ママ
ママ
来年から幼稚園なのですが、入園前にできるようにしておいたほうがいいことはありますか?何歳までに何ができればいいのか知りたいです。
うみ塾長
うみ塾長
「何歳までにできなければいけない」という基準はありません。ただ、今のお子さまの様子を知っておくと、次に何をやってみるかが見えてきます。モンテッソーリの視点で20項目のチェック表を作ったので、判定ではなくヒント探しに使ってくださいね。

入園が近づくと、「トイレは?」「着がえは?」「ほかの子と比べて大丈夫?」と、気になることが増えてきます。幼稚園受験を考えているご家庭なら、なおさらでしょう。

この記事では、入園前の「生活力」を、モンテッソーリの考え方を取り入れて5つの分野・20項目に整理しました。チェック表の使い方と、面接で話せる家庭の取り組みにする方法もお伝えします。このチェック表は、できる・できないを判定するものではありません。子どもの発達には個人差があります。お子さまの「今やりたいこと」を見つけるヒントとして使ってください。

園選びや受験準備に不安がある方へ

元幼稚園受験面接官のうみ塾長が、ご家庭の状況をうかがいながら、園選びと準備の進め方を一緒に整理します。

▶ 個別相談の詳細を見る

生活力とは

この記事でいう生活力とは、毎日の生活の中で、自分のことを自分でしようとする力のことです。モンテッソーリ教育では「日常生活の練習」という分野があり、着がえや注ぐ、運ぶといった生活の動きを大切にしています。

ここでは、生活力を次の5つに分けて考えます。

  • 自分のこと:着がえ、手洗い、食事など
  • 物の扱い:運ぶ、開ける・閉める、片づけるなど
  • お手伝い:家族のためにできる小さな仕事
  • 見る・聞く:人の話を聞く、まねをするなど
  • 制作の土台:貼る、つまむ、なぞるなどの手先の動き

20項目のチェック表

分野 チェック項目
自分のこと ①手を洗おうとする ②靴をはこうとする ③スプーンやフォークで食べようとする ④脱いだ服をかごに入れようとする
物の扱い ⑤おもちゃを箱に戻そうとする ⑥ふたを開け閉めしようとする ⑦物を両手で持って運ぼうとする ⑧引き出しを開け閉めしようとする
お手伝い ⑨スプーンなどを並べようとする ⑩タオルをたたもうとする ⑪こぼした物をふこうとする ⑫頼まれた物を持ってこようとする
見る・聞く ⑬名前を呼ばれると振り向く ⑭大人の動きをまねしようとする ⑮簡単なお願いを聞いて動こうとする ⑯絵本を最後まで見ようとする
制作の土台 ⑰シールをはがして貼ろうとする ⑱洗濯ばさみをつまもうとする ⑲クレヨンで線をかこうとする ⑳のりで紙を貼ろうとする

項目はすべて「〜しようとする」にしています。上手にできるかどうかではなく、やってみようとする気持ちがあるかを見てください。印刷して使えるチェックシートも用意しています。シールは大人が台紙からはがしてから渡してください。

「できない」ではなく「今やりたいこと」を見つける使い方

チェック表を使うと、つい「できていない項目」に目が行きがちです。でも、この表の目的は、足りないところを探すことではありません。

おすすめの使い方は、まず「最近よくやろうとしていること」に印をつけることです。たとえば、⑦の「運ぼうとする」に当てはまるなら、運ぶお手伝いを生活の中に増やしてみる。⑰の「シールを貼ろうとする」に当てはまるなら、シール貼りの台紙を用意してみる。子どもが今やりたい動きを伸ばしていく、という考え方です。

まだ興味を示していない項目は、無理に練習させる必要はありません。大人が楽しそうにやって見せるくらいで十分です。興味は、ある日突然わいてくることもあります。そのときに道具がすぐ手に取れる場所にあるよう、環境だけ整えておきましょう。

チェックするときの3つの注意

  • ほかの子どもや、きょうだいと比べない
  • 一度で判断せず、数日から1週間くらいの様子を見る
  • できなかったことを子どもの前で口にしない

チェックをしていて、発達について気になることがあれば、お住まいの自治体の相談窓口や医療機関に相談してください。このチェック表は、医療的な判断の代わりになるものではありません。

