東洋英和女学院小学部の面接って、どんな感じなの?
どんなテーマが話題になるのかも知りたい!
東洋英和女学院小学部では、考査日に先立って「事前面接テスト」が実施されます。指定された日時に、親子3人で臨む形です。
毎年多くの志願者が集まる人気校で、面接ではご両親に対して「東洋英和女学院小学部をどれだけ深く理解しているか」が問われます。準備なしで臨むのは避けたい面接です。
大切なのは、以下の3点です。
・答えの正しさより、自分の言葉で話せるかが見られること
・ご家庭の教育方針が、親子の受け答えの一貫性に表れること
・想定問答を暗記するより、日常の会話を積み重ねること
東洋英和女学院小学部の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
東洋英和女学院小学部を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【東洋英和女学院小学部】親子面接の雰囲気は?
東洋英和女学院小学部の面接は、基本的にご両親そろって、お嬢さまと一緒に臨むスタイルです。
面接に関するきまり(入退室時に家族そろってあいさつをするのは省略する、など)が控室の黒板に記されていますので、必ずご確認ください。
なお、お父様が海外勤務などでどうしても出席できない場合は、事前にお伝えする必要があり、その際に直筆の手紙(作文)の提出を求められます。手紙のテーマは、東洋英和女学院小学部への想いといった内容を指定されます。
小学部側からは、部長先生(校長先生)と教頭先生を含む3名の先生が出席されます。
先生方とご家族の間には、テーブルクロスがかかり花が飾られた机がありますので、足元を見られる心配はありません。ただし面接中の態度はかなり細かく見られていますので、ご家族が答えている間も気を抜かず、笑顔でうなずくとよいでしょう。
面接そのものは和やかな雰囲気で、5分から10分程度です。答える順番は、お嬢さま、お母様、お父様の順に進みます。
とくにお父様とのやりとりが合格へのポイントになりますので、建学の精神や教育方針をしっかり確かめたうえで面接に臨みましょう。
なお、事前面接テストの実施日や考査日は年度によって変わります。最新は募集要項・公式サイトでご確認ください。
【東洋英和女学院小学部】面接前のアンケート
東洋英和女学院小学部の事前面接テストでは、控室でアンケートに記入する必要があります。
お父様とお母様それぞれにアンケート用紙が手渡され、20分程度の制限時間内に書き上げる形です。ご夫婦で事前に内容をすり合わせた下書きメモと、筆記用具(鉛筆と消しゴム、下敷き)をお2人分、忘れずに持参しましょう。
お父様の用紙で扱われるテーマは、次のようなものです。
- お嬢さまと一緒にして、いちばん喜ばれること
- そのことを選んだ理由
- ご家庭での食事の様子
お母様の用紙で扱われるテーマは、次のようなものです。
- お嬢さまの食事について気にかけていること(好き嫌い、マナーなど)
- お嬢さまの生活リズムで気になること(起床時間・就寝時間は必ず記入)
- お嬢さまと接するときに心がけていること
このほか、願書に書ききれなかったことを記す欄があります。ご両親それぞれの出身校や職業、特技・趣味、ボランティア活動歴などを書く場面です。
お父様のアンケートに表れる傾向
東洋英和女学院では2002年に父の会が発足し、登校の見守りや運動会のサポートをおこなっています。ここからも分かるとおり、お父様の育児への積極的な関わりを大切にしている学校です。
ふだんの生活のなかでどのようにお嬢さまと接しているのか、家庭をお母様任せにしていないか。それを確かめるテーマが繰り返し扱われます。
受験直前に急に父子の時間を増やすのではなく、日ごろからお嬢さまと関わっておく必要があります。
お母様のアンケートに表れる傾向
東洋英和女学院小学部は、基本的な生活習慣と礼儀を身につけたお嬢さまに入学してほしい、という一貫した考え方を持っています。
