小学校受験の面接で先生から時事問題を質問された時にはどうすれば良いの?
小学校受験の面接では、保護者に時事問題についての質問がされることもよくあります。
家庭やお子さんに関する質問にはスラスラと答えられていても、時事問題で詰まってしまう保護者は毎年多くいる印象です。
では、どのような点に気をつけたら良いのでしょうか。
本記事では、面接回答集作成付き小学校受験面接特訓を行う筆者が面接で時事問題について質問をされた時にはどうすれば良いのかを詳しく解説します。
小学校受験の面接で時事問題についての質問をされた時にどうすれば良いのかご不安な方は、ぜひ参考にしてくださいね!
小学校受験の面接で時事問題を質問される理由
そもそも小学校の面接なのに、どうして子どものことでなく時事問題について聞かれるのでしょうか。その理由は、大きく分けて3つあります。
理由を知ることで、対策もしやすくなるため、それぞれの質問意図を把握していきましょう。
保護者の教養を図る
勉強面に特に力を入れている学校では、基礎学力を定着させるべき小学校では当然家庭での学習、親のサポートも求められます。
そのため、保護者の教養や知識レベルについても事前に知っておきたい、というねらいを持つ学校もあるようです。
このねらいで振られるテーマは、幅の広さが特徴です。ふだん関心を向けているできごとを自由に挙げさせる、いわば入口の広いものから、国際情勢や社会で大きく報じられている問題について家庭としての受け止めを尋ねる、やや踏み込んだものまで幅があります。
つまり、特定の分野を暗記して備えるという対策は成り立ちません。準備としては、いま話せる話題を三つほど手元に持っておくことが現実的です。普段から家族でニュースを見て、気になる内容や社会情勢について学んでおきましょう。
学校の取り組みへの理解
近年では学校全体でSDGsへ取り組んでる所も増え、宗教色の強い学校であれば特に様々な社会奉仕活動を授業の一環で行っていることが多いですね。
そういった学校では、時事問題から学校への取り組みに理解があるのか、家庭でも積極的に学ぶ姿勢があるのかを知りたいという理由があります。
この場合に扱われるテーマは、その学校の活動と地続きになります。たとえば海岸清掃を定期的に行っている学校であれば、環境問題をどう受け止めているか、そして家庭ではどんな行動をとっているかという二段構えで話が広がっていく、といった具合です。
ですから答えるときも、考えを述べて終わりにせず、家庭での行動までつなげるのが型になります。小学校を受験するにあたって学校研究は必ず行っていると思いますが、面接前にもう一度、その学校独自の取組について調べましょう。
家庭の教育方針を知る
時事問題として扱われるテーマのうち、いじめやインターネット・SNSにまつわる事件など教育に近い領域は、少し性質が異なります。
これらの領域が話題になったとき、学校側は返答から保護者の教育方針を読み取りたいという思いもあります。
いじめの話題であれば、学校側だけを糾弾するような意見を述べる保護者はやや過保護な教育観を持っている印象になります。家庭でも起こりうることとして受け止め、まず学校と話し合うという姿勢が伝わる答え方が無難です。
SNSに関する領域も同様に、その家庭がインターネットを使用する上できちんとルールを決めているのか、といった部分が見られます。時間や場所のきまりを一つでも具体的に言えるようにしておきましょう。返答には十分気をつけましょう。
【小学校受験】時事の質問は実際にどんな形で出されているのか
時事問題といっても、出され方には決まった型があります。どの形で来ても答えられるように、あらかじめ整理しておきましょう。
- 最近気になっているできごとを一つ挙げて説明するよう求められる形。話題は指定されず、ご家庭の側で選ぶことになります
- 国際情勢のように範囲の広いテーマを示され、どう受け止めているかを尋ねられる形
- 大きく報じられている特定の問題を名指しされ、それについて考えがあるかどうかを尋ねられる形
- 学校の活動と結びついた形。海岸清掃のように環境に力を入れている学校では、環境問題をどう受け止めているかを尋ねられます
- いじめをどう受け止めているかを尋ねられる形。教育に近い領域として、例年よく扱われます
- インターネットやSNSにまつわる事件が増えていることをふまえて、家庭ではどう向き合っているかを尋ねられる形
どれも、正解のある知識問題ではありません。話題そのものより、選び方と、そのあとの運び方を見られています。
受け止めを述べたあと、必ず家庭のことへ戻される
これらの質問に共通しているのは二段構えです。一段目で社会のできごとをどう受け止めているかを尋ね、二段目でご家庭の中の話に降ろしてきます。環境の話題であれば家庭ではどんな行動をとっているか、SNSの話題であれば家庭でどんなきまりを設けているかというように、必ず暮らしの側へ質問が返ってきます。
いちばん多い失敗は、一段目だけを用意しておいて、二段目で言葉に詰まってしまうことです。ニュースの内容を調べるより、そのニュースについて家庭で何を話したか、何か変えたことはあるかを一つ用意しておくほうが、はるかに実戦的です。話題を三つ持っておくときも、三つとも家庭でどうしたかまで対にして覚えておいてください。
お子さまに向けられることはあるのか
時事に関する質問は、基本的に保護者に向けられるものです。お子さまに社会のできごとの意味を説明させるような問いは、まず出ません。ただし、家庭の中でニュースを話題にしているご家庭では、お子さまが自分の言葉で身近なできごとを話せることがあり、それが受け答え全体の落ち着きにつながります。ですから、お子さまへの対策としてニュースを覚えさせる必要はまったくありません。
