義をテーマにします。
英語
英語は週5時間です。FAQでは、目安として1・2年生がCEFR A1、3〜5年生がA2と示されています。入学試験に英語はありません。就学前にプリインターナショナルスクールで学んだ子ども向けには「英語探究クラス」があり、合格後のエントリーテストで決まります。授業ではペアワークやグループワークのほか、休み時間の英語活動やライティングの添削もあります。
ICT
1年生から1人1台のiPadを使います。調べ学習や発表資料づくりのほか、計算や英語のドリルはAIが出題し、一人ひとりに合わせて学べます。
【開智所沢小学校】家庭の支え方(入学前〜低学年)
学校のしくみを踏まえて、ご家庭でできることをまとめます。
1. 短い反復を毎日の習慣に
学校では毎日10分の昼の学習があり、AIアプリでの反復練習もあります。家庭でも、音読や簡単な計算を短い時間で続ける習慣をつくっておくと、入学後の学習の流れにのりやすくなります。
2. iPadの課題を一緒に確かめる
低学年のうちは、アプリで届く課題を親子で確かめ、終わったら「できたね」と声をかける流れをつくると安心です。英語の自学自習教材も、時間を決めて続けることが大切です。
3. 「どうしてだろう」を一緒に調べる
個人探究はテーマが自由です。ふだんの生活で生まれた疑問を図鑑や本で一緒に調べた経験は、夏休みの個人探究の土台になります。
4. 放課後と土曜の過ごし方を先に決める
下校は15時過ぎです。アフタースクールを使うのか、隔週の土曜授業がある週末をどう過ごすのかを入学前に話し合っておくと、生活が落ち着きます。放課後の様子は開智所沢小学校のアフタースクール、共働きのご家庭の1日の流れは開智所沢小学校の共働き家庭の一日の記事で解説しています。
家庭での学習の進め方に迷うときは、家庭学習サポートでも一緒に考えることができます。
【開智所沢小学校】入学後の学習でよくある質問
Q. 先取り学習はしていますか?
FAQでは、学習指導要領に沿って進め、先取りはしないと説明されています。探究活動やグループワーク、AIツールによる反復学習を重視しています。
Q. 授業についていけなくなったら、どうなりますか?
FAQによると、補習や一人ひとりに応じた課題プリントで支え、保護者面談でお子さまの様子を聞くこともあります。気になることがあれば、年2回の面談を待たずに担任の先生へ相談してみてください。
Q. 中学以降はどうなりますか?
FAQでは、12年一貫教育のため原則として中等教育学校に進学でき、進学の条件や基準は特にないと説明されています。小学校からの進級生と外部からの入学生は、中学3年生(9年生)で合流する予定です。詳しくは開智所沢小学校の進学先の記事をご覧ください。
Q. 2027年度の入試はこれからでも受けられますか?
公式サイトによると、2027年度入試は開智望小学校・開智小学校(総合部)と合同で行われ、事前面接(9月18日・19日)と第1回入試(9月26日)は終了し、第2回入試は11月7日(土)です。試験の流れは開智所沢小学校の試験内容の記事で解説しています。出願の条件など最新は募集要項でご確認ください。
学校全体の情報は開智所沢小学校の受験情報まとめにまとめています。
▶ 開智所沢小学校の願書と面接の準備を1冊にまとめた『開智所沢小学校 願書・面接完全対策マニュアル 2027年度版』(PDF)は、筆者のオンラインショップで販売しています。
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