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【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
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【小学校受験】方眼上の記憶|出題内容や解き方をプロが解説!

うみ塾長
うみ塾長

「方眼上の記憶」とは、ますに記された記号や動物を記憶して、どこに何があったかを答えるタイプの問題です。お子さまによって得意・不得意が大きく分かれる問題で、苦手なお子さまはほとんど解くことができずに終わってしまうこともあります。

記憶形の問題では人によって覚え方が異なるので、お子さまに合った対策をしていただくことが重要です。

【小学校受験】方眼上の記憶の出題意図は?

方眼上の記憶は、視覚による短期記憶・集中力・空間認識力などの力があるかを評価されています。

 

視覚的な短期記憶力があるか

小学校では、「黒板を見てノートに写す」「アサガオを観察してカードにかく」など、視覚による短期記憶を活用する場面が多くあります。方眼上の記憶の問題を解かせることによって、基礎的な短期記憶力があるかどうかが見られています。

 

空間認識力があるか

「空間認識力」とは、ものの位置関係や形、向きなどを認知する力のことです。大人であれば、方眼上の記憶の問題を解くときに「上から⚪︎ます、左から⚪︎ます」のように、座標的な見方をするかもしれません。しかし、座標的なものの見方は小学1年生の算数で学習する内容で、幼児期のお子さまが必ず身につけているわけではありません。とはいえ、座標的な見方は幼稚園・保育園や家庭生活の中でも自然と養われる力でもあることから、年齢相応に空間認識力が育っているかを問われています。

 

集中力や注意力があるか

見たものを短時間で記憶するためには、集中して覚える力、どこに何があるかを注意深く観察する力が必要です。このような力は、一朝一夕に鍛えられるものではない上に、小学校生活にも直結する力ですので、学習に向かう基礎的な力を持っていることが重要です。

その他

テスト中以外でも、話をきちんと聞けることが必要です。例えば、教室を移動する時に「受験番号順に並びましょう」と言われたり、休憩時間に「教室から出て右側にあるトイレを使いましょう」と言われたりすることがあります。このような指示を聞き漏らしてしまっては、合格をいただくのは難しいでしょう。

【小学校受験】方眼上の記憶の出題方法は?

方眼上の記憶の出題方法には、大きく2つの方法があります。

 

個別テスト・口頭試問

個別テストによる出題では、「絵カードなどを用いて位置を記憶する」というのがよくある出題方法です。神経衰弱のような要領で出題されることが多くなっていますので、どこから何番目に合ったカードなのかを正しく記憶することが求められます。

 

ペーパーテスト

ペーパーテストでは、1枚目にお手本の方眼が描かれていて、ページをめくってからお手本通りに形を描いたり、お手本と同じ形を選んだりする問題が定番です。実際に問題を解く前に、「練習」として先生と一緒に問題を解いて、解答の仕方を確認することもあります。ペーパーテストでは自分で記号を描いたり、正しい場所に丸を付けたりする作業が伴うため、個別テストよりも難易度が高い出題方法であると言えます。

【小学校受験】方眼上の記憶の出題内容は?

方眼上の記憶の出題内容には、主に次の4つのパターンがあります。試験ではどのような出題内容になるかを事前に把握しておくことができないので、どのパターンにも対応できるように練習しておくことが大切です。

 

お手本と同じ絵を選ぶもの

最も基本的な出題内容は、お手本と同じ絵を選ぶパターンです。描かれているものは、動物、果物、色、形など多岐に渡りますが、覚えたものと同じものを選べばよい問題です。全体の形をよく捉えることが求められます。

 

指定された場所にあった絵を選ぶもの

お手本の絵の中で、どこの位置に何があったかを問われる問題です。お手本と同じ絵を選ぶ問題より、より具体的に位置を記憶することが求められます。出題の仕方が、「お手本の位置になかったものを選ぶ」というパターンになることもあります。

 

お手本と同じように色を塗るもの

方眼に示された丸などの形に色を塗るパターンもあります。色を塗っている間に徐々に記憶が薄れてしまうことがあり、正しいものを選ぶ問題よりも記憶をしっかりと保持しておかなければなりません。また、制限時間内に問題を解くために、色の塗り方も練習しておく必要があります。

お手本と同じ絵を完成させるもの

お手本に示された形などを描いて、お手本と同じ絵を完成させるパターンの出題です。四角や三角などの形を正しく描く力も必要になりますので、より難易度が高い問題であると言えます。手際よく記号を描くことができるように練習しておきましょう。

【小学校受験】方眼上の記憶の解き方は?

方眼上の記憶の問題が苦手なお子さまには、いくつかの特徴が見られます。具体的には、「集中をコントロールできていない」「全体だけまたは部分だけを見ている」「位置の理解が不十分である」などが挙げられます。それぞれの原因に合わせて、適切な対策をすることが求められます。ただ、幼児教室などでは、漠然と練習をしたり、個人の特性に合わせず全体指導をしたりすることがほとんどです。そのため、記憶形の問題が苦手なお子さまは、苦手を克服できないままになっていることが多い印象です。

方眼上の記憶の解き方には、大きく「6つの解き方」が考えられます。例えば、「全体を形として記憶する」「位置を動きとして記憶する」「反芻して記憶する」などの方法があります。どの解き方が適しているかはお子さまの記憶特性によって異なりますので、お子さまが問題を解いている様子を見て適切にアドバイスをしてあげてください。方眼上の解き方の「6つの解き方」の内容は、こちらの教材で詳しく解説しています。幼児教室などの全体指導だけでは、方眼上の記憶の適切な解き方をなかなか身につけることができませんので、本教材を通してお子さまに合った解き方を身につけていただけたらと思います。

【記憶】方眼上の記憶(教材サンプル)

【記憶】2 方眼上の記憶サンプル
教材サンプルのダウンロードはこちらから

【小学校受験】方眼上の記憶|まとめ

方眼上の記憶の問題を解くためには、座標的に認知すること、視覚的な短期記憶力を鍛えること、お子さまに合った解き方をすることなどが重要になります。ただ、記憶系の問題の解き方は指導法が確立されていないことから、漠然と練習をしてしまっているお子さまも多いのが現状です。ぜひ本記事でご紹介した教材をご活用いただき、効果的で効率的な学習をしていただけたらと思います。

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
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など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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