広島大学附属東雲小学校の受験を考えています。
単式・複式・特別支援という学級の違いや、抽選までの流れを教えてください。
【広島大学附属東雲小学校】はどんな学校?
広島大学附属東雲小学校は、広島市南区東雲にある国立の小学校です。2025年10月に創立150周年を迎え、広島大学の起源の一つとされる歴史ある学校です。同じキャンパスには附属東雲中学校があり、小中学校とも広島大学と連携しながら教育と研究に取り組んでいます。
なお、広島大学には南区翠にある「広島大学附属小学校」もありますが、こちらは別の学校です。名前が似ているので、願書の請求や情報集めの際に取り違えないよう気をつけてください。附属小学校については広島大学附属小学校の受験情報まとめで解説しています。
学校教育目標は、共生社会を生きる一人として、自分で考え、仲間と協力しながら学び育つ子どもを育てることです。小学校には「しののめ五心」という心の指針があり、素直な心や感謝の心を大切にしています。2015年にはユネスコスクールに認定され、ESD(持続可能な開発のための教育)や、障害のある子もない子も共に学ぶインクルーシブ教育の研究にも取り組んできました。
学級、学年のほか、縦割り活動班、清掃班、登校班など、いろいろな集団の中で過ごすことも特色です。異なる年齢の友だちと関わる中で、話し合う力やリーダーシップ、協力する力を育てています。
【広島大学附属東雲小学校】単式・複式・特別支援の3つの学級
公式サイトの「本校の特色」によると、3種類の学級にはそれぞれ次のような役割があります。
- 単式学級:一般の小学校と同じ、学年ごとの通常の学級
- 複式学級:2つの学年が1つの学級で学ぶ、小規模な教育研究のための学級
- 特別支援学級:知的障害のある子どもの教育研究を行う学級
令和8年4月1日の在籍数を見ると、1年生は普通学級が64名(男子32名・女子32名)、複式学級が8名(男子4名・女子4名)、特別支援学級が3名で、小学校全体では436名です。これは在籍数であり、来年度の募集人員ではありません。令和9年度の募集人員は募集要項でご確認ください。
複式学級は1つの教室に2つの学年の子どもがいるため、自分たちで学習を進める力が欠かせません。公式サイトにも「自学が成立するための学年別能力表」という資料が載っており、子どもが自ら学ぶ力を大切にしていることがうかがえます。少人数で上の学年と下の学年が一緒に過ごす環境は、お子さまの性格によって合う・合わないがありますので、説明会や公式サイトの資料で学びの様子をよく確かめてから志望を決めましょう。
国立小学校全体の特徴を知りたい方は、国立小学校とは?特徴と私立・公立との違いもご覧ください。
【広島大学附属東雲小学校】2027年度(令和9年度)入学の日程
公式サイトの「小学校入学調査情報」には、令和9年度の求める子ども像、通学許可区域、児童募集要項(単式・複式/特別支援)が掲載されています。募集要項の配布と出願の期間は次のとおりです(最新は募集要項でご確認ください)。
| 項目 | 単式・複式学級 | 特別支援学級 |
|---|---|---|
| 募集要項・願書の配布 | 2026年10月1日(木)〜11月27日(金) | 2026年10月1日(木)〜11月11日(水) |
| 出願(郵送のみ) | 11月20日(金)〜11月27日(金) | 11月4日(水)〜11月11日(水) |
配布される書類は、児童募集要項、入学願書、求める子ども像、入学検定料の振込依頼書などです。受け取りは平日の9時から17時に小中学校の事務室で、土日・祝日は渡してもらえません。県外にお住まいで郵送を希望する場合は電話で連絡し、出願期間が始まる1週間前までに依頼します。出願は郵送での受付のみです。
学校説明会は2026年10月1日(木)に行われました。入学調査の日時や内容、抽選資格者の発表日、検定料などは、令和9年度の募集要項に書かれています。この記事では、公式サイトの本文で確かめられた範囲だけを載せていますので、細かな日程は要項本体で確認してください。
【広島大学附属東雲小学校】入学調査と抽選の流れ
単式・複式学級は、入学調査のあと「抽選資格者」が願書受付番号で発表され、その中から抽選で入学者が決まります。特別支援学級は、合格者が発表される形です。いずれも結果は公式サイトに掲載されます。
