利晶学園小学校の入試では、どんな内容が出されるのでしょうか。
考査は選考試験と親子面接
同校の選考は、選考試験(知的能力テスト・集団テスト)と、親子面接を行い、総合的に判断すると案内されています。学力だけでなく、集団での様子や家庭の姿勢も含めて見られます。
知的能力テストでは、話の理解や、数、図形といった幅広い分野の力が見られると考えられます。集団テストでは、友だちとの関わりや、指示を聞いて動く力が見られます。
親子面接は、選考試験とは別の日程で行われます。家庭の教育方針や、子どもの様子を丁寧に見る場となります。
知的能力テストで見られる力
知的能力テストでは、覚えている知識の量よりも、話を聞いて理解し、考えて答える力が問われると考えられます。特定の難問より、基礎的な力を着実に身につけているかが大切です。
出題の詳しい内容は年度によって変わります。過去の傾向にとらわれすぎず、幅広い分野をバランスよく準備しておくことが大切です。
同校は過去問体験会も実施しています。実際の雰囲気を知る機会として、参加を検討するとよいでしょう。
集団テストで見られる力
集団テストでは、初めて出会う子どもたちのなかで、指示を聞いて行動できるか、友だちと協力できるかといった点が見られます。
同校はグループやペアで学び合うことを大切にする学校です。こうした校風に通じる、協調する姿勢が土台になります。
順番を守る、道具を大切に使う、友だちに譲るといった、日常のなかで育つ振る舞いが大切です。
親子面接で見られること
親子面接では、子どもが自分の言葉で話せるか、保護者が家庭の方針を語れるかが見られます。学校への理解や共感も大切な視点です。
同校は英語教育や体験を重んじる学校です。その方針に共感し、家庭でどう子どもを育てたいかを話せるようにしておきましょう。
願書に書いた内容と、面接で話す内容が食い違わないよう、家庭で共有しておくことも大切です。
実際にどんな問題が出ているか
学校が出題そのものを公表しているわけではありませんが、受験されたご家庭の話から、考査のおおよその形は見えています。ペーパー、制作、行動観察、そして考査日より前に行われる親子面接という組み合わせで、例年進められています。募集要項でいう知的能力テストがペーパー、集団テストが制作と行動観察にあたると考えると、全体像がつかみやすくなります。
ペーパーは幅広い分野から、基礎と複合問題が混ざる
ペーパーで扱われているのは、お話の記憶、言語、図形、常識といった分野です。一問一答で済む基礎的な問題だけでなく、複数の要素を組み合わせた問題も含まれます。お話の記憶が、ほかの分野と結びついた複合問題として出ることもあります。
具体例として、推理の分野では、いくつかの種類の箱に丸を通すと数が変わるという仕組みをまず見せ、そのルールを読み取ったうえで、別の場面で丸がいくつになるかを数えて答える問題が出ています。いわゆるブラックボックスと呼ばれる形で、ルールを見つける力と、数を正確に追う力の両方が求められます。
- お話を聞いたあとに内容を問われる記憶の問題
- 言語・図形・常識の各分野からの基礎問題
- 箱を通ると数が変わるルールを読み取る推理の問題
- 記憶と別の分野が組み合わさった複合問題
制作は絵画、行動観察はゲーム形式
制作では、絵を描く課題が出ています。制作の要素を含んだ絵画は、短期間で仕上がる力ではありませんので、早いうちから道具に慣れておきたい分野です。
行動観察では、猛獣狩りのように掛け声と動きを合わせるゲームや、ドミノを使った遊びが取り上げられています。初めて会う子どもたちと一緒に活動する形になるので、見知らぬ子と関わる経験を日常の中で積んでおくことがそのまま準備になります。
親子面接で取り上げられる話題
親子面接は考査日より前に行われます。保護者には、学校教育に必要だと考えているもの、説明会に参加したときの印象、園でのお子さまの様子といった話題が投げかけられています。
お子さまには、名前や園の名前、組、誕生日を答えることに加えて、家でしているお手伝い、園でがんばっていること、自宅の住所や電話番号、バスや電車の中でしてはいけないことや気をつけることを、自分の言葉で説明する場面があります。生活の中で身についていることを、そのまま言葉にできるかが見られています。
準備の方向性
出題範囲が広いので、記憶と図形を軸にしながら、分野を偏らせずに基礎を固めることが第一です。常識の分野は、季節ごとの行事や身の回りのものを、その時期に実物で触れながら言葉にしておくと定着します。あわせて、日々の身支度や片づけといった生活の巧緻性も、制作や行動観察の場面で表れます。
家庭でできる準備
まずは、話をよく聞いて理解する力や、集団のなかで落ち着いて取り組む姿勢を、日々の生活や遊びのなかで育てていきましょう。
あわせて、あいさつや思いやりといった生活の基本を整えておくことが、集団テストや面接での自然な振る舞いにつながります。
ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
2027年度A日程で公表されている日程と費用
考査の中身を考える前に、公式サイトの募集要項で公表されている枠組みを押さえておきましょう。利晶学園小学校の2027年度A日程では、次のように示されています。
- 募集人員:第1学年 90名
- 受験資格:2020年4月2日から2021年4月1日までに生まれた方
- Web出願:2026年7月4日12時から9月3日12時まで
- 窓口出願:2026年9月3日12時から9月16日16時まで
