ママ
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カリタスと湘南白百合はどちらもモンテッソーリのカトリック園ですよね。同じように準備すればいいですか?
うみ塾長
うみ塾長
教育は似ていますが、出願の形も考査で見られる姿も違います。カリタスは園の中に入っていく力、湘南白百合は一対一で向き合う力が表れやすい考査です。違いを知ってから準備しましょう。

カリタス幼稚園と、湘南白百合学園幼稚園。どちらも神奈川県のカトリックの共学園で、モンテッソーリ教育を取り入れ、年齢の違うお子様が一緒に過ごす縦割りの保育を行っています。

ここまで似ている2園ですが、出願の決まりや卒園後の進み方、考査で見られる親子の姿は同じではありません。「同じ教育だから」と選ぶ前に、確かめておきたいことがあります。この記事では、これまでの出題傾向と受験されたご家庭のお話をもとに、2園の違いと家庭でできる準備を整理します。考査や面接の具体例は毎年同じとは限りませんので、最新は募集要項でご確認ください。

動画でも解説しています。


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押さえておきたい3つの違い

1つ目は、募集の形

カリタス幼稚園は共学で、3年保育と2年保育の募集があります。募集人員は年度によって変わりますので、受験年度の要項で確認してください。

湘南白百合学園幼稚園も共学で、園児数は男女計132名です。3年保育と2年保育の募集があり、A日程とB日程の二つの日程があります。3年保育はA日程が50名、B日程が若干名。2年保育はどちらも若干名です。公式の入園案内には「A日程、B日程の両方には出願できません。いずれかの日程に登録してください」と示されています。落ちたらもう一度ではなく、出願の時点でどちらで受けるかを決める形です。

月齢への配慮は園によって扱いが異なりますので、気になる方は園に直接お確かめください。

2つ目は、出願で書くものと、書くタイミング

カリタスは、これまでの受験例では、Web登録をしたうえで窓口へ出願し、「面接資料書」を考査当日に提出する形と伺っています。この資料には、親御様とお子様が写っている写真を貼ります。

一方、湘南白百合は、Web登録の入力そのものに制限時間があり、ご家庭の教育方針と志望理由を指定された字数にまとめて入力すると伺っています。面接資料は出願時、アンケートは考査当日で、書くものが二段構えです。

3つ目は、考査当日にどこまで進むか

カリタスは、これまでの受験例では、親子面接も考査も同じ1日で、合格発表までその日のうちにWebで行われたと伺っています。湘南白百合も発表はWebですが、考査の日と発表の日が同じとは限りません。日程は毎年変わりますので、出願前に必ず公式の募集要項をご確認ください。

男の子の進路は最初に確認を

男の子のご家庭は、進路を最初に押さえておきましょう。

カリタスは、小学校まで男女共学です。中学・高校は女子校なので、男の子は中学校から別の学校へ進みます。カリタス小学校は男女共学で、募集人員に内部進学者を含むと示されています。進学の条件は年度によって変わりますので、必ず園にご確認ください。

湘南白百合は、小学校から女子校です。男の子は、卒園後に通う小学校を別に考える必要があります。女の子も自動的に進学できると思わず、推薦や内部進学の条件を確認してください。公式には、ご本人と保護者がともに併設小への進学を強く希望され、学園の教育方針をよく理解しているご家庭を、園長の判断のもとで推薦する、という趣旨が示されています。

この点は、こちらの記事でも詳しく解説しています。【湘南白百合学園幼稚園】男の子の受験・入園事情を解説/【カリタス幼稚園】男の子と男女比|共学の実態・男子の環境を解説

項目 カリタス幼稚園 湘南白百合学園幼稚園
保育年数 3年保育・2年保育 3年保育・2年保育
日程 願書受付から合格発表まで同日だった例 A日程・B日程(両方には出願できない)
出願時に書くもの 面接資料書(考査当日に提出) Web入力(教育方針と志望理由)、面接資料、当日アンケート
考査の流れ 親子面接のあと、グループで集団テスト 親子遊び、面接、最後に個別テスト
男の子の進路 小学校まで共学、中学から別の学校 小学校から女子校