小学校受験の面接で時事問題を質問された時の答え方
時事問題についての答え方は千差万別で、これが正解、というものはありません。しかし、回答次第では当然残念な結果になります。
答え方に悩む方は、ぜひ以下の点を意識するとより良い回答になりますよ。
家族全員でニュースを見ていることを伝える
時事問題について質問された際、ぜひ付け足したいのが「家族でもそのニュースについて話題になった」「志願者ともその問題について話し合いました」といった一言です。
これだけで、ご両親だけでなくお子さんにも幼い頃から社会の問題に目を向けるよう意識している家庭という印象になります。
お子さんが理解するのが難しい時事問題を振られた時にも、「志願者には◯◯◯という意味だよ、と伝えました」というように、わかりやすく説明しながら問題を共有できる教養のある家庭であることをアピールしましょう。
家庭の取り組みも答える
SDGsや環境問題に関する時事問題には、ご両親の考えを述べた後、「家庭でも問題意識を持ち、毎週末ゴミ拾いをしております」「志願者も関心を持ったため、科学館で行われたSDGsのイベントに参加して理解を深めました」といった、感想だけでは終わらない行動力のある姿が伝えられると良いですね。
先に述べた通り、私学では授業内で環境問題や奉仕活動の取り組みに力を入れている学校も多くあります。
家庭が率先して学ぶ意欲があり、実践しているのであれば、学校側も活動の理解や協力を得やすいと感じられます。
小学校生活についても触れる
お子さんと時事問題について話し合った、実際に行動したという内容があれば、その後は学校生活でもどのように学んで欲しいのかまで言及します。
例えば国際情勢に関する質問だった場合は、最後に「御校の国際協力に関する授業で、志願者にもより国際社会への問題に目を向けて欲しいと思います」といった内容で締めくくると良いですね。
【小学校受験】時事問題で見られているのは「意見」ではありません
時事問題と聞くと、「正しい意見を言わなければ」と身構えてしまいます。ですが、面接で見られているのはそこではありません。
学校が知りたいのは、社会のできごとに、日ごろどう関心を向けているご家庭かということです。賛成か反対かを問われる場ではありませんし、賛否の分かれる論点について立場を表明することを求められる場面も、まずありません。
答えるときの3つの順番
- 事実を短く……「◯◯というできごとがありました」と、起きたことだけを1文で
- 家庭でどう話題にしたか……「夫婦で話し、子どもにも◯◯という形で伝えました」
- 子どもとの関わりに戻す……「そこから、家では◯◯を心がけるようになりました」
この順で話すと、意見を述べなくても答えとして成立します。最後を必ず子どもとの関わりに戻すのが、いちばんのこつです。
避けたい話し方
- 特定の立場や人物への評価を述べること
- 断定的な批判や、誰かを否定する言い方
- 知識を並べて解説してしまうこと(面接は知識を確かめる場ではありません)
- 知らない話題に、知っているふりで答えること
知らない話題を振られたときは、正直に「そのできごとは存じ上げませんでした。帰りましたら調べてみます」と伝えてかまいません。無理に答えるより、ずっと印象がよくなります。
【小学校受験】家庭でのニュースの扱い方を、習慣にする
面接の直前に付け焼き刃で覚えた話題は、掘り下げられるとすぐに分かります。日ごろの習慣にしてしまうのが、いちばん確実です。
週に2回、10分で十分です
毎日ニュースを追う必要はありません。週に2回、朝でも夜でも10分だけ、ご夫婦で「今週こんなことがあったね」と話す時間をつくってください。
そのとき、扱う話題は学校生活と結びつくものを中心にすると答えに使えます。
- 子どもや教育に関するできごと
- 地域の行事や、身近な場所の変化
- 防災や安全に関すること
- 自然環境や生き物の話題
- 科学・技術の新しい話題
- スポーツや文化の話題
賛否が大きく分かれる論点は、無理に取り上げなくてかまいません。取り上げないことで不利になることはありません。
お子さまと話すときの問い方
大人が説明して終わりにせず、「〇〇ちゃんだったら、どうする?」と一度だけ聞いてみてください。答えが的外れでも訂正しないこと。ここでの目的は、正解を教えることではなく、身のまわりのできごとを自分に引き寄せて考える習慣を作ることです。
防災の話なら「地震が来たら、まず何をする?」。地域の話なら「この道、前と何が変わった?」。これくらいの具体さで十分です。
直前1か月にやること
面接の1か月前になったら、話せるようにしておく話題を3つだけ選びます。多く用意しても使えません。
3つは、性質を変えておくと安心です。たとえば「子どもや教育に関するもの」「地域や防災に関するもの」「自然や科学に関するもの」から1つずつ。それぞれについて、先ほどの3つの順番で30秒話せる状態にしておきます。
なお、時事問題が聞かれるかどうかは学校によって違います。志望校の傾向は説明会などでご確認ください。ご家庭の言葉で答えを作りたい場合は、面接対策やオンライン個別相談をご利用ください。
【小学校受験】面接で時事問題を質問されたら?プロが解説まとめ
時事問題に関する面接質問は、毎年多くの方が頭を悩ませる内容です。
ただ単に感想だけを伝えれば良いのではなく、家庭の方針や学校の取り組みへの理解についても簡潔に伝える必要があるからです。
面接回答でお悩みの方は、受験のプロが作成する面接回答集作成付きレッスンもぜひ視野に入れてみてください。
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