長崎大学教育学部附属小学校の受験を考えています。
募集区域や日程、複式学級のことなど、出願の前に知っておきたいことを教えてください。
長崎大学教育学部附属小学校は、長崎市・時津町・長与町の決められた小学校区に住むご家庭を対象とした国立小学校で、全学年に複式学級があることが大きな特色です。
2027年度(令和9年度)入学に向けては、2026年10月26日(月)から願書・募集要項の配布が始まり、11月1日(日)に学校公開と入学希望者説明会が開かれます。
大切なのは、以下の3点です。
・住んでいる小学校区が募集区域に入っているかを最初に確かめること
・学校公開で授業と複式学級の様子を実際に見ること
・附属学校の使命を理解したうえで、願書と面接の準備を進めること
長崎大学教育学部附属小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
長崎大学教育学部附属小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【長崎大学教育学部附属小学校】どんな学校?歴史と教育の特色
長崎大学教育学部附属小学校は、長崎市文教町にある国立大学の附属小学校です。学校の歴史のページによると、明治10年(1877年)に附属小学校が創設されました。その前身として、明治7年には小学校教則講習所が設けられています。昭和43年に今の文教町へ移りました。
令和7年度の学校経営グランドデザインでは、学校教育目標を「適切な自己選択・自己決定で、よりよく『自己実現』できる子どもの育成」としています。目指す子供像は「たくましい子 かしこい子 やさしい子」、目指す学校像は「『らしさ』輝く附属小」です。少しの努力を積み重ねる「1.01」プランとして、自律力・創造力・協働力を高める取り組みを進めています。
研究面では、個別最適な学び、自己選択・自己決定するための学び、対話とそれを支える学級づくりといったテーマに取り組んでいます。附属学校として、教育実習、大学との共同研究、教育に関する実証的な研究を担うことも、募集要項で示されている使命です。国立小学校の役割は国立小学校とは?私立・公立との違いでも整理しています。
【長崎大学教育学部附属小学校】複式学級とは?入学前に知っておきたいこと
この学校の大きな特色が、複式学級です。複式学級とは、二つの学年の子どもが一つの学級で学ぶ形のことです。学校の歴史によると、国立大学法人化と同じ平成16年に第1・2学年の複式学級ができ、平成17年に第3・4学年、平成18年に第5・6学年と広がり、全学年に複式学級がそろいました。
グランドデザインでも「複式教育の充実と、複式の取組を転用した自律的な学びの発信」が重点にあげられています。一般に複式学級では、先生が一方の学年を指導している間に、もう一方の学年が自分たちで学習を進める場面があります。自分から学ぶ力が育ちやすい環境といえます。
募集人員は複式学級を含めた人数で示されています。どちらの学級に入っても、自分で考えて動く力が大切になることを、ご家庭でも意識しておくとよいでしょう。11月1日の学校公開は、こうした学び方を自分の目で確かめられる貴重な機会です。
【長崎大学教育学部附属小学校】2027年度(令和9年度)入試の日程
2026年10月23日時点で、2027年度の募集要項の本文は公式サイトでまだ確かめられません。公式サイトで案内されている今後の予定は次のとおりです。
- 願書・募集要項の配布開始:2026年10月26日(月)
- 学校公開・入学希望者説明会:2026年11月1日(日)9:00~12:00(受付8:30~)
学校公開では、朝の会と公開授業を参観でき、11:15~12:00に入学希望者説明会があります。事前の申し込みは不要で、当日校舎入口で受付をします。新1年生を希望するお子さまは、保護者の責任で同伴できます。自家用車での来校は控え、近くでの路上駐車も禁止されています。
参考として、前年度の2026年度(令和8年度)入学の児童募集要項では、次のような日程でした。
- 募集人員:第1学年 50名程度(複式学級を含む)
- 出願:2025年12月25日(木)・26日(金)9:00~12:00、13:00~16:30(附属小学校で受付)
