一燈園小学校には、どんなお子さまが向いているのでしょうか。
わが家の子や家庭の考え方が合っているのか、知りたいです。
【一燈園小学校】「受かる子」を考える前に知っておきたいこと
はじめにお伝えしておきたいことがあります。
一燈園小学校は、求める児童像を細かく公表している学校ではありません。
ですから、この記事で「こういう子なら合格します」と断定することはできませんし、そうすべきでもありません。
ここでお伝えするのは、学校が公表している教育方針や学校生活の姿から読み取れる「相性」の話です。
一燈園小学校は、公式サイトで自らを「日本一小さな私立学校」と紹介し、1学年10名前後の小中高一貫教育を行っています。
校是は「行余学文(行じて余力あれば文を学ぶ)」で、「祈り=自己を深める」「汗=社会に役立つ」「学習=基礎学力の徹底と定着」を柱としています。
つまり、まず行いがあり、そのうえに学問があるという考え方の学校です。
この価値観に、ご家庭とお子さまが自然になじめるかどうか。それが「合う・合わない」の中心にあります。
学校の全体像は一燈園小学校の受験ガイド総まとめもあわせてご覧ください。
【一燈園小学校】学校生活になじみやすいお子さまの姿
一燈園小学校の一日は、毎朝15分の朝課(礼堂での瞑想)から始まります。
昼食は食堂で全児童・生徒が静座し、黙っていただきます。
小学生はボランティア活動にも取り組みます。
こうした学校生活を考えると、次のような姿を持つお子さまは、なじみやすいと考えられます。
- 静かに座っている時間を、苦痛ではなく心地よく感じられる
- あいさつや食事の作法など、決まりごとを守ることに抵抗が少ない
- 体を動かすこと、表現することを楽しめる
- 誰かの役に立つことをうれしいと感じられる
- 身の回りのことを、自分でやろうとする
もちろん、6歳のお子さまですから、完璧である必要はまったくありません。
大切なのは、いまできているかどうかよりも、そうした方向に育っていこうとしているかどうかです。
じっとしているのが苦手なお子さまでも、家庭でその子なりの落ち着ける時間を積み重ねていけば、少しずつ変わっていきます。
たとえば、寝る前に絵本を1冊読む時間をつくる、食事のあいだはテレビを消すといった小さな工夫でも、続けていけば確かな変化が生まれます。
「静かにしなさい」と言葉で求めるよりも、静かに過ごす時間そのものを暮らしの中に置いてあげる方が、お子さまには伝わります。
また、一燈園小学校では教員を「〇〇先生」ではなく「〇〇さん」と呼ぶ文化があるとされています。
大人と子どもが向き合う距離感にも、この学校らしさが表れています。人の話を最後まで聞く、相手の目を見て話すといった基本を、家庭でも大切にしておきたいですね。
生活面の整え方については一燈園小学校の受験対策の記事で具体的に解説しています。
【一燈園小学校】少人数の環境が合うお子さま・注意したいお子さま
一燈園小学校の児童数は55名、1クラスは3〜12名です。
この規模は、一般的な小学校とはまったく違う世界です。
少人数の環境が持つ良さは、次のような点にあります。
- 先生が一人ひとりを深く理解してくれる
- 発言や活躍の機会が、必ず全員に回ってくる
- 学年を越えた交流が自然に生まれ、上級生・下級生が家族のようになる
- 集団の中で埋もれてしまうことがない
内気なお子さまや、大人数の中では自分を出しにくいお子さまにとって、この環境は大きな救いになることがあります。
一方で、少人数だからこそ考えておきたい点もあります。
クラスの人数が少ないということは、人間関係の選択肢も少ないということです。
もし友だちとの関係がうまくいかない時期があっても、距離を取りにくい場面が出てくるかもしれません。
これは一燈園小学校に限った話ではなく、小規模校に共通する性質です。
こうしたことが起きるかどうかを事前に見通すことはできませんし、どの学校でもトラブルがゼロとは言えません。
大切なのは、何かが起きたときに学校とご家庭がどう向き合うかです。
先生との距離が近い少人数校は、その点ではむしろ相談しやすい環境ともいえます。
説明会などの機会に、困りごとがあったときの相談の流れについて質問しておくと安心です。少人数教育の中身は一燈園小学校の少人数教育の記事をご覧ください。
【一燈園小学校】伝統文化と勤労体験を楽しめるかどうか
一燈園小学校は文部科学省の教育課程特例校に指定されており、能・謡曲、リトミック・洋舞、日本舞踊、剣道、珠算などが正課として位置づけられています。
これらは、いわゆる習い事ではなく、学校の授業として全員が取り組むものです。
指導にあたるのは、それぞれの分野の専門の講師とされています。
ですから、次のようなお子さまは、この学校の学びを心から楽しめるでしょう。
- 音や体の動きで表現することが好き
- 初めてのことに、まずやってみようと向かっていける
- 先生の話をよく聞いて、まねようとする姿勢がある
- すぐにできなくても、繰り返すことを面倒がらない
また、教育方針の柱には「奉仕の勤労体験教育」が掲げられています。
掃除や奉仕活動を「やらされる作業」と感じるか、「誰かのためになること」と感じられるか。ここは家庭での育ちが大きく関わる部分です。
お子さまが家庭でお手伝いをしたときに、結果の出来ではなく、やろうとした気持ちを認めてあげてください。その積み重ねが、学校生活の土台になります。
正課の詳しい内容は一燈園小学校の伝統文化教育の記事で紹介しています。
【一燈園小学校】合うご家庭・立ち止まって考えたいご家庭
小学校受験では、お子さまの姿以上に、ご家庭の考え方が問われます。
とくに一燈園小学校のように独自性の強い学校では、この点が決定的です。
相性がよいと考えられるのは、次のようなご家庭です。
- 学力の数字よりも、人としての土台づくりを大切にしたい
- 12年間を同じ教育方針のもとで過ごすことに、価値を感じている
- 朝の瞑想や奉仕活動といった学校の営みに、共感できる
- ご夫婦の間で、教育方針についての認識がそろっている
反対に、次のような場合は、一度立ち止まって考えていただきたいところです。
- 大学合格実績を第一の基準にして学校を選びたい
- ご夫婦のどちらかが、学校の教育方針に納得できていない
- 学校の独自性を、受験に有利だからという理由だけで受け入れている
公式サイト自体が「進学校ではない」と明記していますので、この点は正面から向き合っておく必要があります。
進学の考え方は一燈園小学校の内部進学の記事にまとめています。
ご家庭の価値観と学校の教育観がどこで重なるのかを整理したい方は、オンライン個別相談をご利用いただけます。
【一燈園小学校】受かる子の特徴に関するよくある質問
最後に、よくいただく質問にお答えします。
Q1.おとなしい子でも大丈夫でしょうか?
一燈園小学校が明るく活発な子だけを求めているという記載はありません。少人数の環境は、静かなお子さまにとって発言の機会が確保されやすい場でもあります。性格の型よりも、自分の言葉で伝えようとしているかを大切にしてください。面接対策の記事も参考になります。
Q2.何かを習わせておいた方が有利ですか?
特定の習い事が有利になるという公表はありません。正課の芸事も、専門の講師が入学後に一から指導する形です。事前の技術より、家庭での生活習慣を整えることの方が意味があります。
Q3.学校の雰囲気が合うかどうか、どう確かめればよいですか?
いちばん確実なのは、実際に学校へ足を運ぶことです。学校説明会のほか、電話やメールフォームでの学校見学の申し込みも受け付けられています。一燈園小学校の説明会の記事で、参加の機会をご確認ください。
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