過去問は「型」をつかむために使う
過去問は、具体的な問題の暗記ではなく、出題分野と形式の傾向をつかむために使います。香里ヌヴェールは基礎重視なので、難問より「取りこぼさない」ことが大切です。
ペーパー6分野
ペーパーは、お話の記憶・言語・数量・作業・空間・常識からバランスよく出題されます。各分野の基礎をまんべんなく固めておきましょう。
“聞く力”が合否を分ける
問題は試験官が読み上げます。そのため、お話を正確に聞き取る力が得点差に直結します。日頃から絵本の読み聞かせや、指示を一度で聞いて行動する練習を取り入れましょう。
行動観察と家庭学習の手順
行動観察では集団での制作・指示行動が出ます。家庭学習は、夏までに一度通しで取り組み、分野の穴を反復。直前期は時間を計って本番形式に慣れておくと安心です。
まとめ
香里ヌヴェール学院小学校の傾向は「基礎6分野+聞く力+協調性」。過去問は型の把握に使い、聞き取りの練習を日常に組み込みましょう。過去問の問題そのものは著作物のため、当ブログでは傾向のみをご紹介しています。
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Q. どの分野が出ますか?
A. お話の記憶・言語・数量・作業・空間・常識が中心です。
Q. 一番の対策は何ですか?
A. お話を正確に聞く力です。指示の聞き取りが得点を左右します。
Q. 過去問はいつ始めますか?
A. 夏までに通しで取り組み、穴の発見と反復に使うのがおすすめです。
過去問から見える出題傾向
香里ヌヴェール学院小学校の過去問からは、ペーパー(話の記憶・常識・数量・推理)、行動観察、面接という柱が見られます。難問で選抜するというより、就学前に育てたい基礎力を多面的に確認する構成です。だからこそ、直前の詰め込みより、日々の積み重ねが結果に直結します。
分野別の対策
話の記憶:読み聞かせ後に「だれが・何を・順番」を質問。常識:料理・生き物・季節を実体験や図鑑で。数量:おやつやおもちゃで多い少ない・分ける経験。推理:身近な事象の「どうしてこうなる?」を一緒に考える。毎日短時間ずつ触れるのがコツです。
行動観察・面接の準備
行動観察は、初対面の子と関わる経験と、譲り合い・順番・切り替えの練習が効果的です。面接は、家庭の教育方針を夫婦で言葉にしておき、子どもには日常会話で「好きなこと」を自分の言葉で話せるようにしておきましょう。
過去問の使い方
基礎学習のあとに傾向を知る目的で使い、できた・できないを分野別に記録して苦手を重点的に。1回で完璧を目指さず、間隔をあけて繰り返すことで定着します。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて家庭学習サポートや教材まとめもご活用ください。
過去に出題された問題の例
ここでは、これまでの適性検査で出ていると伝えられている内容を、問題の中身がわかる形で領域ごとに説明します。学校は出題分野や問題数を公表していませんので、あくまで傾向としてお読みください。
物語(お話の記憶)で出ている問題
二分半ほどの長さのお話が読み上げられ、そのあと五問ほどに答えていく形が伝えられています。答える時間は一問あたり数秒と短く、聞き終えた時点で場面が頭に残っているかどうかがそのまま得点になります。動物の家族が山へ木の実を拾いに出かけるといった、生活に近い場面のお話が使われてきました。
- 食事を何人でとったのかなど、話の中に出てきた人数を答える問題
- 行き先までの道の途中で目にしたものを答える問題
- 登場した家族や生きものを、出てきた順に答える問題
- だれが何を持っていたかを、人物と持ち物を結びつけて答える問題
あとから思い出そうとしても数秒では間に合いません。読み聞かせのあとに、出てきた順番と数をその場で言ってもらう練習を毎日入れておくと、聞きながら覚える形に切り替わっていきます。
言語で出ている問題
- 絵に描かれたものの名前を音の数で比べ、同じ数のものを二つ見つけて選ぶ問題
- 同じ音で始まる言葉や、しりとりでつながる絵を選ぶ問題
答える時間は一問あたり十秒程度とされています。音の数を指で数えているうちに時間が過ぎてしまいますので、頭の中で区切れるところまで慣らしておきたい分野です。
数量・空間で出ている問題
