相模女子大学小学部の倍率は、実際どのくらいなのでしょうか。
数字を見ないと、対策の見当がつきません。
直近の2026年度入試では、第1回の倍率が男女あわせて約1.2倍でした。数字だけを見れば、決して高くはありません。
ただし、この学校の倍率には読み方があります。募集60名のなかに幼稚部からの内部進学者が含まれること、そして年3回に分かれていることです。ここを知らないと数字を読み違えます。
大切なのは、以下の3点です。
・直近の倍率は1.0倍から1.3倍程度で推移している
・募集60名には幼稚部からの進学者が含まれる
・枠の大半は第1回にあり、第2回以降は10名・若干名
相模女子大学小学部の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
相模女子大学小学部を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【相模女子大学小学部】直近の倍率データ
関連動画:神奈川県の小学校選びの参考に。この記事の学校を紹介しているとは限りません。
受験情報サイト「お受験じょうほう」が公表している2026年度入試(2025年10月〜2026年1月実施)の結果を、回ごとに整理します。
| 回 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 48名 | 48名 | 41名 | 約1.2倍 |
| 第2回 | 9名 | 7名 | 6名 | 約1.2倍 |
| 第3回 | 1名 | 1名 | 1名 | 約1.0倍 |
男女別に見ると、第1回は男子が志願16名に対して合格12名、女子が志願32名に対して合格29名でした。
倍率は年度によって変わりますので、出願前には必ず学校公式の募集要項と最新の入試結果でご確認ください。
【相模女子大学小学部】募集人員は回ごとに大きく違います
倍率を読むうえで欠かせないのが、募集人員の内訳です。2027年度の要項では次のようになっています。
- 第1回:60名(男女・相模女子大学幼稚部からの進学者を含む)
- 第2回:10名(男女)
- 第3回:若干名(男女)
つまり枠の大半は第1回にあります。第2回、第3回は補充の位置づけです。
「複数回あるから、どこかで受かればいい」と考えるのは危険です。第1回に全力を注ぐのが基本になります。
内部進学者を含む点に注意
第1回の60名には、相模女子大学幼稚部から進学されるお子さまが含まれています。学校は正確な人数を公表していませんが、外部から受験するご家庭が実際に争う枠は、60名より少ないと考えるのが自然です。
見た目の倍率が1.2倍でも、外部受験生にとっての実感はもう少し厳しくなる可能性があります。
【相模女子大学小学部】倍率が低い理由をどう考えるか
1.0倍から1.3倍という数字を見て「入りやすい学校」と受け取る方がいます。ここは冷静に整理しておきましょう。
母数が小さいため、数字が動きやすい
第1回の志願者は48名です。人数が少ないぶん、数名の増減で倍率は大きく変わります。ある年に1.2倍でも、翌年に1.5倍になることは十分ありえます。
不合格者は確かに出ています
2026年度の第1回は、48名が受験して合格が41名でした。7名は不合格です。倍率が低くても、全員が受かるわけではありません。
受験する層が絞られている
小田急線の相模大野駅から徒歩10分、スクールバスはありません。通学圏が自然に限られるため、記念受験のような層が少なく、真剣に検討したご家庭が集まります。母数が小さいことと、競争が緩いことは別の話です。
大切なのは「学校が求める子ども像に合うか」
この学校の考査は、対話活動・集団行動・認知テスト等と親子面接で構成されています。ペーパーの点数を積み上げるタイプの入試ではありません。
数字を追うよりも、学校が何を見ているかを理解するほうが合格に近づきます。試験の中身は試験内容の記事で解説しています。
【相模女子大学小学部】複数回受験制度と倍率の関係
この学校には、検定料30,000円で第1回から第3回まで挑戦できる複数回受験制度があります。1回ずつ出願すると各20,000円ですので、2回以上受けるなら有利です。
ただし第1回の出願期間内に手続きが必要です
