過去問は「型」をつかむために使う
過去問は、問題の丸暗記ではなく出題分野と形式の傾向をつかむために使います。帝塚山は基礎を幅広く問うため、取りこぼさない正確さが大切です。
ペーパーの傾向
ペーパーは、話の記憶・数量・図形・言語・常識といった分野から、基礎レベルの問題が幅広く出される構成です。難問で差がつくというより、指示を一度で聞き取り、取りこぼさずに解ききる正確さが得点を左右します。
分野ごとに、どのような形で問われるのかを見ておきましょう。話の記憶は、読み上げられたお話を耳だけで覚えて、出てきたものや順番、数をあとから答える形です。数量は、絵に描かれたものを数えて多い少ないを比べたり、いくつ違うかを答えたりする形が中心になります。図形は、見本と同じ形を選んだり、組み合わせて形をつくったりと、頭の中で形を動かす力を見る問題が見られます。言語は、ものの名前を音に分けて数える問題が実際に出されています。常識は、季節の行事や生き物、暮らしの道具について、仲間に分けたり選んだりする形で問われることの多い分野です。
個別・集団・運動
個別では一対一のやりとり、集団では協調性、運動では指示行動が見られます。日常生活の自立度と人と関わる力がそのまま表れます。
集団の課題では、グループで役を分けておままごとのように遊ぶ場面や、みんなで一つのものを高く積み上げる場面が用意されてきました。勝ち負けや出来ばえよりも、話し合いの中でどう動くか、うまくいかないときにどうふるまうかが見られています。運動は、ボールを投げて受け止める、決められたリズムで跳ぶ、平均台を渡る、先生の動きをまねるといった、基本的な体の使い方と指示の聞き取りを組み合わせた課題が中心です。
家庭学習の手順
夏までに一度通しで取り組み、分野の穴を反復。直前期は時間を計って本番形式に慣れ、保護者面接の準備も並行しましょう。
まとめ
帝塚山小学校(奈良)の傾向は「基礎を幅広く+個別・集団・運動」。過去問は型の把握に使い、聞く力と生活自立を育てましょう。過去問の問題そのものは著作物のため、当ブログでは傾向のみをご紹介しています。
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Q. どの分野が出ますか?
A. 数量・言語・推理・常識・記憶などが基礎レベルで幅広く出ます。
Q. ペーパー以外の対策は?
A. 個別・集団・運動・保護者面接の対策も必要です。
Q. 過去問はいつ始めますか?
A. 夏までに通しで取り組み、穴の発見と反復に使うのがおすすめです。
過去問から見える出題傾向
帝塚山小学校の過去問からは、ペーパー(話の記憶・数量・図形・言語・常識)、行動観察、運動、保護者面接(お子さまは考査内で先生との面接)という柱が見られます。奇をてらった難問より、基礎力を多面的に確認する構成で、日々の積み重ねが結果に直結します。
分野別の対策
話の記憶:読み聞かせ後に「だれが・何を・順番」を質問。数量:おやつやおもちゃで多い少ない・分ける経験。図形:積み木・パズル・折り紙で形の感覚を育てる。言語:しりとりや頭音集めを遊びに。常識:季節の行事や生き物を実体験で。毎日短時間ずつ触れるのがコツです。
つまずきやすいポイントと対策
話の記憶は「最後まで聞かずに答える」、数量は「数え飛ばし」、図形は「向きや重なりの見落とし」でつまずきがちです。答え合わせのときに「どこで分かった?」と一緒に振り返ると、考え方が定着します。過去問は基礎を固めたあとに傾向を知る目的で使い、できた・できないを分野別に記録して苦手を重点的に。1回で完璧を目指さず、間隔をあけて繰り返すことで力が安定します。
市販教材の使い方と家庭学習を続けるコツ
まず市販の分野別問題集で基礎を固め、そのうえで過去問形式に触れて傾向を確認する流れが効果的です。帝塚山で見られる話の記憶・数量・図形・言語・常識を中心に、苦手分野を短時間で毎日。解いたあとに「どうしてそう思ったの?」と一緒に振り返ると、答えを覚えるのではなく考え方が身につきます。