- ものの数を数えたうえで、合わせたり取り除いたりした結果を丸の数で表す問題
- 二つのまとまりを見比べて、どちらがいくつ多いかを答える問題
- 積み木の絵を見て、隠れている分まで含めた数が同じものを選ぶ問題
- 上下や左右など、位置の言い方を聞き取って、指示された場所に印をつける問題
数え飛ばしが最も多い失点の原因です。数えた順に指で押さえる、数え終えたら一度声に出すといった手順を決めておくと、本番でも崩れにくくなります。
作業で出ている問題
- 上の枠にある絵についている印を、下に並んだ同じ絵にも同じように付けていく問題
- 見本と同じ形になるよう、線を引いたり印をつけたりする問題
速さと正確さの両方が問われる形式で、鉛筆を持つ手が止まらないことが求められます。ていねいさを優先しすぎて途中で終わってしまう子が多いため、時間を計って取り組む練習を週に一度は入れておくと安心です。
常識で出ている問題
- 季節の行事や草花を、季節ごとにまとめて選ぶ問題
- 生きものの育ち方や、住んでいる場所を選ぶ問題
- 料理に使う材料や道具を、仲間ごとに分ける問題
- 絵の中の場面を見て、そこでの振る舞いがよいかどうかを判断する問題
常識はプリントだけでは定着しません。買い物や食事の支度の場面で実物を見せながら言葉にしていくと、記憶が結びついて残ります。
2026年度入試(A日程前期)で確認できている問題数と時間配分
直近の2026年度入試(2025年秋実施)のA日程前期については、塾作成の問題集で問題数と時間の目安まで確認できます。適性検査は教室で25分、1部屋15名程度、鉛筆を使い、内容によって練習問題のあとに本題へ入る形でした。出たのは物語・言語・数量・作業・空間の5領域で、この年は常識の出題はありません。
- 物語は2分30秒ほどの1話に5問、解答時間は各5秒。人数・道中で見たもの・持ち物・頂上で食べたもの・行った場所と、細かい条件を問う設問がそろっていました。
- 言語は音の数を比べる問題が6問、各10秒。同じ音の数の絵を「2つとも」選ぶ指示が先に出ます。
- 数量は、数だけ○をかく・一番多いものを選ぶ・一番少ないものの数を○で表す計数のほか、アメを1つあげたあとの数、バットとボールの組が何組できるか、という3タイプ。
- 作業は見本の印を同じ絵に写す選択抹消が3問、空間は同じ数の積み木を選ぶ問題が6問でした。
いずれも1問あたりの時間が短く、聞き終えた瞬間に手が動く状態でないと、分かっていても書き切れません。過去問の形で練習するときは、正解率とあわせて「制限時間内に何問答えられたか」を記録しておくと、伸ばすべき点がはっきりします。
行動観察・面接で出ている場面
- 数人のグループで一つの物を作り上げる、共同での制作の課題
- 順番や約束を守りながら進める集団遊びの課題
- 子どもが自分ががんばっていることを、自分の言葉でまとめて発表する場面
- 発表した内容について、なぜそれを選んだのかを続けて説明する形の質問
- 家庭で大切にしている育て方の方針を、日々の場面に結びつけて答える形の質問
学校が学びのアウトプットを重んじていることを考えると、自分の考えを言葉にして人に伝える場面は、今後も形を変えて置かれ続けると考えておくのが自然です。
家庭学習を続けるコツと市販教材の使い方
まずは市販の分野別問題集で基礎を固め、そのうえで過去問形式に触れて傾向を確認する流れが効果的です。香里ヌヴェールで見られる話の記憶・常識・数量・推理を中心に、苦手分野を短時間で毎日。解いたあとに「どうしてそう思ったの?」と一緒に振り返ると、答えを覚えるのではなく考え方が身につきます。
家庭学習は「毎日決まった時間に短く」「できたらしっかりほめる」を習慣にすると、無理なく続きます。つまずきやすいのは、話の記憶で最後まで聞かずに答える、数量で数え飛ばす、といった点です。答え合わせで一緒に確認し、間隔をあけて繰り返すことで定着します。学ぶことを「楽しい」と感じられる関わりが、長い準備を支える一番の力になります。
公式が公表している入試の枠組みと、公表していないこと
過去問の話に入る前に、学校が何を公表し、何を公表していないのかをはっきりさせておきましょう。2026年8月時点の公式サイトを確認した結果は次のとおりです。
