東京学芸大学附属世田谷小学校は、どんな教育をしている学校なのでしょうか?
「学びのデザイン」という言葉を聞きましたが、くわしく知りたいです。
東京学芸大学附属世田谷小学校は、「学びを自分でデザインする子どもを育てる学校」をビジョンに掲げる国立小学校です。
Laboratory・Class・Homeという三つの領域で学びを構成し、授業研究を学校の中核に置いているのが大きな特色です。
大切なのは、以下の3点です。
・「自分で学びをつくる」子ども像が教育全体を貫いていること
・三領域(Laboratory・Class・Home)の意味を理解すること
・教員養成大学の附属校という役割を踏まえて志望すること
東京学芸大学附属世田谷小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
東京学芸大学附属世田谷小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【東京学芸大学附属世田谷小学校】ビジョンは「学びを自分でデザインする子ども」
東京学芸大学附属世田谷小学校は、公式サイトで「学びを自分でデザインする子どもを育てる学校」というビジョンを掲げています。
「学びをデザインする」とは、与えられた課題をこなすだけでなく、子ども自身が「何を、どう学ぶか」を考え、自分の学びをつくっていくということです。先生が一方的に教え込むのではなく、子どもが自ら問いを立て、試し、振り返る。そうした学び手としての自立を小学校段階から育てようとする姿勢が、この学校の教育全体を貫いています。
この方向性は、学習指導要領が重視する「主体的・対話的で深い学び」とも重なるものです。国の教育研究をリードする教員養成大学の附属校が、その最前線を実践している学校と考えると分かりやすいでしょう。
お受験の観点から言えば、「指示を待つ子」よりも「自分で考えて動ける子」を意識した子育てが、この学校の方針と自然につながります。
また、このビジョンは願書や志望理由を考えるうえでも軸になります。「なぜ世田谷小なのか」を書くとき、学校の掲げる子ども像とご家庭の子育てがどうつながるかを具体的なエピソードで示せると、説得力が生まれます。願書作成サポートでは、こうした言語化のお手伝いをしています。
【東京学芸大学附属世田谷小学校】Laboratory・Class・Homeの三領域
世田谷小の学びの構造として特徴的なのが、公式サイトに示されている三つの領域です。
- Laboratory(ラボラトリー):個別最適化の場。一人ひとりが自分に合った学びを深める
- Class(クラス):協働的学習の場。仲間と対話しながら学び合う
- Home(ホーム):生活設計の場。生活を自分たちでつくっていく
「ひとりで深める」「みんなで学び合う」「生活をつくる」という三つの場を意識的に組み合わせているのがポイントです。個別の学びと協働の学びを行き来しながら、生活の場でも自己決定を重ねる。まさに「学びを自分でデザインする」ためのしくみと言えます。
ご家庭でこの構造をそのまま再現する必要はありませんが、「ひとりでじっくり取り組む時間」「家族で対話する時間」「生活の役割を果たす時間」をバランスよく持つことは、この学校の学びとの相性を高める子育てになります。
各領域の詳しい内容や呼び方は変わる可能性がありますので、最新は公式サイトや学校説明会でご確認ください。
【東京学芸大学附属世田谷小学校】授業研究が学校の中核にあります
世田谷小のもう一つの大きな特色は、授業研究が学校運営の中核に位置づけられていることです。
先生たちは日々の授業を研究の対象として磨き続けており、その成果を発表する研究発表会も定期的に開かれています。全国の教育関係者が注目する研究校であり、「その時代の教育の最先端」が教室で実践される環境です。
保護者の立場から見ると、これは「授業の質を組織として高め続ける学校」ということを意味します。子どもたちは、練り上げられた授業の中で、考えを出し合い、深め合う経験を日常的に積むことになります。一方で、研究授業や参観者の来校など、研究校ならではの日常があることも理解しておきたいところです。新しい教育実践の場に子どもが参加するという側面を、前向きに受け止められるご家庭に向いた環境と言えるでしょう。研究発表会の位置づけや学校の雰囲気については、評判・口コミの記事で保護者目線の読み方を解説しています。
