過去問は「型」をつかむために使う
過去問は、問題の丸暗記ではなく出題分野と難度の傾向をつかむために使います。洛南は難関校のため、基礎に加えて思考力まで求められる点を意識しましょう。
ペーパーの頻出分野
ペーパーは、数量・言語・知識・話の記憶・常識・観察力に加え、思考(図形・回転)が出題されます。図形・回転は差がつきやすいため、重点的に取り組みましょう。
行動観察・面接・作文
ペーパー以外に、行動観察(個人・集団)・親子面接・保護者作文があります。総合力が問われるため、ペーパー偏重にならないよう注意が必要です。
家庭学習の手順
夏までに一度通しで取り組み、思考力分野の穴を反復。直前期は時間を計って本番形式に慣れ、面接・作文の準備も並行しましょう。
まとめ
洛南高等学校附属小学校の傾向は「思考力を含む幅広いペーパー+総合評価」。図形・回転などの思考力を重点的に、行動観察・面接・作文もバランスよく対策しましょう。過去問の問題そのものは著作物のため、当ブログでは傾向のみをご紹介しています。
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Q. どの分野が出ますか?
A. 数量・言語・話の記憶・常識・観察力に加え、図形・回転などの思考力が出ます。
Q. 一番差がつく分野は?
A. 図形・回転などの思考力分野です。重点的に取り組みましょう。
Q. ペーパーだけでいいですか?
A. いいえ。行動観察・親子面接・保護者作文まで総合的に評価されます。
過去問から見える出題傾向
洛南高等学校附属小学校の過去問は、進学校らしくペーパーの分野が広く、問題数も多めです。話の記憶・数量・図形・推理・言語・常識がバランスよく、かつ一定の難度で出題される傾向があります。加えて口頭試問・行動観察・運動、そして保護者作文と、家庭と子どもの両面が見られます。
分野別の対策
話の記憶:長めのお話にも慣れるよう、読み聞かせ後の質問を継続。数量:数える・分ける・比べるを日常の場面で。図形:積み木・パズル・折り紙で回転や重なりの感覚を。推理:「どうしてこうなる?」を一緒に考える。言語・常識:しりとりや季節・生き物を遊びと実体験で。毎日短時間の積み重ねが、難度の高い出題への対応力を育てます。
過去問の使い方
基礎を固めたあとに傾向を知る目的で使い、できた・できないを分野別に記録して苦手を重点的に。時間を計って本番形式に慣れることも、問題数の多い洛南では効果的です。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて家庭学習サポートや教材まとめもご活用ください。
市販教材と過去問の組み合わせ
市販の分野別問題集で基礎を固めたうえで、洛南の過去問形式に触れて傾向・難度・分量を体感するのが効果的です。とくに問題数が多いため、時間を計った演習で「解くペース」をつかんでおくと本番で慌てません。
苦手分野の克服法
間違えた問題は種類ごとに分類し、「どこで迷ったか」を言葉にしてから再挑戦。1回で完璧を目指さず、間隔をあけて繰り返すことで定着します。難問に固執せず、解ける問題を確実にする積み重ねが得点力につながります。
傾向は「考査の区分」から読み解きます
学校は出題そのものを公表していませんが、受験されたご家庭の話から、実際に出た問題の形はかなり細かいところまで分かっています。ですから傾向をつかむ手がかりになるのは、どのような区分で考査が行われるかという枠組みです。2026年度の入試では、次の5つを合わせた総合判定で合否が決められました。
- 個別①(ペーパー):筆記による考査です。難関校を志望する層が集まるため、基礎の定着に加えて、条件を整理して考える力まで想定して準備しておく必要があります。
- 個別②(行動観察):一人で取り組む形の行動観察です。指示を最後まで聞く、道具を丁寧に扱う、終わったら元に戻すといった、日常の所作がそのまま出ます。
- 集団(行動観察):ほかのお子さまと一緒に活動する場面での観察です。自分の意見を出しつつ相手にも譲れるか、うまくいかない場面で切り替えられるかが見られます。
- 親子面接:保護者とお子さまが一緒に臨みます。考査日とは別の日程で行われます。
- 保護者作文:保護者が文章を書く課題です。実施している私立小学校は限られています。
