小学校の面接では、どんなことを聞かれますか?
小学校受験の面接対策を進める中で、
・本番で何をやらかすかわからない・これだけはやったらアウト、という行動を知りたい・周囲に経験者がいなくて正解がわからない
と不安を感じている親御様は非常に多くいらっしゃいます。
面接対策というと「どう答えればよいか」「好印象な受け答えとは何か」に目が向きがちですが、実はそれと同じくらい重要なのが「何をしてはいけないか」=タブーを知ることです。
本記事では、元面接官の視点から小学校受験の面接で避けるべきタブーを10個具体例を交えながら解説します。
大切なのは、以下の3点です。
・小学校受験面接のタブー① TPOをわきまえない服装
・小学校受験面接のタブー② 挨拶をしないこと
・小学校受験面接のタブー③ 我が子やパートナーを下げる発言
小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
- 小学校受験面接のタブー① TPOをわきまえない服装
- 小学校受験面接のタブー② 挨拶をしないこと
- 小学校受験面接のタブー③ 我が子やパートナーを下げる発言
- 小学校受験面接のタブー④ 学校への意見や要望を述べてしまう
- 小学校受験面接のタブー⑤ 学校・先生任せな態度が透けて見えること
- 小学校受験面接のタブー⑥ 無言になること
- 小学校受験面接のタブー⑦ 他者・他校のマイナス点を挙げる
- 小学校受験面接のタブー⑧ 過剰に我が子をアピールする
- 小学校受験面接のタブー⑨ ダラダラ文で話す
- 小学校受験面接のタブー⑩ 家族の発言を奪う
- タブーが出やすいのは、どんな質問を受けたときか
- 言い換えの実例|そのまま使える直し方
- タブーを避けようとして、かえって失敗すること
- まとめ|タブーを知ることで面接は怖くなくなる
小学校受験面接のタブー① TPOをわきまえない服装
小学校受験の服装は、基本的に以下が目安となります。
・父親:ダークスーツ
・母親:紺・濃紺のスーツまたはアンサンブル
・子ども:白×紺を基調とした清潔感のある服装
避けるべき服装・身だしなみは以下の通りです。
・派手な色味
・真っ黒で葬儀を連想させる服装
・華美なアクセサリーやネイル
・香水
・ブランドロゴが目立つバッグ
・カジュアルすぎる服装
・「おしゃれ」を優先しすぎた装い
小学校受験の服装は
上品さ・礼儀正しさ・学校への敬意が伝わることが最優先です。
情報が少ない地域では、服装指導が十分でないケースもあります。
不安な場合は、必ず塾や専門家に確認するようにしましょう。
小学校受験面接のタブー② 挨拶をしないこと
まさかそんなことは、と思われがちですが、
面接本番では緊張から挨拶を飛ばしてしまうケースが実際にあります。
・入室時の挨拶
・終了時の御礼
この2点は、どれだけ緊張しても必ず行う必要があります。
特に親御様の挨拶忘れは、
その後の挽回が非常に難しい失点となります。
挨拶・御礼は
考えなくても身体が動くレベルまで反復練習
をしておきましょう。
小学校受験面接のタブー③ 我が子やパートナーを下げる発言
日本特有の「謙遜」は、
小学校受験の面接では通用しません。
・「うちの子は◯◯が苦手で…」
・「主人はあまり得意ではなくて…」
こうした発言は、
・家庭内の雰囲気
・子どもの自己肯定感
・将来の学校生活
すべてにおいてマイナス評価につながります。
悪気がなくても
家族を下げる発言は絶対にNG
と覚えておきましょう。
小学校受験面接のタブー④ 学校への意見や要望を述べてしまう
面接の終盤には、学校に対して意見や質問がないかを問われる場面が用意されていることがあります。
ここで本当に改善点や要望を述べてしまうのはタブーです。
この場面で見られているのは、学校の考え方をどこまで理解し、受け入れているかという姿勢です。答えの内容そのものよりも、学校をどう見ているかが表れます。
・批判的に受け取られる可能性がある
・学校研究不足と思われる可能性がある
どうしても伝えたい意見がある場合は、
匿名アンケートなどを利用しましょう。
面接では、
・説明会で十分学ばせていただいた
・今後も学校方針を理解し、学び続けたい
という姿勢を簡潔に伝えるのが無難です。
小学校受験面接のタブー⑤ 学校・先生任せな態度が透けて見えること