- 検定料:3,300円
- 結果通知書の発送:2026年1月13日(火)、速達郵便で志願者宛て
- 入学確約書・入学辞退届の期限:2026年1月20日(火)正午
2027年度の日程や人数は、最新の募集要項でご確認ください。
【長崎大学教育学部附属小学校】募集区域と出願資格
前年度の募集要項では、出願資格を「募集区域内に保護者と居住し、就学名簿に登載されている者」としていました。募集区域は、長崎市・時津町・長与町の次の小学校区です。
伊良林、諏訪、上長崎、桜町、西坂、小島、愛宕、仁田佐古、大浦、戸町、小ヶ倉、福田、小榊、飽浦、朝日、稲佐、城山、西城山、西町、西北、滑石、大園、西浦上、高尾、山里、坂本、銭座、三原、北陽、女の都、横尾、小江原、虹が丘、西山台、南長崎、鳴見台、桜が丘、長与、高田、洗切、長与北、長与南、時津、時津北、時津東、鳴鼓
入学後に募集区域の外へ転居した場合は、その校区の学校へ転校することになります。出願のときには住民票(年齢・住所・同居の有無を確かめるもの)を持参し、入学願書や健康調査票とともに提出しました。資格に疑問がある場合は、検定料を納める前に学校へ問い合わせるよう求められています。
通学には路線バスや路面電車を使うご家庭もあるでしょう。学校の交通案内では、千歳町電停から徒歩約15分、長崎駅前から路線バス1番系統で「附属小学校前」または「昭和町」が案内されています。お子さまが一人で通う道のりを、一度親子で歩いてみると安心です。
【長崎大学教育学部附属小学校】選考に向けた家庭での準備
選考の内容は、公式サイトの本文では確かめられませんでした。10月26日から配られる募集要項で、選考の日程と内容を確かめてください。
そのうえで、国立小学校の選考で土台になる力は共通しています。話を最後まで聞く力、指示どおりに動く力、身の回りのことを自分でする力です。これらは特別な教材がなくても、毎日の生活の中で育てられます。
- 聞く力:お手伝いを頼むときに、二つ、三つのことを続けて伝え、順番どおりにできるか見守る
- 考える力:遊びや片付けの手順をお子さま自身に決めさせ、終わったら「どうしてそうしたの?」と聞いてみる
- 生活の力:着替え、トイレ、持ち物の準備を、できるだけ自分で行う
学校教育目標にある「自己選択・自己決定」は、家庭でも育てられる力です。今日着る服や、休日の過ごし方を自分で選ばせる小さな経験が、複式学級で自分から学ぶ姿勢につながります。家庭での取り組みを計画的に進めたい場合は、家庭学習サポートもご相談ください。
【長崎大学教育学部附属小学校】学費とよくある質問
国立小学校は義務教育の学校のため、授業料はかかりません。ただし、給食費や教材費などの費用、制服の有無は公式サイトでは確かめられなかったため、最新の内容は募集要項や説明会でご確認ください。
Q.学校公開には子どもを連れて行ったほうがよいですか?
案内では、新1年生を希望するお子さまは保護者の責任で同伴できるとされています。実際の教室や校舎を見ておくと、お子さまにとっても「この学校に通いたい」という気持ちが具体的になります。参観中は静かに見る約束を、出かける前に親子で確かめておきましょう。
Q.私立小学校との併願はできますか?
日程が重ならなければ考えられます。長崎県内の私立小学校の情報は長崎県の私立小学校ランキングにまとめています。国立を第一に考えるご家庭の進め方は国立小学校専願受験の進め方で紹介しています。
Q.塾や模試は必要ですか?
家庭で生活習慣と基本の力を育てられれば、必ずしも必要ではありません。考え方は国立小学校受験に塾は必要?と国立小学校受験に模試は必要?をご覧ください。抽選がある国立小学校の仕組みは国立小学校の抽選の仕組みで解説しています。
Q.願書では何を大切にすればよいですか?
附属学校の使命を理解していることと、家庭の教育方針が学校の目指す子供像とどう重なるかを、具体的なエピソードで書くことです。書き方に迷う場合は願書作成サポートもご利用ください。
▶ 国立小学校の特殊性と対策の進め方をまとめた『国立小学校 専願受験専用マニュアル』(PDF)は、筆者のオンラインショップで販売しています。
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