英語教育に力を入れている小学校を探しています。
関西学院初等部の英語や国際教育は、実際どのくらい充実しているのでしょうか?
関西学院初等部では、1・2年生が毎日英語にふれ、3年生以上も週5回英語の時間があります。英検の校内実施や6年生のカナダツアーなど、16年一貫教育を見すえた国際教育が大きな特徴です。
大切なのは、以下の3点です。
・英語の授業は1・2年生で毎日20分、3〜6年生で45分授業が週3回+20分授業が週2回
・英検を初等部会場で毎年実施(5・6年生は全員、1〜4年生は希望者)し、6年生はカナダツアーへ
・入試(2027年度)に英語の試験はなく、帰国子女の受け入れ制度もない
関西学院初等部の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
関西学院初等部を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【関西学院初等部】英語・国際教育の全体像
関西学院初等部(兵庫県宝塚市)は、スクールモットー「Mastery for Service(社会と人のために、自らを鍛える)」のもと、「世界市民」の育成を掲げる学校です。教育の柱のひとつに国際理解(Global)が位置づけられており、英語はそのための重要な手段とされています。
ポイントは、英語が「教科のひとつ」にとどまらないことです。毎日の授業でことばにふれ、英検で力を確かめ、大学の留学生と交流し、6年生でカナダを訪れる。学びが体験につながる設計になっているため、「英語を勉強する」から「英語を使う」への橋渡しが自然に行われます。
なお、英語以外の場面でも国際理解は日常に組み込まれています。毎朝の礼拝で世界に目を向ける時間があるほか、6年生のカナダツアーに向けて低学年から段階的に異文化にふれる行事が積み上がっていきます。英語の授業だけを切り取って評価するのではなく、6年間・16年間の流れの中で国際性が育つ設計だと理解しておくと、学校選びの判断がしやすくなります。
背景には、初等部から中学部・高等部・大学へと続く16年一貫教育があります。目先の受験勉強に追われずに、長い時間軸で国際性を育てられることは、この学校ならではの強みです。キリスト教主義教育や一貫教育の全体像は特色・キリスト教教育の記事で詳しく解説しています。
【関西学院初等部】英語の授業時間:低学年は毎日、3年生からは週5回
公式の教育内容によると、英語の授業時間は次のように設定されています。
- 1・2年生:毎日20分の英語の時間
- 3〜6年生:45分授業が週3回+20分授業が週2回
注目したいのは、低学年で「短い時間×毎日」という組み立てになっている点です。ことばの習得には、週1回まとめて学ぶより、短くても毎日ふれることが効果的だといわれます。歌やあいさつのように英語が毎日の生活に溶け込むことで、「英語は特別なもの」という構えのない状態で耳と口が育ちます。
3年生以降は45分のしっかりした授業と20分の帯時間を組み合わせ、週5回英語にふれるリズムが続きます。公立小学校では外国語活動が本格化するのは中学年以降ですから、入学直後から毎日英語にふれられる環境は大きな違いといえるでしょう。
また、授業を担当する体制にも特徴があります。全員参加・理解(Universal)を掲げる学校方針のもと、英語学習アプリを使った個別最適学習が導入されており、得意な子は先へ、ゆっくりな子は繰り返しへと、同じ教室の中でも一人ひとり違う進み方ができます。始業前には算数を中心とした補習の仕組みもあり、「ついていけないまま放置されない」姿勢は英語にも共通しています。入学後に差がついたらどうしよう、という心配よりも、毎日の授業の積み重ねを信頼してよい環境といえるでしょう。
【関西学院初等部】英検・カナダツアー・留学生との交流
授業の外にも、学んだ英語を「使う・確かめる」機会が用意されています。公式サイト等で確認できる取り組みは次のとおりです。
- 英語検定:初等部を会場として毎年実施。5・6年生は全員が受験し、1〜4年生は希望者が受験できます
- カナダ・コミュニケーションツアー:6年生が、第4代院長ベーツ先生の出身地であるカナダを訪れます
