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【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
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思考

【小学校受験】系列|出題内容や解き方をプロが解説!

うみ塾長
うみ塾長

「系列」とは、形や色などの並びから規則性を発見し、その規則性を適用しながら解くタイプの問題です。闇雲に問題を解いてしまうと並び方のきまりを見つけるのに時間がかかり、最後まで解答できなかったり、勘で答えてしまったりするため、きちんと解き方を身につけておきたい問題です。いくつかの解き方を知っているだけで規則性を見つけるのが格段に楽になるので、ぜひ丁寧に解き方を教えてあげてください。

【小学校受験】系列の出題意図は?

「系列」の問題が出る理由として、「規則性を見出す力」「論理的思考力」「柔軟な発想力」などが挙げられます。

 

規則性を見出す力があるか

「系列」の問題では、「あるきまりで色が並んでいます。」のように、何かしらの規則性があることが明示されることがほとんどです。そのため、感覚的に「赤!」と解答するのではなく、「青と赤が交互に並んでいるから赤!」のように、規則性を見出さなくてはいけません。常に規則性を見出そうとする態度があれば、経験からきまりを導きやすくなります。

 

論理的思考力があるか

規則性を見出す時には、論理的思考力が欠かせません。例えば、「3つの色が順番に並んでいる」「三角1つと丸2つがセットになっている」のように、見つけたきまりを言語化できるとよいです。特に個別テスト・口頭試問では、「どうして三角だと思うの?」と問われることがありますので、論理的に考えたことを自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

 

柔軟な発想力があるか

難易度の高い問題では、1つの考え方に固執していると答えがうまく導けないことがあります。特に、色、形、大きさ、向きなどが複合的に出される問題では、単純な解き方では太刀打ちできないかもしれません。そのため「色の並びはどうか」「形の並びはどうか」など、柔軟に並びの規則性を見出すことが必要になります。

 

批判的な思考ができるか

問題を解いた後に、「自分の答えが本当にあっているか」と見直すようにしましょう。答えを後から見直してみると、「あれ?」と間違いに気づくことがあります。特に、突発的に(感覚的に)問題を解くタイプのお子さまは、批判的な思考を身につけることで誤答に気づけるようにしましょう。

【小学校受験】系列の出題方法は?

「系列」の出題方法には、大きく2つの方法があります。

 

個別テスト・口頭試問

個別テスト・口頭試問による出題では、絵やカードが示されて、「ここに入る色は何ですか」と問われるのが一般的です。また、答えた後は「どうしてそう思ったの」など、答えの理由を聞かれることもあります。そのため、規則性をしっかりと見抜いて答えるようにしましょう。

 

ペーパーテスト

ペーパーテストでは、「あるきまりで形が並んでいます。四角のお部屋にはどの形が入るかを考えて、下の形に丸をつけましょう。」のような問題が出されます。選択問題になっていることもありますが、形を描いたり、色を塗ったりする問題が出されることもあります。

【小学校受験】系列の出題内容は?

「系列」の出題内容には、系列を完成させるパターンと、複合問題のパターンがあります。

 

系列完成

図形や色などの順番から規則性を見つけて系列を完成させるタイプの問題で、「系列」の中では基本の問題になります。先述の通り、選択問題の他にも、形を描いたり、色を塗ったりする問題が出されます。なお、小学校受験では、4つの並びの規則性が見いだせれば十分でしょう。4つまでの規則性が見出せるようになれば、5つ以上になっても対応できると思います。

 

複合問題

「系列」に、図形・常識・位置などの要素が追加された問題です。例えば、回転図形との複合問題では、回転図形について理解していることも必要です。また、花が並んでいる問題で「あるきまり=季節の並び」だった場合、花の季節を知っていないと問題を解くことができません。

【小学校受験】系列の解き方は?

「系列」の問題を解くための前提として、お子さまが「規則性」について理解していることが必要です。発達段階には個人差がありますが、規則性の理解は4歳ごろにできるようになってきます。年少さんや年中さんの時には、トランプやじゃんけんなどの遊びを通して、「規則性」について体験的に理解できるようにしてあげましょう。

「系列」の解き方には、5つの方法があります。1つの解き方だけではうまく解けないことがあるので、それぞれの解き方を使い分けられるのが理想的です。

1つ目の解き方は、「声に出す」という方法です。「丸、三角、四角、丸、三角、・・・」と声に出すことで、感覚的に規則性を見出すことができます。基本的な問題ならこの方法が速くて簡単です。試験では、声に出すことができませんので、頭の中で声に出す練習をしましょう。

2つ目の解き方は、「指送り」という方法です。これは、右手と左手の指をそれぞれ同じマークに置いて、順に指を進めていく方法です。指を進めていくだけで答えが見つかるので、「規則性」を考えるのが苦手なお子さまに適しています。

この2つの方法は、基本的な解き方ですので、難易度の高い問題ではうまく対応できないことがあります。この他の3つの解き方についてはこちらの教材で解説しています。5つの解き方を使い分けられるようになれば、どのような「系列」の問題にも対応できます。ただ、複合問題では、他の問題の知識が必要になるため、図形・常識・言語などの能力を総合的に高ていくことが求められます。

【思考】系列(教材サンプル)

【思考】10 系列サンプル
教材サンプルのダウンロードはこちらから

【小学校受験】系列|まとめ

「系列」の問題は、規則性を見出すのが難しい問題ですが、5つの解き方を身につけることでどのような問題も解けるようになります。特に規則性を見つけるのが苦手なお子さまには、丁寧に解き方を教えてあげることで見違えるように問題が解けるようになりますので、ぜひ本記事でご紹介した教材に基づいて、丁寧に解き方を教えてあげてほしいと思います。

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
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など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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