カリタス幼稚園の求める家庭像

1つ目は、公開行事に足を運んできたご家庭

カリタスには、未就園児のクラスや親子で参加できる催しなど、園に足を運ぶ機会が用意されています。今年度どの催しがあるかは、必ず公式サイトの案内で確認してください。実際に受験されたお母様からは、こう伺っています。

「わが家は何度か保育見学・体験会に参加しました。面接ではその際に書いたアンケートに関する質問もありました。認識していただけてうれしかった反面、公開行事も入試の一部だと痛感しました」。

こうしたお話から、園はご家庭を考査の日だけで見ているわけではないと考えられます。ご家庭で今日からできるのは、公開行事で書いたアンケートの「どの行事で」「何を書いたか」を控えておくことです。スマートフォンのメモで構いません。ただし、参加回数が合否につながるとは言えません。大切なのは、どんな場面に心が動き、わが家の考えとどう重なったのかです。

2つ目は、面接資料書を書き分けられるご家庭

面接資料書は、項目が細かく分かれています。これまでの受験例では、次のような項目がありました。

  • 志望理由
  • 両親から見るお子様の性格
  • 好きな遊び
  • 普段読んでいる本
  • トイレトレーニングの状況
  • 送迎や緊急時の対応などの協力者
  • 通園している幼稚園や保育園
  • 預かり保育の希望
  • 事前に園に知らせておきたいこと

実際に受験されたお母様からは、「面接資料書は志望理由、子どもの性格、好きな遊びなど項目が分かれていたので、どのように書き分けるべきか悩みました。両親で相談しながら何回も下書きをし、文字のサイズにも注意して記入しました」というお話を伺っています。

項目が分かれているということは、同じエピソードを使い回すと全体がぼやけて見えやすくなります。まずご夫婦でお子様のエピソードを10個ほど書き出し、そのうえでどの項目にどれを当てるかを決めてください。用紙や記入項目は、最新のものを使いましょう。

3つ目は、年上のお子様と関わる経験を積んでいるご家庭

カリタスのモンテッソーリと縦割りの保育は、考査にもそのまま出ています。実際に受験されたお母様からは、こう伺っています。

「考査で子どもは在園児と一緒にモンテッソーリのお仕事をしたようです。終了後も在園児に連れられ控え室に戻ってきました。楽しかったらしく、またお姉ちゃんたちと遊びたいと入園への意欲を見せていました」。

こうしたお話から、年上のお子様に声をかけられたときに、その手を取っていけるかが表れやすいと考えられます。公園や児童館、親戚のお集まりなどで、年上のお子様の遊びを見たり一緒に取り組んだりする時間を意図的に作ってみてください。すぐ輪に入れないときは、そばで見ているところからで構いません。

4つ目は、子育てを一人で抱えていないご家庭

面接は、考査当日にお父様・お子様・お母様の3名と先生2名で行われ、15分ほどと伺っています。これまでの受験例では、お母様にこうした質問が出ています。

  • 「お子さんのしつけで大切にしていることはありますか」
  • 「子育てで困ったとき、相談できる人はいますか。その人には、どのように相談できますか」

お父様には「志望理由をお聞かせください」「学校がSNSで発信することについて、どのように思われますか」という質問が出ています。面接資料に協力者を書く欄があり、面接でも相談できる人を聞かれることから、園はご家庭の支え合いの形を確かめようとしていると考えられます。

「両親が近くにおります」だけでは、伝わる中身が薄くなりがちです。実際に助けていただいた出来事を一つ用意しておきましょう。協力者がいない場合も、無理にいると書く必要はありません。現在の状況を伝え、必要な支えについて園に相談することが大切です。

