開智望小学校の試験って、どんな内容なんですか?
開智望小学校(茨城県守谷市)の入試では、どんな内容が問われるのでしょうか。ペーパーや行動観察のI型と、探究活動のII型という2つの入試の特徴を踏まえ、お受験指導のプロが分かりやすく整理します。
開智望小学校の考査は2種類
開智望小学校の入試は、I型入試とII型入試の2種類があります。子どもの力を、異なる角度から見る仕組みが用意されているのが特徴です。
I型はペーパーや行動観察など幅広い課題で、II型は探究活動を中心に見ます。同校の「探究」を大切にする教育らしい、特色ある入試です。
まずは、それぞれの入試で何が見られるのかを理解し、家庭での取り組みにつなげていきましょう。以下で整理します。
I型入試で見られる力
I型入試では、ペーパーA・ペーパーB、行動観察、作業、運動、自己発信、そして志願者・保護者の面接が行われます。多面的に子どもの力を見る内容です。
ペーパーでは、話の理解や数・図形・常識などの基礎が問われると考えられます。基礎をバランスよく身につけていることが土台になります。
「自己発信」では、自分の考えや思いを表現する力が見られます。日ごろから、自分の言葉で話す経験を積んでおくことが大切です。
II型入試(探究活動)で見られる力
II型入試は、探究活動と保護者面接で構成されます。あるテーマについて、子どもがどう考え、取り組むかを見る入試です。
探究活動では、正解を出すことよりも、興味を持って考え、試し、表現する姿勢が見られます。ふだんから「なぜ」を大切にする経験が生きてきます。
身の回りのことに疑問を持ち、自分なりに調べたり考えたりする習慣を、家庭で育てておくとよいでしょう。
行動観察・運動で見られる力
I型の行動観察では、集団のなかで友だちと協力できるか、指示を聞いて動けるかが見られます。友だちと関わる経験を積んでおきましょう。
運動では、体をのびのびと動かせるか、指示を聞いて取り組めるかが見られます。日ごろから体を動かす遊びに親しんでおくことが準備になります。
どちらの課題も、上手さより前向きに取り組む姿勢が大切です。楽しみながら取り組む経験を積んでおきましょう。
家庭でできる準備
まずは、話を聞いて理解する力と、自分の言葉で話す習慣を、日々の会話のなかで育てましょう。これがI型・II型の両方の土台になります。
あわせて、身の回りのことに興味を持ち、考える経験を大切にすると、探究活動の準備になります。図鑑や自然に触れる機会も役立ちます。
あいさつや友だちとの関わりといった生活の基本も、面接や行動観察につながります。子どものペースで積み重ねていきましょう。
開智望小学校の受験情報をまとめて読みたい方は、【開智望小学校】受験情報まとめもあわせてご覧ください。
考査の区分を一覧で確認しましょう(2026年度実績)
I型とII型は、名前が違うだけでなく、見られる項目そのものが異なります。受験ガイドに記載されている区分を並べると、その差がはっきりします。
I型入試の考査区分
- ペーパーA
- ペーパーB
- 行動観察
- 作業
- 運動
- 自己発信
- 面接(志願者)
- 面接(保護者)
II型入試の考査区分
- 探究活動
- 面接(保護者)
I型は8つの区分に分かれており、ペーパーがAとBの2種類に分けられている点が特徴です。行動観察や運動に加えて「作業」と「自己発信」という区分が置かれていることも、他校ではあまり見られない構成です。
これに対してII型は、探究活動と保護者面接の2つだけです。ペーパーがなく、志願者の面接も設定されていません。同じ学校の入試でありながら、求められる準備の中身がまったく違うことがわかります。
どちらの型で受けるかによって、ご家庭の準備の組み立ては大きく変わります。志望を固める段階で、お子さまの持ち味がどちらの型に合っているかを考えておきましょう。
なお、出題の内容そのものは公開されていません。区分の名前から「どんな力が見られているのか」を読み取り、日々の生活のなかで伸ばしていくのが確実な準備です。
2027年度入試(令和9年度)の日程
開智望小学校の2027年度入試(令和9年度)については、学校公式サイトで選考日が公開されています。
- 第1回入試選考日 2026年9月26日(土)
- 第2回入試選考日 2026年11月7日(土)
- 第3回入試選考日 2026年12月12日(土) 開智望小学校の単独実施
2027年度入学試験は、開智小学校(総合部)・開智所沢小学校と合同で実施されます。各校舎で同日・同内容の試験を行い、希望する場合は対象となるすべての学校の合否判定を受けられる形です。受験料は3校あわせて30,000円で、複数校に出願する場合も納入は初回のみとされています。複数校に出願するときは出願の時点で志望校の優先順位を申告する必要があり、出願後の変更は原則として受け付けられません。第一志望での出願は入学の確約が必要で、併願志望としての出願も可能です。合否判定は各校が独立して行い、優先順位や併願の有無は合否判定に影響しないと明記されています。
2027年4月に聖ヨゼフ学園小学校が開智横浜国際小学校へ校名変更することにともない、2027年度入試ではこの学校を加えた4校の連携入試も案内されています。9月26日は開智3校のみ、10月20日は聖ヨゼフ小学校のみ、11月7日は4校合同、12月12日は開智望小学校と聖ヨゼフ小学校の実施です。開智望小学校は12月まで受験機会がある点が、系列3校のなかでの特徴になります。
