考査まであと1か月なのに、やることが多すぎて、何から手をつければよいのかわかりません。
新しい問題集を買い足したほうがよいのか、今のままでよいのかも迷っています。
【小学校受験】考査まで1か月は「絞る時期」
考査が近づくと、「あれもまだできていない」「これもやっておかなければ」と、やることがどんどん増えていくように感じます。お父様・お母様が不安になるのは、それだけお子さまのことを真剣に考えているからです。
けれども、残り1か月で大きく伸ばせることは、それほど多くありません。この時期に大切なのは、新しいことを足すよりも、これまで積み重ねてきたことを本番で出せる形に整えることです。
そこで、この記事では、お子さまの準備を次の2つに分けて考えます。
- まだ伸ばせること(毎日の暮らしの中で、少しずつ育てられる力)
- もう変えないこと(ここで動かすと、かえって崩れやすいもの)
なお、ここでお伝えするのは、お子さまが元気に練習できている場合の優先順位の考え方です。体調がすぐれないときや、練習をいやがる様子が続くときは、まず休むことを優先してください。
【小学校受験】考査1か月前に伸ばせる3つの力
1か月前でも、まだ伸ばせる力が3つあります。どれも、机に向かう時間を増やさなくても、暮らしの中で育てられるものです。
1. 指示を最後まで聞いてから動く力
考査では、はじめて聞く指示が次々に出てきます。聞き終わる前に動き出してしまうと、内容がわかっていても間違えてしまいます。
ご家庭では、ふだんのお願いに、指示を一つだけ足してみてください。たとえば「お皿を運んだら、ふきんを取ってきてね」のように、二つのことを続けて伝えます。最後まで聞いてから動けたら、「ちゃんと最後まで聞けたね」と声をかけましょう。これを毎日くり返すだけで、聞く姿勢は少しずつ変わってきます。
2. できたことを、自分の言葉で言う力
練習のあとに、「今日は、どこをがんばったの?」と聞いてみてください。答えが短くてもかまいません。自分のしたことを、自分の言葉で言う回数を増やしておくことが大切です。
この力は、ペーパーだけでなく、行動観察や面接で自分の考えを伝える場面にもつながります。
3. 朝の時間に、頭と体が動く力
考査は、多くの場合、午前中に行われます(時間帯は学校によって異なりますので、募集要項でご確認ください)。夜に練習しているご家庭は、この1か月で、少しずつ朝に移していきましょう。
朝ごはんのあとに、1問だけ解く。それだけでも、本番の朝に頭が動きやすくなります。
【小学校受験】考査1か月前にもう変えない3つのこと
伸ばすことがある一方で、この時期にはもう動かさないほうがよいことも3つあります。
1. 面接の答えの中身
ほかのご家庭の答えを聞いて、「うちも変えたほうがよいのでは」と不安になる方は少なくありません。けれども、ここで中身を変えてしまうと、言葉が自分たちのものではなくなり、本番で話しにくくなります。
直してよいのは、話す長さと順番だけです。中身はここで固めてしまいましょう。もし中身そのものに迷いが残っている場合は、早めに面接対策のような第三者の目を借りて、整えておくと安心です。
2. ペーパーの解き方の手順
お子さまが身につけた解き方を、直前になって別のやり方に変えるのは避けましょう。本人が慣れている手順のほうが、本番では落ち着いて、速く解けます。
3. 生活のリズム
寝る時間、起きる時間、食事の時間は、この1か月は動かさないでください。生活のリズムが安定していることが、当日の体調と集中力の土台になります。
【小学校受験】直前1か月にお父様・お母様がやめたい3つのこと
伸ばすことと変えないことを分けたら、次は、お父様・お母様がやめたいことを3つ確認しておきましょう。
1. 新しい教材を買い足すこと
「この問題集はやっていない」と思うと、不安になるものです。でも、1か月前に必要なのは、新しい問題ではなく、これまで解いた問題を確実に解けるようにすることです。
