いま4年生の子どもがいて、5年生から私立小学校に編入できないか考えています。
5年生で募集がある学校や、試験の内容を教えてください。
5年生の編入は、新5年生に向けて定期的に募集を行う学校がある一方で、5・6年生は募集しないと決めている学校もあります。
学年が上がるほど試験の内容も広がるので、学校えらびと学習の準備を同時に進めることが大切です。
大切なのは、以下の3点です。
・新5年生の定期募集がある学校と、欠員で募集が出る学校を分けて考える
・「5年生は対象外」としている学校を、早めに候補から外しておく
・中学受験との関係も含めて、ご家庭の方針を決めておく
私立小学校の5年生編入試験の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
私立小学校の5年生編入試験を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【編入】5年生は「定期募集」を行う学校がある学年
私立小学校の編入は、転出などで空きが出たときだけ募集する学校が多くあります。その中で、5年生は学校のしくみとして決まった募集を行う学校がある、少しめずらしい学年です。
聖心女子学院初等科は、5年生の転入・編入を定期的に募集しています。開智小学校(総合部)は、4-4-4制を教育理念のひとつに挙げ、5年生が学びの段階の区切りにあたる学校として、新5年生の募集を行っています。
一方で、立教女学院小学校のように、6年間のうち2年以上通うことが望ましいという考えを示し、5・6年生は募集しない学校もあります。5年生の編入は、「募集がある学校」と「最初から対象外の学校」がはっきり分かれる学年だと考えておきましょう。
【編入】新5年生の定期募集がある学校
成蹊小学校(武蔵野市・共学)
成蹊小学校の一般の転・編入は、新5年生(4月入学)だけです。2027年度は若干名の募集で、次のように案内されています。
- 出願登録:2026年12月18日〜2027年1月27日(書類は1月29日必着)
- 試験:2027年2月27日(合格発表は3月2日)
- 内容:学力検査(国語・算数)、集団検査、運動能力検査、保護者面接
- 受験料:30,000円
対象は2016年4月2日〜2017年4月1日生まれの児童です。詳しい募集要項は2026年12月18日に公開される予定なので、住所や在籍校についての条件はそこで確かめましょう。
聖心女子学院初等科(港区・女子)
聖心女子学院初等科は、5年生の4月転入・編入を女子のみで募集しています。2027年度は約24名の募集で、出願登録は2026年11月5日〜12月12日、試験は2027年1月16日と案内されています。
試験は国語(45分)、算数(45分)、作文(45分)、面接です。作文は日本語か英語を選べ、面接は志願者と保護者が別々に受けます。さらに、志願者だけのグループ面接(5〜7人ほど・約20分)もあります。資格は、国公立小学校の4年生で2027年4月に転入できる児童、または海外の学校に在学する帰国子女で、自宅から90分以内が通学の目安です。私立小学校に在籍している場合は、遠方の私学で転居が確定していれば受験でき、都内・近郊の私学なら説明会などで相談する形です。キリスト教の信者でなくても受験できますが、キリスト教教育への理解は求められます。検定料は30,000円で、合格発表は試験当日の夜にWebで行われると案内されています。
開智小学校(総合部)(さいたま市・共学)
開智小学校(総合部)は、2026年度から定期の編入を新5年生の「セカンダリー編入試験」だけにしました。2027年度は現在4年生の児童が対象で、入試は2027年1月16日と案内されています。
2026年度の試験は、国語40分・算数40分、希望者の英語40分、受験生面接(10分ほど)、簡単な保護者面接でした。人数の上限は設けないとされていました。中学課程に進むときに進級審査があることも、知っておきたい点です。
【編入】2026〜2027年度に5年生の募集が出た・予定がある学校
定期募集ではなくても、年度によって5年生の募集が出た学校があります。
- 開智所沢小学校:2027年度は新3年・新4年・新5年が各若干名(日程はページに未記載)。2025年8月のお知らせでは、2026年度は新5年が30名程度でした
- 桐朋学園小学校(国立市):2026年4月入学で、新4年生女子と新5年生女子を各若干名募集しました。試験は2026年3月1日で、国語・算数・作文・面接でした
- 桐朋小学校(調布市):2026年4月入学で、新5年生男子1名の募集がありました