そのため、お母様が日ごろからお嬢さまの健康を管理し、この学校の児童としてふさわしいしつけをおこなっているかが見られます。
見栄を張る必要はありません。ただ、健康としつけをご家庭でどう支えているかが伝わる書き方を心がけましょう。
【東洋英和女学院小学部】お母様に問われるテーマとポイント
お母様に向けられる話題は、日々の暮らしをどう整えているかに集まります。扱われやすいテーマは次のとおりです。
- お嬢さまの食事と好き嫌い
- 我が家の味として伝えていきたい料理
- お仕事と、その道を選んだ背景
- 子育てで印象に残っている場面
- 家庭でのお手伝い
- 私立と公立、それぞれのよさ
- ご夫婦で意見が分かれたときの進め方
- 最近お嬢さまについてご夫婦で話したこと
- お母様ご自身の子ども時代・学生時代
食に関するテーマはとくに深く掘り下げられます
面接やアンケートで、お母様にもっとも多く向けられるのが食に関するテーマです。
東洋英和女学院小学部は、ご家族の健康を考えた食事管理ができているか、入学後の給食を問題なく食べられるかなど、多角的に食を見ています。
好き嫌いを克服した過程まで踏み込んで話が広がることもあります。隣に座るお嬢さまが怪訝な顔をすることのないよう、実際にあったとおりの内容を、早めにご家庭で整理しておきましょう。
お仕事と家庭の両立について
お仕事をされているお母様には、体調不良時の急な呼び出しへの対応や、行事と仕事が重なったときの進め方といった、両立に関わるテーマが向けられることもあります。
共働きのご家庭に消極的ということは決してありません。ただし、保護者が学校をよく理解し、惜しみない協力ができるかどうかを重んじる学校です。
仕事と同じように家庭を大切にしているお気持ちと、学校への協力の姿勢が伝わる答えを考えておきましょう。
私立と公立のよさについて
これは、どのような点に惹かれて東洋英和女学院小学部を選んだのかを、間接的に確かめるテーマです。
私立小学校のよさのなかでも、とくにこの学校の教育で感銘を受けている点につなげられるよう、答えを組み立てておく必要があります。
公立のよさについては、その場で考えるのが難しい部分です。多くの保護者様が通学時間の短さや、教員の異動によってさまざまな先生と出会えることを挙げられますので、同じ趣旨であってもお母様ならではの言葉で説明できるようにしておきましょう。
ご夫婦の対話とご自身の歩み
ご夫婦の会話に関するテーマは、ご家庭の様子を確かめるものです。東洋英和女学院小学部に限らず多くの私立小学校は、ご両親が一致した価値観のもとで、あたたかく子育てをされているご家庭を求めています。
ご両親のあいだで自然な会話がなされていること、教育方針が一致し、お互いに子育てへ深く関わっていることが伝わる場面を用意しておきましょう。
お母様ご自身の子ども時代や学生時代のテーマは、お人柄を確かめるものです。キリスト教の学校に在学された経験がある場合は、そこで学んだことや「敬神奉仕」の精神につながる出来事をお話しになると、この学校の特色と自然に結びつきます。
【東洋英和女学院小学部】お父様に問われるテーマとポイント
お父様に向けられる話題は、学校理解の深さと、家庭への関わり方に集まります。
- お嬢さまのお友達や園での様子
- 休日のお嬢さまとの関わり
- 数ある学校のなかで本校を選んだ理由
- 学校行事への参加や、学校を知ったきっかけ
- 家事の分担とご家族での過ごし方
- ご自身とお嬢さまの似ているところ
志望理由にあたるテーマは、この学校をどの程度理解しているかを確かめる、もっとも重要な場面です。学校行事への参加の有無や、学校を知ったきっかけもあわせて扱われており、深く理解しているご家庭に入学してほしいという学校側の想いが読み取れます。
