岐阜市に住んでいて、岐阜大学教育学部附属小中学校が気になっています。
9年間の学校だと聞きましたが、通学区域や入試の流れ、抽選について知りたいです。
【岐阜大学教育学部附属小中学校】どんな学校?9年一貫の教育と特色
岐阜大学教育学部附属小中学校は、岐阜市加納大手町にある国立大学附属の学校です。名前は「小中学校」ですが、校長あいさつでは義務教育学校として9年間の一貫した教育を進めていることが説明されており、学年は1年から9年まであります。公式サイトの学校紹介によると、通常の学級は各学年3学級で、特別支援学級も設けられています。
教育目標は、正門に掲げられた「独歩」「信愛」「協働」の三つの言葉です。それぞれ「よく考え」「助け合い」「創り出す」姿を表し、9年間を通して育てていくとされています。
研究の面では、令和2年度から令和6年度まで研究開発学校として「どう生きる科」を創設しました。自分・他者・社会を知り、「自分はどう生きるか」を探究する学びです。令和7年度からは「自走する子の育成」を研究テーマに掲げ、卒業のときに自分の将来を自分で考え、判断できる子どもを、学校全体のカリキュラムで育てようとしています。
公式サイトの「特色ある教育」では、次のような点が挙げられています。
- 9年間の学習内容や教科のつながりを関連づけた一貫カリキュラム
- 教科で学んだことを生活や社会の問題解決に生かす学び
- 学びのデータや習熟度に応じた、一人ひとりに合わせた指導
- 6年生から7年生への接続と、大学と連携した教材の開発
- 異なる学年の子どもどうしが関わる活動
国立大学の附属校には、教育実習や研究への協力という役割があります。仕組みについては国立小学校とは?私立・公立との違いをご覧ください。岐阜県内のほかの学校もあわせて比べたい方は、岐阜県の人気小学校ランキングも参考になります。
【岐阜大学教育学部附属小中学校】出願資格と募集区域
2027年度(令和9年度)入学の募集要項(通常学級)では、第1学年の出願資格として次の点が示されています。最新は募集要項でご確認ください。
- 令和2年4月2日から令和3年4月1日までに生まれたお子さま
- 在学中、募集区域(要項の別表にある校区)内に保護者と住んでいること
- 本校を第一希望とし、本校の教育を理解していること
- 通常の学級での学習や集団活動に支障がないこと
- 学校説明会に参加し、保護者が学校の指導方針と運営を理解して協力できること
- 健康面(アレルギーを含む)や学習・生活面で配慮が必要なことを申告し、学校で対応できること
募集区域は市町単位ではなく、小学校の校区ごとに決められています。別表には、岐阜市の多くの校区のほか、羽島市・各務原市・山県市・瑞穂市・本巣市の一部の校区、羽島郡・本巣郡の一部の校区が並んでいます。同じ市内でも対象にならない校区があるため、別表でお住まいの校区を確かめてください。
なお、出願の時点で校区外に住んでいても、4月の入学式までに校区内へ住所を移し、入学式の日に新しい住所の住民票を出せる場合は出願できると書かれています。
通学は、徒歩または公共交通機関で自分で通う「自力通学」が原則です。最寄りの駅やバス停までの保護者の送迎は認められていますが、学校には駐車場がなく、自家用車やタクシーでの来校、正門付近での乗り降りはできません。
【岐阜大学教育学部附属小中学校】2027年度(令和9年度)入試の日程
2027年度(令和9年度)入学の主な日程は次のとおりです。2026年10月23日時点で、説明会の申込はまだ受け付けられています。最新は募集要項と学校のホームページでご確認ください。
- 2026年8月1日(土)〜11月4日(水)12時:学校説明会の参加申込(ホームページのフォーム)
- 2026年11月6日(金)・7日(土)9時30分〜:学校説明会(願書を配付・内容は両日同じ)
- 2026年11月9日(月)〜24日(火):出願(簡易書留で郵送・当日消印有効)
- 2026年12月18日(金)・19日(土):第1次選考(受付番号の奇数・偶数で日が分かれる)
- 2027年1月6日(水):第2次選考(抽選・オンライン)
- 2027年1月12日(火)〜22日(金)16時:入学手続き
- 2027年2月4日(木)午後:入学者説明会