家庭学習は「毎日決まった時間に短く」「できたらしっかりほめる」を習慣にすると無理なく続きます。行動観察に向けては、公園や習い事で初対面の子と関わる経験、順番を守る・譲る経験が効果的です。運動は、走る・跳ぶ・ボールを扱う基本動作を外遊びで楽しみながら育てましょう。学ぶことを「楽しい」と感じられる関わりが、長い準備を支えます。
過去問を使うタイミングと振り返り
過去問はいきなり解かせず、基礎学習のあとに「傾向を知る」目的で使うのがコツです。できた・できないを分野別に記録し、苦手を短時間で毎日触れましょう。解いたあとの振り返りで「どこで迷った?」「どうやって考えた?」と一緒に確認すると、考え方が定着します。
実際にどんな問題が出ているか
ここからは、これまでに出されたことが確認できている課題を、分野ごとに説明の形でご紹介します。問題文そのものではなく、何を答えさせる問題だったのかという中身をつかんでください。
言語
絵に描かれたものの名前を音に分けて数え、示された言葉と音の数が同じものを選ぶ問題が出されています。ものの名前を知っているだけでは足りず、名前を音のまとまりに分けて数えられるかどうかが問われる形です。しりとりや、手をたたきながら言葉の音を数える遊びが、そのまま準備になります。
図形
見本の形をつくるために使う部品を選び、その中に交ざっている不要な一つを見つける問題が出されています。組み合わせると何になるのかを頭の中で試す発想が必要になる形です。折り紙やパズルで、実際に形を合わせる経験を積んでおくと考えやすくなります。
行動観察
シートを広げてお弁当を食べる場面を、グループでおままごとのように再現する課題が出されています。また、5人ほどのグループで力を合わせ、段ボールをできるだけ高く積み上げる課題も行われました。どちらも、役割を決めて動けるか、友だちの意見を受け止められるかを見る課題です。
運動
ボールを頭より高く投げ上げて受け止める、ケンパで跳ぶ、平均台を渡る、先生と同じポーズをまねる、スキップで進むといった課題が行われています。特別な技能を求めるものではなく、指示を聞いてすぐに体を動かせるかどうかを見る内容です。
2026年度入試の筆記(第1試問)で出た5分野
上の言語・図形は過去に確認できている形ですが、直近の2026年度入試(2025年秋実施)では、塾作成の問題集によると次の5分野が出題されました。冊子はB4縦・上とじで5枚程度です。
- しりとりの終点……円で囲まれたスタートの絵から4〜5枚の絵をしりとりでつなぎ、最後になる絵に○をつける形が6問。つなぐ順を頭の中で保ちながら進める課題です。
- 重なりの順番……丸・三角・四角・五角形などが重なった図で「上から3つめ」の形を選ぶ問題が4問。手前と奥の関係を読み取る力を問います。
- 面積の順位……黒く塗り分けた4つの図から「3番目に広いもの」を選ぶ問題が5問。全部を比べて順位づけしないと答えが決まりません。
- 変化の決まり(ブラックボックス)……矢印を通ると絵が変わる例(花が咲く、白黒が反転する、数が増える など)から決まりを見つけ、別の絵がどう変わるかを選ぶ問題が4問。
- お話の記憶……5分程度の長い話を聞いてから5問。忘れ物・降りたバス停の順番・見た動物を全部・おやつ・表情の変化と、順番と数、気持ちの変化まで問われました。
筆記に続いて、お子さまは先生と1対1の面接と受験者5人でのグループ面接(第2試問)、的当て・ケンパ・前回し10回の縄跳び・往復走の体育と、体操服や道具の整理・待つ姿勢を見る生活行動(第3試問)に進みます。分野ごとの詳しい様子は試験内容の記事にまとめています。
1回で完璧を目指さない
同じ問題も、間隔をあけて2〜3回繰り返すことで力が安定します。難しい問題に固執せず、解ける問題を確実にする積み重ねが、本番の得点力につながります。
【帝塚山小学校】学校が「考査内容と例題」を説明会で話しています
過去問の傾向をつかむうえで、いちばん確かな情報源は学校自身です。帝塚山小学校の第3回学校説明会の案内には、当日の内容として次の項目が挙げられています。
- 子どもの可能性を広げる「本物の体験」帝塚山っ子の1年間
- 令和9年度考査内容と例題
- よくある出願の問い合わせ
- アフタースクール説明
