
東京都には、国立大学の附属小学校が6校、都立小学校が1校あります。
私立小学校と比べて学費が安いため、通学範囲内に住んでいるご家庭であれば「チャンスがあれば検討したい」と考える方も多く、毎年非常に高い倍率となっています。
一方で、国立・都立小学校は説明会や学校見学の機会が限られており、受験前にほとんど学校へ足を運べないケースも少なくありません。
そのため、「情報が分かりづらい」「学校ごとの違いが見えにくい」と感じる保護者の方も多いのが実情です。
本記事では、東京都の国立・都立小学校について、倍率だけでなく試験内容や学校の特色も含めてランキング形式で詳しく解説します。
近隣に国立・都立小学校があり進路に悩んでいる方や、引っ越しを検討して通学圏内に入ることを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
国立・都立小学校とは?私立小学校との違い
国立小学校は文部科学省の管轄下にあり、国立大学の教育学部附属校として教育研究・実践の場という役割を担っています。
授業料は公立小学校と同じく無料ですが、大学が研究する教育方法やカリキュラムを実践する場であるため、公立よりも先進的な教育を受けられる点が大きな魅力です。
一方で、
・教育実習生の受け入れが多い
・研究を優先するため年度によってカリキュラムが変わる場合がある
・一定基準に達した児童の中から抽選を行う学校が多い
といった特徴もあります。
抽選は公平性を保つために実施されるため、試験で優秀な成績を収めても抽選に外れれば入学は叶いません。
また、国立・都立小学校はいずれも通学区域が厳密に定められています。
試験や抽選を突破して入学できても、途中で通学区域外へ転居すると在籍できなくなる点には注意が必要です。
都立小学校は東京都が運営する学校で、中等教育学校として高校までの12年間一貫教育を行います。
研究機関としての役割を持たないため、教育方針が大きく変わりにくく、一貫したカリキュラムのもとで成長できる点が魅力といえるでしょう。
東京都 国立・都立小学校 難易度ランキング
※倍率は男女平均の目安です。
第7位 東京学芸大学附属小金井小学校
倍率:約11.05倍
試験内容
第一次検査
・ペーパーテスト
・集団考査
・運動能力検査
第二次検査
・抽選
所在地
東京都小金井市貫井北町4-1-1
募集人数
男女計 約90名
教育目標
明るく思いやりのある子
強くたくましい子
深く考える子
宗教
なし
東京学芸大学附属小金井小学校は、教員養成を目的とした東京学芸大学の附属校です。
大学の教育実習生やボランティア、インターン生が多く、初等教育の研究・実践の場となっています。
近年は、AIなど新たな技術が発展する社会において、子どもたちの思考力や心をどのように育てていくかといった点にも教育研究の重点が置かれています。
3年生以上では宿泊学習が行われ、自然体験や集団生活を通して責任感や思いやりを育てます。
考査では巧緻性・数量・記憶など出題範囲が広く、集団の中で指示を聞き取り、的確に行動できる力が求められます。
塾に通わず受験を考える場合は、家庭学習とは別に集団行動の経験を意識的に補うことが重要です。
第6位 東京学芸大学附属世田谷小学校
倍率:約11.45倍
試験内容
・ペーパーテスト
・個別審査
・志願者面接
所在地
東京都世田谷区深沢4-3-1
募集人数
男女計 約90名
教育目標
思いゆたかに
考えふかく
ともに生きる子
宗教
なし
東京学芸大学附属世田谷小学校では、子どもの自主性や自由な発言を大切にした学びが重視されています。
Laboratory・Home・Classという3つの領域を設け、話し合い、異学年交流、個性を生かした学びを実践しています。
志願者面接(口頭試問)では、「楽しい時はどんな時か」「その時どんな表情になるか」など、自己表現力や積極性が問われます。
年度によって試験内容が変化するため、直近の傾向把握が欠かせません。
第5位 東京学芸大学附属大泉小学校
倍率:約16.7倍
試験内容
第一次検査
・抽選
第二次検査
・ペーパーテスト
・運動
・行動観察
・志願者面接
所在地
東京都練馬区東大泉5-22-1
募集人数
男女計 約90名
教育目標
自主自立
共生
世界平和
宗教
なし
国立小学校で初めてIBワールドスクールに認定された学校です。
体験的な学びや国際的視野を広げる教育が重視されており、中学受験を前提とした学力重視の教育とは異なります。
志願者面接(口頭試問)は難易度が高く、自分の考えを瞬時に言語化する力や、集団の中で最善策を考える力が求められます。
早期からの面接対策が合否を左右する学校です。
https://ukaruco.jp/syoujyu/tokyogakugeidai-goukaku-donnaoko/
第4位 東京都立立川国際中等教育学校附属小学校
倍率:約24.41倍(唯一の都立小学校)
試験内容
第一次検査
・抽選
第二次検査
・ペーパーテスト
・行動観察