以下のような回答には注意が必要です。
・「御校で英語をできるようにしてほしい」
・「学校で鍛えていただきたい」
学校側が重視しているのは
家庭教育との連携です。
学校に期待するだけでなく、
・家庭でもどのように関わっているか
・今後どう支えていくつもりか
まで含めて伝えることで、
安心感と好印象につながります。
小学校受験面接のタブー⑥ 無言になること
面接で最も避けたい行動の一つが無言です。
特にお子様の場合、
・質問がわからない
・緊張で頭が真っ白
という状況でも、無言のまま固まるのはNGです。
無言になるくらいなら、
・「わかりません」
・「少し考えてもいいですか」
と素直に言える方が、はるかに良い印象です。
小学校受験面接のタブー⑦ 他者・他校のマイナス点を挙げる
・他校と比較して褒める
・他の子を下げて我が子を持ち上げる
こうした発言は、
・クレーム体質の家庭
・人間関係トラブルを起こしそう
という印象を与えかねません。
良さを伝えるときは
比較せず、単体で褒める
これが鉄則です。
小学校受験面接のタブー⑧ 過剰に我が子をアピールする
面接は
「自慢大会」ではありません。
・エピソードの盛り込みすぎ
・褒め言葉の連発
は、かえって不自然に映ります。
大切なのは、
・どのように育ててきたか
・どんな価値観で関わってきたか
・今後どう成長を支えたいか
という子育ての軸を伝えることです。
小学校受験面接のタブー⑨ ダラダラ文で話す
特にお子様に多いのが、
思ったことをすべて話してしまう「ダラダラ文」です。
対策としておすすめなのは、
・一言で答える練習
・二言で答える練習
・質問ゲーム・インタビューごっこ
日常会話の中で
短く答える練習を取り入れてみてください。
小学校受験面接のタブー⑩ 家族の発言を奪う
・お父様の発言をお母様が補う
・子どもの代わりに親が答える
これは小学校受験面接では明確なタブーです。
面接官が助け舟を出した場合のみ、
発言の補足が許されると考えてください。
それ以外の場面では、
・話していない側は微笑んで見守る
この姿勢を徹底しましょう。
タブーが出やすいのは、どんな質問を受けたときか
タブーは、気を抜いた雑談の中で出るわけではありません。多くは、決まった型の質問を受けた瞬間に、つい口をついて出ます。どの質問でどのタブーが顔を出しやすいのかを、あらかじめ結びつけておきましょう。
- 面接の終盤に、学校への意見や質問がないかを尋ねられる場面があります。ここで本当に改善点を述べてしまうのが、四つ目のタブーです
- お子さまの長所と短所の両方を挙げるよう求められる場面があります。ここで謙遜が行きすぎると、我が子を下げる言い方になります
- ご家庭の教育方針や、しつけで大切にしていることを尋ねられる場面があります。答えの主語が学校になると、学校任せの印象に変わります
- 数ある学校の中でなぜ本校なのか、併願校はどこかを尋ねられる場面があります。ここで比較を語るつもりが、他校のマイナス点を挙げる形になりがちです
- お子さまの得意なことや、成長を感じた場面を尋ねられることがあります。ここで実績を並べ立てると、過剰なアピールとして受け取られます
- どちらが答えてもよい形で、ご両親に向けてまとめて問いかけられる場面があります。ここで片方が話し続けると、家族の発言を奪う形になります
こうして並べてみると、どのタブーにも、聞かれてから考え始めると危ないという共通点があります。とっさに言葉を選ぼうとすると、日ごろの口ぐせがそのまま出てしまうからです。
先に決めておけば、たいてい防げます
上に挙げた六つの場面については、答える中身までは決めなくてかまいませんので、どちらが答えるか、どこで話を止めるかだけを、ご夫婦で先に決めておいてください。それだけで、話しすぎと言い足りなさの両方を避けられます。
とくに、意見や質問の有無を尋ねられたときの返し方は、事前に一つ用意しておくと安心です。感謝を伝えて短く結ぶ形にしておけば、その場で考えずに済みます。
また、短所を尋ねられたときは、いまご家庭で取り組んでいることまで添えて答えると決めておきましょう。短所だけを答えて終わると下げる言い方になり、短所を隠すと質問に答えていないことになります。取り組みまでを一続きにしておくのが、いちばん安全です。
言い換えの実例|そのまま使える直し方