この構成から読み取れることは明確です。ペーパーだけを積み上げても総合点は伸びにくいということ、そして個別と集団の両方で観察されるということです。一人のときは落ち着いているのに集団になると崩れる、あるいはその逆、というお子さまは少なくありません。過去問形式の演習に取り組むときも、ペーパー・個別・集団のどこに弱さがあるのかを分けて記録しておくと、対策の優先順位を決めやすくなります。
【洛南高等学校附属小学校】過去に出ているのは、どういう形の問題か
分野の名前を並べただけでは、家庭で何を練習すればよいのかまでは決まりません。ここでは、洛南のペーパーで扱われている分野が、実際にはどういう問われ方をするのかを言葉にしておきます。学校自身が問題を公表しているわけではありませんが、受験されたご家庭の話から、分野ごとの出題の形は次のように見えています。
お話を聞いて答える問題は、長さと細かさが特徴です
読み上げられたお話を聞き、あとから内容をたずねられる形の問題が例年出されています。洛南の場合は、お話そのものが比較的長く、登場するものの数も多くなる傾向があります。だれが出てきたのか、何をどの順番でしたのか、何を持っていたのか、何色だったのか。こうした細かい部分まで問われるため、大まかに筋を覚えているだけでは答えが決まりません。
対策としては、読み聞かせの本を少しずつ長いものに変えていき、読み終えたあとに、出てきた順番や持ちものについて一言たずねる形が効果的です。短いお話だけで演習を続けていると、本番の長さに追いつかなくなります。
いちばん差がつくのは、形をあつかう問題です
洛南で重点分野に挙げられるのが、形をあつかう問題です。同じ形を見つける問題、二枚を重ねたときにどう見えるかを考える問題、向きを変えたときの姿を思い浮かべる問題などが出されます。とくに、回した形を頭の中で思い描く種類の問題は、経験の差がそのまま出やすいところです。
紙の上の練習だけで身につけようとすると時間がかかります。積み木を実際に回して見え方の変化を確かめる、折り紙を折ってから開いて折り目の位置を確かめる、パズルを裏返して形を合わせてみる。手で確かめた経験がある子は、紙の上でも同じ操作を思い浮かべられます。
そのほかの分野で問われている中身
- 数量では、絵の中のものを数えて比べる形、いくつか取り去ったあとの残りを考える形、同じ数に分ける形の問題が出されます
- 推理では、いくつかの手がかりを重ね合わせて当てはまるものを絞り込む形や、決まりを見つけて次に来るものを答える形の問題が出されます
- 言語では、しりとりでつながるものを選ぶ形や、はじめの音が同じ仲間を集める形など、言葉の音に注目する問題が出されます
- 常識では、季節と行事を結びつける形、仲間はずれを選ぶ形、身近な生きものや自然のようすを問う形の問題が出されます
- 観察力では、二つの絵を見比べて違いを見つける形や、重なった絵の中から目当てのものを探し出す形の問題が出されます
洛南のペーパーは、他校と比べて問題数が多めだと伝えられています。一問あたりに使える時間が短いということですので、過去問に取り組むときは、正答数だけでなく、どこで時間を使いすぎたのかも見ておきましょう。
ペーパー以外の区分でも、聞き取る力が土台になります
一人で受ける行動観察、集団での行動観察、親子面接、保護者作文と、判定の要素は五つに分かれています。分野は違っても、共通して土台になるのは、言われたことを一度で受け取る力です。ペーパーの演習だけに時間を寄せてしまうと、この土台を育てる時間がなくなります。過去問は基礎が固まったあとに使い、残りの時間を人と関わる経験にあてる。この配分が、洛南では特に効いてきます。
【2026年度】実際に出た問題を分野別に振り返る
直近の2026年度(2025年8月実施)については、受験されたご家庭の話から出題の中身が分かっています。過去問演習の到達点の目安として、分野別に整理しておきます。
記憶・言語では「長く聞いて、あとから答える」形が中心
お話の記憶は、動物が主人公の長いお話を聞き、登場した動物や持ち物、数、季節などをあとからまとめて答える問題でした。言語の分野では、しりとりで絵をつないでゴールまで進む問題のほか、片付けや外出の準備についてのお話を聞いて条件に合うものを選ぶ問題、絵の様子を正しく説明している人を選ぶ問題、指示を聞いてその通りに描かれた絵を選ぶ問題が出ています。いずれも、聞いた内容を頭の中に保持したまま絵と照らし合わせる力が試される形です。
図形は模写から四方観察まで幅広く
