小学校受験を検討するご家庭の多くは、東京都およびその近郊に居住しています。
私立小学校の場合、通学距離の制限がない学校も多く、必ずしも自宅近くの学校だけが選択肢になるとは限りません。
一方で、
「どの学校が難しいのか」
「偏差値のような目安が分かりにくい」
と感じている方が多いのも事実です。
本記事では、東京都の私立小学校を「合格倍率」を一つの指標として整理したランキングを紹介します。
なお、小学校受験は学力試験のみで合否が決まるものではありません。
ランキングはあくまで志望校検討の参考資料としてご活用ください。
小学校受験における「ランキング」の考え方
小学校受験では、中学・高校受験のように明確な偏差値が公表されていません。
そのため、難易度の目安として用いられることが多いのが合格倍率です。
ただし、倍率が高い理由はさまざまで、
・募集人数が少ない
・内部進学者が多い
・第一志望率が高い
・記念受験が少ない
といった背景も含まれます。
倍率が高い=良い学校、低い=簡単な学校という意味ではありません。
東京の私立小学校ランキング(倍率目安)
ここでは、比較的倍率が高い学校を中心に、難易度の目安として整理します。
倍率10倍前後|最難関校
この層は、毎年非常に高い競争率となる学校群です。
・東洋英和女学院小学部(約11倍前後)
・雙葉小学校(約10倍前後)
・慶應義塾幼稚舎(約10倍前後)
いずれも長い歴史と明確な教育理念を持ち、
家庭の教育観・生活姿勢・親子の在り方まで含めて総合的に見られます。
倍率8〜9倍台|難関校
・東京農業大学稲花小学校
・学習院初等科
・桐朋学園小学校
・早稲田実業学校初等部
学力だけでなく、
主体性・思考力・行動観察での立ち振る舞いが重視される傾向があります。
倍率6〜7倍台|準最難関校
・青山学院初等部
・暁星小学校
・日本女子大学附属豊明小学校
・立教女学院小学校
・白百合学園小学校
・成城学園初等学校
「第一志望率が高い」「学校研究が深い家庭が多い」ことが特徴です。
願書や面接の完成度が合否を分けやすい層でもあります。
倍率4〜5倍台|上位人気校
・成蹊小学校
・田園調布雙葉小学校
・聖心女子学院初等科
・東京都市大学付属小学校
・立教小学校
教育内容・校風に明確な特色があり、
家庭の方針との一致が重視されます。
倍率3倍前後|中堅〜人気校
・昭和女子大学附属昭和小学校
・光塩女子学院初等科
・トキワ松学園小学校
・サレジアン国際目黒星美小学校
・宝仙学園小学校
学校ごとのカラーが強く、
「合う・合わない」がはっきり分かれやすいゾーンです。
倍率2倍前後|比較的受験しやすい学校
・玉川学園小学部
・晃華学園小学校
・和光小学校
・文教大学付属小学校
・新渡戸文化小学校
倍率は落ち着いていますが、
全員合格ではなく、学校理解と準備は必須です。
ランキングを見るときの注意点
小学校受験において大切なのは、
・倍率の高さ
・知名度
・進学実績
ではなく、
お子さまの特性と学校の教育方針が合っているかです。
倍率が高い学校ほど、
「家庭像」「子ども像」が明確に定まっている傾向があります。
まとめ|倍率は目安、最優先は相性
東京の私立小学校は、それぞれが独自の教育理念と校風を持っています。
倍率はあくまで難易度の一指標であり、合否を左右する本質ではありません。
・家庭の教育観
・お子さまの性格や発達段階
・学校との相性
これらを丁寧に整理したうえで、
志望校を検討していくことが、小学校受験成功への近道といえるでしょう。
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