学校説明会には、入学を希望するお子さまの保護者が参加するよう案内されています。出願の書類は説明会の場でしか配られないため、入学を希望するご家庭は参加しましょう。年中のお子さまの保護者も参加できますが、その場合は願書は渡されません。6日の参加者は説明会の後に学校を見学でき、7日の参加者は11月12日(木)・13日(金)の午前に見学の日が設けられています。
出願書類は、入学願書、家族全員分の住民票(発行から3か月以内)、検定料の振込を証明する書類、「志願者に関する調査」、返信用封筒などです。検定料は岐阜大学の振込依頼書を使って金融機関の窓口で振り込み、現金での受付はありません。
【岐阜大学教育学部附属小中学校】試験内容と抽選の仕組み
第1次選考は「諸検査」として、筆記検査と集団活動に関する検査が行われます。同じ時間に、配慮が必要なお子さまや希望する方の保護者との個別面談も行われます。受付番号が奇数の方は12月18日(金)の午後、偶数の方は12月19日(土)の午前で、発熱などで受けられなかった場合に限り12月25日(金)の午前に追加の検査があります。お子さまは動きやすい上靴、保護者はスリッパを持っていきます。
第2次選考は抽選で、入学希望者が募集人員を超えた場合にだけ、オンラインで行われます。結果は学校のホームページで案内されます。
募集人員は第1学年96名(男子48名・女子48名)で、ほかに補欠20名(男子10名・女子10名)が予定されています。欠員などで変わることがあるため、最新は募集要項でご確認ください。補欠からの繰り上げは、1月29日(金)17時までに該当する方へ連絡されます。
抽選で入学対象にならなかった場合や辞退する場合は、各自でお住まいの市町の教育委員会に連絡するよう書かれています。公立小学校の入学準備も並行して進めておくと安心です。国立の抽選の考え方は国立小学校の抽選の仕組みで解説しています。
【岐阜大学教育学部附属小中学校】学費・保護者の協力と準備のポイント
学費と保護者の協力
国立の学校は義務教育にあたるため、授業料はかかりません。教材費や給食費などの具体的な金額は、2027年度(令和9年度)の募集要項には記載がありません。入学者説明会では学用品の販売があり、附属小中学校後援会への入会については入学手続き説明会で説明があると書かれています。
出願資格に「保護者が指導方針と運営を理解し協力できること」とあるとおり、教育実習や研究への協力が前提です。また、募集区域の外へ引っ越したときや、学校の方針への協力が難しくなったときは、在籍の資格を失う場合があると明記されています。9年間通う学校ですから、長い目で家庭の計画を立てておきましょう。
合格に向けた準備のポイント
過去の出題例を一つに決めつけることはできませんが、「筆記検査」と「集団活動に関する検査」という形から、次のような力を日ごろから育てておくとよいでしょう。
- 先生の指示を聞き取り、最後までていねいに取り組む力
- 鉛筆を正しく持ち、線や印をはっきり書く力
- お友だちと話し合い、役割を分けて活動する力
- 決められた時間、落ち着いて座っていられる力
ペーパーの練習をどのくらい家庭で行うかは、国立小学校受験に塾は必要?や国立小学校受験に模試は必要?も参考に考えてみてください。国立を第一志望にする場合の進め方は国立小学校の専願受験の進め方にまとめています。
【岐阜大学教育学部附属小中学校】よくある質問
Q. 「志願者に関する調査」には何を書けばよいですか?
要項では、健康面や学習・生活面で配慮が必要なことを申告し、学校で対応できることが出願資格の一つになっています。書類は正直に、具体的に書くことが大切です。書き方に迷う場合は、願書作成のサポートで一緒に整理することもできます。
Q. 中学校の段階から入ることはできますか?
2027年度(令和9年度)の要項では、7年生(中学1年生にあたる学年)の募集人員は0名で、補欠として8名が予定されています。基本的には1年生からの入学になると考えておきましょう。
Q. 選考の結果について問い合わせはできますか?
検査や面接の結果についての問い合わせには応じないと要項に書かれています。感染症などの事情で日程が変わることもあるため、学校のホームページをこまめに確認してください。
▶ 国立小学校の特殊性と対策の進め方をまとめた『国立小学校 専願受験専用マニュアル』(PDF)は、筆者のオンラインショップで販売しています。
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