相模女子大学小学部は「女子大学」と名前がついていますが、男の子も通えるのでしょうか。
もし通えるなら、その後の進学はどうなるのかも気になります。
【相模女子大学小学部】男子は在籍している?最新の児童数
まず数字から確認しましょう。相模女子大学小学部の児童総数は349名です。内訳は次のとおりです。
- 男子:144名
- 女子:205名
男子の比率は約41%。「女子大学の小学部」という名前から男の子が数人しかいないと想像される方が多いのですが、実際には4割近くが男の子です。クラスに10人前後の男子がいる計算になりますから、男の子同士の関わりが薄くなる心配は、それほど大きくありません。
1クラスの児童数は26名以下という少人数編成で、クラス替えは毎年おこなわれます。人間関係が固定されにくいのは、男女どちらのお子さまにとっても安心できる点です。
【相模女子大学小学部】なぜ「女子大学」なのに共学なのか
相模女子大学小学部が創立されたのは1951年です。学園そのものの建学の精神は「高潔善美」で、創立者である西澤之助が掲げたものです。
学園全体としては女子教育を軸にしていますが、小学部と幼稚部については男女を受け入れる形をとっています。系列を整理すると、次のようになります。
- 認定こども園 相模女子大学幼稚部:男女
- 相模女子大学小学部:男女
- 相模女子大学中学部・高等部:女子のみ
- 相模女子大学短期大学部・大学:女子のみ
つまり、男女で学べるのは幼稚部と小学部までということになります。この構造を知らずに出願されるご家庭が実際にいらっしゃるので、男の子の受験をお考えなら、最初に押さえておきたいポイントです。
【相模女子大学小学部】男子の中学進学はどうなる?
ここが、男の子のご家庭にとって最も重要な部分です。
女子は系列の相模女子大学中学部へ進む道がありますが、男子にはその選択肢がありません。したがって、男の子は6年生で中学受験をすることが前提になります。
これは不利な条件のように聞こえるかもしれませんが、見方を変えれば、入学した時点で進路が定まっているということでもあります。「内部進学するか外部を受けるか」で6年生まで迷い続けるご家庭が多いなかで、最初から中学受験と決まっているのは、準備の面ではむしろ動きやすい面があります。
一方で、次の点は現実として受け止めておく必要があります。
- 4年生ごろから塾通いが始まり、学校生活との両立が必要になる
- 放課後の使い方を、早い段階から計画しておく必要がある
- 同級生の女子とは進路が分かれるため、6年生の空気が異なる
相模女子大学小学部は土曜授業がなく、アフタースクールも用意されています。この環境をどう使うかで、中学受験との両立のしやすさは大きく変わります。進学先の詳細は進学先の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
【相模女子大学小学部】男子の入試はどれくらい入りやすい?
受験情報サイト「お受験じょうほう」が公表している2026年度入試(2025年10月〜2026年1月実施)のデータを、男女別に見てみます。
| 回 | 男子 志願者 | 男子 合格者 | 女子 志願者 | 女子 合格者 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 16名 | 12名 | 32名 | 29名 |
| 第2回 | 4名 | 3名 | 5名 | 3名 |
| 第3回 | 0名 | — | 1名 | 1名 |
倍率は男女とも1.0倍から1.3倍程度で推移しています。数字の上では、しっかり準備をされたご家庭であれば十分に手が届く水準です。
ただし「倍率が低いから対策は不要」ということではありません。少人数の学校ほど、ご家庭の雰囲気や、お子さまが集団のなかでどうふるまうかを丁寧に見られます。人数が少ないぶん、一人ひとりが濃く見られると考えてください。入試の詳細は倍率の記事と試験内容の記事にまとめています。
なお入試は年に3回から4回に分けて実施される年度があります。日程は年度により変わりますので、必ず最新の募集要項でご確認ください。
【相模女子大学小学部】男の子を通わせる前に考えたいこと
6年間の学校生活そのものは、男女で変わりません
給食は週2回が一斉、週3回が希望制という形で用意されています。屋外プールがあり、登校は8時10分、2学期制です。教員数は42名で、児童349名に対して手厚い体制がとられています。
こうした環境は男女で分かれるものではありません。「男の子だから居心地が悪いのでは」という心配は、実際に通われているご家庭からはあまり聞かれません。
気にしておきたいのは、6年生の1年間
女子が内部進学の準備に入る一方で、男子は受験勉強の追い込みに入ります。同じ教室にいながら、過ごし方が変わっていく時期です。
このときにお子さまが揺れないよう、入学の段階から「中学は自分で選んで受ける」という話をご家庭でしておくことをおすすめします。6年生になってから初めて伝えると、お子さまは「自分だけ違う」と感じてしまいます。
費用は中学受験のぶんを上乗せして考える
学費は2026年度で初年度合計が約114万円、2年目以降の年額が約78万円です。これに給食費(月額約3,500円)や副教材費が加わります。
男の子の場合は、ここに4年生以降の塾費用が乗ってきます。学費だけで資金計画を立てると、高学年で苦しくなることがありますので、早めに見通しを立てておきましょう。内訳は学費の記事で詳しく解説しています。
【相模女子大学小学部】男子についてよくある疑問
Q. 男子は肩身が狭くありませんか
児童の約4割が男子ですので、少数派という状況ではありません。1クラス26名以下の少人数編成なので、先生の目も届きやすい環境です。
Q. 男子だけ別のクラスになりますか
男女別クラスという編成ではなく、同じクラスで学びます。クラス替えは毎年あります。
Q. 中学受験のサポートは学校からありますか
進学指導の具体的な内容は年度によって変わりますので、学校説明会で直接ご確認いただくのが確実です。説明会の記事もあわせてご覧ください。
Q. 兄妹で通わせることはできますか
小学部は共学ですので、兄と妹、姉と弟という組み合わせで通われているご家庭もあります。ただし中学以降は女子のみとなるため、進路は分かれます。
【相模女子大学小学部】放課後クラブは中学受験の助けになる?
相模女子大学小学部にはアフタースクール(放課後クラブ)が用意されています。共働きのご家庭にとっては、下校後の居場所が学校内にあることは大きな安心材料です。
男の子のご家庭で特に意識したいのは、この放課後の時間をどう配分するかです。4年生以降に塾が始まると、放課後クラブと塾の両立が課題になります。低学年のうちに放課後クラブで生活のリズムを作り、高学年で塾に切り替えていくという流れが、無理のない形です。
なお放課後クラブに加入する場合は、学費とは別に費用が発生します。金額は年度や利用の仕方によって変わりますので、説明会や学校への問い合わせでご確認ください。
Q. 男子の卒業後はどのような中学に進んでいますか
具体的な進学先は年度によって異なり、学校が一覧を公表していない年もあります。説明会で直接おたずねいただくのが最も確実です。
Q. 転入や編入で男子が入ることはできますか
欠員が生じた場合に募集がおこなわれることがあります。実施の有無は年度ごとに変わりますので、学校へ直接お問い合わせください。
Q. 男の子におすすめできる学校でしょうか
少人数で先生の目が届きやすい環境、自然に触れる体験を重視する教育方針は、のびのび育てたいとお考えのご家庭とよく合います。一方で、中学受験が前提になる点をご家庭が受け入れられるかどうかが、判断の分かれ目です。ここは個別相談でも、よくご一緒に整理するテーマです。
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