京都・滋賀の併願は「順番」で考える
滋賀大学教育学部附属小学校を含めた滋賀県の小学校受験の流れは、うみ塾長の動画でも解説しています。日程を考える前にご覧ください。
滋賀県には私立小学校がなく、国立の滋賀大学教育学部附属小学校が県内では唯一の選択肢になります。そのため、京都の私立小学校や国立小学校との併願を検討するご家庭が多くいらっしゃいます。併願を組むうえでまず押さえておきたいのは、「同じ時期に重なる併願」ではなく、「時期がずれているからこそ成り立つ併願」だという点です。
京都勢は夏、滋賀大附属は1月という時期の違い
当ブログで確認できた範囲では、京都の主な学校の入試時期はおおむね次のようになっています。
- 同志社小学校…2027年度は出願が2026年7月7日〜7月14日、面接が8月17日〜21日、考査が8月27日、合格発表が8月28日
- 立命館小学校…2027年度A日程(募集約120名)は面接が2026年8月17日〜20日、考査が9月6日。B日程(若干名)は考査・面接が10月10日
- ノートルダム学院小学校…2027年度A日程(約90名)は出願が2026年7月22日〜8月20日、適性検査が8月28日、親子面接が8月29日〜9月3日。B日程(若干名)は10月3日、C日程(若干名)は2027年1月27日
- 京都教育大学附属桃山小学校(国立)…2027年度は募集人員が約30名程度、学校説明会が2026年6月20日、募集要項配付が6月22日〜7月14日、願書受付が7月15日・16日
これに対して、滋賀大学教育学部附属小学校は、2027年度入試で募集要項の配布開始が2026年10月27日、出願期間が11月30日から12月4日、入学選考日が2027年1月7日、合格発表が1月15日と、年明けの日程になっています。つまり、京都の学校の多くが夏から秋にかけて考査を行うのに対し、滋賀大学教育学部附属小学校は1月に選考が行われるという、時期のずれがあります。
この時期のずれがあるからこそ、「秋に私立小学校を受験したうえで、年明けに滋賀大学教育学部附属小学校に臨む」という組み立てが、日程の上では成り立つとされています。京都の学校の結果を踏まえたうえで、滋賀大学教育学部附属小学校の対策に切り替える、あるいは並行して進めるという考え方ができるわけです。
1月入試をどう位置づけるか
滋賀大学教育学部附属小学校の1月入試は、併願の中では「最後の砦」あるいは「地元の選択肢」として位置づけられることが多くなります。京都の私立小学校が第一志望であっても、応募資格となる通学区域(大津市・草津市・栗東市の指定区域内。区域外の場合も2027年3月31日までに転居し誓約書を提出すれば出願できるとされています)を踏まえたうえで、滋賀大学教育学部附属小学校を並行して受けておくかどうかを、早い段階で決めておくと、秋以降のスケジュールが立てやすくなります。
ただし、考査の中身は学校によって異なります。京都の私立小学校の多くはペーパーを含む考査を行うとされている一方、滋賀大学教育学部附属小学校の選考内容は2026年9月16日時点で学校公式サイトには公表されていません。夏にペーパー対策を中心に進めてきたご家庭が、そのまま年末年始に別形式の考査へ切り替えるのは、準備の性質上かんたんではありません。1月入試を「本命の練習」ではなく「別の観点で見られる入試」として、早めに準備の配分を考えておくことをおすすめします。
近畿圏全体で日程が詰まりやすくなっている
近畿圏(京都・大阪・兵庫・奈良・滋賀・和歌山)の小学校受験は、ここ数年で少しずつ様子が変わってきているとされています。実際、2027年度入試では、関西大学初等部が学校公式サイトでA日程の面接を2026年8月26日〜9月6日のうち学校が指定した日、考査・行動観察を9月11日と公表しており、面接が8月下旬から始まる学校もあります。一方で、同じ8月下旬から9月上旬に考査日を置く学校もあり、日程は学校によって個別に異なります。京都・滋賀で併願を組む場合も、対象校それぞれの最新の募集要項で日程を必ず確認し、重複がないかをカレンダーに落とし込んでおくことが欠かせません。
本命がどちらかで、組み立て方を変える