- 聖学院小学校:2026年度は新5年3名の募集がありました
- 玉川学園小学部:2027年4月入学は、JP・EPクラスで新2〜5年生を各若干名募集と案内されています
- 立命館小学校:新4・5年生は、2026年11月までに欠員が出た場合に実施し、12月にホームページで告知すると案内されています
欠員による募集は、学年も男女も年度ごとに変わります。上の例が来年度も同じになるとはかぎらないので、最新は学校の公式サイト・募集要項でご確認ください。
【編入】5年生は募集しない・対象外の学校
5年生の編入では、「受けられない学校」を先に知っておくことも大切です。
- 立教女学院小学校:5・6年生は欠員があっても募集しない
- 成蹊小学校の4年生国際学級:5・6年生の募集はない(一般の新5年生の募集とは別)
- 関西学院初等部:転入する年度に6年生になる学年(受験時に5年生)は、欠員があっても実施しない
- 同志社国際学院初等部:6年生は在籍数にかかわらず募集しない
- カリタス小学校:受験は5年生の1学期(8月31日)まで
カリタス小学校のように、5年生の途中までは受けられる学校もあります。「5年生」とひとことで言っても、新5年生(4年生のときに受ける)なのか、5年生の途中で受けるのかで、受けられる学校が変わります。
【編入】5年生で編入する意味と、ご家庭で話し合いたいこと
中学校以降の進路とあわせて考える
5年生での編入を考えるご家庭には、「附属の中学校に進める学校で学ばせたい」「いまの学校とは違う教育を受けさせたい」など、さまざまな思いがあります。5年生は中学受験の準備が本格的になる時期とも重なるので、「編入を目指すのか」「募集がなければ中学受験に切り替えるのか」を、ご両親で先に決めておくと準備の方向が定まります。
お子さまの気持ちを聞く
4〜5年生になると、お子さまは自分の考えをしっかり持つようになります。いまの友だちや習い事を大切にしていることも多いでしょう。親の思いだけで進めず、なぜ編入を考えるのか、新しい学校で何をしたいのかを、お子さまと話し合う時間をとりましょう。編入の理由の整理には、私立小学校編入理由を学校に伝える際に知っておくべきことも役立ちます。
いまの学校への伝え方
私立小学校に在籍している場合は、在籍校の許可や連絡が必要な学校があります。たとえば開智所沢小学校は、都内の私立小学校から受ける場合は在籍校へ事前に連絡することを、受験資格に挙げていました。いまの学校に黙って受けることはせず、誠実に伝えることが大切です。
【編入】5年生編入の試験内容と準備
国語・算数に加えて、作文や面接
5年生の編入試験は、国語・算数が中心です。そのうえで、聖心女子学院初等科や桐朋学園小学校のように作文がある学校もあります。参考までに、白百合学園小学校の2024年度の要項では、第5学年の試験は国語・算数・社会・理科・作文でした。学校によっては、4年生までに学ぶ内容を広く見られると考えておきましょう。
新5年生の試験は4年生の冬
2027年度の新5年生の試験は、聖心女子学院初等科と開智小学校(総合部)が2027年1月16日、成蹊小学校が2月27日と案内されています。つまり、受けるのは4年生の1〜2月です。4年生の秋になってから準備を始めると、学習も願書も時間が足りなくなりがちです。3年生の終わりごろから学校の情報を集め、4年生の夏までに志望校をしぼっておくと落ち着いて進められます。いま4年生の秋なら、聖心の出願登録(11月5日〜)と成蹊の要項公開(12月18日)を手帳に書き、願書の準備と国語・算数の復習をすぐ始めましょう。
出題の範囲を確かめる
開智所沢小学校は、試験の範囲を入学する学年の前の学年まで(いまの学年の3月まで)と説明しています。聖心女子学院初等科の算数は、4年生の一部の単元を除くとされています。範囲がわかったら、その中で取りこぼしのないように復習することが近道です。
面接と集団での様子
成蹊小学校の集団検査や運動能力検査、聖心女子学院初等科のグループ面接のように、ほかのお子さまと一緒に取り組む場面もあります。あいさつや話の聞き方、順番を守ることなど、ふだんの学校生活の姿がそのまま出るので、日ごろから意識しておきましょう。
準備の進め方や、家庭の方針の決め方は、私立小学校編入試験突破マニュアルにまとめています。5年生の編入は準備できる期間がかぎられるので、募集が出る前から少しずつ始めておきましょう。
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