思考の分野では、点図形の模写、紙を折って重ねたときの模様を考える重ね図形、並び方の規則を見つける系列、左の形を3つ組み合わせてできる形を選ぶ問題、積み木を矢印の方向から見た形を選ぶ問題が出ました。さらに、写真の空いた部分に合う断片を選ぶ問題や、見本と違う絵を2つ探すまちがいさがし、斜めに進めないなどの約束を守って同じ動物同士をマス目の中で線でつなぐ問題まであり、図形・観察系のバリエーションの広さがこの学校の特徴です。
知識・数量は生活と地続きの題材
知識の分野では、トマトやキャベツなど野菜・果物を断面の絵から当てる問題が出ています。数量では、二つのものの数の違いを数える問題、二種類のものを組にすると何人分できるかを考える問題、放送で読まれた条件に合う数だけ○を書く聞き取りの問題、サイコロの目の数だけ動物がマス目を進む問題が出ました。
行動観察と保護者作文の実際
個別の行動観察は、モールで見本と同じ形を作ってから自由に作り、何を作ったかを説明して片付けるまでの課題と、グループで材料の分担を相談しながら手巻き寿司に見立てた製作をする課題でした。集団では体育館で男女混合6人ほどのグループになり、廃材からタワーを作る話し合いの課題と、大きさの違う箱とボールをリレー形式で運び分ける競争が行われています。保護者作文は600字以内・約1時間で、2026年度は、弘法大師の言葉、感謝についての言葉、お子さまの名前の由来という3つの題から1つを選ぶ形でした。
2026年度の日程から逆算した学習計画
過去問演習をいつ始め、いつ仕上げるかは、入試の日程から逆算して決めます。2026年度の流れは次のとおりでした。
- 出願期間:2025年7月10日(木)9:00〜7月18日(金)23:59(インターネット出願)
- 入学検定料:20,000円(インターネットによる決済)
- 親子面接:2025年8月19日(火)〜21日(木)、8月23日(土)〜27日(水)
- 考査(ペーパーテスト・行動観察):2025年9月13日(土)/9:15集合・12:00終了
- 合格発表:2025年9月17日(水)15:00〜(インターネットでの発表)
ここから見えてくるのは、親子面接(8月)と考査(9月13日)が別日程である以上、夏に二つの山があるということです。面接の準備で8月が埋まると、ペーパーの仕上げが手薄になりかねません。逆に、9月まで演習に集中しすぎて面接の準備を後回しにするのも危険です。7月の出願が終わった時点で、8月と9月の役割を分けたスケジュールを作っておくことをおすすめします。
3時間を通しで想定した演習を
考査当日は9:15集合・12:00終了です。つまり3時間近く、保護者と離れた場所で複数の課題に取り組むことになります。10分や20分の演習を積み重ねるだけでは、この長さに対応する力は身につきません。直前期には、休憩をはさみながらでも午前中まるごとを学習と活動に充てる日を意識的に作り、集中の波を経験させておきましょう。
模擬的な演習で見ておきたい観点
- 指示を一度で聞き取れているか。聞き返す前に自分で考えようとしているか。
- できなかった問題のあとで、気持ちを切り替えて次に進めているか。
- 集団の場面で、自分だけが正しいという態度になっていないか。
- 終わったあとの片づけまで、言われなくてもできているか。
正答率だけを追うと、この4点が見えなくなります。総合判定である以上、点数として表れにくい部分こそ記録に残す価値があります。
非公表であることを前提に情報を扱う
学校が出題を公表していない以上、ネット上で目にする断片的な「出た問題」の情報は、出所も年度もはっきりしないものが混ざります。真偽の分からない情報に合わせて対策を組み替えると、かえって基礎が抜け落ちます。拠り所にすべきは、学校が示している考査の区分と日程、そして説明会で直接聞いた話です。噂を集める時間は、お子さまと過ごす時間に充てるほうがはるかに効果があります。
学校が公式に案内している小学校向けの行事は、2026年6月20日(土)の入試説明会・学校見学会、2026年10月24日(土)の説明会・体験授業、2027年2月20日(土)の説明会・学校見学会の三回です。入試に関する情報は学校公式サイトの入試情報ページで案内されています。本記事の考査方法・日程は2026年度のものです。最新の情報は必ず学校の募集要項でご確認ください。
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