お子様への質問も、この園らしいものです。「お名前を教えてください。何歳ですか」「好きな遊びは何ですか」に続いて、赤、青、黄色の折り紙が載ったお盆を出され、「好きな色を取ってください。それは何色ですか」と聞かれ、赤い折り紙を選ぶと「赤い色の野菜は何ですか」と続きます。お買い物のときに「これは何色?」「赤い野菜はどれかな?」と声をかける。そのくらいで十分です。

カリタスの面接や願書については、こちらの記事も参考になります。【カリタス幼稚園】面接で質問される内容をプロが解説!/【カリタス幼稚園】合格する願書の書き方をプロが解説

湘南白百合学園幼稚園の求める家庭像

1つ目は、出願の前に、教育方針を言葉にしてあるご家庭

実際に受験されたお母様からは、こう伺っています。

「Web出願時に、家庭の教育方針と志望理由を300字以内で入力しました。出願の入力はすべて20分以内に行う必要があるので、園の説明会でも内容を考えておくようアドバイスがありました」。

字数や制限時間は年度によって変わることがありますが、その場で考えていては間に合わない形は変わらないと考えられます。しかも聞かれているのは志望理由だけではなく、ご家庭の教育方針です。Web出願が始まる前に教育方針と志望理由を書き上げ、文字数を数えて手元に置いておきましょう。当日はそこから貼り付けるだけにする。入力したあとも、誤字や文字の抜けがないか落ち着いて見直してください。

2つ目は、考えを問われても、自分の言葉で答えられるご家庭

湘南白百合では、お子様が個別テストを受けている時間に、保護者がアンケートを記入する形だと伺っています。これまでの受験例では、次のような項目が出ています。

  • 「保育園ではなく幼稚園を選んだ理由」
  • 「家庭と幼稚園の違いは何か」
  • 「一貫校についてどう思うか」
  • 習い事や、お子様の健康状態についての選択式の項目

前の三つは、事実ではなく、ご家庭の考えを問う欄です。実際に受験されたお母様からは、「考査当日に記入するアンケート用の筆記具は園にも用意されていましたが、記入時間が短いので書き慣れた筆記具を持参することをお勧めします。質問も想定して、ある程度答えをまとめておくとよいと思います」というお話を伺っています。園に何を望み、家庭では何を担うのかを、ご家庭の暮らしに合う言葉で短く説明できるようにしておきましょう。働き方にかかわらず大切な準備です。

3つ目は、身の回りのことを、お子様にやらせているご家庭

これまでの考査では、ぬいぐるみに服を着せてボタンやホックを留める、瓶のふたを開けて中の魚の玩具を3つ取り出す、ひも通しをする、コップに水を入れてこぼさないように運び指示された場所に置く、といった課題が出ています。どれも、ご家庭の毎日の中にあるものばかりです。

面接でも、お母様に「お子さんの自立を促すために何をしていますか」という質問が出ています。ご家庭では、小さなピッチャーからお子様自身に水を注がせて、テーブルまで運ばせてみてください。こぼしたら一緒に拭く。難しいところは手伝い、できるところは待つ。その繰り返しが、自分でやってみようという気持ちにつながります。

4つ目は、最後まで指示を聞いてから動けるご家庭

これまでの考査では、動物の人形とブロック、赤・青・黄色のトラックが用意され、「アヒルさんを青いトラックに乗せてください」と指示される課題がありました。模擬の食べ物とカゴで「野菜をカゴに入れてください」と指示される課題、丸・四角・三角の積み木で「この形は何ですか」と質問される課題、積み木を家の形に積む課題もあります。運動では、片足立ちやケンケン、床に置かれたフープの中でのジャンプが出ています。

「アヒルさんを青いトラックに乗せてください」には、どの動物かと、どの色のトラックかという二つの情報が入っています。ご家庭では、お手伝いの声かけを二段にしてみましょう。「そのタオルを、洗面所のカゴに入れてね」。難しそうなら一つずつに分けて構いません。一対一で質問されたときも、親御様がすぐに答えず、お子様の言葉を待ってあげてください。