お父様ご自身の言葉で、この学校のもっとも優れていると思う点をお伝えしましょう。パンフレットの表現をなぞるだけでは、他のご家庭と同じ内容になってしまいます。
家事の分担や休日の過ごし方に関するテーマは、お父様が家庭に積極的に関わっているかを確かめるものです。分担の割合そのものよりも、ご家族でどんな行事を過ごしてきたか、最近どこへお出かけになったかといった具体的な場面から、お父様が家庭の中心にいらっしゃるかが見られています。
お嬢さまとの共通点に関するテーマは、お父様がお嬢さまをよく見ているか、そしてこの学校にふさわしいお嬢さまかを確かめるものです。敬神奉仕の精神や向上心など、学校が大切にしている教育目標につながる場面で、お嬢さまの魅力を伝えるのがポイントになります。
【東洋英和女学院小学部】お子さまに問われるテーマとポイント
事前面接テストでは、まずお嬢さまに向けて問いかけがあります。扱われやすいテーマは次のとおりです。
- 学校までの道のりと、そのときの気持ち
- 好きな食べものと、家庭の料理
- 好きなテレビ番組や、調べものの仕方
- 家でのお手伝いと、その難しさ
- その場で示されたものから考えて答えること
お嬢さまへの問いかけは、まず答えやすい内容から始まり、続いて自分なりの考えを述べる形へと進みます。
交通手段のような答えやすいテーマも、一歩進んで、そのときどう感じたのかまで自分の言葉で説明する必要があります。ご家庭では、ふだんから理由や気持ちをたずねる習慣をつけておくと安心です。
食事のテーマ
ふだんの家庭の様子がよく分かる、食事に関するテーマも繰り返し扱われます。
お嬢さまは料理の話題になると、お母様の顔色をうかがってしまったり、気恥ずかしさからもぞもぞと答えてしまう傾向にあります。
ふだんの食事のときに「たまごがふわふわで美味しいね」「寒い日には温かい食べ物が嬉しいね」などと声をかけ、食に関する言葉を増やしておくと安心です。
テレビやインターネットのテーマ
テレビやインターネットとの関わり方は、お嬢さまが答える様子を通して、ご家庭の教育方針がよく分かるテーマです。
たとえば、教育番組をお母様と一緒に見て動物の生態を学んでいる、分からないことをお父様と一緒に調べている、といったように、ご両親と一緒に知的好奇心のために活用している様子が伝わるとよいでしょう。
お手伝いと、その場で考えるテーマ
お手伝いに関するテーマは他校でもよく扱われますが、東洋英和女学院小学部では、難しいと感じるところや気をつけていることまで、一歩踏み込んだ答えを求められます。
日ごろの生活のなかで、自分の考えや気持ちを具体的な言葉にする経験を重ねておきましょう。分からないときには「もう一度お願いします」「分かりません」と正直に言えることも、大切な練習です。
その場で示されたものから考えて答えるテーマも扱われます。明確な正解があるわけではありませんが、自分の気持ちを言葉にして伝える力は、入学後に必ず必要になります。直前の対策だけでは身につきませんので、早い時期から会話のキャッチボールを重ねておきましょう。
【東洋英和女学院小学部】実際にどんなことが聞かれているか
テーマの一覧だけでは、当日どこまで具体的に話が及ぶのかがつかみにくいものです。ここでは、これまでの事前面接テストで実際に扱われてきた内容を、分野ごとに説明の形で整理します。答えの文例ではありませんので、ご家庭の実際の暮らしに置き換えながらお読みください。
お母様に向けられてきた内容
- お嬢さまの苦手な食べものについて、家庭でどんな配慮をしているかを説明する場面
- 我が家の味として伝えていきたい料理を挙げる問い
- いまのお仕事を選んだ背景を、経緯までさかのぼって話す場面
- 子育てについて、印象に残っている出来事を一つ挙げて具体的に語る問い
- お嬢さまに任せているお手伝いの内容を説明する場面
- 公立と私立のそれぞれによい点を挙げて比べる問い
- ご夫婦で意見が食い違ったとき、どう折り合いをつけているかを尋ねられる場面
