松本市に住んでいて、信州大学教育学部附属松本小学校を考えています。
試験の内容や抽選、中学校までの進み方について知りたいです。
信州大学教育学部附属松本小学校は、幼稚園・小学校・中学校が連携した一貫教育の研究を続けてきた国立の小学校です。出願は6月、選考は7月と夏前に一気に進むため、春からの準備が大切になります。
大切なのは、以下の3点です。
・附属松本中学校まで長く通うことを前提に、通学と家庭の見通しを立てる
・6月のオープンキャンパスで授業と学校の考え方を確かめる
・第1次選抜(知能検査・集団行動観察・児童の面接)に向けて生活の力を整える
信州大学教育学部附属松本小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
信州大学教育学部附属松本小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【信州大学教育学部附属松本小学校】どんな学校?教育目標と特色
信州大学教育学部附属松本小学校は、松本市桐にある国立大学附属の小学校です。公式サイトでは、学校目標として「活気ある子ども」「集中する子ども」「仲のよい子ども」の3つが示され、トップページには「たくましく 心豊かな 地球市民を目指して」という言葉が掲げられています。
この学校の大きな特色は、幼稚園・小学校・中学校をつなぐ一貫教育の研究です。公式サイトによると、平成28年度から令和5年度まで文部科学省の研究開発学校として幼小中一貫教育に取り組み、その成果が認められて令和6年度から教育課程特例校の指定を受けています。
教育活動の特色として、公式サイトでは次のような内容が紹介されています。
- 子どもが問いをもって学ぶ探究型の授業
- 学級ごとに暮らしや文化をつくっていく活動
- 附属の幼稚園・中学校や信州大学との連携
- 1年生から週1時間の英語学習(英語専科の先生とALTが担当)
- 4年生以上の希望者による合唱部・吹奏楽部
附属学校としての使命は、子どもの学びを通じた教育研究、教育学部の学生の教育実習、全国からの参観者を受け入れての授業公開の3つです。授業を公開する公開研究会も開かれており、子どもたちは多くの大人に見守られながら学ぶ環境にあります。
国立大学の附属小学校が私立・公立とどう違うのかは、国立小学校とは?私立・公立との違いでまとめています。
【信州大学教育学部附属松本小学校】出願資格と通学の条件
2027年度(令和9年度)入学の募集要項では、出願資格は次のとおりです。最新は募集要項でご確認ください。
- 令和2年4月2日から令和3年4月1日までに生まれたお子さま
- 松本市、または松本市に近接する市町村に保護者と住んでいること(入学時までに住む予定の場合を含む)
- 住居から学校まで、徒歩と公共交通機関で1時間程度で通えること
- 附属の幼稚園・小学校・中学校に長く就学できること(小学校に入学する場合は附属松本中学校への進学が前提)
- 保護者が本校の教育方針に賛同していること
ほかの国立小学校と比べて特徴的なのが、4つ目の条件です。小学校の6年間だけでなく、附属松本中学校まで続けて通うことが前提になっています。幼小中一貫の研究校だからこその条件で、入学前に「中学校まで通い続けられるか」をご家庭で話し合っておくことが大切です。
通学は徒歩と公共交通機関が基本です。オープンキャンパスの案内では、松本駅前からバスで「信州大学前」または「元原町」で降りる経路(約15分)が紹介されています。朝の時間帯の混み具合や乗り換えも含め、一度親子で実際に通ってみると安心です。
【信州大学教育学部附属松本小学校】2027年度(令和9年度)入試の日程
2027年度(令和9年度)入学の日程は、募集要項で次のように公表されています。2026年10月23日時点で、この年度の選抜はすでに終わっています。2028年度入学をお考えの方は、翌年に公表される募集要項をご確認ください。
- 2026年5月21日(木)〜6月26日(金):募集要項の配付(本校事務室で直接受け取り)
- 2026年6月12日(金)・13日(土):オープンキャンパス(授業参観・学校説明会・個別相談)
- 2026年6月25日(木)・26日(金):出願受付
- 2026年7月11日(土):第1次選抜
- 2026年7月下旬:第1次選抜の結果を全員に発送
- 2026年7月29日(水):第2次選抜(抽選)
