小学校受験の面接で、子どもはどんなことを見られるの?!
うちの子は人見知りなので、心配です。
【小学校受験面接】子供に問われるテーマの全体像
お子さまに向けられる内容は、暗記で対応するものではありません。生活の中でどう過ごしてきたかが、そのまま出ます。まずは、どの分野が確かめられるのかを、保護者が整理しておきましょう。
- 自分のこと(名前・年齢・住まいの覚え方)
- 家族のこと(家族構成、家庭での過ごし方)
- 幼稚園・保育園での生活(先生やお友達との関わり)
- お友達とのトラブルへの向き合い方
- 家庭での役割(お手伝い・習慣になっていること)
- 好きな遊び・好きな本・夢中になっていること
- 休日や長期休みの思い出
- ほめられた経験・叱られた経験
- 将来なりたいもの
- 入学後に楽しみにしていること
この10の分野を眺めると、共通点が見えてきます。どれも「経験していなければ答えられない」ことばかりです。つまり面接の準備とは、答えを用意することではなく、答えられるだけの経験を積み、それを言葉にする習慣をつくることだと分かります。
分野ごとに、見られている中身は違います
自分のことや家族のことは、正確に言えるかどうかという単純な確認です。ここは覚えてしまって構いません。
一方、お友達との関わりや、叱られた経験のような分野は、正解のない話です。ここで見られているのは出来事そのものではなく、その子がどう受けとめたか、そしてそれを自分の言葉にできるかどうかです。
好きなことや思い出の分野は、話が広がるかどうかが分かれ目になります。ひとことで終わってしまう子と、そこから一歩踏み込める子とでは、伝わる印象が大きく変わります。
実際の問われ方も見ておきましょう。名前を答えたあと、住所や電話番号まで確かめられることがあります。園については、園の名前だけでなく、担任の先生の名前や、仲のよいお友達の名前を何人か挙げるところまで求められます。
- お友達といつも何をして遊んでいるのかを、遊びの中身まで尋ねられます
- お友達に意地悪をされたら自分ならどうするかという、場面を示した問いが出ます
- その日の朝に何を食べたかという形で、生活のリズムに触れる問いが出ます
- 家でどんなお手伝いをしているのか、習い事は何をしているのかを尋ねられます
- いちばん好きなことや好きな絵本について、どんなお話なのかまで説明を求められます
- ふだん見ているテレビや動画について、その中身まで尋ねられることもあります
- 長いお休みのいちばんの思い出や、休日に家族で何をしているのかを尋ねられます
- お父さま・お母さまの名前、最近ほめられた場面、叱られた場面を挙げるよう求められます
- お父さま・お母さまのどんなところが好きなのか、どんな遊びをしているのかを尋ねられます
- きょうだいの名前や、けんかをしたときに自分はどうしたのかを尋ねられます
- 大きくなったら何になりたいのか、そしてなぜそう思うのかまで問われます
- 志望校に来たことがあるか、小学生になったら何をがんばりたいか、入学後に楽しみにしていることを尋ねられます
特徴的なのは、一つ答えて終わりにならないことです。答えたあとに、どうしてそう思うのかと理由を重ねて尋ねられる形が多く見られます。ですからご家庭での会話でも、答えを引き出したあとに一歩だけ理由を返してもらう、という順番で練習しておくと効きます。
【小学校受験面接】子供のテーマを把握しておくこと
お子さまの面接対策では、まず保護者がテーマを把握することが重要です。どの分野が確かめられるかを知っておけば、普段のちょっとしたスキマ時間でも練習ができますね。
では、テーマを把握した後はどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。
練習は必要!でも覚え込む必要はない
よくお子さまに「こう聞かれたら、◯◯と答えなさい」と徹底的に教え込むご家庭がありますが、これはあまり良い対策ではありません。もちろんお子さまの性格的に、そのほうが良いとの判断でしたら問題はありません。
しかし多くのお子さまは、出来上がった回答の暗記ですと、忘れた時に無言になってしまいます。そのため、「この場面には絶対にこの回答」という覚え込みは、基本的におすすめできません。
夕食時や移動中など、ちょっとした時間に軽いゲーム感覚で練習をしておけば、何度もこなすうちに大まかな答えがお子さまの中で出来上がってきます。そのほうが、本番でも臨機応変に対応する力を付けることができますよ。
大まかな答えを本人と相談しながら用意しておくことも良いでしょう。しかし、細かく教え込んだり、親がすべての答えを用意したりと、厳しく指導することだけは避けてください。
自分の言葉で話せるようにしておく
面接官はプロですから、「これは親が用意した回答だな」「事前に丸暗記してきたな」というのはすぐにわかります。もちろん、住所や電話番号、人の名前といった情報は暗記で構いませんが、その他の分野はできる限りお子さま自身の言葉で伝えましょう。