参考として、前年度(2026年度=令和8年度入学)の流れを紹介します。抽選資格者の発表は2026年1月16日、抽選はその翌日の1月17日10時から本校体育館で行われました。受付は9時30分からで、開始10分前までに集まり、願書受付票を持っていく決まりでした。開始時刻に遅れると失格となり、来校はお子さま1名と保護者1名でと案内されています。
抽選はご家庭の力では変えられない部分です。入学調査までは全力で準備し、抽選の結果はご家族で受け止めるという心構えでいると、お子さまも落ち着いて臨めます。国立小学校の抽選については国立小学校の抽選の仕組みと心構えで詳しくまとめています。
公式の「求める子ども像」(令和9年度)では、入学までに大切にしてほしいこととして、次のような姿が挙げられています。
- 自分からあいさつをし、「ありがとう」「ごめんなさい」を言う
- 準備や後片づけなど、自分のことは自分でする
- 自然の中で楽しく遊び、約束を守って友だちと遊ぶ
- 友だちにやさしく声をかけたり、手伝ったりする
- 今日あったことを家の人に話し、人の話を素直に聞く
- 自分の考えを決め、想像することを楽しむ
入学調査の具体的な内容は公式サイトの本文では確かめられませんでしたが、この子ども像は、ご家庭での準備の方向を考えるうえで一番の手がかりになります。
【広島大学附属東雲小学校】費用と学校生活
国立の小学校は授業料がかかりません。教育基本法第5条で、国や地方公共団体が設置する学校の義務教育では授業料を取らないと定められているためです。
授業料以外の費用について、公式サイトにある令和4年度入学向けの学校説明資料(2021年10月付)では、給食費が月4,200円、PTA会費が月1,000円、後援会の支援金が月2,000円、学級費が月平均1,000円程度と案内されていました。制服や制帽、体操服などは学校指定で、ランドセルの指定はないとされています。数年前の資料ですので、現在の金額は説明会や募集要項でご確認ください。
同じ資料によると、登下校は徒歩か公共交通機関による自力登下校で、通学許可区域の中から通うことが求められています。給食は学校で作る完全給食で、月に1回ほどお弁当の日があります。放課後の学童保育(留守家庭子ども会)は校内にないとされていました。共働きのご家庭は、放課後の過ごし方も早めに考えておきましょう。
学校へは、JR広島駅から広島電鉄バス4号線に乗り「東雲2丁目」で降りて徒歩9分ほどです。紙屋町方面からは7号線の「東雲」で降りて徒歩6分ほどです。
【広島大学附属東雲小学校】受験準備とよくある質問
国立小学校の準備で迷いやすいのが、塾や模試をどう使うかです。国立小学校の受験に塾は必要かと国立小学校の受験に模試は必要かで考え方を整理していますので、あわせてご覧ください。国立小学校を第一志望にする進め方は国立小学校の専願受験の進め方にまとめています。
広島県内では、同じ広島大学の広島大学附属三原小学校や、私立小学校を比べて検討するご家庭もあります。私立については広島県の私立小学校ランキングが参考になります。
Q. 願書は学校へ持っていけますか?
出願は郵送での受付のみです。単式・複式学級は2026年11月20日から27日、特別支援学級は11月4日から11日が出願期間です。書類に不備がないよう、早めに準備しましょう。願書の書き方に不安がある方は願書作成のサポートもご利用いただけます。
Q. 土日に願書を受け取れますか?
受け取りは平日の9時から17時のみで、土日・祝日は渡してもらえません。お仕事の都合がある場合は、受け取りに行く日を先に決めておくと安心です。
Q. 車で送り迎えできますか?
令和4年度入学向けの資料では、登下校は自力が基本で、自家用車の利用は病気やけがなど特別な場合に限られていました。前年度の抽選の案内でも、車やタクシーで学校周辺に停めないよう求められています。
▶ 国立小学校の特殊性と対策の進め方をまとめた『国立小学校 専願受験専用マニュアル』(PDF)は、筆者のオンラインショップで販売しています。
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