オープンキャンパスは2日間とも同じ内容で、全クラスの授業参観のあとに学校説明会、さらに事前予約制の個別相談が用意されていました。参加人数の把握のため、案内にある二次元コードのフォームに答えてから来校する形です。
出願は、保護者1名が直接学校へ持参します。提出のときに短時間の簡単な面接があり、郵送や代理の方の持参はできません。駐車場もないため、公共交通機関で向かいましょう。提出書類は入学願書、世帯全員が記載された住民票(マイナンバーは不要)、検定料3,300円、返信用封筒2枚などです。いずれも2027年度(令和9年度)の要項の内容です。
【信州大学教育学部附属松本小学校】試験内容と抽選の仕組み
選抜は2段階です。
第1次選抜は、心身ともに健康で通常の学級で学習できることを条件に、知能検査、集団行動観察、児童の面接が行われます。午前の部と午後の部があり、どちらになるかは出願のときに知らされます。保護者1名がお子さまと一緒に来校し、お子さまは運動できる靴と服装で参加します。
第2次選抜は抽選です。第1次選抜の合格者が募集人員を超えた場合に行われ、合格者の中から抽選で入学者が決まります。参加するのは保護者1名のみです。募集人員は70名で、最新は募集要項でご確認ください。
入学を許可された場合は、入学通知書と必要な書類が保護者あてに送られ、指定の期日までに返送します。返送がない場合は入学許可が取り消されることがあると書かれているので、夏休み中の郵便物にも気を配っておきましょう。
国立小学校の抽選の考え方は国立小学校の抽選の仕組みで詳しく解説しています。
【信州大学教育学部附属松本小学校】学費・保護者の協力と準備のポイント
学費と保護者の協力
国立の小学校は義務教育にあたるため、授業料はかかりません。ただし、教材費や給食費、PTA会費などの金額は、2027年度(令和9年度)の募集要項には記載がありません。説明会や学校からの案内でご確認ください。
公式サイトでは、PTAによる読み聞かせボランティア、交通安全教室の支援、幼稚園・小学校・中学校の三校園PTAといった保護者の活動が紹介されています。教育実習や公開授業への協力も含め、学校を一緒に支える気持ちが大切です。
合格に向けた準備のポイント
過去の出題例を一つに決めつけることはできませんが、「知能検査」「集団行動観察」「児童の面接」という選抜の中身から、準備の方向は見えてきます。
- 先生の話を最後まで聞いて、そのとおりに取り組む力
- 初めてのお友だちと協力し、順番やルールを守る力
- 名前や好きなことを、自分の言葉で伝える力
- 体を動かす活動に、元気よく取り組む力
どれも日々の生活や遊びの中で育つ力です。お手伝いや外遊び、家族との会話の時間を大切にしてあげてください。お子さまへの質問の練習を家庭でどう進めるかに迷うときは、面接対策のページも参考になります。
塾や模試をどう使うかは、国立小学校受験に塾は必要?と国立小学校受験に模試は必要?にまとめています。国立を第一志望にする進め方は国立小学校の専願受験の進め方もご覧ください。
【信州大学教育学部附属松本小学校】よくある質問
Q. 中学校は別の学校へ進むことはできますか?
2027年度(令和9年度)の要項では、小学校に入学する場合は附属松本中学校への進学が前提と書かれています。中学受験を考えているご家庭は、出願の前に学校の方針をよく確かめておきましょう。
Q. 長野の附属小学校とはどう違いますか?
同じ信州大学教育学部の附属校ですが、通学区域や日程、選考の中身はそれぞれ異なります。長野地域の方は信州大学教育学部附属長野小学校の受験情報まとめもご覧ください。
Q. 選抜の結果について問い合わせはできますか?
要項では、選抜の結果や内容についての問い合わせには応じないと書かれています。日程に変更がある場合は学校のホームページで知らされるので、出願の時期はこまめに確認しましょう。
Q. 選抜の日は車で行けますか?
出願の日は駐車場がないと書かれていますが、第1次選抜の日は校庭の西側が駐車場として開放されると要項に記載されています。どちらも2027年度(令和9年度)の内容なので、最新の要項で確かめてください。
▶ 国立小学校の特殊性と対策の進め方をまとめた『国立小学校 専願受験専用マニュアル』(PDF)は、筆者のオンラインショップで販売しています。
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