お茶の水女子大学附属小学校は、親の出番が多く、共働き家庭にはハードルが高い」 教室の現場におりますと、そのような懸念を抱かれ、受験を躊躇される親御さんからのご相談を数多くいただきます。
結論から申し上げますと、共働きのご家庭であっても合格をいただき、充実した学校生活を送ることは十分に可能です。
しかし、単に「合格する」ことと、「入学後の生活を回していく」ことは全くの別問題であると認識しなければなりません。
国立大学の附属校という特殊性を正しく理解し、緻密に戦略を練り、準備を進めることが不可欠だからです。
長年、多くのご家庭の挑戦を支援してきた視点から、お茶の水女子大学附属小学校合格を目指す共働き家庭が知っておくべき「覚悟」と「対策」について、学校側の公式見解や実態を踏まえて解説いたします。
【お茶の水女子大学附属小学校】共働きは合否に関係ある?
まず、多くの保護者様が最も気にされる合否への影響についてです。
「共働きである」という事実そのものが、合否判定において不利になることは決してありません。
学校側も公式の説明会やQ&A資料において、「実際に入学している家庭の中にも共働きの方は多数いる」旨を明言しており、就労状況がマイナス要因にならないことは公にされています。
しかし、ここで重要なのは「共働きでも大丈夫」という言葉を額面通りに受け取るのではなく、その背景にある学校側の意図を読み解くことです。
お茶の水女子大学附属小学校は、大学の教育研究を行う「実験・実証の場」としての使命を担っています。
そのため、保護者にはその教育活動への「全面的な協力」が求められるのです。
実際の入試面接やアンケートにおいては、以下のような質問を通じて「学校生活をサポートできる具体的な体制」が厳しくチェックされる傾向にあります。
一つ目は、緊急時の対応能力です。
「お子さんが学校で急に発熱した際、どなたがどのようにお迎えに来られますか」といった質問がなされます。
これに対し、夫婦での役割分担や、祖父母、シッターなどのバックアップ体制が具体的に整っているかが問われます。
二つ目は、行事への参加姿勢と実行能力です。
「平日の保護者会や行事に参加できますか」という問いは、単なる意思確認ではありません。 実際に仕事を調整し、駆けつけることができるかという実行能力を確認するものです。
つまり、面接官が見ているのは「親が働いているかどうか」ではありません。 「教育研究のパートナーとして、学校の要請に対し、遅滞なく応じられる体制(チーム)を家庭内で構築できているか」という点です。
「仕事だから無理」という姿勢ではなく、「夫婦で調整し、どうしても難しい場合は祖父母や病児保育を活用して確実に対応します」といった具体的なリスク管理能力を提示することが重要です。
この体制が整っていることを論理的に説明できれば、共働きであることはハンディキャップにはなり得ません。
【お茶の水女子大学附属小学校】共働きなら使いたい!アフタースクールや学童はどうしてる?
共働き家庭にとって、合否以上に現実的な課題となるのが「放課後の居場所」の確保です。
残念ながら、お茶の水女子大学附属小学校には、私立小学校のような校内アフタースクール(学童保育)は設置されておりません。
そのため、放課後の過ごし方は、各家庭が責任を持って確保する必要があります。 多くの共働きのご家庭は、学校がある文京区大塚・茗荷谷エリアの民間学童や、居住地域の公立学童をうまく組み合わせて活用されています。
幸い、このエリアは国立小学校に通う児童が多く、民間学童の選択肢も非常に充実しています。
一つ目の選択肢は、習い事一体型の民間学童です。
学校周辺には、最長21時頃までの預かりに加え、英語やプログラミング、絵画などの習い事をワンストップで提供する施設が存在します。
移動のロスがなく、施設間の送迎サービスを行っている場所もあるため、働く親御さんにとっては強力なサポーターとなります。
二つ目の選択肢は、学習・進学塾連携型の学童です。
お茶の水女子大学附属小学校特有の進学事情を見据え、中学受験塾と連携した学童を選ぶご家庭も少なくありません。
宿題のフォローや、高学年に向けた学習習慣の定着を目的としています。
また、入学当初の4月は、登下校に慣れるまで保護者の送迎が求められます。
さらに、国立小学校は夏休みなどの長期休暇が長く、独自の休校日も設定されることがあります。
合格してから慌てて探すのではなく、「長期休暇や変則的なスケジュールにも対応できる預け先」を入学前に複数確保しておくことが、4月からの生活を破綻させないための鉄則です。
