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【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
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【小学校受験】釣り合い(重さ比べ)|出題内容や解き方をプロが解説!

うみ塾長
うみ塾長

「釣り合い(重さ比べ)」とは、シーソーや天秤に乗せた物の左右のバランスを考えるタイプの問題です。「シーソー(重さ比べ)」と似た問題ですが、「シーソー」はどちらに傾くかに主眼を置いた問題であるのに対して、「釣り合い」は重さのバランスが取れるかどうかに主眼を置いた問題になっています。「シーソー」も「釣り合い」も小学校受験では頻出の問題ですので、しっかりと対策をしておきましょう。

【小学校受験】釣り合い(重さ比べ)の出題意図は?

「釣り合い」では、主にシーソーを使って釣り合うかどうかを判断します。シーソーを題材にした出題には、次のような意図があると考えられます。

 

シーソー遊びの経験があるか

小学校受験では、しりとり、サイコロ、鏡、動植物など、子どもたちの日常生活に密接に関わる題材で出題されることがよくあります。シーソーもそのひとつで、子どもたちにも親しみのある遊具という理由で題材になっています。公園でたくさん遊んだことのあるお子さまなら、「シーソーに物を乗せる」という問題の意味を理解しやすいので、ご家庭でも豊かな遊びの経験があるかを求められていると解釈できます。

 

科学的な常識があるか

シーソーや天秤は、「重い方が下がり、軽い方が上がる」「重さが同じ時はバランスが取れる」という性質の遊具・器具です。当たり前のようなことですが、このことを自覚的に理解できていないお子さまもいらっしゃいます。大人にとって常識でも、幼児期のお子さまには言語化してきちんと説明してあげることが必要です。

なお、小学校受験における「シーソー」の問題では、てこの原理(支点からの距離による力点に作用する重さの違い)は考えないものとするのが一般的です。

 

論理的思考力があるか

「釣り合い」では、「りんご1個とみかん2個が釣り合う時、りんご3個とみかん何個が釣り合いますか。」のような問題が出されます。このような問題では、「りんご1個でみかん2個だから、りんご2個ならみかん4個、りんご3個ならみかん6個」のように論理的に考えることが大切です。

 

条件を整理する力があるか

「釣り合い」の問題では、複数のシーソーを用いて2者関係・3者関係・4者関係の重さを比較することもあります。そのため、釣り合う条件を整理して、どちらに傾くか(または釣り合うか)を考えないといけません。例えば、「〇=⬜︎⬜︎」かつ「⬜︎=△△」なら、「◯=△△△△」となります。もしこの考え方が難しい場合、別冊の『小学校受験問題集 置き換え』を活用して記号などを置き換える方法について学習しましょう。

【小学校受験】釣り合い(重さ比べ)の出題方法は?

「釣り合い」の出題方法には、大きく2つの方法があります。

 

個別テスト・口頭試問

個別テスト・口頭試問による出題では、釣り合う条件を確認した後に、「シーソーの左側にりんごが3つ乗っているとき、シーソーの右側にみかんをいくつ乗せればシーソーが釣り合いますか」のような問題が出されます。実際に模型などの具体物を使って答える問題が出されることもあります。

 

ペーパーテスト

ペーパーテストでは、釣り合う条件が描かれていて、「絵のようにシーソーにりんごが乗っている時、シーソーの反対にみかんをいくつ乗せれば釣り合いますか。その数だけ、シーソーの上に丸を描きましょう。」のような問題が出されます。釣り合う数だけ丸を描く問題の他にも、釣り合うシーソーを選ぶ問題もあります。

【小学校受験】釣り合い(重さ比べ)の出題内容は?

「釣り合い」の出題内容には、「等しい重さを考える問題」と「条件から重さを比べる問題」があります。

 

等しい重さを考える問題

シーソーが釣り合うように(同じ重さになるように)するにはどうすればよいかを問う問題です。2者関係・3者関係・4者関係と、比べるものが増えると難易度は増しますが、「重い方が下がる」「重さが同じだと釣り合う」というシーソーの基本的な考え方が分かれば十分に正答を導くことができます。重さを比べる道具として、シーソーではなく、天秤が使われることもあります。

 

条件から重さを比べる問題

「釣り合い」と「シーソー」を組み合わせた出題パターンです。例えば、「りんご1個とみかん2個が釣り合っているとき、りんご2個とみかん3個ではどちらに傾きますか」というような問題が、このパターンの問題です。「釣り合う場合はシーソーの真ん中の四角に丸を描きましょう。」のように、釣り合う場合を考慮する問題もあります。

【小学校受験】釣り合い(重さ比べ)の解き方は?

「釣り合い」の問題を理解するためには、シーソーや天秤の仕組みを理解していることが大前提です。実際にシーソーで遊んだことのあるお子さまは、「重い方が下がって、軽い方が下がる」「重さが同じ時は釣り合う」ということを感覚的に理解できていると思います。もしお子さまがシーソーの仕組みがをよく理解していない場合は、簡易的なシーソーを作るなどしてシーソーの仕組みを理解させてあげましょう。また、天秤を使ったことがないお子さまは多いと思いますので、天秤についても教えておくと安心です。

「釣り合い」の解き方には、大きく2通りの方法があります。1つ目は、条件をそのまま適用しながら問題を解く方法です。例えば「レモン1個といちご2個が釣り合っています。レモン2個が乗ったシーソーにいちごをいくつ乗せるとシーソーが釣り合いますか。いちごの数だけ丸を描きましょう。」という問題を考えてみましょう。大人では比の性質を使って「1:2=2:4」と考えますが、小学校受験では条件をそのまま使って問題を解いていきます。具体的には、レモンを1つ消して、丸を2つ描くという作業を2回繰り返すわけです。こうすることで、比の性質や計算を使わずに問題を解くことができます。

2つ目の方法は、「置き換え」の考え方を使う方法です。この方法は比べる物の関係が増えたり、条件が複雑になったりしても活用できるというメリットがあります。「置き換え」の解き方については、こちらの教材で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【思考】釣り合い(教材サンプル)

【思考】2 釣り合いサンプル
教材サンプルのダウンロードはこちらから

【小学校受験】釣り合い(重さ比べ)|まとめ

「釣り合い」は、条件をそのまま適用させたり、置き換えの考え方を使ったりすることで解くことができる問題です。頭の中だけで考えると混乱してしまうお子さまもいらっしゃいますので、具体物を操作しながら教えてあげるのがよいでしょう。また、解き方を身につけるためには、練習問題を解くことも必要です。ぜひ本記事でご紹介した教材をご活用いただき、小学校受験で頻出の「釣り合い」の解き方をマスターしていただけたらと思います。

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
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など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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