分野ごとの関わり方のヒント

自分のことは、最初と最後だけ手伝うのがコツです。靴なら、かかとを入れるところまで手伝い、マジックテープをとめるのは子どもに任せます。

物の扱いは、子どもが持てる大きさと重さの物を用意しましょう。割れにくい器を使えば、失敗しても大丈夫です。

お手伝いは、熱い物、刃物、割れ物を扱うことは避け、水を使う場合は少量にしてください。

見る・聞くは、言葉で長く説明するより、ゆっくり動いて見せるほうが伝わります。

制作の土台は、大きめのシールや太いクレヨンから始めます。どの活動も、大人がそばで見守ってください。

入園前に急がなくていいこと

入園前に「全部できるようにしておかなければ」と焦る必要はありません。幼稚園は、先生や友だちと一緒に生活しながら、少しずつ身につけていく場所でもあります。

元面接官として多くのご家庭を見てきて感じるのは、入園前にたくさんのことができる子より、「やってみよう」とする気持ちを持っている子のほうが、園生活にすっとなじんでいくということです。チェック表は、その気持ちを育てるきっかけとして使ってください。

面接で話せる家庭の取り組みにする方法

幼稚園受験の面接では、家庭での生活について聞かれることがよくあります。チェック表で見つけた「今やりたいこと」を生活の中で続けていくと、それがそのまま、面接で話せる家庭の取り組みになります。

たとえば、「タオルをたたもうとすることが増えたので、洗濯物をたたむときに一緒にやっています。最近は自分のハンカチをたたんで引き出しにしまうようになりました」というように、きっかけと今の様子をセットで話せると、面接官にも家庭の様子が伝わります。2歳からの準備の全体像は、幼稚園受験は2歳から何をする?でまとめています。

よくある質問

Q. 入園前にトイレが自立していないと心配です。
トイレの進み方は子どもによって大きく違います。入園時の状況について園がどう考えているかは、説明会などで確認しておくと安心です。家庭では、トイレに行こうとする気持ちを大切にし、失敗しても責めないようにしましょう。

Q. チェック表はどのくらいの間隔で見直せばいいですか?
1〜2か月に1回くらいがおすすめです。前に見たときと比べて、新しく「やろうとする」ようになったことに気づけると、子どもの成長を実感できます。

Q. 下の子にも使えますか?
はい。年齢に関係なく、「今やろうとしていること」を見つける表として使えます。

【LINE登録プレゼント】2歳からの幼稚園受験 準備チェックリスト60

元面接官のうみ塾長が、首都圏の幼稚園20園以上の過去の入園考査の内容を見直し、実際によく出てくる場面をもとにまとめたチェックリスト(PDF)です。「生活習慣」「手先の遊び」「ことば・お返事」「指示行動・親子遊び」「体を動かす」「親の準備」の6つのテーマ・60項目に、「練習中」「できた」で印をつけながら、今どこにいるかを確かめられます。

※特定の園の考査内容を示すものではありません。

LINEからお問い合わせください。ご登録いただいた方に、このチェックリストと限定動画をお届けしています。
LINEに登録してチェックリストを受け取る

まとめ

入園前の生活力は、自分のこと・物の扱い・お手伝い・見る聞く・制作の土台の5つに分けて考えると、今のお子さまの様子が見えやすくなります。20項目のチェック表は判定表ではありません。「今やりたいこと」を見つけて、生活の中で伸ばしていくヒントとして使ってください。続けてきた取り組みは、面接で話せる家庭のエピソードにもなります。

「わが家の取り組みを、受験の準備にどうつなげればいいのか」と迷うこともあると思います。そんなときは、うみ塾長の個別相談や、家庭対策サポートをご活用ください。家庭対策サポートの合格率95%(2024年度)という結果も、ご家庭が毎日の生活の中で積み重ねてきたことがあってこそだと私は考えています。わが家らしい準備の進め方を、一緒に考えていきましょう。

※この記事は、モンテッソーリの考え方を取り入れた家庭での関わり方を紹介する一般的な情報です。子どもの発達には個人差があります。道具を使う活動は大人がそばで見守ってください。発達について心配なことがあるときは、お住まいの自治体の相談窓口や医療機関にご相談ください。園の情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各園の公式サイトと募集要項でご確認ください。