・運動
・インタビュー
所在地
東京都立川市曙町3-29-37
募集人数
男女各29名
教育目標
国際社会で活躍し貢献できる人材の育成
宗教
なし
12年間の一貫教育を行い、1年生から週4時間の英語授業を実施するなど、国際教育に非常に力を入れています。
ペーパーテストの完成度が合否を大きく左右するため、過去問演習と家庭学習が重要です。
第3位 筑波大学附属小学校
倍率:約29.9倍
試験内容
第一次検査
・抽選
第二次検査
・口頭試問
・ペーパーテスト
・制作
・運動
・行動観察
第三次検査
・抽選
所在地
東京都文京区大塚3-29-1
募集人数
男女計 約128名
教育目標
人間としての自覚を深めていく子ども
文化を継承し創造し開発する子ども
国民としての自覚をもつ子ども
健康で活動力のある子ども
宗教
なし
筑波大学附属小学校は、明治6年創立という150年以上の歴史を誇る、国内屈指の難関国立小学校です。
文武両道の教育を特色とし、子どもたちが自ら考え、頭と体を使って課題を解決する力を育てます。
3年・5年・6年では登山やスキー、遠泳などの合宿を実施し、心身を鍛える教育が行われています。
また「三浦海岸共同生活」では、特別支援学校の児童と共同生活を送るインクルーシブな学びも特徴的です。
受験では抽選が2回行われるうえ、試験内容の難易度も非常に高いことで知られています。
特にお話の記憶は約4分と長く、制作・運動・ペーパーすべてにおいてスピードと完成度が求められます。
1問に固執せず切り替えができるお子さまのほうが有利であり、総合力と精神的な強さが試される学校といえるでしょう。
第2位 お茶の水女子大学附属小学校
倍率:約63.15倍
※女子の倍率が特に高い
試験内容
第一次検査
・抽選
第二次検査
・個別テスト
・制作
・集団行動
・保護者作文
・面接
第三次検査
・抽選
所在地
東京都文京区大塚2-1-1
募集人数
男女計 約108名
教育理念
自主協同
宗教
なし
お茶の水女子大学附属小学校は、明治10年設立の伝統ある国立小学校です。
小学校・中学校は共学で、高校から女子校となります。
低学年では「ことば」「かずとかたち」「からだ」「なかま」という4領域を設け、
幼児期から小学校へのスムーズな移行を重視した教育が行われています。
また、特徴的な教科として「てつがく」があり、
目に見えない思考の根を育てることを目的とした学びが実践されています。
受験では**一次抽選の通過率が約16%**と非常に低く、ここが最大の関門です。
考査自体は個別テスト中心で、ペーパーはありませんが、思考力・集中力・体力が求められます。
試験時間が長いため、後半で疲れが出やすい点も注意が必要です。
最後まで落ち着いて行動できる力が合否を左右します。
第1位 東京学芸大学附属竹早小学校
倍率:約66.65倍
試験内容
第一次検査
・抽選
第二次検査
・行動観察
・グループ活動
・親子活動
・親子面接
第三次検査
・抽選
所在地
東京都文京区小石川4-2-1
募集人数
男女計 約90名
教育目標
自ら学び
ともに手をとり合い
生活を切り拓く子
宗教
なし
東京学芸大学附属竹早小学校は、創立以来「誠」を校訓に掲げ、
先取りや競争を重視しない教育を行っています。
縦割り活動が盛んで、掃除や遊び、行事を通して学年を超えた関わりを大切にしています。
3年生以上では「竹の子祭」や日光林間学園など、協力し合う経験が豊富です。
受験ではペーパーテストがなく、親子活動・行動観察・面接が中心となります。
ここで重視されるのは、
・子どもの主体性
・それを尊重し支える親の関わり方
です。
親が先回りして指示を出してしまうと、評価を下げてしまう可能性があります。
子どもが考え、行動するのを待ち、必要なヒントだけを伝える姿勢が重要です。
https://ukaruco.jp/syoujyu/gakugeitakehaya-mensetu-shitumon/
東京都 国立・都立小学校ランキングまとめ
東京都の国立・都立小学校は数こそ多くありませんが、
それぞれが公立小学校にはない独自の魅力と教育方針を持っています。
ランキング一覧
第7位:東京学芸大学附属小金井小学校(約11.05倍)
第6位:東京学芸大学附属世田谷小学校(約11.45倍)
第5位:東京学芸大学附属大泉小学校(約16.7倍)
第4位:東京都立立川国際中等教育学校附属小学校(約24.41倍)
第3位:筑波大学附属小学校(約29.9倍)
第2位:お茶の水女子大学附属小学校(約63.15倍)
第1位:東京学芸大学附属竹早小学校(約66.65倍)
国立・都立小学校は説明会の機会が限られているため、
公式ホームページや信頼できる情報源から早めに情報収集を行うことが重要です。
また、すべての学校で面接・行動観察が実施されるため、
願書や面接対策は早期から計画的に進めることをおすすめします。
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