- Q&Aコーナー
「令和9年度考査内容と例題」が説明会のプログラムに入っているという点は見逃せません。学校が自ら例題を示す場が用意されているということですので、市販の問題集を集めるより先に、この機会を押さえるべきです。
第3回学校説明会は令和8年7月25日の10時から11時20分、受付は9時30分から、対象は本校に入学をお考えの保護者(全年齢)と幼稚園・幼児教室関係者、申込期間は令和8年5月29日から7月23日と案内されています。説明会終了後には個別相談会があり、年長児・年中児を対象としたお子さまの預かりが定員60名で用意されています。上靴・靴袋・水筒の持参が必要で、駐車場はありません。
なお、過去の入試問題そのものを公開したページは公式サイトのなかに見当たりませんでした。公式に記載が見当たらないため、過去問の入手方法については学校にご確認ください。
【帝塚山小学校】三つのテストが何を見ているのかを学校の言葉から読む
令和9年度の募集要項には、選考の内容として「思考力テスト、運動能力テスト、生活能力テスト等」と保護者面接による総合判定と記載されています。この三つの名前は、そのまま学校が大切にしていることと重なります。
「思考力」については、公式サイトが教育目標に「品性豊かな、考える子ども」を掲げ、教育の柱の一つ目に「深く……『考える子ども』を育てる」を置いています。小学校の時期に「考える」習慣を徹底的につけることで、主体的な学習姿勢を育てると説明されています。答えを早く出すことより、なぜそう考えたのかを言葉にできることが大切だということです。
「運動能力」については、年間行事に手がかりがあります。5月に交通安全指導とスポーツテスト、水泳指導の開始、8月に夏季水泳練習(1年生から3年生)と水泳記録会、10月に運動会、1月と2月にスキー合宿が挙げられています。体を動かす機会が一年を通して多く用意されている学校です。
「生活能力」については、学年の段階を説明したページで、低学年を「土をたがやす」時期とし、基本的な生活習慣と学習習慣、読書習慣を確実に身につけることが挙げられています。一日の流れを見ても、8時10分からのあいさつと読書タイム、13時からの全校清掃とお昼寝タイムが毎日組み込まれています。身のまわりのことを自分でやりきる力が、入学後もずっと問われ続けるということです。
準備の重心をどこに置くかを迷ったときは、この三つの名前に戻ってきてください。学校が見たいものは、名前のとおりに示されています。
【帝塚山小学校】出題の傾向についての補足のよくある質問
第1次と第2次で考査の内容は変わりますか
令和9年度の募集要項では、選考の内容が第1次と第2次で分けて書かれてはいません。示されているのは日程の違いです。第1次は令和8年9月18日の午前8時30分受付、第2次は令和9年1月23日の午前8時30分受付で、第2次は面接・考査・合格発表が同じ日に行われます。内容の違いについて公式に記載が見当たらないため、詳しくは学校にご確認ください。
体験授業は考査の練習になりますか
令和8年6月13日の体験授業は、対象が年中児と年長児、定員が各回50名、申込期間が令和8年3月14日から6月10日で先着順と案内されています。内容は「めざせ!たいこめいじん!ブーメランであそぼう」で、2つの講座を受ける形です。考査そのものの練習ではありませんが、学校の先生の指示を聞いて活動するという経験は、当日の落ち着きにつながります。
出願はどのように行いますか
公式サイトからはWEB出願のページに進む形が案内されています。出願期間は第1次が令和8年8月7日9時から8月23日23時59分、第2次が令和9年1月8日9時から1月13日23時59分、検定料は15,000円です。締切が夜まであるとはいえ、直前に慌てないよう、募集要項が公開された段階で入力項目を確認しておかれることをおすすめします。
▶ 帝塚山小学校の受験情報をまとめて確認したい方は 【帝塚山小学校】受験情報まとめ をご覧ください。
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