制度を使うには、第1回の出願期間(2027年度入試では2026年10月13日正午まで)に申し込む必要があります。「落ちてから考える」では間に合いません。
各回で試験内容が変わります
学校は「第1回、第2回、第3回の入学試験はそれぞれ異なる試験内容です。試験内容等の免除はありません」と明記しています。同じ試験を3回受けられるわけではない点に注意してください。
制度の詳細は入試日程の記事にまとめています。
【相模女子大学小学部】倍率より大切な準備
対話ができるお子さまに育てる
考査の筆頭に挙げられているのが「対話活動」です。大人と自然にやりとりできるか、自分の考えを言葉にできるか。ここは直前の練習では仕上がりません。
ご家庭では、お子さまの話を最後まで聞く、答えを先回りして言わない、といったことを意識してみてください。
集団のなかでのふるまいを整える
集団行動では、指示を聞けるか、順番を待てるか、友だちと関われるかが見られます。少人数の学校ですので、一人ひとりが丁寧に見られると考えてください。
親子面接に向けてご夫婦で言葉をそろえる
面接は試験当日におこなわれます。お子さまの試験中に校長先生から保護者へ講話がある点も、この学校の特徴です。学校が何を大切にしているかを理解しておくことが欠かせません。面接対策では、ご家庭ごとに言葉を整えるお手伝いをしています。
倍率を出願プランに活かす4つの視点
倍率の数字は、眺めて終わりにしてしまうと意味がありません。相模女子大学小学部の場合は、回ごとの募集人員と志願者数の差がはっきりしていますので、出願プランを組み立てる材料として使えます。
①第1回に出願するかどうかを決める
第1回は募集人員がもっとも多く、志願者数も多くなります。倍率だけを見ると第1回が高く出やすいのですが、枠が広い分、合格者数そのものも多くなります。ご家庭の準備が10月の時点で整っているのであれば、まず第1回に出願されるのが基本の形です。準備が間に合っていない状態で臨むより、第2回に照準を合わせたほうが結果につながることもあります。
②第2回・第3回を「保険」と考えない
第2回・第3回は募集人員が限られますので、第1回が残念だった場合の受け皿としてだけ考えると、対策が薄くなりがちです。回ごとに試験内容が変わりますので、出願する可能性がある回については、あらかじめ内容を確認して準備しておく必要があります。
③併願校とのバランスのなかで見る
神奈川県内の私立小学校のなかでは、相模女子大学小学部は複数回受験ができる点が大きな特徴です。他校の試験日と重ならない回を選べば、実質的に受験機会を増やすことができます。倍率を見るときは、その学校単体ではなく、ご家庭全体の受験スケジュールのなかでどう位置づけるかという視点をお持ちください。
④数字が出そろうのを待たない
倍率が確定するのは入試が終わったあとです。出願の時点では前年度までの数字しかわかりません。ですから、倍率を見て出願を決めるというより、これまでの傾向から大きく外れないだろうという前提で準備を進め、学校が求めるお子さまの姿に近づけていくほうが確実です。
【相模女子大学小学部】倍率についてよくある疑問
Q. 倍率が低いなら対策は不要ですか
そうではありません。直近の第1回でも7名が不合格になっています。少人数の学校ほど、お子さまとご家庭が丁寧に見られます。
Q. 男子と女子で倍率は違いますか
2026年度の第1回では、男子が志願16名・合格12名、女子が志願32名・合格29名でした。年度により変わりますが、女子のほうが志願者数は多い傾向です。男子については男子と共学の記事もご覧ください。
Q. 補欠合格はありますか
2026年度は第2回で補欠者が1名という記録が公表されています。人数が少ないため、年度によって有無が分かれます。
Q. 第2回・第3回は不利になりますか
募集人員が第2回10名、第3回若干名と限られますので、枠の面では第1回が有利です。ただし各回で試験内容が異なるため、お子さまの得意分野との相性で結果が変わることもあります。
Q. 何倍くらいなら安心できますか
倍率で安心はできません。この学校が見ているのは点数の順位ではなく、対話や集団のなかでの姿です。数字ではなく、学校が求める子ども像に近づけているかで判断してください。
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