- 検定料:20,000円
- 面接日:2026年9月5日(土)・6日(日)・9日(水)・10日(木)
- 試験日:2026年9月18日(金)
- 合格発表:2026年9月19日(土)速達郵便
面接が試験日より前の9月上旬に4日間設けられ、試験は9月18日(金)の平日に行われます。発表はその翌日です。Web出願と窓口出願で受付の期間が異なる点にもご注意ください。年度によって変わりますので、最新の内容は募集要項でご確認ください。
入学後の学び方から、考査の意図を読む
どんな子どもに来てほしいかは、入学後の過ごし方に表れます。公式サイトの「1年生の1日」によると、7時45分に登校し、8時20分の朝の会では日直による30秒発表と show & tell を行うとされています。8時30分からは「モジュール」の時間で、音読や百玉ソロバンといった基礎の訓練を行い、週に3回は国語や算数の授業にあてられています。
10時25分から20分の中休み、12時20分に給食、12時50分に昼休み、13時15分からは児童が自分で考えて行う「自問清掃」、13時30分に5時間目があり、15時35分に下校という流れです。
朝いちばんに人前で話し、日々の清掃も自分で判断して動く。この学校が求めているのは、指示を待つのではなく、自分から言葉を出せる姿勢だと読み取れます。教育の柱としても「本物体験」「感動体験」が掲げられ、原石を磨く刺激のシャワーとしてSWGs教育が紹介されています。
ご家庭では、見たことや感じたことを短い言葉で家族に伝える習慣をつけておくと、そのまま準備につながります。
試験内容についてよくある質問
過去問題は手に入りますか
公式サイトの入試情報のページには、過去の問題を出願者専用のサイトで一部公開しているという案内があります。どなたでも自由に見られるかたちでは公開されていませんので、まず出願を進めることが前提になります。あわせて、過去問を体験できる行事も用意されています。
試験は平日に行われるのですか
2027年度A日程の試験日は2026年9月18日(金)と公表されています。面接はその前の2026年9月5日(土)・6日(日)・9日(水)・10日(木)に設けられており、土日と平日の両方が候補になっています。
倍率は公表されていますか
志願者数、合格者数、倍率のいずれも公式サイトでは公表されていません。公表されているのは募集人員90名という数字です。
合格発表はいつですか
2027年度A日程では、2026年9月19日(土)に速達郵便で通知されると案内されています。試験日の翌日です。
試験の内容はどこで確認できますか
出題の科目や配点についての詳しい記載は公式サイトにはありませんが、受験されたご家庭の話から、ペーパー・制作・行動観察・親子面接というおおよその形と出題の例は見えています。詳しくは上の「実際にどんな問題が出ているか」にまとめています。学校説明会や体験プログラムが年間を通して用意されていますので、そこで直接確認するのが確実です。
試験の日までに、学校を見る機会を使いきる
利晶学園小学校は、入試に向けた行事を年間を通して用意しています。2026年に公表されていたものでは、5月23日(土)の学校説明会・体験プログラム、7月4日(土)のオープンスクール、8月23日(日)の過去問体験・直前説明会、10月17日(土)の入試説明会が校内で行われています。10月17日の回はB日程・C日程と転入を考えている方に向けたものとされています。
校外での説明会も開かれており、3月22日(日)のなんばスカイオ、4月11日(土)のあべのハルカス、5月6日(水)の堺産業振興センター、6月7日(日)のなんばスカイオ、6月28日(日)の和泉市生涯学習センターが案内されていました。希望の日に教職員が案内する個別の学校見学も受け付けています。
とくに8月の「過去問体験」は、試験の1か月前に本番に近い形を経験できる機会です。日程は年度によって変わりますので、その年の案内をご確認ください。申し込みはインターネット出願システムから案内されています。
当日に向けて、生活のリズムから整える
考査の練習と同じくらい大切なのが、朝の過ごし方です。利晶学園小学校では、7時45分に登校し、8時20分に朝の会、8時30分から「モジュール」の時間が始まると公表されています。試験当日だけ早起きをするのではなく、ふだんからこの時間に頭が働く状態をつくっておきたいところです。
通学については、南海高野線「北野田」駅が最寄りで、大阪駅から新今宮を経由して約40分、新今宮駅から約19分、河内長野駅から約8分と案内されています。全8コースのスクールバスが主要な駅に向けて運行されており、保護者の自家用車での送迎も許可を受ければ可能とされています。
試験日である2026年9月18日(金)は平日ですので、朝の交通の混み具合は休日とは違います。可能であれば、一度平日の朝に同じ経路をたどっておくと安心です。
考査の対策は、机の上のことだけではありません。決まった時間に起きて、身のまわりを自分で整え、人の話を最後まで聞く。この学校が毎日積み重ねさせようとしていることを、いまの生活のなかで少しずつ始めておくことが、いちばん確かな準備になります。
あわせて読みたい 関連記事
志望校対策に、うみ塾長制作の教材があります
元お受験幼稚園面接官のうみ塾長が、願書・面接・学校選びを教材にまとめています。
ニュースを見逃さないように登録する
Google ニュースでフォローする1.jpg)


























