国立の附属小学校に途中から入ることはできるのでしょうか。
2026年度に編入の募集がある学校があれば、条件や日程を知りたいです。
【編入】国立小学校の編入は「帰国生の学級」が入り口
東京の国立小学校のうち、筑波大学附属小学校、お茶の水女子大学附属小学校、東京学芸大学の附属小学校4校(竹早・世田谷・小金井・大泉)の計6校について、2026年10月27日時点で公式サイトを確認すると、編入の募集を案内しているのは次の2校でした。
- 東京学芸大学附属大泉小学校:海外生活を経験した児童の編入学
- お茶の水女子大学附属小学校:帰国児童教育学級の児童募集
どちらも、海外での生活や在学の経験があることが前提の募集です。国内でずっと暮らしてきたお子さまが受けられる一般の欠員補充の募集は、6校とも公式サイトに案内がありませんでした。
編入を考えるときは、「空きがあれば入れる」と考えるのではなく、どんなお子さまを対象にした募集なのかを、まず募集要項で確かめることから始めましょう。対象に合っていれば、学年の途中からでも国立小学校で学ぶ道があります。
【編入】東京学芸大学附属大泉小学校の編入学(2026年度)
東京学芸大学附属大泉小学校は、帰国・海外生活経験のある児童の編入学を定期的に案内しています。3〜6年生は国際学級(ゆり組)、1・2年生は一般学級に入ります。
編入の時期
学校の公式サイトの説明では、4月編入(3〜6年生)は3月下旬、9月編入(1〜6年生)は8月下旬に調査を行う形が示されています。ただし、このページの説明は前の年度の表記のままです。2026年4月の国際学級の募集要項は2026年1月に出ていたので、最新の日程はその年の募集要項で確かめましょう。
2026年度9月編入学(3〜6年生・国際学級)
2026年度の9月編入学は、各学年若干名の募集で、合格者が出ない場合もあると書かれていました。おもな資格は次のとおりでした。
- 0〜2歳を除いて、通算2年6か月以上の海外生活がある
- 日本の小学校に在籍した期間が1年以内
- 2026年3月21日〜8月6日に帰国・入国した
- 海外にいる間、日本語以外で学んでいた(または家庭の主な言語が日本語以外)
- 指定の通学区域(19の区市)に保護者と住み、徒歩や公共交通で通える
- 国籍は問わない
出願書類の入手と検定料の支払いは2026年7月1日〜8月6日にネットで行い、書類は8月6日・7日に持参する形でした。調査は2026年8月18日の午前で、児童面接と筆記(日本語の会話、生活・文化への適応、国語・算数の基礎、作文)、保護者面接が予定されていました。作文は日本語か外国語を選べます。発表は同じ日の午後3時ごろに掲示され、検定料は3,300円でした。
2026年度9月編入学(1・2年生・一般学級)
1・2年生も各学年若干名の募集で、帰国・入国が2026年3月1日〜8月6日の児童が対象でした。調査は2026年8月19日の午前、発表は同じ日の午後3時ごろで、検定料は3,300円でした。一般学級なので、外国語の力を保つための指導はしないと明記されています。
【編入】お茶の水女子大学附属小学校の帰国児童教育学級
お茶の水女子大学附属小学校には、帰国児童教育学級があります。学校の公式サイトの「入学検定関連」のページは、2026年10月5日に更新されています。
2026年度3学期入学の募集
(入学は2027年1月の3学期と案内されています。くわしくは募集要項でご確認ください)
募集は4年生と5年生で、6年生は募集しないと案内されています。人数は学年ごとに、男女別の上限も含めて示されているので、募集要項でご確認ください。
資格として示されているのは、次のような条件です。
- 日本国籍をもっている
- 帰国直前に2年以上海外で暮らし、その間2年以上外国の学校(日本人学校を除く)に在学した
- 2026年7月1日から出願締切日までに帰国した
- 指定の通学区域(東京23区・西東京市・武蔵野市・三鷹市・調布市・狛江市)に保護者と住む
- 応募は1回だけ
日程と検定の内容