【お茶の水女子大学附属小学校】共働きなら知りたい!保護者参加の負担と頻度
「親の出番が多い」とされる国立小学校ですが、お茶の水女子大学附属小学校の現状を正しく把握しておく必要があります。
まず、来校頻度の目安についてです。
学校側の公式情報によると、特に手厚いサポートが必要な1年生・2年生の間は、学習支援や送迎などで「多いときで月に2回から3回くらい」の来校をお願いする場合があるとされています。
また、入学直後は「登下校に慣れて1人で安心して通学できるまで」の送迎が必須となります。
ここは有給休暇を夫婦で交代で取得するなど、4月のスケジュールを完全に空けておく覚悟が必要です。
次に、PTAと協力体制についてです。
保護者組織(後援会や「まきば会」など)があり、学校行事の運営や環境整備(芝刈りボランティアなど)に協力する文化があります。
これらは「強制」というよりも、「学校の研究教育活動を支える」という意識で、保護者が主体的に関わる側面が強いのが特徴です。
実際、共働きの方も多く在籍しており、お互いにスケジュールを調整し、協力し合いながら活動している様子が見受けられます。
そして、共働き家庭にとって最大の味方となるのが「完全給食」です。
お弁当作りの負担がないことは、朝の時間のゆとりに直結します。
これは、他の国立小学校と比較しても、お茶の水女子大学附属小学校の大きなメリットであり、保護者の負担軽減に大きく寄与しています。
【お茶の水女子大学附属小学校】共働きで通わせるリアルな声
実際に受験を乗り越え、現在通わせていらっしゃるご家庭の状況を見ると、いくつかの共通点や工夫が見えてきます。
まず、入試対策における工夫です。
お茶の水女子大学附属小学校の入試(第2次検定)では、ペーパーテストがなく、個別テスト(口頭試問)、行動観察、製作、運動などが実施されます。
これらは机上の詰め込み学習だけでなく、日々の生活での「お手伝い」や「親子の会話」が活きる分野です。
入試では「言語化して説明できること」や「意欲的に取り組む姿勢」が重視されるため、共働きで時間が限られていても、日常生活の中でコミュニケーションを密にすることで、合格を勝ち取った例は枚挙に暇がありません。
次に、親の作文(アンケート)の重要性です。
抽選通過後に提出する「保護者アンケート」は極めて重要です。
「家庭での教育方針」や「学校の研究への理解」について記述が求められ、面接でもその内容が深掘りされます。
ここで「学校の理念(自主協同)を深く理解しているか」が見透かされます。
普段から夫婦で教育方針をすり合わせ、学校の方針と合致しているかを確認しているご家庭が強いのはこのためです。
最後に、「男子の進学」という現実についてです。
ここはしっかりと認識しておく必要があります。
お茶の水女子大学附属小学校は中学校までは共学ですが、附属高校は「女子校」となります。
つまり、男子児童は中学卒業のタイミングで必ず外部受験をしなければなりません。
そのため、男子の保護者は、高学年になると通塾や進路サポートが必要になることを、入学前からライフプランに組み込んでおく必要があります。
【お茶の水女子大学附属小学校×共働き】学童・保護者参加・合否への影響まとめ
お茶の水女子大学附属小学校は、「自主協同」の理念のもと、自ら考え行動する子どもを育てる素晴らしい学校です。
共働き家庭にとっても、週5回の完全給食や質の高い教育環境は非常に魅力的です。
合格し、充実した6年間を送るためのポイントは以下の3点に集約されます。
第一に、「チーム我が家」の結成です。
面接で問われる「緊急時の対応」や「行事参加」に対し、夫婦、祖父母、民間サービスを総動員したバックアップ体制を構築し、それを具体的に説明できるようにすることです。
第二に、学校理念への深い理解とリスペクトです。
「子供を預かってもらう場所」ではなく「教育研究に協力する場」という意識を持つことです。
保護者アンケートや面接では、この姿勢が厳しくチェックされます。 第三に、放課後戦略の早期着手です。
校内学童がないことを前提に、茗荷谷エリアの民間学童や習い事をリサーチし、子どもの安全な居場所と学習環境を確保することです。
「共働きだから無理」と諦める必要は全くありません。
ただ、公立小学校に通うよりも「親のマネジメント力」が問われるのは事実です。
その手間をかけてでも、お子様に「お茶の水」という環境を与えたいか。
ご夫婦でしっかり話し合い、準備を進めれば、道は必ず開けます。
1.jpg)
