【東京学芸大学附属世田谷小学校】教員養成大学の附属校としての役割
東京学芸大学は教員養成の伝統ある国立大学であり、世田谷小はその附属校です。附属校には、一般の小学校とは異なる役割があります。
- 教育研究:新しい教育のあり方を研究し、実践して全国に発信する
- 教育実習:将来教員になる大学生の実習を受け入れる
- 地域・全国への貢献:研究成果を発表会などを通じて共有する
つまり世田谷小は、「わが子への手厚いサービス」を約束する学校ではなく、日本の教育をよくするための研究と実践に、家庭も一緒に参加する学校です。この役割に共感できるかどうかが、志望を決めるうえでの大切な分かれ目になります。
なお、卒業後の進路については内部進学のしくみがあり、進学先・内部進学の記事で詳しく解説しています。教育内容と進学の両面から、ご家庭の方針に合うかを確かめましょう。
また、国立校である世田谷小は、応募資格として通学区域の定めがあり、区域内に保護者と実際に住んでいることが求められます。どれほど教育内容に魅力を感じても、まず区域の確認が出発点です。詳しくは通学区域・応募資格の記事をご覧ください。学費など通わせやすさの面は学費の記事にまとめています。
【東京学芸大学附属世田谷小学校】特色と考査のつながり・家庭での準備
学校の特色を知ることは、考査対策にも直結します。「学びを自分でデザインする子ども」を育てる学校が、入学前のお子さまに見たいのは、知識の量よりも学びに向かう土台です。
実際、世田谷小の考査では、話を聞いて理解する力を見るペーパーに加え、絵カードを使って気持ちを考え自分の言葉で伝える個別課題、友だちと関わる行動観察や生活技能の課題が出されています(受験情報誌の調べ)。自分で考え、言葉にし、人と協力し、身の回りのことを自分でする。まさに三領域の学びにつながる力が見られていると言えるでしょう。
こうした力は、直前の詰め込みでは身につきません。年中・年長の1年をかけて、日常の中で少しずつ育てていくものです。だからこそ、学校の特色を早い段階で理解し、家庭の方針とすり合わせておくことに意味があります。
ご家庭では、次のような日常を意識してみてください。
- お子さまが自分で決める場面をつくる(服選び、遊びの計画など小さなことから)
- 「どう思う?」「どうしてそう思うの?」と問いかけ、考えを言葉にする習慣をつける
- お手伝いを役割として任せ、生活をつくる側に立たせる
考査の全体像は検査内容の記事、分野別の傾向は過去問の傾向と対策の記事、個別課題の対策は個別(口頭試問・心情理解)対策の記事をご覧ください。日々の取り組み方に迷ったら、家庭学習サポートでご家庭に合わせた進め方をお手伝いしています。
【東京学芸大学附属世田谷小学校】特色・教育のよくある質問
「学びのデザイン」は入学してすぐに求められますか?
小学校の教育は発達段階に応じて進みます。入学前から特別な力が必要というより、「自分で考えて動く経験」を日常で重ねてきたお子さまが、この学校の学びになじみやすいと考えられます。
研究発表会は保護者も見学できますか?
研究発表会は主に教育関係者向けの催しです。参加対象や申し込み方法は回により異なりますので、公式サイトの案内でご確認ください。学校の情報収集の進め方は学校説明会・情報収集の記事にまとめています。
教育実習生が多いと授業の質が心配です
教育実習の受け入れは附属校の大切な役割で、実習は指導教員のもとで行われます。研究と実習を含めた学校のあり方に共感できるかを、説明会の情報をもとにご家庭で話し合ってみてください。
この学校に向いているのはどんな子ですか?
自分で考えることを楽しみ、人との関わりに前向きなお子さまです。詳しくは受かる子の特徴の記事をご覧ください。学校選び全体の情報は受験情報まとめの記事からどうぞ。
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