- 最近お嬢さまのことでご主人と交わした話題を挙げる問い
- お母様ご自身が小学生の頃どんな子どもだったかを振り返る問い
- 学生時代の思い出を一つ選んで話す問い
- 園でのお嬢さまの様子を伝える場面
お父様に向けられてきた内容
- お嬢さまの友達の名前を挙げる問い
- 休日にお嬢さまとどう関わっているかを説明する場面
- 夕食をお嬢さまと週に何回ともにしているかを尋ねられる場面
- お嬢さまの誕生日をどのように過ごしているかを話す問い
- 本校の行事に参加したかどうかと、そのときの印象を述べる場面
- 数ある学校のなかで本校を選んだ理由を述べる問い
- ご家庭での家事の分担を説明する場面
- 家族で大切にしている行事を挙げる問い
- ご自身とお嬢さまの似ているところを挙げる問い
- お嬢さまの将来の夢について尋ねられる場面
お嬢さまに向けられてきた内容
- 学校までどうやって来たかに続けて、その道のりを近いと感じたか遠いと感じたかまで重ねられる問い
- 園では外と部屋のどちらで遊ぶのが好きか、そしてどんな遊びが好きかを答える問い
- 今朝は何を食べてきたか、そのなかで好きなおかずはどれかを話す問い
- 今夜食べたいものと、お母様の料理でいちばん好きなものを挙げる問い
- 好きな絵本の題名に加えて、それがどんなお話なのかを説明する問い
- 好きなテレビ番組と、その番組のどこが面白いのかを言葉にする問い
- 大きくなったら何になりたいか、そしてそれはなぜかまで続けて答える問い
- お父様とお母様がどんな仕事をしているのかを説明する場面
- 家でのお手伝いと、そのお手伝いの難しいところを話す問い
- 最近家族で出かけた場所と、そこで楽しかったことを挙げる問い
- 目の前に置かれた折り紙で何を作りたいか、なぜそれなのかを続けて答える問い
お気づきのとおり、お嬢さまへの問いかけはほとんどが二段構えになっています。事実を一つ答えたあとに、必ず理由や気持ちを重ねて尋ねられる形です。ご家庭でも、答えたあとに一言添える練習を重ねておいてください。
また、控室のアンケートでお父様が記入する欄には、帰宅時間と帰宅後の過ごし方、そして夕食を週に何回お嬢さまととっているかとその様子まで書き込む形になっています。20分という制限のなかで書き上げなければなりませんので、平日の生活の流れは事前に書き出しておくと落ち着いて臨めます。
【東洋英和女学院小学部】答えの組み立て方とまとめ
東洋英和女学院小学部で、考査日前に実施される事前面接テストについてご紹介しました。
時間は5分から10分程度と短く、お嬢さまとお母様に向けられる話題は、それぞれ1つ程度です。だからこそ、一つひとつの答えの密度が問われます。
どのテーマでも扱いやすいのは「結論→具体的な場面→これから」の順です。まず言いたいことを一文で置き、次に実際にあった出来事を一つだけ添え、最後にこれからどうしていきたいかで結びます。一つの答えは一分以内におさめると、短い面接でも言いたいことが最後まで届きます。
志望理由や学校への共感を語るときは、「学校の特色→わが家の願い→重なる一点」の順が向いています。学校の言葉をなぞるだけで終わらず、ご家庭の願いと重なる場所まで進めるのが要点です。
限られた時間であっても、学校が求める児童像・家庭像につながる場面で答えることで、伝わり方は大きく変わります。お父様も、この学校が理想としている父親像や教育方針をしっかり理解し、学校への想いが伝わる答えを心がけましょう。
筆者は、小学校受験の回答集作成付き面接特訓を行っています。その中で感じるのは、お子さまは塾で面接対策をされていても、お父様・お母様が面接に慣れていらっしゃらない方が多いことです。合格を勝ち取るためには、ぜひお父様・お母様もしっかりと面接対策をして受験に挑んでくださいね。
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