- 留学生との交流:アジア・ヨーロッパ・アフリカ・北南米など、関西学院大学に学ぶ世界各地の留学生と交流します
英検を校内で受けられるため、わざわざ外部会場に申し込む負担がなく、学年全体で目標に向かう空気が生まれます。また、留学生との交流は「英語を話す相手は英語圏の人だけではない」という実感につながり、ことばの学習を国際理解へと広げてくれます。
6年生のカナダツアーは、5年間積み上げた英語を実際のコミュニケーションで試す集大成の行事です。学校創立のルーツにゆかりのある土地を訪れるという意味でも、この学校らしいプログラムといえます。
【関西学院初等部】ICTを使った個別最適な英語学習
関西学院初等部では、ICT教育の一環として、英語学習アプリやタブレット端末を活用した個別最適な学習が取り入れられています。
英語の力はお子さまによって伸び方も得意分野も異なります。アプリを使えば、一人ひとりのペースで聞く・話す・読む練習を繰り返せるため、一斉授業を補う形で着実に力を積み上げられます。入学時にはiPadなどの制定品の購入が必要とされている点も、ICTを日常的に使う前提の表れです。
なお、端末や教材の運用は年度によって変わる可能性があります。最新の内容は学校説明会や公式サイトでご確認ください。説明会の日程は説明会・入試イベントの記事にまとめています。
【関西学院初等部】入試に英語は出る?家庭でできる準備
「英語教育が充実している学校だから、入試までに英語を身につけさせなければ」と考える必要はありません。
2027年度入試の内容は、A入試が筆記試験・集団行動観察・口頭試問・親子面接、B入試が面接・口頭試問・集団行動観察で、英語の試験はありません。また、公式Q&Aによると帰国子女の受け入れ制度もなく、入試において英語力が前提とされていないことがうかがえます。
年長までの家庭でむしろ優先したいのは、次の力です。
- 日本語で最後まで話を聞き取る力:考査では長文のお話の記憶が特徴的です。毎日の読み聞かせが最良の対策になります
- 指示を聞いて動く力:録音による指示など、聞く力そのものが問われます
- 生活習慣とコミュニケーション:行動観察や親子面接の土台です
母語の力は、入学後の英語の伸びを支える土台でもあります。考査の傾向は過去問の傾向と対策の記事、学習の進め方は受験対策の記事で詳しく解説しています。
【関西学院初等部】英語・国際教育のよくある質問
入学までに英語を習わせておくべきですか?
必須ではありません。入試に英語の試験はなく、授業も1年生から段階的に始まります。英語にふれる機会があること自体はよいことですが、受験準備としては読み聞かせや生活習慣づくりを優先しましょう。
英語がはじめての子でもついていけますか?
1・2年生は毎日20分という無理のない形から始まる構成です。ご心配な場合は、説明会や個別相談会で授業の進め方を直接確認してみてください。
帰国子女枠はありますか?
公式Q&Aによると、帰国子女の受け入れは行われていません。最新の募集内容は募集要項でご確認ください。
家庭では英語をどうサポートすればいいですか?
特別な英語教育を先取りする必要はありません。入学後であれば、学校で習った歌やあいさつを家庭でも口にする、英語の絵本や歌を親子で楽しむといった「毎日の授業と地続きの関わり」が効果的です。低学年は毎日20分の授業がある分、家庭は英語を「楽しいもの」として受け止められる雰囲気づくりに徹すると、学びが長続きします。
英検は何級を目指すのですか?
受験する級や到達目標は学年やお子さまによって異なり、学校が一律の目標を公表しているわけではありません。5・6年生は全員受験、1〜4年生は希望制という枠組みだけを押さえておき、具体的な級の目安は説明会や個別相談で確認するのが確実です。
中学以降の英語・国際教育はどうなりますか?
条件を満たせば関西学院中学部または千里国際中等部へ進学でき、高等部・大学へもほぼ全員が進学しています。初等部で育てた英語の土台を、一貫教育の中で伸ばしていける環境です。詳しくは特色・キリスト教教育の記事をご覧ください。
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