たとえば家族との遊びについて、「公園でかくれんぼをします」と一言で答える子もいれば、「一緒にサッカーをします。お父さんはとっても上手なので、楽しいです」と、長い文で答えられる子もいるでしょう。
それぞれの個性や力量がありますから、その子自身が答えやすい言葉で、面接官の目を見てハキハキと伝えられれば大丈夫です。何よりもお子さまが自分の言葉で素直に、一生懸命答える姿を、学校側もしっかりと評価しています。
テーマに出てくる内容を経験させておく
面接では、長期休みの過ごし方や、家庭での役割といった、何かの経験をたどる分野がよく取り上げられます。実際に経験していないことを答えることは、そもそもできませんよね。
答えを作って覚えさせたとしても、実際に経験のないものは覚えにくく、お子さまも上手く答えられないため面接官にはすぐわかってしまいます。
テーマを把握し、事前に経験が必要なものは必ず何度か家族で取り組んでください。お手伝いであれば習慣化が必要です。
【小学校受験面接】答えの組み立て方を家庭で共有する
お子さまの受け答えは、次の順番を決めておくだけで、ぐっと伝わりやすくなります。
- まず、たずねられたことにひとことで答える
- 次に、それにまつわる出来事をひとつだけ足す
- 最後に、そのときどう思ったかを添える
この三段だけを合言葉にしておけば、どんな分野に話が向いても形が崩れません。台本を覚えるのとは違い、その日その場で出てきた言葉で組み立てられるようになります。
保護者の側にも準備があります。お子さまが家庭で話した出来事を、お父様とお母様が知らないと、保護者への受け答えとかみ合わなくなることがあります。夕食のときに、その日の出来事をひとつ共有する習慣をつくっておきましょう。
【小学校受験面接】答えに詰まったときの立て直し方
本番でいちばん多いのは、答えられないことではなく、答えられなかったあとに固まってしまうことです。ここは練習で必ず備えておけます。
まず、お子さまに「わからないときは、わかりませんと言っていい」と伝えてください。黙ったままの時間が続くほうが、お子さまにとってつらく、印象も残ります。あわせて「もう一度言ってください、と聞き返してもいい」ことも教えておきます。この二つの逃げ道を持っているだけで、表情がまったく変わります。
次に、答えたあとに止まってしまう場合です。好きな遊びの話が「ブロックです」で終わってしまうお子さまには、答えのあとに一つだけ足す練習をします。何を作るのか、だれと遊ぶのか、どこが楽しいのか。この三つのうちどれか一つを足す、と決めておくと、覚え込ませなくても文が伸びます。
保護者が同席する面接では、お子さまが詰まったときに助け船を出したくなりますが、目配せや小声の促しは控えてください。お子さまが自分で立て直すのを、穏やかな表情で待つ姿そのものが見られています。どうしても長引いたときは、面接官が助けてくださいますので、任せて大丈夫です。
練習は直前の一週間、一日五分で十分です。朝の身支度のあとに三つだけ。取り上げる分野は毎回変え、同じ分野でも切り口をずらしてください。園での楽しい時間について聞く日もあれば、園でがんばっていることに触れる日もある、というようにずらすと、丸暗記の答えが崩れて自分の言葉が出てきます。入退室のマナーとあわせて整えておくと安心です。
【小学校受験面接】子供への面接についてよくある質問
敬語は使えたほうがよいですか
無理に敬語を使う必要はありません。語尾を「です」「ます」でそろえて、最後まではっきり言えれば十分です。年齢に合わない言い回しは、かえって練習の跡が見えてしまいます。
「わかりません」と答えたら減点されますか
その一言で不合格になることはありません。見られているのは、わからないときにどうふるまうかです。困った顔のまま黙るのではなく、相手を見て正直に伝えられれば、それは立派な受け答えです。
人見知りが強く、初めての人だと声が出ません
練習より先に、知らない大人と話す機会を増やしてください。お店で注文する、図書館で本の場所をたずねる、近所の方に挨拶をする。小さな成功を重ねたほうが、模擬面接を何度も受けるより確実に効きます。
練習のしすぎで、暗記した答えになってしまいました
一度、練習用の紙を手放してください。そのうえで、その日にあった出来事を一つ話す時間を毎日作ります。話す力が戻ってきてから、面接の形に戻せば大丈夫です。ご家庭だけで立て直すのが難しいときは、面接レッスンやオンライン個別相談もご利用いただけます。
【小学校受験面接】子供の質問事項をプロが解説まとめ
いかがでしたか。小学校受験の面接では、お子さまに向けられるテーマはどの学校でも共通するものが多くあります。完璧な受け答えより、お子さま自身の言葉で一生懸命伝えようとする意欲や力があるか、主体性や基本的な礼儀を重視されています。面接の雰囲気は独特ですから、緊張していつもの力が発揮できないことも考慮し、できる限り多くの練習をしておく必要があります。
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