タブーを知っただけでは、当日の言葉は変わりません。実際に口から出るのは、練習で口に出した言葉だけです。ここでは、面接でよく出てしまう言い回しを、どう直せばよいかを具体的にお示しします。
わが子を下げてしまう言い方
「落ち着きがなくて、いつも先生に注意されています」
これは謙遜のつもりでも、その子の一年後を想像しにくい答えになってしまいます。次のように、事実と手立てをセットにしてください。
「体を動かすことが好きで、じっとしている時間が長いと集中が切れることがあります。家では、始める前に『終わったら外に行こうね』と見通しを伝えるようにしてから、最後まで取り組めるようになりました」
短所を隠す必要はありません。「気づいていて、手を打っている」ことが伝われば十分です。
学校任せに聞こえる言い方
「厳しくご指導いただき、たくましく育てていただきたいです」
丁寧な言葉ですが、育てるのは学校、という前提が透けます。主語を家庭に戻してください。
「家庭では、自分のことは自分でする習慣を大切にしています。学校生活のなかで、その力をお友達との関わりへ広げていってほしいと考えています」
長くなってしまう言い方
「そうですね、あの、うちの子は…」と始まる答えは、たいてい着地しません。順番を決めておきます。まず結論を一文、次に理由か具体例を一つか二つ、最後にひとことで締める。この三段だけです。
練習では、答えを紙に書いてから、声に出して30秒以内に収まるかを計ってみてください。書いてみると、自分がいかに前置きを重ねていたかが分かります。
他校や他人を引き合いに出す言い方
「近所の公立は落ち着かないと聞きまして」
比較で選んだ理由は、そのまま「うちも比べられている」と受け取られます。比べるのではなく、選んだ理由だけを言ってください。「毎日の生活のなかで挨拶を大切にされている点に、家庭の願いと重なるものを感じました」で十分に伝わります。
タブーを避けようとして、かえって失敗すること
失敗を一切話さなくなる
短所やつまずきを全部消してしまうと、どの家庭も同じ話になります。面接官が知りたいのは、完璧なお子さまかどうかではなく、うまくいかないときにご家庭がどう向き合っているかです。困った出来事をひとつ持っていくくらいで、ちょうどよいのです。
丸暗記して、質問とずれた答えを返す
用意した答えを言い切ろうとするあまり、聞かれていないことまで話してしまう。これはとても多い失敗です。防ぐには、答えを文章で覚えず、キーワードを三つだけ覚えてください。三つの言葉さえ出れば、その場で組み立てられます。
子どもに言葉を仕込みすぎる
大人びた言い回しをするお子さまは、すぐに分かります。それ自体が減点になるわけではありませんが、続く質問で答えられなくなります。お子さまに用意させるのは、好きなことと、その理由だけで十分です。
夫婦で役割を決めすぎる
「志望理由は父、生活のことは母」と決め打ちすると、想定と違う人に振られたときに止まります。どちらが聞かれても答えられるように、志望理由・家庭の方針・入学後に期待することの三つは、二人とも言えるようにしておいてください。
当日の朝に新しいことを教える
前日や当日に注意事項を増やすと、お子さまは緊張だけを受け取ります。当日に伝えるのは、「元気に挨拶しようね」の一言で十分です。
面接は、減点を避けるゲームではありません。ご家庭がどんな六年間を望んでいるのかが伝われば、それでよいのです。答えの整え方に迷われたときは、面接対策や個別相談もご利用いただけます。入退室のふるまいは入退室マナー、片方の親が出席できないときは父親不在の面接で解説しています。
まとめ|タブーを知ることで面接は怖くなくなる
小学校受験の面接におけるタブーは以下の10個です。
・TPOをわきまえない服装
・挨拶をしないこと
・我が子やパートナーを下げる発言
・学校への意見や要望を述べること
・学校・先生任せな態度
・無言になること
・他者や他校のマイナス点を挙げる
・過剰な我が子アピール
・ダラダラ文で話す
・家族の発言を奪う
タブーを知ることで、
避けられる失敗は確実に減ります。
その上で、ご家庭らしさ・教育観が自然に伝わる面接を目指し、
しっかりと準備を進めてください。
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