併願の考え方は、本命をどちらに置くかで少し変わってきます。
京都の私立小学校が第一志望の場合は、夏の考査に照準を合わせてペーパーを含む対策を先に仕上げ、その結果を踏まえて年末年始に滋賀大学教育学部附属小学校の対策へ切り替える、という流れになります。この場合、滋賀大学教育学部附属小学校の対策期間は数か月と短くなりがちですので、選考の内容が公表され次第すぐ確認できるよう、学校公式サイトの募集要項を早いうちからチェックしておくと、切り替えがスムーズです。
一方、滋賀大学教育学部附属小学校が第一志望の場合は、応募資格となる通学区域(大津市・草津市・栗東市の指定区域内)に該当することをまず確認したうえで、夏の京都の学校は「経験を積む場」として位置づける組み方もできます。この場合も、ペーパーのある考査とペーパーのない考査の両方に触れることになるため、それぞれの対策時間の配分を早めに決めておくことが大切です。
面接は「併願校ごとに日程が散る」ことを前提に
京都の学校・滋賀大学教育学部附属小学校のいずれも、面接や親子面接が入試日程に組み込まれています。併願で問題になりやすいのは所作そのものよりも日程で、たとえば同志社小学校の面接は考査の10日ほど前、立命館小学校のA日程も8月中旬に面接が置かれており、夏は「面接→考査→次の学校の面接」と短い間隔で続きます。入退室のマナーなどの基本の所作は一度身につければどの学校でも共通して使えますので、併願校が増えるほど、直前ではなく早い時期に固めておくほうが負担が軽くなります。具体的な所作は面接の入退室・マナーの記事で解説しています。
この記事で確認できなかったこと
京都教育大学附属桃山小学校の2027年度における検定(選考)の実施日そのものと検定の内容、および滋賀大学教育学部附属小学校の考査内容については、2026年9月16日時点で各校の公式サイトでは確認できませんでした。日程や考査形式が分からない状態で併願計画を立てると、あとから重複や漏れに気づくこともありますので、併願を具体的に計画される際は、各校の最新の募集要項を必ずご確認ください。
願書は「重ならない時期」にこそ計画的に
併願で複数校を受ける場合、願書もそれぞれの学校に合わせて用意する必要があります。ここで効いてくるのが、締め切りの間隔です。京都の学校は出願が7月から8月に集中する一方、滋賀大学教育学部附属小学校の出願は11月30日から12月4日ですので、夏と初冬の2回、願書作成の山が来ることになります。1本あたりの準備には3週間程度を見込んでおくと、京都の学校の出願は6月中旬、滋賀大学教育学部附属小学校の出願は11月上旬から動き出す計算になります。志望理由は学校ごとに書き分ける必要がありますので、使い回しを前提にせず、併願校の数だけ作成期間を確保しておくと安心です。願書そのものの書き方や見直し方は願書を自分で添削するチェックポイントの記事をご覧ください。
併願を組むときに確認しておきたいこと
- 各校の出願期間・考査日・合格発表日を、最新の募集要項で一覧にする
- ペーパーの有無など、考査形式が学校によって異なることを前提に準備を配分する
- 滋賀大学教育学部附属小学校を受ける場合は、通学区域の条件に該当するかを先に確認する
- 願書の締め切りが重ならないよう、材料集め・執筆の時期を早めに設定する
具体的な日程は年度や学校によって変わりますので、断定はできません。必ず各校の最新の募集要項でご確認ください。
まとめ
京都・滋賀の併願は、「夏の京都勢」と「年明けの滋賀大学教育学部附属小学校」という時期のずれを前提に組み立てるのが基本の考え方です。ただし考査の形式が大きく異なるため、日程が両立できるからといって準備まで両立しやすいとは限りません。願書の締め切りも含めて、早めに全体のスケジュールを描いておくことが、併願を無理なく進める鍵になります。
併願の組み方やスケジュールの立て方を、ご家庭の状況に合わせて相談したい方は、個別受験相談をご利用ください。
併願校を含めた志望校選びの軸そのものから整理したい方には、志望校の選び方マニュアル完全版もあわせてご検討ください。
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