公表されているのは、日程と費用の枠組みです。2027年度入試のA日程は、出願が2026年8月3日から8月31日15時まで(電話窓口出願は9月16日から17日)、面接が9月5日または9月12日のいずれか1日、入学試験が9月18日。B日程は出願が10月1日から10月21日15時まで、面接と入学試験が10月24日。C日程は出願が2027年1月18日から1月27日15時まで、面接と入学試験が1月30日です。募集人員はA・B・C日程を合わせて男女約30名で、B日程とC日程は若干名。考査料は15,600円(検定料15,000円と郵便通信料600円)です。
一方、公表されていないのが、適性検査の出題分野・問題数・所要時間、行動観察や運動の有無、面接の質問項目・所要時間・面接官の人数です。志願者数や倍率も公表されていません。つまり、ネット上に出回っている「◯分野・◯問」といった情報は、学校が発表したものではないということです。参考にするのは構いませんが、それを唯一の基準にして対策を組むのは危険です。
公式が唯一、出題に触れているのが入試イベントの案内です。2026年6月28日に行われた年長児対象のプレテスト・ミニ説明会は、定員80家庭で、「過去の適性検査の入試問題を使用し、本番をイメージしたテスト体験」と説明されています。学校自身が過去問を使った体験の場を用意しているわけですから、この機会に参加することが、いちばん確かな傾向のつかみ方になります。
学校の教育内容から、問われやすい力を逆算する
出題の詳細が公表されていないときは、入学後に何を大切にしている学校なのかから逆算するのが有効です。公式サイトの記述には、はっきりした手がかりがあります。
公式の「教育の特色」では、知識を覚えるだけでなく使うことを重んじた「探究的な授業」が行われ、5年生では株式会社COLEYOの協力によるPBL型(課題解決型)の授業が実施されると説明されています。そして「プレゼンテーションなど学びのアウトプットを大切にしています」と明記されています。自分の考えを言葉にして人に伝える力を、学校が重視しているということです。
生活面では、1日の流れのなかに特徴が表れています。朝は7時30分から登校でき、8時15分から10分間の朝読書、8時25分から聖歌とお祈り。2時間目のあとには「共遊の時間」があり、先生や友だちと体を動かします。掃除は縦割りクラスで行います。学年を越えて協力する場面が日常にある学校ですので、初対面の子と関われるか、指示を聞いて動けるかは、入学後の生活そのものに直結します。
英語やICTが手厚い学校ですが、入学前に英語ができる必要があるという記載は公式にはありません。むしろ英語は1年生から週3時間で、習熟度に応じたクラス編成が導入されていますので、入学後に身につけていく前提です。過去問対策で英語に時間を割くより、話を最後まで聞く、指示どおりに動く、自分の考えを一言で言える、という土台を固めるほうが確実です。
過去問と対策についてよくある質問
Q. 学校は過去問を配布していますか
2026年8月時点の公式サイトに、過去問題集の配布や販売についての記載はありません。ただし、年長児対象のプレテストで「過去の適性検査の入試問題」が使われることは公式に案内されていますので、体験会への参加が実際の出題に触れるいちばん近い方法です。
Q. いつから過去問に取り組めばよいですか
A日程は面接が2026年9月5日または9月12日、入学試験が9月18日で、願書の締切が8月31日15時です。逆算すると、年長の春から夏が仕上げの時期になります。6月末のプレテストを一区切りの目標に置き、そこで見えた弱点を夏休みに埋めていく流れが組みやすいでしょう。
Q. B日程・C日程の出題は違いますか
公式サイトには、日程ごとの出題の違いについての記載はありません。募集人員がB日程・C日程ともに若干名であることだけが公表されています。日程による差を推測して準備を変えるより、A日程を本命として一貫した準備を進めるほうが確実です。
Q. 面接と試験はどちらが先ですか
A日程は面接が先で、入学試験があとです。面接が9月5日または9月12日、入学試験が9月18日という順番になります。B日程とC日程は面接と入学試験が同じ日に行われます。夏休みのうちに面接の準備を終えておく必要がある点に注意してください。
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