2027年度入試に向けて設けられた説明会
学校公式サイトのイベント情報によると、2027年度入学の対象として次の機会が設けられました。第1回学校説明会「開智望小学校について」が2026年1月10日(土)、第2回学校説明会「開智望小学校の探究について」が2月7日(土)、親子探究ワークショップが3月22日(日)、第3回学校説明会「開智望小学校の教科の学びについて」が4月11日(土)、探究授業体験が6月6日(土)、第4回学校説明会「入試について」が7月4日(土)、入試トライアル(児童)と第5回学校説明会(保護者)が8月22日(土)です。
2027年度入試のI型・II型の区分や募集人数については、学校公式サイトの入試ページでは選考日のみが案内されており、この記事の時点で区分ごとの内容を公式に確認できていません。公表されしだい更新します。最新は募集要項・学校公式サイトでご確認ください。
2026年度入試の日程から受験の流れをつかむ(2026年度実績)
考査の内容とあわせて押さえておきたいのが、入試が何回に分かれているかという点です。2026年度入試(実施済み・2026年度実績)の日程は次のとおりです。
2026年度入試の日程
- 願書配布:Web出願
- 出願期間:2025年7月25日〜9月7日/2025年9月24日〜11月4日/2025年11月11日〜12月9日
- 選考:2025年9月20日/2025年11月8日/2025年12月13日
- 合格発表:2025年9月24日/2025年11月11日/2025年12月16日
- 入学手続き:2025年9月24日〜26日/2025年11月11日〜14日/2025年12月16日〜22日
出願と選考は3回に分かれて行われています。受験ガイドには「第1回」といった呼称は付けられていませんが、7月から12月まで、長い期間にわたって受験の機会が設けられていることがわかります。
注目したいのは、合格発表の当日から入学手続きが始まっている回があるという点です。1回目は9月24日に発表があり、同じ日から26日までが手続きの期間です。判断に使える時間が短いということですので、併願を考えているご家庭は、あらかじめご家庭の優先順位を決めておく必要があります。
これは2026年度実績の日程です。2027年度入試の選考日は2026年9月26日・11月7日・12月12日で、日程の組み方は年度によって変わりますので、最新は学校の募集要項でご確認ください。
受験番号と月齢の扱い
受験番号は願書受付順で決まると案内されています。また、開智望小学校では月齢の考慮があり、グループ編成などで配慮が行われるとされています。早生まれのお子さまにとっては、同じ時期に生まれた子と同じ組で考査を受けられる可能性があるということです。ただし、配慮の具体的な方法までは公表されていませんので、月齢を理由に準備を緩めることのないようにしましょう。
試験内容についてよくある質問
I型とII型は両方受けられますか
併願や重複受験の可否については、受験ガイドに記載がありません。出願と選考が3回設けられていることは確認できますが、型ごとの実施回や併願の扱いは学校の募集要項でご確認ください。
II型の探究活動とはどういうものですか
区分の名称として「探究活動」が挙げられていますが、当日の課題や進め方は公開されていません。学校は探究を学びの柱の一つに掲げており、疑問に対して仮説を立て、調査や検証を行い、自分の仮説と比べて考察し、成果をまとめて発表するという流れを大切にしていると案内されています。この考え方が土台にあると理解しておくとよいでしょう。
ペーパーがAとBに分かれているのはなぜですか
分け方の理由や内容の違いについては公表されていません。区分として2つ置かれているという事実だけが確認できます。中身を推測してお伝えすることはできませんので、ここは事実として押さえておくにとどめます。
「自己発信」は面接とは違うのですか
I型では「自己発信」と「面接(志願者)」が別々の区分として置かれています。同じものであれば分ける必要がありませんので、性格の異なる場面が用意されていると考えるのが自然です。いずれにしても、自分の考えを自分の言葉で人に伝える経験を、日常のなかで積んでおくことが準備になります。
募集人数と志願者数はどのくらいですか
募集人数は男女110名です。志願者数は、2026年度が349名、2025年度が195名、2024年度が213名、2023年度が246名、2022年度が234名と記載されています。合格者数は公表されていないため、実質倍率を算出することはできません。
準備はいつから始めればよいですか
2026年度は7月下旬から出願が始まっています。逆算すると、年長の春までにはどちらの型で受けるかの見当をつけておきたいところです。I型を選ぶなら8つの区分に幅広く備える必要がありますし、II型を選ぶなら探究の姿勢と保護者面接に集中することになります。進め方に迷われたときは、個別にご相談ください。
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