面接では、お父様に「志望理由をお聞かせください」「子どもたちが生きていく未来の社会はどうあってほしいと思いますか」、お母様に「子育てで大変だと思うことは何ですか」「お仕事はされていますか。送迎や行事への参加はできますか」といった質問が出ています。控え室には、おままごとなどのほか、モンテッソーリの教具が置かれていたと伺っています。お子様にとっては長い時間になりますので、当日の体調と、その前の一週間の生活リズムを整えておきましょう。

湘南白百合の面接や願書は、こちらの記事でも詳しく解説しています。【湘南白百合学園幼稚園】面接で質問される内容をプロが解説!/【湘南白百合学園幼稚園】合格する願書の書き方をプロが解説

考査内容の違いを整理します

カリタスは、親子面接のあと、1グループ8人から10人の単位で集団テストです。これまでの考査では、絵本やおままごと、ブロック、積み木などでの自由遊び、先生による絵本や紙芝居の読み聞かせ、「おちたおちた」「アイアイ」「ぞうさん」「グーチョキパーでなにつくろう」などの歌と手遊び、平均台や縄跳び、ブランコ、すべり台、鉄棒での運動が出ています。全体の所要時間は40分ほどと伺っています。

実際に受験されたお母様からは、「面接室のいすは親子とも回転いすでした。わが子は面接中に飽きて、いすを回してしまいました。いろいろな形状のいすに慣れさせておき、当日は遊ばないよう言い聞かせておくことが必要だと思います」というお話を伺っています。面接が先ということは、お子様がまだ場に慣れていない状態で、座り慣れないいすに座るということです。いろいろな椅子に座る練習をしておくと安心です。

湘南白百合は、控え室で名札を左胸につけて親子遊びをしたあと、親子面接、そしてお子様の個別テストという流れです。面接は園長先生と先生2名で行われ、お子様がご両親の間に座り、10分ほどと伺っています。全体では40分から1時間ほどです。

お子様を見る形も違います。カリタスは8人から10人の集団の中、湘南白百合は先生と一対一。お子様の性格によって力の出やすさが分かれるところです。

どちらに向いているか

年上のお子様に声をかけられると喜んでついていくタイプなら、カリタスの集団テストは力が出やすい形だと考えられます。一方、大勢の中では埋もれてしまうけれど、大人と一対一だとよく話せるお子様なら、湘南白百合の個別テストのほうが、持っているものが伝わりやすいと考えられます。ただし、「集団が得意だからカリタス」「一対一が得意だから湘南白百合」と、それだけで決めないでください。どちらの園でも、人と関わること、自分で取り組むこと、助けを求めることが大切です。見学では、お子様が何に興味を持つか、先生がどう支えてくださるかを見てみましょう。

小学校受験をせずに、カトリックの一貫教育の中でお子様を育てたいとお考えのご家庭にとって、女の子であれば、どちらも有力な選択肢になります。男の子の場合は、系列でどこまで進めるかを確かめたうえでご検討ください。

まとめ

カリタス幼稚園は、公開行事から面接までの積み重ねをご家庭に求め、そのあとお子様が集団の中へ入っていける姿を見る園です。湘南白百合学園幼稚園は、出願の時点でご家庭の教育方針を言葉にしてあることを求め、そのあとお子様が一人で指示を受け取れる姿を見る園です。

土台は同じ2園ですが、カリタスは「園の中に入っていく力」、湘南白百合は「一対一で向き合う力」が、より強く表れる考査だと考えます。毎日の通園やお迎え、小学校への進学も合わせて考えたうえで、わが家がこの園を選びたい理由を整理してください。

「わが家に合った準備の進め方を知りたい」という方は、うみ塾長の個別相談や、家庭対策サポートをご活用ください。