これまで使った教材の中から、間違えた問題だけを集めて、もう一度解き直してみてください。それだけで、1か月分の練習は十分に埋まります。直前に新しい教材を何冊も始めると、それまで解けていた問題まで不安定になることがあります。新しい教材は、いったん棚にしまっておきましょう。
2. 練習のたびに、お子さまを直しつづけること
姿勢、返事、鉛筆の持ち方、声の大きさなど、直前期には気になるところが次々に見えてきます。けれども、練習のたびに直されると、お子さまは練習を「怒られる時間」と感じるようになります。
筆者の経験では、直前期に元気がなくなってしまうお子さまは、練習の量が足りないのではなく、直される回数が多すぎることがよくあります。1回の練習で直すことは、一つだけに決めましょう。たとえば今日は「返事」だけ。直せたら、すぐに「今日の返事、気持ちよかったよ」と言葉にしてください。
声かけも少し変えてみましょう。「また間違えたの?」ではなく、「さっきより、ここがよくなったね」。言葉を変えるだけで、練習の空気がやわらかくなります。
3. ほかのご家庭と比べること
「あのお子さまは、もう全部できるらしい」と聞くと、不安になるのは自然なことです。でも、ここで比べてしまうと、せっかく決めた優先順位が崩れてしまいます。
考査までの1か月の練習を紙に書いて、冷蔵庫などに貼っておきましょう。何かを聞いて不安になったら、その紙を見て、「うちは、これをやると決めた」と確かめます。
そして、お子さまの前で、ほかのお子さまの名前を出すのはやめましょう。お子さまに比べてほしいのは、1か月前の自分です。「前は聞き終わる前に動いていたけれど、今は待てるようになったね」。この比べ方なら、お子さまは前を向けます。
【小学校受験】考査までの1か月の流れ(週ごとの目安)
最後に、1か月の流れを週ごとの目安としてまとめます。これは一般的な目安ですので、ご家庭の状況や考査日に合わせて調整してください。
| 時期 | テーマ | やること |
|---|---|---|
| 4週間前 | 集める週 | これまでの教材を見返し、間違えた問題に印をつける。面接の答えの中身を固める |
| 3週間前 | 解き直す週 | 印をつけた問題を、朝の時間に1日数問ずつ解き直す |
| 2週間前 | 通す週 | 考査と同じくらいの長さで、ペーパー・制作・運動などを一度通してみる。疲れが見えたら量を減らす |
| 最後の1週間 | 整える週 | 新しいことはしない。得意な問題を少し解いて「できた」で終える。持ち物の準備をお子さまと一緒にする |
後半になるほど、やることは減っていきます。減らしていくこと自体が、この1か月の計画です。
考査日や当日の流れは、学校ごとに異なります。受験する学校の募集要項で、日程と持ち物を早めに確認しておきましょう。
【小学校受験】考査1か月前のよくある疑問
1か月前から、練習時間を増やしたほうがよいですか?
増やすよりも、内容を絞ることをおすすめします。間違えた問題の解き直しと、朝の時間の練習を中心にし、お子さまが疲れていないかを毎日見てあげてください。
面接の答えに自信がないときは、どうすればよいですか?
中身を大きく変えるのではなく、話す長さと順番を整えましょう。ご夫婦で一度声に出して読み合わせ、言いにくいところだけを直すと、自分たちの言葉のまま仕上げられます。
お子さまが練習をいやがるようになりました。
直す回数が多くなっていないか、ふり返ってみてください。1回の練習で直すことを一つにしぼり、できたところを先にほめると、気持ちが戻りやすくなります。いやがる様子が長く続く場合は、思い切って数日休むのも一つの方法です。
ほかのご家庭の話を聞くと、落ち着かなくなります。
1か月の練習メモを紙に書いて、目に見えるところに貼っておきましょう。「うちはこれをやる」と決めたものがあると、まわりの話に振り回されにくくなります。
あわせて読みたい
※学校ごとの最新の情報は、各校の公式サイトと募集要項でご確認ください。
ニュースを見逃さないように登録する
Google ニュースでフォローする1.jpg)


