出願は2026年12月23日、検定は12月24日の午前と案内されています。日本語や海外生活についての面接を中心にした検定と、保護者面接があります。発表は12月24日の午後3時に掲示され、そのあと続けて入学説明会があり、欠席すると棄権の扱いになります。検定料は3,300円です。次の検定は2027年3月下旬の予定で、出願日はまだ決まっていません。
附属中学校にも帰国生の学級がありますが、小学校とは別の募集です。調べるときは小学校のページかどうかを確かめましょう。
【編入】筑波大学附属・学芸大附属竹早・世田谷・小金井の編入
筑波大学附属小学校
筑波大学附属小学校の入試情報は、2027年度の第1学年(約128名)の募集(2026年9月1日付)で、編入や帰国児童についての記載はありません。お知らせの一覧にも、編入に関する告知は見当たりませんでした。
東京学芸大学附属竹早小学校・世田谷小学校
竹早小学校の児童募集のページは、2027年4月入学の第1学年の募集だけで、編入・転入・欠員補充の案内はありません。個別の問い合わせや相談は受けないと明記されています。世田谷小学校も、2027年度の第1学年(105名)の募集だけが案内されています。
東京学芸大学附属小金井小学校
小金井小学校も、入学案内は新1年生の募集だけです。なお、学校の校則には、編入学・転入学は児童定員に欠員がある場合にかぎり、校長が許可できると定められています。ただし、これは「許可できる」という決まりで、募集を行うという案内ではありません。
【編入】国立小学校の編入を考えるご家庭の準備
帰国の時期を早めに照らし合わせる
大泉は日本の小学校の在籍が1年以内、お茶の水は帰国直前2年以上の外国の学校での在学が条件でした。帰国の日が少しずれるだけで、受けられる回が変わります。帰国が決まったら、受けたい回の条件と、ご家族の帰国日をすぐに見比べましょう。
通学区域に住めるかを確かめる
どちらの学校も、指定の通学区域に保護者と住むことが条件です。帰国後の住まいをどこにするかは、学校えらびと一緒に考える必要があります。
日本語の面接と保護者面接
お茶の水の検定は面接が中心で、大泉の調査は面接に加えて国語・算数の基礎や作文もあります。海外で楽しかったこと、がんばったこと、日本の学校で楽しみにしていることなどを、お子さまが自分の言葉で話せるように、ご家庭での会話の中で練習しておきましょう。保護者面接もあるので、ご両親で家庭の方針や海外での子育てについて話をそろえておくと安心です。
国立が難しいときの道も考えておく
国立の帰国生学級は、資格に合わないと受けられません。その場合は、公立小学校に転入して私立の編入を目指す道もあります。流れは公立小学校から私立小学校編入の流れで、私立の編入の考え方は私立小学校編入試験突破マニュアルでくわしく解説しています。
【編入】国立小学校の編入でよくある疑問
帰国生でなくても、国立小学校に編入できますか?
東京の国立小学校6校の公式サイトには、帰国生以外を対象にした編入の募集は見当たりませんでした。小金井小学校の校則には欠員があるときの決まりがありますが、募集の案内ではありません。
4月から入れる募集はありますか?
大泉は、公式サイトの説明で4月編入(3〜6年生)の調査を3月下旬に行う形を示しています。お茶の水は、次の検定を2027年3月下旬に予定していますが、入学の時期や出願日はまだ案内されていません。どちらも日程や対象はその回の募集要項で確かめましょう。
検定料はいくらですか?
大泉の2026年度9月編入学と、お茶の水の2026年度3学期入学は、どちらも3,300円です。
合格しないこともありますか?
大泉の募集要項には、合格者が出ない場合もあると書かれていました。若干名の募集なので、ほかの進路もあわせて考えておくと、お子さまも安心して試験にのぞめます。進路の考え方は不合格だったときの選択肢も参考にしてください。
最新の日程や条件は、学校の公式サイト・募集要項でご確認ください。
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